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クーデター
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クーデターの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 21~28 2/2ページ
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平和ボケの国民、平和ボケの日本というけれど、 その平和ボケなるものが招くものは何なのか。 昨今の不甲斐ない政治家連中の国家運営が、 招く危機とはいかなるものなのか。 今の日本社会の危機はどこにあるかを突いた、 強烈な社会問題提起的な内容を、 見事に近未来シミュレーションとして仕立て上げた良書。 ある意味では、地下鉄サリン事件を思い起こさせないこともないけど、 単なる「テロ」ではなく「クーデター」というほど、 大きな政治的メッセージが内包されている。 前半はややテンポが遅いのが気になるが、 中盤から一挙にテンポアップし、 先がどうなるかを知りたくて、 本を手放せないほどのおもしろさ。 もしかしたらこの本のようなことが、 近い将来、日本で起こるんじゃないか。 そんな危機感を覚える戦慄のシミュレーション物語。 小説としておもしろいだけでなく、 日本の政治、社会を考える上でも、示唆に富んだ書でもある。 | ||||
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「マリア・プロジェクト」でこの著者にハマって本作を手に取り、夢中で読了しました。『朝倉恭介シリーズ』の6連作(「Cの福音」、本作、「猛禽の宴」、「クラッシュ」、「ターゲット」、「朝倉恭介」)の2作目なんですが、前作「Cの福音」を読まなくても、本作は独立して読めます。著者の最高傑作であり、もちろん6連作中の最高の出来です。作品のタイトルから舞台は外国かな、と思っていたら、なんと日本。闇にうごめく陰謀の首謀者はなんと、、、、。 | ||||
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いちおうシリーズものですが、別々に読んでも全く問題ありません。現に私は読み終わってもシリーズものだとは気づきませんでした。 高校生自分の私には文体はちょっと難しすぎる気はしましたが、中盤〜終盤のスピード感のある展開が、文章の堅さと多さを見事に忘れさせてくれました。 楡氏の作風の一つは、実際にその時にあった話題を即時題材に持ってくるところですが、直接的な描写でないにしろ、1995年のオウム真理教の地下鉄サリン事件を思い出させる内容です。もっとも、作中の宗教団体が行っているのはさらに過激な行動ですが。 もう一つ、リアルで想像しやすい的確な描写、独特のスピード感、アクションシーンの迫力が秀逸。 軍事的な描写も多いし、かなりの人が死ぬので、そういうのが苦手な人にはお勧めできませんが、みな生々しいほどに現実的な人物ばかりなので、バイオレンス先行のアクション小説とは一線を画しています。 楡氏の作品には当たりハズレがありますが、これは間違いなく当たりです。 | ||||
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能登半島で武装集団が警察官を攻撃し、自衛隊に出動要請が出される、 という“状況”を描いたポリティカル・フィクション。 展開としては『宣戦布告』ほぼ同じ。 北朝鮮の脅威が現実問題としてクローズアップされてきた、ということか。各組織・部署の対応の細かさでは『宣戦布告』に劣るが、 エンターテイメントとして読むには充分であり、 小説としてはこちらのほうがまだ読みやすい。状況設定そのものはなかなか巧みで、 レポーターが中継中に狙撃されるなどは(フィクションだから言ってしまえば)興奮するシーンである。小説ということに限って言えばまだまだ問題はあるが、 日本の有事対策への問題提起という役割をエンターテイメントとして描いた という意図は充分果たされていると思う。 | ||||
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巧みにカモフラージュしながら、しかし確実に進んでゆく「クーデター」 まさに日本のウイークポイントを一挙に突く戦略の凄さには関心しました。 主人公の持つ、「国際的な危機意識」と「日本の危機意識」の差も「実際にこんな事件が起きたら そうなんだろうな」と納得させられるものがありました。 | ||||
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宗教団体によるクーデターが始まる序盤から中盤まではスゴク面白かった。 でも、解決に至る展開はちょっと強引。主人公・川瀬の推理も「勘」の範疇を出ない。 それに、主人公が活躍したというよりも度重なる敵のミスで「たまたま解決できちゃった」、みたいな。 | ||||
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この作品は、最初はすごく面白い。プロットも登場人物の行動も何も最高に素晴らしい。フォーサイスを越える作家が日本に生まれたかと思う。だが、そんな期待は中盤から少しおかしくなってくる。原発襲撃を意図していると思われるテロ事件が発生。警察、マスコミ、政府、テロリストなどの視点から登場人物たちの行動が描かれるが、いつまでたっても原発内の登場人物が出てこない。世界を震撼させる原発テロ事件が発生しているらしいのに、襲撃される当事者であるはずの原発の従業員は何もしていなかったわけ?ただ原発を動かしていただけなわけ?変だなぁ……と思っているうちにクライマックス。軍事には素人で素手のカメラマンが、充実した装備を持つプロの戦闘マシーンとどう戦うのかが最大の見せ場になる。新保裕一の「ホワイトアウト」なんかだと、主人公は素人だが、ダムの構造を知り尽くしている従業員の強みを最大限に活かして敵と対等に戦う。ところが、この小説の主人公は何も敵を上回る要素がないのだ。だから、たまたまあり得ないような幸運に恵まれて勝ってしまう。しかも戦う相手は敵の中でも一番情けないやつときたもんだ。この作家の人物造形は確かに素晴らしい。だが、小説の設計が全くなっていないから、そうした強みが全く生きていない。 | ||||
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新興宗教を啓蒙する犯人が日本転覆をたくらむストーリー。この本を読んだ当時、オウム真理教の地下鉄サリン事件があった時期でもあり、新興宗教によるクーデターという本書の内容は衝撃的であった。犯人たちの使う武器類の詳細な記述や、スピード感あるストーリー展開で一気に読めてしまいます。 | ||||
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