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鋼鉄の叫び



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【この小説が収録されている参考書籍】
鋼鉄の叫び
鋼鉄の叫び (角川文庫)

鋼鉄の叫びの評価: 4.50/5点 レビュー 10件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全10件 1~10 1/1ページ
No.10:
(5pt)

力強い作品

特攻隊の方達は全員が祖国のためを思って志願したという認識でいましたが、そんなことがあるわけがないとこれを読んで気づかされました。周囲への忖度や社会の圧力によって自分の命というこれ以上ない大切なものまで粗末に扱うしかなかった人もたくさんいただろうなと。
こんな悲しいことが二度と起きないように、私たちひとりひとりがきちんと自分の考えを成熟させ、大勢に流されない強さを持たないと、と思います。
鋼鉄の叫び (角川文庫)Amazon書評・レビュー:鋼鉄の叫び (角川文庫)より
4041009227
No.9:
(5pt)

特に問題無し

特に問題無し
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4041009227
No.8:
(5pt)

敬意

この作品に出会えた事を感謝します。感動以上の読み応えでした。
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4041009227
No.7:
(5pt)

戦争を考えるのに必要な本

戦争は日本人には昔のことになりましたが根本を考えるために必要な一冊です。
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4041009227
No.6:
(4pt)

ドンドン先が読みたくなる

鈴木光司の本は、いつも独特の、少しファンタジックな世界観が好きでたくさん読んでいます。
この話は主人公の雪島忠信とその父の話が交互に挟まれ、最後にそれが合流するという形をとっています。
忠信が太平洋戦争での特攻隊についての特番の取材を進めるにつれていろいろな手掛かりを掴み、それが実は父の昔の体験と重なっていたりと、とてもワクワクする展開となっています。
最後にある人物を軸に2つの物語が合流した時は、かなり興奮しました。
しかしそのラストは、少しあっけないというかあっさりしている感じがして、それまであったリアリテイが崩れたような気がしました。
同時並行で進んでいる愛人とのもめごとも、先が気になる良い要素となっています。
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4041009227
No.5:
(4pt)

読みごたえタップリ

壮大なストーリーで、読んでて楽しかった。
まさに物語で、読ませる力があった。
男のロマンがあった。
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4041009227
No.4:
(4pt)

物語の王者

読み応え、歯ごたえたっぷりの一冊。
まさに『物語の王者』の名にふさわしい作品でした。
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4041009227
No.3:
(4pt)

面白いんですが・・・

東日本大震災・原発事故をきっかけにから日本人論に関心を持っていましたが、作者の出演した「ラジオ版学問ノススメ」のポッドキャストを聴いて、日本人の行動心理についての熱い語り口と、自らの意思で生還した特攻隊員という設定に興味を持って購入しました。
大変ドラマチックで、面白い小説です。時間が許せば一気読みできるくらい引き込まれました。
ただ、日本人論としては、ポッドキャストの方が断然明快で含蓄があります。もしこれを聞かずに本書を読んだら、何がテーマなのか伝わらなかったと思います。その原因は主人公の不倫のくどい程の描写です。主人公が元特攻隊員を探すというところに限定すればよかったのにと思います。そうすれば、そこから読者は今の自分たちへの適用を自然と読み取るでしょう。それが歴史の重みというものです。
ところが不倫物語でわざわざ「この精神構造が今も息づいている」と教えることで、逆に読者のそれぞれの読み方を妨げています。要は、上から目線で説教されているようで素直に入ってきません。そもそも特攻隊員の心理と、不倫を貫徹しようとする姿勢とが同列で語られていることには違和感を感じます。その点、テーマをうまく伝えられていないと思います。作者の思い入れが強すぎたのかも知れません。
繰り返しになりますが、物語としては面白いので、エンタテインメントとしてはおすすめです。
なお蛇足ですが、ポッドキャストで本書に興味を持った方なら、本書でも参考文献に挙げられている「失敗の本質ー日本人の組織論的研究」(中公文庫)がおすすめです。
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4041009227
No.2:
(5pt)

鈴木光司さんの渾身の意欲作

この本を読む前に著者が出演するラジオ版学問のススメをポッドキャスティングで聞きました。鈴木さんの本はリング、らせん、ループ、楽園等幾つか読んでいて、鈴木さんからこの作品について何が語られるか興味津津でした。
この本は鈴木さんの作家デビュー20周年、そしてこの本の構想30年目という意欲作であるとのこと。
集団の呪縛から逃れられない日本人。一旦できた流れから逆らえない、その最たる例として特攻を扱ってあります。
そこから自分の意思で戻ってきた人がいてもいいじゃないかという小説です。書くためにものすごいエネルギーを必要としたそうです。
そういった前知識があってか、あっという間に読んでしまいました。すんなりと読めた他の理由はやはり鈴木さんの他の著作を読んでいたからというのもあったと思います。
内容とは関係ないですが、本はその時期に必然的に自分にやってくる本があると感じさせられました。この本はまさしくそういった運命を感じさせられた本でもあります。
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4041009227
No.1:
(4pt)

特攻をモチーフにした現代ドラマ

特に意識したわけではないが、百田尚樹氏の「永遠の0」を読了してさほど間もないのに、手に取った本書はやはり第二次大戦の特攻隊員をモチーフにした作品であった。

ストーリーは全く異なるが、何れも現代日本に生きる男女が特攻隊員について調査して、現代の感覚で振り返るという設定は似ている。大きく異なるのは「永遠の0」では現代と過去の割合が1対9ぐらいで過去に比重におかれていたのに対し、本書は6対4か7対3ぐらいで現代に重点がおかれている点だ。

「永遠の0」は特攻で死んだ祖父がどのような人物だったのかを調べるという筋書きであったが、本書はテレビのプロデューサーの雪島忠信が、終戦50周年のスペシャル番組のために、特攻に出撃しながら自分の意志で引き返して生き残った人を探そうとするのがメインストーリーだ。そんな人がそもそも実在するのかという疑問もわくが、本書ではその調査の過程をかなりの説得力を持たせて描いており、ミステリー小説としても結構楽しめる。

そして並行して描かれるのが、主人公の雪島忠信と人妻の倉沢菜都子との恋の行方である。不倫ではあるものの二人は真剣であり、特攻隊員の調査と二人の恋の行方が最後には絡み合っていく展開は見事で、読み応えのある作品となっている。

ただ一つ疑問なのは「鋼鉄の叫び」というタイトルだ。濃密な人間ドラマが描かれているのに、何故「鋼鉄」なのか理解できない。せっかくいい小説なのにこのタイトルだけで読む気をなくす人もいるのではないだろうか。もったいない気がする。
鋼鉄の叫び (角川文庫)Amazon書評・レビュー:鋼鉄の叫び (角川文庫)より
4041009227

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