カルニヴィア 1 禁忌
評判
カルニヴィア 1 禁忌の評価:
4.36/5点 レビュー 11件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 21〜25 2/2ページ
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カルニヴィア 1 禁忌の評価:
4.36/5点 レビュー 11件。 C ランク
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だが、60周年記念という大切な節目に新人を選択するその姿勢は素晴らしいし、それほどの作品なのだろうなという期待が不安を上回った。
のっけからひきこまれた。登場人物たちの設定は別段珍しくないのだが、暗い闇の犯罪を追いかける二人の女性の描き方がとても魅力的である。米軍とイタリア警察に所属する二人はともに男勝りで勝気で正義感にあふれているのだがこの女性の描き分け方が秀逸である。水と油ながら阿吽の呼吸で危機を脱してゆく二人が共有するものは全く同じ、でありながら互いに依存せずというバランスが絶妙なのである。
この二人にからんでくる人物たちの描き分け方も一面的ではなく、人間の俗物性をきちんと忘れずに加味している。
最近ありがちな、作家が我慢できずに作中人物に自分の知識を語らせるような取ってつけた蘊蓄もなく、人間的な苦悩が作中人物のレベルに沿っているところも悪くない。
もうひとり、ソーシャルネットワークの創設者であり、特殊な環境に置かれた天才的な男の存在も非常にうまく描いている。
いわゆるオタク的であったり、やたらに天才的であったりすることに重きをおかずむしろそうしたことをさらりと描写しているので、コンピューターやハイテク機器が苦手な人が読んでもとても理解しやすいだろう。
内容には触れないでおくが、全体的にスリリングでありながらアクションばかりに流されずとても知的に抑制されたバランスの良い物語展開にも好感が持てた。
ハヤカワミステリの60周年にふさわしい作品であるのは間違いがない。
まず、第2部と、3部のできるだけ早い刊行を待ち望みながら、これからも良質なミステリを発掘し続けてほしいと心から願っている。