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人民は弱し 官吏は強し
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人民は弱し 官吏は強しの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.49pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全48件 41~48 3/3ページ
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星新一のお父さん星一が苦学して米国の大学を卒業し日本で星製薬を興す。主な商品は植物アルカロイドを有効成分としたもの。現在の日本では禁制品のモルヒネ、コカインもあります。勤勉さに革新的、開放的、楽天的な性格もあって大成功です。 しかし、内務省(今は、総務省、警察庁、厚生労働省等になっています)の官僚や憲政党系の政治家に迎合しなかったために執拗、悪辣、残酷な仕打ちを受けます。権力間のチェックが利かない戦前(今も?)のことでJ.Eアクトンの言葉「権力は腐敗する。絶対的権力は絶対に腐敗する。」を思い浮かべます。鶴見俊輔さんの解説で内容が事実であることが分かります。 登校人物の相関関係や星一と星亨が無関係であることも分かりました。 情報開示、内部通報制度、オンブズマン、良心的かつフェアなメディア、ネットなどが必要だと改めて思います。 | ||||
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私は星新一が大好きです。 彼のショートショートを多く読んだ後の一冊だったため、 非常に印象に残っています。 タイトルを眺めた初めの印象と、 読み終わった後の印象では重さが違います。 不条理だと思われる仕打ちは、 程度の差はあれ現在も行われています。 善いか悪いかではなく、 この本は生きた証になったと思います。 父にとってもです。 星新一のファンで、まだ違う一面をみてない方にオススメしたいです。 | ||||
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言うまでも無く星新一はショートショートの第一人者だが、本書はそれらとは趣を変えた、星の父親を描いた一代記。 彼の父が明治大正期に製薬会社をやっていて、事業に失敗して現在その存在の無いことまでは知っていたが、この「人民は弱し、官吏は強し(昭和42年)」を読んで、実に陰惨な官憲からの圧力によって窮地に追い込まれたことを知り、衝撃を覚えた。 明治から大正昭和に移り変わり、日本は徐々に国際社会から隔絶され、国内の情勢も乱れてゆく。その時期に星の父・星一は国家権力に翻弄され大敗北した。 当時、星製薬は大企業として日本の経済、産業発展の先頭を切っていた。それが官憲になびかないという理由だけでつぶされたのである。いつの世も正論と正義感を持って行動する者にはやっかみと妨害が付きまとうものなのかと・・・複雑な思いで読み終えた。 本書にも登場する星と関係の深かった政治家、後藤新平の事も合わせて知るとより味わい深く読めるかもしれない。 おすすめは、郷仙太郎「小説 後藤新平」(人物文庫 学陽書房)。 | ||||
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大学でたまたまこの本を手に取って、無意識に読み始めたのですが、とにかく感動しました。内容的にも読み応えのある面白い本ですが、何より、主人公で著者の父である星一の言葉ひとつひとつが、すごく心に響きます。生まれて初めて、言葉というものが身に染わたっていくのをこの本で初めて感ました。ちなみに、彼の交友関係も面白く、また彼ら(例えばエジソンや野口英世)の言葉も、彼の言葉同様、とても深いものです。 歴史好きには、学校で習わない歴史を垣間見る事が出来て面白く、また経営学に興味のある人には、経営していく勇気を与えてくれる本です。 | ||||
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日本のシステムに対して、疑問を持たせてくれた初めての本。 自分の父親を描くにしては、ずいぶん冷静な筆致なのはすごい。 けれど、静かな語り口の後ろには、並々ならぬ、怒りを感じる。 | ||||
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ショート・ショートでは無い 一味違ったこの手の星新一さんの書き物が 大好です。もちろんショート・ショートも! おススメです。 | ||||
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著者、星新一の父親星一(ほし・はじめ)が、事業(製薬会社)のライバ ルと役人が結託して行うさまざまな妨害活動にもめげず、明るさを失わ ず強く生き続けるさまを描いた伝記。最初に読んだときはあまりにかわ いそうすぎて泣けました。 まず、星一の若い頃をえがいた明治・父・アメリカを先に読んでおく 事をおすすめします。 | ||||
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作家、星新一の父、星一が苦心して創業した製薬会社(星製薬)の輝かしい成功に対し、心無い官僚と彼らに癒着した商売敵たちが行う執拗な妨害。 常に正義を信じ戦いつづける星一を愛情深く描ききった伝記的作品。 | ||||
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