陽炎太陽
評判
陽炎太陽の評価:
3.50/5点 レビュー 4件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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陽炎太陽の評価:
3.50/5点 レビュー 4件。 C ランク
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戻ってきた綾崎隼の新作。今回も独特のしっとりした雰囲気とどんでん返し、舞原一族が登場と読者が
綾崎作品に期待する舞台装置はしっかりと揃っています
ファンが期待する物は揃っているし、話としても相変わらず綾崎マジックとでもいうべき「うわ、そうきたか」という
どんでん返しが仕掛けてあるのですが、今回そのどんでん返しがエピローグ部分で「二段式」になっていた事で色々と
不納得な部分が出てしまったというのが正直なところです
物語は幼い日に舞原家によるリゾート開発に反対する異様な村の空気の中、学校で陰湿ないじめの標的にされ
遂には拉致監禁された陽凪乃と彼女の味方をした事で事件に巻き込まれた主人公の一颯の別れから始まり
学生時代に一颯が東京のバイト先で出会った不器用な女性・嶌本和奏と出会い、7年の交際の結果、結婚まで考えて
両親との顔合わせまで済ますに至るも陽凪乃と交わした約束を忘れられない一颯の「どっちつかず」な恋愛模様がメイン
この一颯の陽凪乃への妄執とでもいうべき想いと和奏の「あなたの『一番』に成れなくてもあなたを支える」
という一見献身っぽいけど「不器用な私を見捨てないで」と縋り付いているだけの様な恋愛が個人的にはどうにも
受け付けなかった。隠されていた真実に気付いたから新婚早々なのに「陽凪乃を選んだ方が貴方は幸せだから別れよう」って…
それもう夫婦でも何でもなくて、ただの共依存関係じゃんと和奏の「面倒くさい女」ぶりと、それに甘えているだけの一颯
正体を現さないまま二人の関係を面倒くさい方向に追いやるばかりの陽凪乃の存在にイライラの三重奏が…
エピローグでの二段目のどんでん返しの結果、主人公の出した結論にも「それは本当に本心から言ってるのか?」と納得できませんでした
勿論、不満を感じた部分は個人的な価値観が相容れないだけで「そういう恋愛もあるさ」と受け入れられる方も
いらっしゃるのかもしれませんのであくまで個人的判断だと申し上げておきます。それ以外を除けば確かに花鳥風月
シリーズの第五弾としては文章・構成などの点で問題のない作品ですので、登場人物の恋愛観が合うか合わないかは
読んだ上でご判断くださいとしか言いようがありません