少女は夏に閉ざされる

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少女は夏に閉ざされるの評価:

3.00/5点 レビュー 3件。 - ランク

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全1件 1〜1 1/1ページ
No.1
(5pt)

読ませる

大筋は大地震大雨土砂崩れにより孤立した取り壊し間近の女子寮から、夏休み居残り組の数人の生徒が、手遅れになる前に自力での脱出を試みるというものだが、その合間合間に登場人物たちの回想が大量に投入される。
その回想がつまらなければ単なる冗漫な小説だが、周囲の人間に対しても自分自身の心に対してもぎこちない、それぞれの生きづらさが端的に描かれ飽きさせない。
そして現在の極限状態を乗り越えようとする過程で、各人の問題も解消されていくように見え……

周りの人間が思い描く人物像と、実際の本人の心の中とは違うしそれは永遠に解からない、という当たり前のことがこの物語の謎解きの主眼になっているように思える。
なので、大地震やキレた教師(小物)の襲来は、それを浮かび上がらせるための背景装置、と言っても過言ではない。

複数の登場人物による回想、時折挿入される何者かの意味深な独白、時系列の操作などは、通常のミステリ小説の範疇であり、読みづらさは全くありません。
ただし、あれれ???という場面はある(窓の鍵を締められただけで建物内に入れないキレた教師、ヒロインの思い切った行動の後の身体の何とも無さ、など)。
でも、読み始めると止まりません。
少女は夏に閉ざされる (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 少女は夏に閉ざされる (幻冬舎文庫)より
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