トマシーナ

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評判

トマシーナの評価:

4.57/5点 レビュー 21件。 A ランク

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平均点4.57pt

Amazonレビュー一覧

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全23件 21〜23 2/2ページ
No.3
(5pt)

待ってましたの新訳版

内容紹介が付いていないようなので、蛇足ながら…スコットランドの片田舎に暮らすマクデューイ氏は、獣医をつとめるにもかかわらず、動物に対して愛情を抱かない、孤独で冷淡な寡夫。ある日、娘が可愛がっていた猫トマシーナが病気になった際、彼は見込みがないと判断し、安楽死を強行してしまう。森の奥で動物を癒しながら慎ましく生きる「赤毛の魔女」。古代エジプトの猫神バスト・ラー。マクデューイ氏の旧友である温厚な牧師。完全に決裂したかに見える親子の関係が、少しずつ変わっていく。かつてディズニーで映画化されたこともある作品。旧訳版はすでに絶版で手に入らなかったので、新訳で出版されたことが嬉しいです。マクデューイ氏の仕打ちや頑なさに腹を立てたり、拒絶された父としての苦悩に共感したり、その叫びにホロリとさせられたり、あるいは軽快でユーモラスな、ギャリコらしい筆致に笑わされたりしながら読みふけりました。ギャリコの小説はどれも、人や生き物ひいては世界に対する、惜しみない賛美と愛情にあふれています。わけてもこの「トマシーナ」は物語の完成度が高い上、読後感もすばらしく、「ジェニイ」がお気に召した方はもちろん、ギャリコを知る最初の本としても相応しいと思います。
トマシーナ (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: トマシーナ (創元推理文庫)より
4488560016
No.2
(5pt)

猫にテーマを借りた癒しと救いの文学

文句無しに感動しました。クライマックスのあたりでは涙がとまりませんでした。ギャリコの作品は、皆とてもやさしさに満ちています。この作品でも、心に深い傷を負った人々の癒される過程が、ていねいに感動的に描かれていて、いっきに読んでしまいました。中でも、登場人物の一人で牧師さんがいるのですが、まるでギャリコの分身のような彼の言葉の数々は、何度も読み返してしまいました。信仰の本質を言い表した文章のなかではこれまでに読んだ中で最高だと思いました。

まぼろしのトマシーナ Amazon書評・レビュー: まぼろしのトマシーナより
4479520317
No.1
(5pt)

ギャリコが猫を愛する理由

おそらくこの物語を読もうという方は、既に「ジェニー」や「猫語の教科書」「雪のひとひら」等、ギャリコのファンタジーに触れられたのではないかと推察します。この物語も、同様に猫の口から語られる、所謂ファンタジーと言えるでしょう。しかし、彼のファンタジーが素晴らしいのは、ファンタジーという世界で、人生の本質を大いに見せてくれる点にあるのではないでしょうか。
この物語は、生活・家族・愛を含む”生き方そのもの”の自然回帰が如何に大切であるかを、一人の少女が傷つき、真に癒されるまでの物語として描いた作品です。最後に、彼にとって猫とは、人間の本質的な部分の”映し身”ではないでしょうか?つまりギャリコは、猫に見る人間の本質的部分を愛しているということなのでしょう!。だから彼の物語は何時もどこか暖かいのかもしれません。
まぼろしのトマシーナ Amazon書評・レビュー: まぼろしのトマシーナより
4479520317