(短編集)

パン屋再襲撃

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評判

パン屋再襲撃の評価:

4.03/5点 レビュー 67件。 C ランク

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平均点4.03pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全201件 141〜160 8/11ページ
No.61
(4pt)

2001年以降に読んで感じること

1986年に出された短編集。

「象の消滅」が収められている。タイトル通り、象が消える話である。

<象の消滅を経験して以来、僕はよくそういう気持ちになる。何かをしてみようという気になっても、その行為がもたらすはずの結果とその行為を回避することによってもたらされるはずの結果とのあいだに差異を見出すことができなくなってしまうのだ。>

語り手は、象の消滅以来、自分(とその行為)と世界の関係がよく分からなくなっている。昔読んだときは、何だかこの感覚がぴんとこなかったのだけど、今読んでみると、象が消えるっていうのは 9.11 にちょこっと近いかもしれないと思った。

とても大きな消えるはずのないものが、自分の目の前で(TVの中だけど)消えていってしまった。そんなありえないことが起こったあとで世界はとても大きく変わってしまったようにも思うのだけども、でも日本にいる自分のまわりではそんな変化は実感しない。ちょっと空港のチェックが厳しくなったくらい。変わってしまった世界が自分にあまり影響しないように、実は自分のすることも世界とぜんぜん関係ないような気がしなくもない。

小説に戻ると、象が消滅してもしなくても、実はあまり「僕」には関係がなかったのかもしれない。実際、「僕」の「便宜的」な仕事は象が消えてもぜんぜん変わらないのだ。ただ、象が消えた、という事実があっただけ。

一方で、もう一つの好きな短編「ファミリー・アフェア」の語り手は、妹の気に食わない婚約者が「僕」の家にはんだごてを持ってきたせいで、自分の家がまるですごく変わってしまったようにに思う。この気持ちはよく分かる。象の消滅と持ち込まれるはんだごての対照がおもしろい。
パン屋再襲撃 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃 (文春文庫)より
4167502011
No.60
(5pt)

お勧め度の高い短編

村上春樹の短編集の中で、かなり個人的評価の高い一冊です。他の長編に絡む話が多いということもありますが、登場人物の息づかいがリアルですし、短いながらに、まとまりのある、しっくり心になじむ話の連続。お勧めです。
パン屋再襲撃 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃 (文春文庫)より
4167502011
No.59
(5pt)

実際に試したことはないが

梅雨明けの涼しい青空の下、オープンカーの幌を上げて

まっすぐに続く道をドライブしているかのような短編集。

(あくまで個人的印象)

パン屋は襲撃され、象は消滅し、妹は結婚すると言い出し、

あれから3年経ち、強風の中日記のためのメモを書く男がいて、

スパゲティーは茹で上がる寸前。

カラッと笑えて、余計なことなんか考えずに

「ああ面白かったな」と思える。

旅の友に読むのにとてもいい本だと思う。
パン屋再襲撃 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃 (文春文庫)より
4167502011
No.58
(5pt)

村上春樹最高の短編集

村上春樹の短編集でも一番の出来だといえる一冊。

なかでもファミリーアフェアは春樹らしさが十二分に発揮されているといえよう。比較的シンプルで分かりやすいので万人にお薦めできる。

ちなみにねじまき鳥と火曜日の女たちなどに出てくる「わたなべのぼる」は、村上春樹と仲のよいイラストレーター安西水丸さんの本名。

ねじまき鳥クロニクルでは「ワタヤノボル」となっている。
パン屋再襲撃 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃 (文春文庫)より
4167502011
No.57
(4pt)

お酒が飲みたくなる。

あいかわらず村上さんの小説にはお酒がよく登場する。

そしてお酒が出てくると必ず飲みたくなる私。

「パン屋再襲撃」というタイトルは物凄くインパクトがあるけれど、話の中身は大したことない。

なんのことはない、極度の空腹に絶えかねた男女があるお店を襲撃する――ただそれだけ。

が!こんな風に要約すると味も素っ気もない無味乾燥なものになってしまうのだけれど、村上さんが描くと違うんですよね。作家ってすごいな、と思わせる一作です。

続く「象の消滅」は、これまたタイトルそのまんま。象が消滅するんです。

でもこの話、私は好きです。評価が高いのも納得。

そのほかのタイトルは内容が想像しにくいですが、これまた粒揃いです。

一読しただけだと「ふ〜ん」って感じかもしれませんが、少し経つとまた読みたくなる。そんな作品ばかりです。

お酒のお供にいいかも。(むしろ逆?本のお供にお酒かな?)
パン屋再襲撃 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃 (文春文庫)より
4167502011
No.56
(5pt)

いいね

相変わらずの神がかった文体に、抜群のテンポ。
 それは長編でも短編でも色あせないと思う。
 象の消滅が評価が高いらしいけど、個人的にはやっぱり表題作のパン屋再襲撃が好きだ。
パン屋再襲撃 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃 (文春文庫)より
4167502011
No.55
(1pt)

「村上春樹」というブランドに侵されている全ての人たちに言う。

奇麗事ばかり並べられて、一つもリアリティというものを感じない。現実感のない文章や主人公は読者に話の意味を見破られたくない逃げなのではないのか?
この話全てを理解できた人は天才だろう。バカの私が言ってもなんの説得力はないが。
パン屋再襲撃 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃 (文春文庫)より
4167502011
No.54
(4pt)

ハルキワールド全開

パン屋再襲撃でマクドが出てきた瞬間に笑い転げてしまいました。
春樹の小説には大抵解説がないし、意味はわからないんだけど読んでいて面白い!
思う存分不思議な世界にひたってください。
パン屋再襲撃 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃 (文春文庫)より
4167502011
No.53
(3pt)

ワタナベ・ノボル?

大学の先生お勧めの「羊をめぐる冒険」を探していたが、どの古本屋にも置いてなかったので仕方なくこの6作品からなる短編集「パン屋再襲撃」を買った。村上春樹の作品を読むのはこれが初めてである。
読んでみると意外に面白く、え?え?え?という感じで1日で読み終えてしまった。私的には「象の消滅」が1番よかった。恥ずかしいことにワタナベ・ノボルが「象の消滅」にも登場してる事に気づいたのは「双子と沈んだ太陽」を読み始めた時だったが。
ワタナベ・ノボルは他の村上春樹作品にも出てくる(使われている)のだろうか?非常に興味深い。
読み終えた後、コーヒーが無性に飲みたくなった不思議な作品。
パン屋再襲撃 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃 (文春文庫)より
4167502011
No.52
(4pt)

思いで深いな

初めて読んだ村上作品。「???」でした。「???」だったんだけど何か訴えてくるモノがあり、読み進めました。不吉な予兆を感じさせる表題作や、『ねじまき鳥』が好きです。ここに収められてる作品は大体、結末が後味悪いんですが、全体的に何かこれから良からぬ事が起こりそうな不気味な静寂感があり、それが心地よくもあります。
パン屋再襲撃 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃 (文春文庫)より
4167502011
No.51
(5pt)

エレファントバニッシュ

こちらに収められている短編、特に「象の消滅」が翻訳されて、異国でばかうけなんだとか、、、、
象の消滅をモチーフにした舞台「エレファントバニッシュ」を先日見てきたのだけれども、改めてテキストの凄さを実感するばかりだった。もちろん舞台はすばらしかった、映像を巧みに利用したり、象の足を演じる一人一人の身体表現だったり、すっとぼけた演技だったり、ほんと面白かったのだけど、村上春樹の勝ち!って印象はつよまるばかりだった。
作品の内容ももちろんなんだけど、このユーモアのセンスだったり独特のリズムだったりがすばらしい。長編の村上春樹があわないなと感じてしまった人も、さらりと読めるこの短編なんか楽しめるのではないかと思います。
パン屋再襲撃 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃 (文春文庫)より
4167502011
No.50
(3pt)

村上春樹の作品をあまり知りませんがレビューします

私は村上春樹の作品を読むのはこれで2作目です。
(ちなみに初めて読んだのはノルウェイの森です)
友達が教育実習でこの本を紹介したのがきっかけで読みました。この本は短編集です。
一番読み返すことが多いのが「ファミリー アフェア」です。兄(主人公)と2人暮らしの妹が、恋人ができたことによってきちんと家事をするようになったり、服にも神経を使うようになったという場面があるのですが、
その場面の説明がすごくコミカルな上に的確で、読むたびにいつも笑ってしまいます(そしてどきっとしてしまいます)。
若い女性、また男性なら思い当たるふしがあるのではないでしょうか。また、表題作の「パン屋再襲撃」もときどき読み返したくなります。題を見てわかるとおり不思議な話です。襲撃された店員と客の脱力感がよく描かれています。その他の作品も、現実にはありえないだろうということと、妙に現実的なこと(主に心理状態)が混ざっていて不思議な気分になります。
パン屋再襲撃 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃 (文春文庫)より
4167502011
No.49
(4pt)

エレファントバニシュ

こちらに収められている短編、特に「象の消滅」が翻訳されて、異国でばかうけなんだとか、、、、
象の消滅をモチーフにした舞台「エレファントバニッシュ」を先日見てきたのだけれども、改めてテキストの凄さを実感するばかりだった。もちろん舞台はすばらしかった、映像を巧みに利用したり、象の足を演じる一人一人の身体表現だったり、すっとぼけた演技だったり、ほんと面白かったのだけど、村上春樹の勝ち!って印象はつよまるばかりだった。
作品の内容ももちろんなんだけど、このユーモアのセンスだったり独特のリズムだったりがすばらしい。長編の村上春樹があわないなと感じてしまった人も、さらりと読めるこの短編なんか楽しめるのではないかと思います。
パン屋再襲撃 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃 (文春文庫)より
4167502011
No.48
(5pt)

感性に呼びかける小説。

読むのは二度目だったのですが、記憶と随分違っていたのに自分で驚きました。
読み終えた後、小説がいつの間にか変容していたんですね。
不条理でシュールな感じのする作品集です。
1985年8月から1986年の1月頃までに雑誌に掲載された短編が6つ納められています。
最初のタイトル作品『パン屋再襲撃』は村上さんの短編では特に人気の高い作品です。
とにかく不条理で面白い、ですね。ポップな感覚が素敵です。
この短編作品は少しだけ既存作品とリンクしている箇所があります。
ビートルズの曲などで「ウォラス」ですとか「ビリー・シアーズ」といった歌詞に登場する人物を別の作品で使ったりしていたのですが、そんな雰囲気を感じました。
このあたりから村上さんの文体はかなり固まってきたのではないかと感じています。
いいですね。村上春樹さんの長編は勿論ですが、短編を読むとこっちもいいなぁ、と思ってしまいます。
感性に呼び掛けるような小説です。
パン屋再襲撃 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃 (文春文庫)より
4167502011
No.47
(1pt)

永遠の愚痴

どれも同じような主人公が、延々と愚痴る話ばかり。
こちらに何を問いかけるでもない(もちろん一方的に話すのは小説として当然だが)、返事を求めない独白。
読んでいる自分が無意味に感じてくる。
どうでも良い小さな事柄をセンス良くすくい上げるところは上手いなあと思うが、今のところそれだけ。
何の非もなく勝手に生きる主人公が嫌いだ。
パン屋再襲撃 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃 (文春文庫)より
4167502011
No.46
(4pt)

どこかしらの優しさ

「ファミリーアフェアー」が、お勧めです。何度も読みかえしたほど。妹の結婚話を機に、少しずつ、変わり始める「僕」と「妹」の関係。それは、あたりまえのように繰り返されていた「僕」の日常の中に、「戸惑い」をもたらした。「僕」が、変わっていく「妹」との関係を透かして、変わろうとしている「日常」をぼんやりと眺め、受け入れていこうとする… そんな「僕」の心の奥に見え隠れしている「妹」への優しさが、この話を包んでいます。いつもの村上春樹ワールドに、どこかしらの優しさがブレンドされて、ほっとさせられる1話でした。
パン屋再襲撃 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃 (文春文庫)より
4167502011
No.45
(5pt)

パンが欲しい

突如空腹感に襲われ眠れなくなった夫婦の逸話。
これはあの時の出来事に関係あるに違いない!
若かりし頃のパン屋襲撃になぞらえてマクドナルドを襲撃!
不思議さの中に暖かさを感じる短編集
パン屋再襲撃 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃 (文春文庫)より
4167502011
No.44
(4pt)

喪失ではなく

「ねじまき鳥クロニクル」の序章となる「ねじまき鳥と火曜日の女たち」を含む短編集。ちょっとした日常が、なにかによって損なわれてしまう人達の話。そして、もとに戻れなくなってしまう人達の話。それをどう受け止めるのか?アンチクライマックスの先に、何かが見える作品。
パン屋再襲撃 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃 (文春文庫)より
4167502011
No.43
(5pt)

何かしら奇妙だと感じつつも…

表題作の奇妙さがなんともいえない。 何かしら奇妙だと感じつつも、「妻」の行動力によってその流れはリアルな力を持ち、 シリアスに、静かに、再度の襲撃はなされた…糸井重里と共著の「夢で会いましょう」の中の 「パン」の続編とも言える作品。ちなみに本書全編に通して出てくる「ワタナベノボル」とはあのおなじみのイラストレーターの方の本名だそうです。
パン屋再襲撃 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃 (文春文庫)より
4167502011
No.42
(4pt)

襲撃は成功か?

再襲撃というからには、すでに1回目の襲撃が行われているはずで、作中でも以前に相棒とパン屋を襲ったことがあると回想されています。最初の襲撃の模様は「パン」(「夢で会いましょう (講談社文庫)」所収)もしくは「パン屋を襲う」(「パン屋を襲う」所収・「パン」を改題)で読めます。

襲撃のはずが双方に満足な、平和裏な結果に終わってしまった前回の呪いか、時を経て再び猛烈な空腹に襲われて、再度パン屋の襲撃に向かうはめになった『僕』のお話です。さてその結果はというと、成功なのか、成功したらしいけど少々ずれているというか、こじつけで成功だと思い込もうとしているのか、非常に微妙です。
ただ、少しずつ当初の目的からずれてゆき妥協する様子が、なぜかしらユーモラスで、『僕』たちが襲撃に頑張れば頑張るほど、くすぐられるようなおかしさを感じてしまいます。

初志貫徹とか中途半端は後から効くのだとか、そういう読み方もできるのかもしれませんが、静かでやさしい読後感を楽しむのもいいかもしれません。
パン屋再襲撃 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃 (文春文庫)より
4167502119