五分後の世界

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

五分後の世界の評価:

3.97/5点 レビュー 129件。 E ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.97pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全180件 81〜100 5/9ページ
No.100
(5pt)

この本を最初に読んだ時は今から10年近く前

その時は単純に、このストーリーの中の日本人がとてもカッコイイなって思った。

今また読み直して気がついたことがたくさんあった。

第二次世界大戦を降伏しなかった日本は、現在生き残ってる国民は26万人らしい。

その26万人の国民達は驚くほど優秀に描かれている。

今の日本の人口から計算すると、約2%位の人口の計算になる。

単純に今の人口から見て、2%の人間はかなり優秀な人達であることが分かる。

今成功している経営者、実業家などのような賢さと同じものを、このストーリーの日本人がいとも簡単にやっているから、たぶんそういう人たちが生き残った国民のモデルになってるだろうと、簡単に想像できる。

100人に1人が1億円以上の金融資産を持っているといわれる今、それを持っている人たちの集団って思えば、どれ位優秀なのかが分かる。

このストーリーの中で日本人は国民、純国民、非国民と振り分けられ、今起こっている格差社会を上手く表現していているなぁと思った。

混血児が多く出て来るが、それは近い将来もっと増えるであろう外国人労働者のように思える。

読んだあとは、もっと強く賢く生きないといけない!って言う思いになる。

間違いなく、自分はこの話の中で言う、非国民にあたる人種だから、無駄をなくし、もっとシンプルに考えて行動しないと!という気分にさせられる、やる気が出る本だと思う。

たぶん、この本を読んで批判的なことを言える人は、2%にあたる人たちだと思った。
五分後の世界 Amazon書評・レビュー: 五分後の世界より
4877280049
No.99
(5pt)

これは。

村上龍の作品を読んでいるといつも、「俺」を感じる。
自分はどうあるべきなのかを自問させてくるし、その答えを常に与えてくるのが村上龍の小説だと思う。それが答えなのかは分からない。

ただただ、強く生きたいと思う。全滅の危機があれば、足でまといであれば、何の躊躇もなく殺してくれるような信頼できる仲間と。

腹が熱くなる
五分後の世界 Amazon書評・レビュー: 五分後の世界より
4877280049
No.98
(5pt)

日本人について改めて考える

「もしも日本が戦争のときにこうだったら・・」

最近だとかわぐちかいじの「ジパング」が有名だが、
「ここまで日本が降伏しなかったら」という話に惹かれてこの本をハードカバーで買った。

そして、今また読み直した。日本について真剣に考えるようになったからだと思う。

海外戦線で情報の大切さを学んだ兵士を中心とした人々が文字通り「地下に潜った」
人口26万人の「日本」
その国の教科書に書かれていること、そこに著作時の日本に対する気持ちが表われている。

【「沖縄を犠牲にしただけで、大日本帝国が降伏していたら、日本人は『無知』のままで、
生命を尊重できないまま、何も学べなかったのかもしれません」】

この本が出て十数年経つ今でも 日本はまだ学んでいない。

国よりも子々孫々の未来よりも決算期の数字が大事な日本人。

「矜持」どころか「正直な商売」すらできない日本人

責任の所在を明らかにしないことを連綿と続けている国家

このままいけば、「拉致」どころか
本当に「被爆」しても、「割譲」されても
目が覚めないのかもしれない。

それにしても、取材に基づいたリアルな描写に引き込まれていく
五分後の世界 Amazon書評・レビュー: 五分後の世界より
4877280049
No.97
(5pt)

ドルビーサラウンドノベル

前半の山場である戦闘場面の臨場感は圧巻である。映画「プライベートライアン」の冒頭の砂浜上陸作戦のシーンにはいまだに度肝を抜かれているが、あの胸倉つかまれて息苦しくなるような切迫感を本書でも味わえるとは思わなかった。村上龍独特の改行を用いず、おしくら饅頭的にぐいぐい畳み掛けていくリズミカルでスリリング文体がその迫力に拍車をかけている。後半にもビデオゲーム「メタルギア」シリーズを彷彿とさせる緊張感みなぎる場面が用意されていてたまらない。本作で描かれている日本は荒廃したパラレルワールド(ドラマ「ダーク・エンジェル」の舞台シアトルをちょっと思い出した)なのだが、そこに生きる一部の人々の生き様のある種の潔さが身にしみる。彼らは悲惨な状況でつらい日々を送っているのだが、ついつい知らぬ間に憧憬の念が芽生えているのだ。「半島を出よ」も良いがこっちも面白い。
五分後の世界 Amazon書評・レビュー: 五分後の世界より
4877280049
No.96
(5pt)

自ら最高傑作と称す一冊

本書の著者である村上龍は、あとがきで「今までのすべての作品の中で、最高のものになったと思っている」と述べている。作家を含めた(主観的ではあるが)一流と言われる芸術家たちは、自らの作品を簡単に「最高」と呼ぶだろうか。それほど完成された作品が、この小説である。

隅から隅まで調べつくしていくのは、村上龍のスタイルの1つとも言える。様々な作品において、大量の資料を読み込んだり、インタビューをしたり、調査したりしている。

そして、「半島を出よ」における北朝鮮の軍隊のように完璧な「アンダーグラウンド」。こういった動きは読んでて面白いし、眼に浮かんでくる。

とにかく、こんな面白い小説はないと思いました。
五分後の世界 Amazon書評・レビュー: 五分後の世界より
4877280049
No.95
(4pt)

読者のレベル

友人からぐっと引き込まれると言われ借りて読みました。

ワカマツの演奏場面や戦闘場面などに多くの頁を費やしていることについて、普通の小説家なら逃げてしまうようなことをあえてつっこんでいる、そこが村上龍らしさだということが解説に書かれていました。しかし、このことについて私は若干違和感を抱きます。作者ほどの想像力をもってして完全に作品にはまり、超集中状態で読めればそれはよしとされると思いますが、60、70%の集中力で読んでしまうと正直追い切れないと思います。

要するに読者の読者としてのレベルによってこの作品は名作にもなるし、駄作にもなるのではないかなと。

解説では村上龍の作品は近年では希少な「小説」が多いと称されています。単なる読物ではなく、小説を書き上げる評価の高い小説家なのです。限りなく透明に近いブルーはわからなくても、この作品に引き込まれないようでは、まだまだかなと…。反省もこめて。読む方、是非!集中してこの作品に向かってほしいと思います。
五分後の世界 Amazon書評・レビュー: 五分後の世界より
4877280049
No.94
(5pt)

無人島に一冊だけ本を持って行ってもいいと言われたら

無人島に一冊だけ本を持って行っても良いと言われたら。
よくある質問ですが、私は迷わずこの作品。

村上龍氏の筆力というべきなのか、書き込む力が圧倒的です。
綿密な取材に基づいて細部を本当に細かく細かく丁寧に書き込んでかつ全体観が崩れていない。
この作品が発表された当時に限らず今現在も含めて、日本の人たちが失ってしまった勇気とプライドとは何なのかを考えさせられます。
考えさせられるという表現は妥当ではなく、無理やり考えろと強制されて苦しいんだけど止められない、という感じですか。
時間が十分にないときは読み始めてはいけないと思いました。

本作の世界観はとても魅力的なので、組織の中で多少軋轢を生じながらも国民ゲリラ兵士の行動規範をビジネスの局面でも流用しようとすることが多いです。
私の所属する組織は規模が小さいのでまさに「ゲリラ」戦を挑まないといけないので。
シンプルに考える。
優先順を決める。
出来ることから手を着ける。
徹底してやる。
100%実行できるわけではないですが、少し生き方が変わりました。
五分後の世界 Amazon書評・レビュー: 五分後の世界より
4877280049
No.93
(5pt)

村上龍のディープ・インパクト

とにかく圧倒された。

まわりの景色がわからなくなり、時間と場所の感覚が無くなっている、そんな状態がおとずれる。

作品の出来や文章の質を問わずともかくインパクト、ということならダントツで1位に挙げる。

ゆえに時間のない時片手間に、というのは絶対にいけない。

「もしも○○でなかったら」「もしも○○だったら」というのはドリフは言うに及ばずこれまでも各メディアで表現されてきた題材であるのに、このインパクトというのはいったいなぜなんだろう。

思うにこの作品は、「体感」とくに「痛覚」に訴えるように書かれている。

だいたいがしょっぱなから、雨の山中をえんえん行進、ああ、しんどい。

その後も手足がちぎれとび、目には砂が入り、とにかく痛い。

ごていねいに、アメちゃんの相手をさせられる村の女の子のピアスまで引きちぎられる。ああ、痛い。

にもかかわらず、痛みを感じなくなる幻覚剤によって死ぬまで撃ち続ける兵士、なんて人をおちょくったものまで登場させて、さらに読者の「痛覚」が刺激される。

村上龍は徹底して「この痛みを感じろ」と迫る。「頑丈なやつ」村上。

キッツい作品だ。でも、体で感じた痛みは忘れない。何かをふっきりたい時には効くかもしれない。そんな痛い小説。
五分後の世界 Amazon書評・レビュー: 五分後の世界より
4877280049
No.92
(4pt)

並じゃない、さすが、です。

友人に勧められて読んだ。感動した。読んで良かった。

後に、村上龍の傑作だと知った。

他人のレビューを読むことなく、一気に読んで欲しい。

読み終わった後に、

他人の目を気にせず、この本について語り合える仲間を

探してもらいたい。

もし、貴方が日本人なら…。
五分後の世界 Amazon書評・レビュー: 五分後の世界より
4877280049
No.91
(4pt)

読者に強いる小説

読者の神経に訴えかける小説というのは何百とあるが、強いる小説はそうそうありません。

この小説は、そんな「強いる小説」のうちの一つだと思います。

想像力を喚起させる、圧倒的な量と質の描写は神経を撫でられますし、古くは「すばらしき新世界」や「1984」などで使われた、ファンタジーの世界を通して行われる現代社会批判のメッセージには棘がありすぎます。

その辺が他人に薦める上での注意事項にあたります。

そこを了承してもらえる方には是非読んでほしいものです。

強烈な恍惚感か、不快感か。

どっちを得るにしても、ものすごく印象的な読書になることは、間違いないでしょうから。
五分後の世界 Amazon書評・レビュー: 五分後の世界より
4877280049
No.90
(5pt)

ナショナリストの理想郷

ナショナリストの理想郷が描かれているパラレルワールドもの、

とジャンル決めしてしまうのは簡単だが、

身の丈に応じた国際的役割を果たせていない

(もしくは果たせていないと思われている)国に

住むものの一人として、この理想郷が我が国だったらと

それは極めて甘く、魅力的に映る。

「もうひとつの日本」の住人たちも

超人的扱いは勘弁して欲しいところだが

キャラクターとしての魅力はなかなかのもので

氏の小説の中ではもっとも設定が巧みに

造られている作品のひとつではないだろうか。
五分後の世界 Amazon書評・レビュー: 五分後の世界より
4877280049
No.89
(5pt)

意志はあるのか、プライドはあるのか。

数年ぶりに読み返した。村上龍の作品の中では最も刺さる作品で、今回も一気に読み終えた。「意志(自分が何をしたいのか)」と「プライド(自分が何のために行動するのか)」というテーマを強く意識させる作品だ。

 描かれている五分後の世界はシンプルで理想化され過ぎていると思うが、その分テーマが強調される。無難、予定調和、責任逃れのための行動など、日常的に行っている自分の行動、目にする風景に対して「本当にそれでよいのか」と注意を向けさせる。
五分後の世界 Amazon書評・レビュー: 五分後の世界より
4877280049
No.88
(5pt)

”勇気とプライド”

僕が本というものを読み出した初期に出会ったのが村上龍さんでした。

もう5年程前になりますが、子どもにも分かるくらいはっきりとした物言いの本が多かったのが印象的でした。

あまりにはっきりとした物言いなので、嫌悪することも多かったですが。この本に関しては特別の印象を受けました。

別世界の「日本人」が持っている、「勇気とプライド」

自分の現状が情けなくて、泣いてしまうほどの衝撃を受けました。

この本は今も部屋の本棚に置いてあり、その後に読んだ数百の本の中でも特別な位置を持っています。

この本で知ることのできた「勇気とプライド」

単純に言葉だけでなく、その背景にある膨大な意味と共に

今でも僕の生きる指針となっています。
五分後の世界 Amazon書評・レビュー: 五分後の世界より
4877280049
No.87
(5pt)

風刺

作者自らが最高傑作と太鼓判を押すこの作品は間違いなく傑作だ。衝撃的な戦争描写や世界観はいまあるどの小説にも無い現実味を帯びてる。地下日本のシミュレートには文化的にアメリカの奴隷となっているという表現があり、村上が今の日本の現状を痛烈に風刺している。今作の描写は後の「半島を出よ」に通じているような気がし、村上が「戦争」をどの様に捕らえているかを感じることができる作品となっている。

しかしながらその描写から読み続けるのには力が要り、一息で読めるような作品ではなく、読み終わったあとに下らない恋愛漫画でも読みたくなってしまうのは事実だ
五分後の世界 Amazon書評・レビュー: 五分後の世界より
4877280049
No.86
(4pt)

日本の兵を見た!

本書を読み続けている最中、ドンドンとかつての日本軍の兵隊たちの匂いが鼻先にしてくるようだった。

臨場感満点ですぐに読み切れた。

★が5つではなのは本書こそもっと長篇でもよかったのではないだろうか、と思ったからだ。

続編っぽいものも出版されているが、本書としてもっと長モノで描いてほしかった。

そこだけだ。

つまりもっと読んでみたかったということだ。
五分後の世界 Amazon書評・レビュー: 五分後の世界より
4877280049
No.85
(5pt)

4回読みました。

この作品を読んですっかり村上作品にはまって殆んどの作品を読みました。中でもこの作品のリアル(と、思える)戦闘シーン、もしかしたらこんな世の中になっていたのかも・・・と思わせる現実とはかけ離れたゲリラ戦まっさ中の世界。村上氏の作品に多く出てくるテーマ?「シンプルなシステムの世界」がこの作中にも出てきますが、きっと私のような軟弱者はすぐ死んでしまう世界です。だからこそ小説として読んで楽しいのかもしれません。そしてちゃらんぽらんに生きてきた主人公が話が進むにつれてこの五分後の世界に適応していく様が私も死ぬ気でやれば何でも出来るのでは?と思わせ、読み終えてから妙に元気が出る作品です。だから何度も読んでしまうのだと思います。是非、読んで見て下さい。
五分後の世界 Amazon書評・レビュー: 五分後の世界より
4877280049
No.84
(5pt)

ある意味完璧な世界

「村上龍は、結局これが言いたかったんだ。」

と言っても過言ではない作品かも知れない。

彼の苛立ちの殆どの要因は、曖昧で和を重んじるだけで「結果」を最優先事項とすることが馬鹿らしいくらいタブーとされている現日本の腐りきったモチベーションに対するものでもある。

私自身働いていて思うが、「会社員」として一番大事なのは、「仕事に対する誠実さ。」ではなく、「その場を、いかに上手く誤魔化すか。」である。その陳腐な構図は、今や国家レベルで日本列島を当たり前のように腐食させている。何故ならそれをやってれば、「世界のことはわからないが、とりあえず日本国内では可愛がられる。」からだ。

私は、個人的に肌身に染みて知っているが、そんなもので絶対に「長期的利益」は上がらない。いずれ今の日本は、「危機感」と「当たり前の生活」に飢えた発展途上国に簡単に追い抜かれてしまうであろうことは、確実だと思う。「飢え」と「危機感」は、生命体が何らかの進化をとげるのに、最も有効的な分子的な触媒以上の爆発力を持っているからだ。

だから私は、この作品鑑賞して見る限り、村上龍が、安易に日本批判を趣味としているとはどうしても思えない。

批判せざるを得ない要因が、世界の目から見て、明らかに日本を題材にした場合に多すぎるのは、世界の公正な目から見て、あまりにも現日本が甘すぎるからだ。

その甘さを、この作品は完璧に払拭してくれる。むしろ世界を凌駕してくれている。

フィクションというだけで絶望的かもしれないが、そこからフィジカルでストレートなモチベーションを引きずり出してくれるのは、私にとって、この作品だけかも知れない。
五分後の世界 Amazon書評・レビュー: 五分後の世界より
4877280049
No.83
(5pt)

「意志」を発すること

この作品全体に、「生命」への危機感が漂っている。10年以上前に発表されたものだが、状況にとても新鮮さがある。日本国は進化していないのであろうか?
五分後の世界 Amazon書評・レビュー: 五分後の世界より
4877280049
No.82
(5pt)

最高傑作

「五分後の世界」は村上龍の圧倒的なセンスを最も感じることの出来る作品ではないだろうか。
私が初めて「五分後の世界」を読んだとき、私は鳥肌を立て、妙な居心地(読み心地)の悪さを感じた。
妙な居心地の悪さを感じたにも関わらず、ほとんど休憩なしで最後まで読みきってしまった。
読後は非常に気分が高揚し、恐ろしい疲労感を覚えた。
他の龍作品で、ここまで作品に入ることのできる作品はないだろう。
明らかに他の龍作品とは内容も質も隔てられる最高傑作である。
五分後の世界 Amazon書評・レビュー: 五分後の世界より
4877280049
No.81
(5pt)

日本は降伏してなかった、、、

今の次元から5分遅れた世界での話し。
広島、長崎に原爆が投下された後、新潟、呉、佐世保にも原爆は投下され日本は焦土と化し人口は20万までになった。
しかし日本は降伏せず戦いをつづける、そんな日本人は、今の日本人と違った高い誇りを持っていた。そして日本独自のやり方で世界に通用できるものを作り出していた。世界の誰もがわかり、共感できるやりかたで、、、
それが本当の日本の文化ではないだろうかと思った。
五分後の世界 Amazon書評・レビュー: 五分後の世界より
4877280049