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宇宙で一番優しい惑星



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【この小説が収録されている参考書籍】
宇宙で一番優しい惑星
宇宙で一番優しい惑星 (中公文庫)

宇宙で一番優しい惑星の評価: 3.75/5点 レビュー 4件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.75pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(3pt)

筒井康隆の再来か?

ノンジャンル作家、戸梶圭太の描くSF三国志。

地球から遥か遠く離れた惑星オルヘゴ。その星には三つの国存在した。奴隷として扱われるダスーン。貴族国家のクイーグ。そして日和見主義のボボリ。そして、今日も三国は戦争を繰り返していた……。

この人の作品を読むと、いつも筒井康隆さんの作品を思い浮かべてしまう。それくらい、アイデアといい、筆致といい、描写といい、すべてが酷似している。
だからと言って、真似をしているのではないことははっきりとわかる。なんと言うか、この二人の作家は姿勢がまったく違うからだ。

筒井康隆は病的なまでに真摯に小説に向かい合い、小説と刺し違えて死ぬ、くらいの覚悟を持って小説を書いている。だからこそ「私小説」「純文学」という小説のスタイルにまでこだわり、徹底的にそれを攻撃する。

一方、戸梶圭太は小説に対して、ある意味でとことん無関心である。別に小説じゃなくてもいいけど、たまたま小説だったからこうしてみました。そういう臭いがぷんぷんとする。ものすごく「遊び」なのである。

なのに、書いているものが似通う。この原因はおそらくこうだ。
どちらもが「徹底的に」やっている。だから、似る。
徹底的に真面目なのと、徹底的にふざけているのは、根本では同じことなのではないだろうか。

この二人の作品を読んでいるとそう思う。

この作品は、戸梶圭太にとって相当「遊べた」作品だと思う。それくらい、はっちゃけているし、荒唐無稽だし、楽しい。
この人はリアルでない世界を描くと抜群の力を発揮する。舞台がSFならばなおさらだ。

そして、そのように書いた作品はやっぱり筒井康隆を彷彿とさせる。

この人には今後もこういう作品を書き続けていって欲しいと思う。徹底するというのは結構辛いことだと思うけど、そう思う。
宇宙で一番優しい惑星Amazon書評・レビュー:宇宙で一番優しい惑星より
4120037134
No.3:
(5pt)

狂っとる

初めての戸梶作品だったんですが。
思った以上に、とにかく狂った奴らばっかり。そして魅力的。
腕を引きちぎったりするシーンもあるんですが、そう言うのよりもやはり人間たちの狂気、可笑しさが強く来ますね。
とても面白かったです。
お勧めは出来ませんが。
宇宙で一番優しい惑星Amazon書評・レビュー:宇宙で一番優しい惑星より
4120037134
No.2:
(3pt)

名称の魔術?

それにしても、よくこんな意味不明の名称を思いつくものだ・・・

きたなく、おぞましく、でも納得してしまう「戸梶ワールド!」

・・・してみたい、というヒトの性(さが)が直球でぶつかってくる。

でもちゃんと世相を反映している。

日本?アメリカ?中国?北朝鮮?イラン?・・・

不思議な本だ。
宇宙で一番優しい惑星Amazon書評・レビュー:宇宙で一番優しい惑星より
4120037134
No.1:
(4pt)

ファンなら安心

米国、日本、アフリカ+北朝鮮+中国、みたいな国家が繰り広げる戦争小説。最初はやや間延び感があるが、それを過ぎれば怒涛の戸梶ワールドが始まる。ちょっとだけ考えさせられる話だが、ファンなら安心して読める良作です。
宇宙で一番優しい惑星Amazon書評・レビュー:宇宙で一番優しい惑星より
4120037134

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