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人民は弱し 官吏は強し
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人民は弱し 官吏は強しの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.49pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全48件 21~40 2/3ページ
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星新一はショートショート以外にもこんな名作を書いていた。 日本がドイツからこんな形で技術をもらい工業化ができたとは。 歴史的、技術史、薬学、医学、工学、理学部、経済学、法学部の学生たちにも読んでほしい本。 もp地論文学部や教育学部の学生や卒業生も。 | ||||
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著者の星新一氏(1926-97)は、SFをベースにしたショートショートの名手であり、評者にとっても思い入れのある作家さんです。 氏のショートショートは元々マンガしか読まなかった私が初めて手に取った「文字の本」で、短い中にユーモアとオチが凝縮した作品に引き込まれて夜更かししたことを思い出します。 本書はその星氏が実父である星一氏を主人公にした自伝で、数少ない長編作品です。 時代は大正期、星一氏は当時珍しかったアメリカ留学を果たして帰国し、事業家を目指します。 注目したのは医薬の原料となるアルカロイドの精製で、当時はほとんどを輸入に頼っていたことから、国産化がうまくいけば国益にも叶うとし、苦心を重ねてついに成功させます。 しかし楽天家でアメリカ特有の合理精神を身に付けた星氏は、日本特有の根回しや空気を読むことを怠ったため、官吏や同業者から恨みや嫉妬を買ってしまいました。 そのため折りに触れ小さな嫌がらせを受けていたのですが、政権が政友会から憲政会に変わったタイミングで決定的になりました。 旧時代のものを象徴する生贄として選ばれ、これに予てから快く思っていなかった官吏と同業者が乗る形で、様々な攻撃が長く、波状的に星氏の身に及びました。 これまで問題のなかった行政手続きは官吏のサボタージュでことごとく棚上げされ、無意味な事情聴取に翻弄され、マスコミには虚偽情報を流布されました。 長い裁判にもつき合わされて勝訴を勝ち得たものの、風評被害から金融機関との取引が停止し、夢を乗せた新規事業は頓挫し、苦心して育て上げた虎の子の事業は同業者に奪われることになりました。 全てが過ぎ去った後の株主総会で、星氏が株主に語りかけた言葉が、本書のタイトルになっている次のセリフです。 「人民は弱し、官吏は強し」。 物語はここで幕を下ろすのですが、この言葉には、父が遺した星製薬を引き継いで辛酸を舐めた著者の万感の思いも込もっていると感じました。 本書のテーマは官が民に及ぼす理不尽な仕打ちの数々です。 それらは中学生のイジメを思わせるような陰湿で執拗なもので、この過酷な運命に耐え抜いた星一氏の精神力には驚嘆しました。 また大正期を舞台とする話ですが古さは感じさせず、むしろ最近見聞きした事件の数々を想起させるものでした。 時代が変化する折に供される生贄については、佐藤優氏の「国家の罠」に詳しく、検察官が星氏に放った「民間企業が何社潰れてもかまわない」という暴言は100年を経た現代も変わらずに使われていることは「検察が会社を踏み潰した日」を読むとわかります。 特に官僚組織が宿命的に持つ欠陥については考えさせられました。 この組織的なサボタージュは「権力に対抗するための教科書 」にあるように上手に使えば独裁者に対する抵抗力にもなる強大な力ですが、国民に向けられると本書のような理不尽な暴力的な力にも変容してしまいます。 これらの矛盾を超えるよい制度というのは何かできないものなのか、重い気持ちで本を閉じました。 | ||||
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ショートショートの天才として知られる、星新一の長編。 当時、直木賞候補になっている。 星製薬という製薬会社を立ち上げた父親の星一が、 官僚に嫌われ、これでもか、というくらい、 陰湿な圧力を受けたことを書き綴っている。 この壮大ないじめには、ライバルの製薬会社もいる。 小説という形を取っているが、実態としてはノンフィクションといっていい。 それにしても、ひどいものだ。 ひと昔前のこととはいえ、怒りがこみあげてくる。 抑制された文体ににじむ無念さ。 星新一にとって、父親へのある種の弔いという見方もできるだろう。 今と時代が違うとはいえ、 公権力について深く考えさせられた。 | ||||
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著者の父親星一、星製薬社長の活躍と、官憲との終わり無き戦いを描いた感動的な作品だった。 読み進む内に明治、大正時代の暗部をまざまざと表現している。 それにしても当時の役人、政治家、官僚、警察、検察いずれをとっても歴史では語られていない嫌がらせの窮地を見た思いだ。 明治維新から始まり、日清、日露、富国強兵そして大正デモクラシーといった華々しい歴史しか教育を受けていないものにとっては歴史そのものがうそで固められているように見える。 一般文学通算888作品目の感想。2014/09/16 13:20 | ||||
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人間生きてるうちは、紆余曲折があるが、この人程こんな荒波を乗り越えた人はいないだろう!!人生好事魔多し読んでいて段々腹が立ってきた。権力ってそんなに強いのかと。今の時代も全く変わらない現実に唖然とする。 | ||||
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凄まじくも・・強烈な本を読んだ。 日本人ならば・・絶対に読んでいただきたい逸冊と思った。 若くしてアメリカに渡り、アルバイトをしながら新聞社を作り、 そして日本に戻って、型破りな製薬会社を興した。 (現在の日本円にして資本金およそ170億円までした) 最後まで屈服することなく腐敗した官民と戦い続けた男、星 一(はじめ)の物語。 1.「明治・父・アメリカ」2.「人民は弱し 官吏は強し」 大好きな星新一の父上・・壮絶で爽やかな男の話しです。 (1と2ぜひ合わせて読むのがベストです) | ||||
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一方的な観点から書かれているので、 星製薬と官僚とのいざこざについては本書の内容がすべて真実かどうかはわからない。 それを差し引いたとしても、初めに結論ありきな検察・警察の行動規範や、 縄張り意識が強くてプライドと学歴だけ一流な官僚機構については強いリアリティを感じた。 まさにこの世は「人民は弱し 官吏は強し」だと思った。 また、この作品は愛する父に捧げた物語としても読める。 実業の世界では打ち負かされてしまったが、 何十年かの時を経て小説家として父親の無念を迫力ある表現で著した息子。 そう考えると、少し胸が熱くなった。 ショートショートとは雰囲気は違うが、冷静でシンプルな筆致も健在。 星新一はこんなものも書けるのかと、その多芸ぶりに改めて脱帽した。 | ||||
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民青のメンバーだった奴が高校のクラスメイトにいて、政治的にウブな赤ちゃんだった俺は別の意味のアカちゃんにオルグされそうになった。彼がこの小説を読んでいて、「官吏は憎し」と叫んでたのを思い出した。 官吏が「獣性の無い化け物」のように思えてくる。黒澤映画『生きる』を観たときも、冒頭のたらい回しのエピソードが「なんてコンテンポラリー(現代的)な表現なんだろう」と引き込まれて、気づいたら白黒映像だったってことがあったけど、この作品の中に書かれた、官吏たちが、いわゆる霞ヶ関文学と言われるようなヌエ的表現で、星一らの起業家精神を潰してゆくところは、戦前の話なのに現代にも通じるリアリティと思った。 | ||||
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いつの時代も人民は弱し官吏は強し 星一の苦労話満載の一冊です。 | ||||
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東京都品川区に居住するようになって12年が過ぎた。自宅のちょっと行ったところに星薬科大学というものがあるのは、いつの頃からか知っていた。ここの地域住民向け公開イベントが昨年秋初めて行われたので、関心を持った娘に連れられて出かけた。 その途上で娘が変なことを言う「ここ星新一さんのところよ」と。門をくぐって入ってみると創設者星一氏の銅像があり、よく似た他人と勘違いしたのかと勘違いした。その勘違いに気づいたのは、構内の博物館に立ち入った時だった。そこで初めてここが、あの作家星新一さんの親御さんが創設に関わった大学であること、そしてその親御さんは製薬メーカーをしていたということを知ったのだ。 その博物館に星新一著の明治の人物誌が飾ってあった。そのことをFacebookに書いたら、アゴラ等に寄稿をされる矢澤豊氏から本書の一読を薦められたのであった。 さて、本書の感想。 この方(星新一氏の父君の星一氏)はきっと明治のホリエモンみたいな方だったんだろうね。 読了して、ライブドア事件を回顧した池田信夫氏の発言を思い出したので最後にご紹介しておきたい。『「額に汗して働く」ことが正しく、それを「出し抜く」行為は不公正だという倫理観がみられるが、これは時代錯誤である。資本主義の本質は、他人を出し抜くことなのだ。日本には、保有する預金の残高より時価総額の低い企業がたくさんあるが、こういう企業でいくら額に汗して働いても、収益は上がらない。いま日本の直面している問題は、いかに効率よく働くかなのだ。」 | ||||
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星新一の実父「星一(ほしはじめ)」の、大正以降の栄華・苦難を描いたノンフィクション評伝。 星一が設立した製薬会社が立たされた苦境や、官僚との過酷な戦いを、星新一ならではの切り口で厳しく描く。 ラストシーンへ向かう描写は居た堪れない気持ちにもなるが、事実をもとにした作品だから仕方がない。 この作品を読んで素直に感じたのは、ショートショートや長編小説のときと、まったく文体が違うということ。 一言でいうと、難しい。 「子ども向けの作家」だと揶揄されたことに対する無言の抗議にも思えるが、評論本のように難関な語句が多数出てくるため、星新一のショートショートしか読んだことのない人には読破に体力を要するかもしれない。 最後に(他者のプレビューにもあるが)、この本を読む前にまず「明治・父・アメリカ」を読んでほしいと思う。時系列的に考えると、この順序が適当。より深く星一のことを知ることができると思う。 | ||||
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悪意を持った権力の暴走する様に恐ろしさを感じました。 主人公の星一は、国のためを思い様々な新しい事業に取り組みます。 しかし、同業他社のように官吏に対し迎合することがないことなどから 検察から言いがかりのような取り調べを再三受けます。 また、官吏の圧力から新聞を通して画一的に誤った情報(デマ)を流され 事業を妨害されます。 そんな中でも星は懸命に真摯に自分の正しいと考える行動を取り続けます。 現在のようにインターネットがない、大正の時代。 今以上に権力は一部に集中しています。 その権力が暴走すると大変恐ろしい。 情報を正しく見極めるには、 「正しいことは何か」ということを基準に考えなければならないと思いました。 また、人に後ろ指をさされない生き方をした星一を自分も見習いたいと思いました。 | ||||
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私は星新一さんのショート作品をよく読んでいたのですが、 父親の伝記的小説があることを最近になって知り、読むにいたりました。 アメリカで苦学して大学を出て、帰国して盟友と共に日本を盛り立てるべく仕事を起こす。 欧米で独占的に扱っていた薬剤を自分たちで作れるようにして発展を促し、社員や投資者にはケアをしっかりする。 一見極めて理想的な会社を営々と育てていきます。 すさまじい情熱と時間を傾けて著しい成長を成し遂げたのです。 しかし、官僚や同業者、禿鷹のようにむらがる者たち、力におもねるマスコミなどによって徐々に窮地に追いやられてしまいます。 善を為すことではなく官僚が求めたものは自分たちへの従属です。 マスコミが求めたものはさらなる力による庇護、そして社会を動かすという実感、甘い欲望でした。 正義とは何なのでしょう。そのように感じました。 大正時代を主に描いている作品ですが、現代においても悪い意味で何も変わっていません。 権力を振りかざし、それに従わない者たちは理不尽なまでにねじ伏せるのです。 マスコミも情報伝達が発展した現在ですら知る権利を満たさず、報道しない自由を謳歌します。 作中での星氏もかなりの力を有していたと思われます。描写の差異もあるでしょうが、使い方が異なりすぎる。 合理的、理想的な活動を行おうとしたのですね。それは日本で許されることではないということでしょうか。 星新一さんの淡々とした、静かな目線。それによりこのような社会である日本への無念も描かれているように思えます。 百年近く昔を舞台にしているのに現在において問題が全く解決されていない、 すなわち今でも共感できるし、日本社会を考える人なら一読に値するものでしょう。 | ||||
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かつて、ノーベル賞学者が、「日本人は個々のポテンシャルでは欧米に勝っても、システムで負けてしまう。」 という趣旨のことを言っていた。米国でそんなシステムを学び、体現しようとした、清々とした人物が、 過去にもいたのだ。一本筋の通った、当時としてはプリンシプルある数少ない日本人実業家である星一の物語。 その生き様に学ぶところは大きい。 懐柔策によって動き始めた巨大な横車は、最初は小さく、そして最後にはその会社の息の根を止めるほどに 大きな影響を及ぼす。苦心して正論で対抗するも、その声むなしく「必殺、たらいまわし。」の前になすすべは絶たれてゆく。 そんな最中、彼はどんな気持ちだったろう。その無念の気持ちが、息子の筆に乗ってこの作品として結実させたのかもしれない。 高い志とは何か?考えさせてくれる良作である。 | ||||
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本宮ひろ志の「猛き黄金の国」の三菱・岩崎弥太郎氏とは別のニュアンスで官と戦った星一氏の伝記(伝記小説?)です。 官の横暴は誰もが読み取れますが、マスコミ(新聞)のスタンスに注目すると面白いんじゃないでしょうか。 従業員一同がお金を出し合って意見広告を出しても、その後すぐに官発表の記事を掲載してしまう箇所がありました。 以前誰かが 「警察権力の最大のものは、捜査権でも逮捕権でもない、事件性の有無の判断だ」 と言っていました。 俗に第四の権力と言われているマスコミの権力は、報道性の有無の決定権でしょう。現場ではなくデスクが握っているのかな?もしそうなら旧日本陸軍の悪弊そっくりだ。 この当時の新聞が官と癒着していたのかどうかは調べてみないとわかりませんが、新聞が星製薬叩きに乗った理由が知りたいです。 | ||||
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この話を読んだのは、まだ10代の頃だった。星新一の本はほとんど読破しているが、この作品を読んだときの感動は今も忘れない。とても印象的な小説だった。ちなみに、星新一の長編小説の中で、私的には1・2を争う名作であると思う。 彼の父の生涯を綴った物語だが、事実関係を追いかけるだけになりがちのこの手の作品で、十分にドラマチックな、読み応えのある小説として仕上げられている。だから、決して読者を飽きさせない。のみならず、当時の世相や時代背景をわかりやすく、リアルに表現し、あたかも自分がその時代に生きているかの如く浮かび上がらせてくれている。さすがに星新一である。 なかでも、星一と野口英夫との交流は、同じように身体に障害を持った人間同士の深い心のつながりを感じさせ感動的だし、星が己の才覚と人脈を駆使して、一代で星製薬会社をたちあげ、日本で初めてのモルヒネ精製を実現していく前半から、軍を敵に回し、官僚の圧力に追いつめられていく後半、そして、最後に彼が漏らす言葉までの流れは、読む者の心をわしづかみせずにはおれないだろう。 但し、ここに書かれている星一像はあくまで彼の一面である。 実は、個人的に星一の消息を、別の関係から耳にするチャンスを得たことがあるのだが、そこで語られた彼の姿は、この物語とはだいぶ違っていた。ちょうど、偉人として語られることの多かった野口英夫が、実は、それとは正反対の私生活を持っていたという話とよく似ていて、二人が仲が良かったという本書の記述に、私の中では、逆にリアリティーを持たせてしまっている。 だからこの作品は、ショートショートを確立した、日本を代表する小説家星新一という人物が、愛する父への思いを結実させた物語として読んだ方がいいだろう。そう言う視点で素直に読む方がより感動できると思う。 史実はともあれ、それでもこの小説は、一読の価値がある名作である。 | ||||
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素晴らしい本です。感じるところが多すぎますので簡単に箇条書きで。 ・星一という人物の自らの考える正義をどんな迫害にあっても貫く異常なまでの意志の強さ ・官僚、というよりも人間の嫉妬心の凄まじさ ・「正しい=報われる」ではなく「報われる=正しい」でもない世の中の摂理 ・今更ながら「官」の力の強さ どんな理不尽な逆境にも決してくじけなかった星一が最後の最後にタイトルの言葉を漏らすシーンは今まで読んだどんな本よりも感動するシーンです。 | ||||
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星新一による、父星一の企業家として切磋琢磨、奔走する人生の中盤編を書いた実録記と言う所でしょうか。 明治大正頃、当時日本では規制等で事実上扱えず他の企業が手を出せ無かったアルカロイド事業を必死に知恵を絞る事で開拓し大成功を収め、東洋一の製薬会社と呼ばれるまで登り詰めて行くが、 やがて官僚や関連企業の慢心や嫉妬等により目の敵にされ、総叩きと言える程の孤立無援の状況に追い込まれて行くー 時代は一世紀近く前の話ですが、通信技術や輸送等格段に進歩した現代にも依然通じる社会の根本的本質が星一氏の企業家人生に立ち塞がる無数の困難の出来事によって浮かび上がる形で描かれており、考えさせられる事の多い読み応えの有る作品です。 個人的には選挙時の敗退をのちの出来事に至って悔やむ辺りが考えさせられました。 作品内に登場する数他の関連した人物や企業も調べて一読してみたくなる興味を惹く者が多く、そういう意味でも読み応えが有りました。 | ||||
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作者はショートショートで有名です。 中長編は珍しいのでは。 タイトルに関して。 つい最近出たような新書よりはるかにセンセーショナルなタイトルだと思います。 この世の核心を突いているし、味わい深い一言でもあります。 作者の持ち味であるリズム感を出しつつ、一気に読ませるタイプの作品かと思います。 自分の父親を「こう」書けるというのはやっぱりすごいです。 よい作品です。 | ||||
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官僚、経済人いずれも必読すべき本の一つ。淡々と書かれる一企業家の人生を、官僚との衝突として描写。官僚国家日本の悪しき一面が描かれている。本書で描かれた構図は、現在も生き続けているようである。「強し」といわれる官僚も、それに対抗する企業人も、日本という「国」が豊かになるような政策と経営を心掛けるために、本書を参考書とされたい。 | ||||
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