(短編集)

パン屋再襲撃

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パン屋再襲撃の評価:

4.03/5点 レビュー 67件。 C ランク

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全201件 61〜80 4/11ページ
No.141
(5pt)

最も村上春樹らしい小説はどれか?と考えて思いついたのが「ファミリー・アフェア」だったのだが・・・

最も村上春樹らしい小説はどれだろう? と考えたのだが、
勿論、何をもって「村上春樹らしい」と思うかというのは人それぞれであって、
処女作「風の歌を聴け」から、いまだに「ノルウェーの森」と思う人や、人気の高い「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」を挙げる人、エトセトラで、短編でも長編を凌ぐ村上世界をつくっている作品も多く、悩ましいことになってしまう。
よってここでは私が極私的に(しかも今日現在)思う村上らしさの頂点にある作として、
この短編集「パン屋再襲撃」における「ファミリー・アフェア」をピックアップしたいのだ。(初出は1985年)

何故か?
村上春樹が小説において書きたいことのフラグメントの数々が散りばめられているからだ。
まず音楽。主人公の兄妹は様々なレコードをターンテーブルに乗っけるが、それは以下。
ブルース・スプリングスティーン、フリオ・イグレシアス(←これは嘲笑の対象として)、ウィリー・ネルソン、ハービー・ハンコック、リッチー・バイラーク・トリオ。
そして食物へのこだわり。
そしてセックス。兄のセックス。マスターベーション。ガールフレンド。今までに寝た女の子26人+10人。妹の性事情。
ワタナベノボルの登場、フィッシャーマンズ・ウォーフ、カジキマグロ、I.W.ハーパーなどの名詞。
そして絶え間なく出てくる"つまらないジョーク"。

このようにキーワードで解体していくと、何だかキーワードを羅列しただけの小説に思えてきた。
他愛のない、アメリカ小説の複製のような小品か?。
まあ、いいや。
いい意味でも、悪い意味でもシンプルに村上春樹らしい(原点のような)作品「ファミリー・アフェア」はたまに読みたくなる小説だ。
パン屋再襲撃 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃 (文春文庫)より
4167502119
No.140
(5pt)

最も村上春樹らしい小説はどれか?と考えて思いついたのが「ファミリー・アフェア」だったのだが・・・

最も村上春樹らしい小説はどれだろう? と考えたのだが、
勿論、何をもって「村上春樹らしい」と思うかというのは人それぞれであって、
処女作「風の歌を聴け」から、いまだに「ノルウェーの森」と思う人や、人気の高い「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」を挙げる人、エトセトラで、短編でも長編を凌ぐ村上世界をつくっている作品も多く、悩ましいことになってしまう。
よってここでは私が極私的に(しかも今日現在)思う村上らしさの頂点にある作として、
この短編集「パン屋再襲撃」における「ファミリー・アフェア」をピックアップしたいのだ。(初出は1985年)

何故か?
村上春樹が小説において書きたいことのフラグメントの数々が散りばめられているからだ。
まず音楽。主人公の兄妹は様々なレコードをターンテーブルに乗っけるが、それは以下。
ブルース・スプリングスティーン、フリオ・イグレシアス(←これは嘲笑の対象として)、ウィリー・ネルソン、ハービー・ハンコック、リッチー・バイラーク・トリオ。
そして食物へのこだわり。
そしてセックス。兄のセックス。マスターベーション。ガールフレンド。今までに寝た女の子26人+10人。妹の性事情。
ワタナベノボルの登場、フィッシャーマンズ・ウォーフ、カジキマグロ、I.W.ハーパーなどの名詞。
そして絶え間なく出てくる"つまらないジョーク"。

このようにキーワードで解体していくと、何だかキーワードを羅列しただけの小説に思えてきた。
他愛のない、アメリカ小説の複製のような小品か?。
まあ、いいや。
いい意味でも、悪い意味でもシンプルに村上春樹らしい(原点のような)作品「ファミリー・アフェア」はたまに読みたくなる小説だ。
パン屋再襲撃 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃 (文春文庫)より
4167502011
No.139
(5pt)

最も村上春樹らしい小説はどれか?と考えて思いついたのが「ファミリー・アフェア」だったのだが・・・

最も村上春樹らしい小説はどれだろう? と考えたのだが、
勿論、何をもって「村上春樹らしい」と思うかというのは人それぞれであって、
処女作「風の歌を聴け」から、いまだに「ノルウェーの森」と思う人や、人気の高い「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」を挙げる人、エトセトラで、短編でも長編を凌ぐ村上世界をつくっている作品も多く、悩ましいことになってしまう。
よってここでは私が極私的に(しかも今日現在)思う村上らしさの頂点にある作として、
この短編集「パン屋再襲撃」における「ファミリー・アフェア」をピックアップしたいのだ。(初出は1985年)

何故か?
村上春樹が小説において書きたいことのフラグメントの数々が散りばめられているからだ。
まず音楽。主人公の兄妹は様々なレコードをターンテーブルに乗っけるが、それは以下。
ブルース・スプリングスティーン、フリオ・イグレシアス(←これは嘲笑の対象として)、ウィリー・ネルソン、ハービー・ハンコック、リッチー・バイラーク・トリオ。
そして食物へのこだわり。
そしてセックス。兄のセックス。マスターベーション。ガールフレンド。今までに寝た女の子26人+10人。妹の性事情。
ワタナベノボルの登場、フィッシャーマンズ・ウォーフ、カジキマグロ、I.W.ハーパーなどの名詞。
そして絶え間なく出てくる"つまらないジョーク"。

このようにキーワードで解体していくと、何だかキーワードを羅列しただけの小説に思えてきた。
他愛のない、アメリカ小説の複製のような小品か?。
まあ、いいや。
いい意味でも、悪い意味でもシンプルに村上春樹らしい(原点のような)作品「ファミリー・アフェア」はたまに読みたくなる小説だ。
パン屋再襲撃 Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃より
4163089306
No.138
(4pt)

この作品も、小説とは言えないかもしれないが、文学には含まれる・・・

「ふたりで、当初 “目的:パン屋襲撃” としていたことを、それが犯罪であろうとなかろうと“違えることなく” 成し遂げたときに、二人は、本当の意味でひとつになれるのです」

という結婚式(?)などで使える人生の教訓・教示に類するような例え話なのでしょう。

 この作品では、結婚したばかりの夫婦の間にある、ある種のぎこちなさ・不安感を “透明な水の中に、水面近くにまで、迫っている山” で明示しております。

結婚式のつまらない祝辞のようですが、夫婦初めての共同作業が達成されたとき、初めて夫婦としての信頼感・実体が得られる・・・・、その時、水面まで迫る岩山が消え、そこにあるのは静かな水面であった・・・・そして、二人は次のステージに進むことができる・・・・。

学生の時の友人とのパン屋襲撃(暗喩)は、当初の目論見に図らずも歪みが生じてしまい、成功とも失敗とも断言できないような結末になり、その小さな歪みは取るに足らないことなのかもしれないが、それが徐々に大きくなり、二人には共有できる何かを構築することができなかった。結果として、二人は、真の信頼関係を築くことができず、別れることになった。

奥様は、主人公の “心の澱” となっている記憶の修正の必要性を強く感じた、ということなのでしょう。
パン屋再襲撃 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃 (文春文庫)より
4167502119
No.137
(3pt)

『キャッチャー・イン・ザ・ライ』と『ファミリー・アフェア』

たまたま村上春樹訳の『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を読んだ直後にこの短編集を読み返したが、収録されている『ファミリー・アフェア』の兄妹が『キャッチャー~』の主人公と妹の関係に似ていると思った。感受性が強く世の中をシニカルに見てしまう兄と兄に比べて現実的な妹という関係が似てなくもないのでは?もちろんまったく同じ関係とは言えないと思うが、それでもサリンジャーの影響を濃厚に感じるのは私だけ?
パン屋再襲撃 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃 (文春文庫)より
4167502119
No.136
(5pt)

初期の短編集

本書は、1985年~1985年の頃に、『文學界』や『新潮』等の
雑誌で発表された短編6編を一冊の本にまとめ文庫化したもの
です。つまり、著者が36~37歳の頃に書き上げた初期の作品群
ということになります。

本書に収録されているのは、「パン屋再襲撃」「象の消滅」
「ファミリー・アフェア」「双子と沈んだ太陽」「ローマ帝国
の崩壊・1881年のインディアン蜂起・ヒットラーのポーランド
侵入・そして強風世界」「ねじまき鳥と火曜日の女たち」の6編
の短編。最後の作品は、後の『ねじまき鳥クロニクル』の原型と
なった作品と言われているものです。

特に表題作となっている「パン屋再襲撃」のお話は本当に面白い。
話の舞台設定も、展開も、妻との間でなされる会話の中身も、全て
面白く、それが(著者の作品を読んだことがある方なら分かると
思いますが)村上春樹の「あの筆致」と「世界観」にのせられて
(それがすでに30代で完成されているのがまたすごいですが)つづ
られています。

『1Q84』にしもて、『ねじまき鳥クロニクル』にしても、かなり
の長編で、もっと気軽に村上春樹を読みたいと思われている方には、
この本は読みやすく好適だと思います。
パン屋再襲撃 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃 (文春文庫)より
4167502119
No.135
(4pt)

この作品も、小説とは言えないかもしれないが、文学には含まれる・・・

「ふたりで、当初 “目的:パン屋襲撃” としていたことを、それが犯罪であろうとなかろうと“違えることなく” 成し遂げたときに、二人は、本当の意味でひとつになれるのです」

という結婚式(?)などで使える人生の教訓・教示に類するような例え話なのでしょう。

 この作品では、結婚したばかりの夫婦の間にある、ある種のぎこちなさ・不安感を “透明な水の中に、水面近くにまで、迫っている山” で明示しております。

結婚式のつまらない祝辞のようですが、夫婦初めての共同作業が達成されたとき、初めて夫婦としての信頼感・実体が得られる・・・・、その時、水面まで迫る岩山が消え、そこにあるのは静かな水面であった・・・・そして、二人は次のステージに進むことができる・・・・。

学生の時の友人とのパン屋襲撃(暗喩)は、当初の目論見に図らずも歪みが生じてしまい、成功とも失敗とも断言できないような結末になり、その小さな歪みは取るに足らないことなのかもしれないが、それが徐々に大きくなり、二人には共有できる何かを構築することができなかった。結果として、二人は、真の信頼関係を築くことができず、別れることになった。

奥様は、主人公の “心の澱” となっている記憶の修正の必要性を強く感じた、ということなのでしょう。
パン屋再襲撃 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃 (文春文庫)より
4167502011
No.134
(3pt)

『キャッチャー・イン・ザ・ライ』と『ファミリー・アフェア』

たまたま村上春樹訳の『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を読んだ直後にこの短編集を読み返したが、収録されている『ファミリー・アフェア』の兄妹が『キャッチャー~』の主人公と妹の関係に似ていると思った。感受性が強く世の中をシニカルに見てしまう兄と兄に比べて現実的な妹という関係が似てなくもないのでは?もちろんまったく同じ関係とは言えないと思うが、それでもサリンジャーの影響を濃厚に感じるのは私だけ?
パン屋再襲撃 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃 (文春文庫)より
4167502011
No.133
(5pt)

初期の短編集

本書は、1985年~1985年の頃に、『文學界』や『新潮』等の
雑誌で発表された短編6編を一冊の本にまとめ文庫化したもの
です。つまり、著者が36~37歳の頃に書き上げた初期の作品群
ということになります。

本書に収録されているのは、「パン屋再襲撃」「象の消滅」
「ファミリー・アフェア」「双子と沈んだ太陽」「ローマ帝国
の崩壊・1881年のインディアン蜂起・ヒットラーのポーランド
侵入・そして強風世界」「ねじまき鳥と火曜日の女たち」の6編
の短編。最後の作品は、後の『ねじまき鳥クロニクル』の原型と
なった作品と言われているものです。

特に表題作となっている「パン屋再襲撃」のお話は本当に面白い。
話の舞台設定も、展開も、妻との間でなされる会話の中身も、全て
面白く、それが(著者の作品を読んだことがある方なら分かると
思いますが)村上春樹の「あの筆致」と「世界観」にのせられて
(それがすでに30代で完成されているのがまたすごいですが)つづ
られています。

『1Q84』にしもて、『ねじまき鳥クロニクル』にしても、かなり
の長編で、もっと気軽に村上春樹を読みたいと思われている方には、
この本は読みやすく好適だと思います。
パン屋再襲撃 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃 (文春文庫)より
4167502011
No.132
(4pt)

この作品も、小説とは言えないかもしれないが、文学には含まれる・・・

「ふたりで、当初 “目的:パン屋襲撃” としていたことを、それが犯罪であろうとなかろうと“違えることなく” 成し遂げたときに、二人は、本当の意味でひとつになれるのです」

という結婚式(?)などで使える人生の教訓・教示に類するような例え話なのでしょう。

 この作品では、結婚したばかりの夫婦の間にある、ある種のぎこちなさ・不安感を “透明な水の中に、水面近くにまで、迫っている山” で明示しております。

結婚式のつまらない祝辞のようですが、夫婦初めての共同作業が達成されたとき、初めて夫婦としての信頼感・実体が得られる・・・・、その時、水面まで迫る岩山が消え、そこにあるのは静かな水面であった・・・・そして、二人は次のステージに進むことができる・・・・。

学生の時の友人とのパン屋襲撃(暗喩)は、当初の目論見に図らずも歪みが生じてしまい、成功とも失敗とも断言できないような結末になり、その小さな歪みは取るに足らないことなのかもしれないが、それが徐々に大きくなり、二人には共有できる何かを構築することができなかった。結果として、二人は、真の信頼関係を築くことができず、別れることになった。

奥様は、主人公の “心の澱” となっている記憶の修正の必要性を強く感じた、ということなのでしょう。
パン屋再襲撃 Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃より
4163089306
No.131
(3pt)

『キャッチャー・イン・ザ・ライ』と『ファミリー・アフェア』

たまたま村上春樹訳の『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を読んだ直後にこの短編集を読み返したが、収録されている『ファミリー・アフェア』の兄妹が『キャッチャー~』の主人公と妹の関係に似ていると思った。感受性が強く世の中をシニカルに見てしまう兄と兄に比べて現実的な妹という関係が似てなくもないのでは?もちろんまったく同じ関係とは言えないと思うが、それでもサリンジャーの影響を濃厚に感じるのは私だけ?
パン屋再襲撃 Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃より
4163089306
No.130
(5pt)

初期の短編集

本書は、1985年~1985年の頃に、『文學界』や『新潮』等の
雑誌で発表された短編6編を一冊の本にまとめ文庫化したもの
です。つまり、著者が36~37歳の頃に書き上げた初期の作品群
ということになります。

本書に収録されているのは、「パン屋再襲撃」「象の消滅」
「ファミリー・アフェア」「双子と沈んだ太陽」「ローマ帝国
の崩壊・1881年のインディアン蜂起・ヒットラーのポーランド
侵入・そして強風世界」「ねじまき鳥と火曜日の女たち」の6編
の短編。最後の作品は、後の『ねじまき鳥クロニクル』の原型と
なった作品と言われているものです。

特に表題作となっている「パン屋再襲撃」のお話は本当に面白い。
話の舞台設定も、展開も、妻との間でなされる会話の中身も、全て
面白く、それが(著者の作品を読んだことがある方なら分かると
思いますが)村上春樹の「あの筆致」と「世界観」にのせられて
(それがすでに30代で完成されているのがまたすごいですが)つづ
られています。

『1Q84』にしもて、『ねじまき鳥クロニクル』にしても、かなり
の長編で、もっと気軽に村上春樹を読みたいと思われている方には、
この本は読みやすく好適だと思います。
パン屋再襲撃 Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃より
4163089306
No.129
(3pt)

夢のような 

何気なく非日常を書く。
それは、とても難しいと思うのだ。

動物が見る夢、というものがあるが、
夢の内容は、「夢」という字そのもので、曖昧で霞がかかった様でいて、はっきりとしない。脳の記憶の整合に走り、それぞれの記憶の断片が夢というものを見せる。
それぞれの共通性とか、意味など考えても無駄である。

表現に凝った文体なのは分かる。きっと自由に書いたのだろう。
起承転結があって、一本筋のストーリーがあって、最後にどんでん返しが待ってるような、
そういう系統のものではないと分かる。
どうしてマクドナルド?
どうしてねじまき?
型に嵌ったままでは分かれどもつまらないが、型に嵌らないので逆に新鮮さを失わない。最後まで読みきってしまう。
そんなに明るい話ではなく、どこか暗い影を落とす。
意味不明に読めても、何かある。

個人的には、はじめの「パン屋再襲撃」と最後の「ねじまき島と火曜日の女たち」、それから「象の消滅」がいいと思ったな。
パン屋…は読むのが2回目だったけど、文章の表現で、突っかかってみるのも楽しい。
個人で色んな楽しみ方ができる本だと思った。短編集。
パン屋再襲撃 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃 (文春文庫)より
4167502119
No.128
(3pt)

夢のような 

何気なく非日常を書く。
それは、とても難しいと思うのだ。

動物が見る夢、というものがあるが、
夢の内容は、「夢」という字そのもので、曖昧で霞がかかった様でいて、はっきりとしない。脳の記憶の整合に走り、それぞれの記憶の断片が夢というものを見せる。
それぞれの共通性とか、意味など考えても無駄である。

表現に凝った文体なのは分かる。きっと自由に書いたのだろう。
起承転結があって、一本筋のストーリーがあって、最後にどんでん返しが待ってるような、
そういう系統のものではないと分かる。
どうしてマクドナルド?
どうしてねじまき?
型に嵌ったままでは分かれどもつまらないが、型に嵌らないので逆に新鮮さを失わない。最後まで読みきってしまう。
そんなに明るい話ではなく、どこか暗い影を落とす。
意味不明に読めても、何かある。

個人的には、はじめの「パン屋再襲撃」と最後の「ねじまき島と火曜日の女たち」、それから「象の消滅」がいいと思ったな。
パン屋…は読むのが2回目だったけど、文章の表現で、突っかかってみるのも楽しい。
個人で色んな楽しみ方ができる本だと思った。短編集。
パン屋再襲撃 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃 (文春文庫)より
4167502011
No.127
(3pt)

夢のような 

何気なく非日常を書く。
それは、とても難しいと思うのだ。

動物が見る夢、というものがあるが、
夢の内容は、「夢」という字そのもので、曖昧で霞がかかった様でいて、はっきりとしない。脳の記憶の整合に走り、それぞれの記憶の断片が夢というものを見せる。
それぞれの共通性とか、意味など考えても無駄である。

表現に凝った文体なのは分かる。きっと自由に書いたのだろう。
起承転結があって、一本筋のストーリーがあって、最後にどんでん返しが待ってるような、
そういう系統のものではないと分かる。
どうしてマクドナルド?
どうしてねじまき?
型に嵌ったままでは分かれどもつまらないが、型に嵌らないので逆に新鮮さを失わない。最後まで読みきってしまう。
そんなに明るい話ではなく、どこか暗い影を落とす。
意味不明に読めても、何かある。

個人的には、はじめの「パン屋再襲撃」と最後の「ねじまき島と火曜日の女たち」、それから「象の消滅」がいいと思ったな。
パン屋…は読むのが2回目だったけど、文章の表現で、突っかかってみるのも楽しい。
個人で色んな楽しみ方ができる本だと思った。短編集。
パン屋再襲撃 Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃より
4163089306
No.126
(4pt)

襲撃は成功か?

再襲撃というからには、すでに1回目の襲撃が行われているはずで、作中でも以前に相棒とパン屋を襲ったことがあると回想されています。最初の襲撃の模様は「パン」(「夢で会いましょう (講談社文庫)」所収)もしくは「パン屋を襲う」(「パン屋を襲う」所収・「パン」を改題)で読めます。

襲撃のはずが双方に満足な、平和裏な結果に終わってしまった前回の呪いか、時を経て再び猛烈な空腹に襲われて、再度パン屋の襲撃に向かうはめになった『僕』のお話です。さてその結果はというと、成功なのか、成功したらしいけど少々ずれているというか、こじつけで成功だと思い込もうとしているのか、非常に微妙です。
ただ、少しずつ当初の目的からずれてゆき妥協する様子が、なぜかしらユーモラスで、『僕』たちが襲撃に頑張れば頑張るほど、くすぐられるようなおかしさを感じてしまいます。

初志貫徹とか中途半端は後から効くのだとか、そういう読み方もできるのかもしれませんが、静かでやさしい読後感を楽しむのもいいかもしれません。
パン屋再襲撃 Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃より
4163089306
No.125
(5pt)

表題作が秀逸

まだそこまで世界的知名度が高くなかった初期の短編集。

表題作の「パン屋再襲撃」が一番おもしろく且つ印象的な短編。村上春樹といえば幻想的で不思議な世界観のイメージがありその点を忌み嫌う人も多いと思うが、本作の妙なシュールさはそういったイメージを払拭してくれる。
「深夜にお腹が空いた夫婦がマクドナルドを襲撃し、ハンバーガーを食って帰る」という訳のわからない内容。結局何だったんだ、という純粋な疑問は残るが、マクドナルドといういやに現実的な象徴と、散弾銃を持って敬語で襲撃する夫婦というありえない設定には笑わずにはいられない。また主人公の夫婦の間に生まれる奇妙な絆は、80年代の少し古くさい描写と相まって温かく感じられる。余計な回りくどい描写はあまりなく、非常にテンポが良い。行間にうまいこと「雰囲気」を詰め込むテクニックはさすがで、おそらく彼の作品の中でも一、二を争う出来なのではないだろうか。

他に「ファミリーアフェア」「象の消滅」あたりもおもしろい。

「ノルウェイの森」や「1Q84」あたりの長編がどうしても苦手、という人は是非本書をお勧めする。
パン屋再襲撃 Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃より
4163089306
No.124
(2pt)

なるほどそれで? 感炸裂の珠玉の作品集

自分が抱えている、80年代はよかったなあ、という気持ちを、この作品集であらためて刺激されました。
根拠のわからない、明るさやふわふわした感じ・・・
でも、それだけでした。
表題作はそこそこ面白かったけど、象の消滅は、結局なんだったんだよと思い、
ファミリーアフェアには、わたせせいぞうの絵が似合いそうだなと微苦笑。
残りの作品は、それで? という気持ちしか沸きませんでした。
主人公像については、どうしてこういうキャラを立ち上げたがるわけ? と、
作者に問い詰めたくなります。
あとは、ネットで揶揄のネタで使われる「やれやれ」の多発にニヤリとしたくらいです。
村上作品は、あーだこーだ無理に解釈せず、物語を感じればいいとか言われても、
あんたら、これが無名作家の作品でも、同じように高評価できるのかと反発したいですね。
初めて読んだ村上春樹でしたが、これ一冊で言うのもなんですが、
この人がノーベル文学賞候補者というのが、まったく理解できません。
血を流して書く人に思えないからです。
パン屋再襲撃 Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃より
4163089306
No.123
(3pt)

村上春樹だと分からなければどうかな?

村上春樹さんの長編は賛否あれど否定するつもりはありません。実際面白いですから。ただ、この短編集はあんまりピンと来ませんでした。ハッとするオチがあるでもなく、フワッと終わってしまう作品ばかりです。長編はならそのフワッと感も心地良いのですが、短編はいつものように全編を通して浮かび上がってくるテーマや高揚感が薄く、クラッシック音楽を端折って聴かされているような心地でした。長編で読んでみたかったのは「象の消滅」。消えた象の謎を追いかけながらいつまでもフワフワしていたい。筒井康隆氏に書き直して欲しいなぁ~と思ったのは表題作の「パン屋再襲撃」。モヤモヤ感はあれど村上氏にとって短編は単なるモチーフに過ぎないのかな?とも思いました。
パン屋再襲撃 Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃より
4163089306
No.122
(2pt)

かるい短編

「英語で読む村上春樹」の講座がおもしろいので
「象の消滅」を含む短編を読んでみました。

「パン屋再襲撃」にはなにかしらふふっと
笑ってしまって「もう一度パン屋を襲うのよ」と
わたしも断言するわと思い視覚聴覚を刺激する比喩には
妙にひっかかる無理もありどうかしらん(?)

他五編では「象の消滅」がたたみ込む冒頭から後味が良くて
その他は安易に女の子との関係に流れてしまい
四つの・・六つの・・と悪趣味で
小説としておもしろくはなかったです。
パン屋再襲撃 Amazon書評・レビュー: パン屋再襲撃より
4163089306