一九三四年冬─乱歩

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一九三四年冬─乱歩の評価:

4.63/5点 レビュー 24件。 A ランク

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全69件 1〜20 1/4ページ
No.69
(5pt)

虚実が融け合っていく作品のたたずまい、文章の雰囲気、実に素晴らしかった。ブラーヴォー!

昭和九年一月。麻布(あざぶ)の〈張(ちょう)ホテル〉を舞台に、江戸川乱歩が体験する不思議で妖しい四日間の物語。
乱歩その人がそこにいる、あれこれ悩み、妙な体験をし、原稿を書いている。その臨場感が半端なくて、「久世(くぜ)さんの幻視力てば、すげぇわ」思いました。

虚実のあわいが融け合っていく作品のたたずまい、文章の風趣も素晴らしい。とりわけ、乱歩が筆を走らせていく『梔子姫(くちなしひめ)』の幻想奇譚の美しさには、くらくらっと来ましたねぇ。夢見心地で酔わされましたわ。

中国の美青年、翁華栄(オウ ファーロン)。栗毛の美しい人妻、ミセス・リー。この二人のキャラも良かったですね。
殊に、「バーナビー・ロスとエラリー・クイーンとは、もしや同一人物ではないか」なんて推理するミセス・リーは、実に魅力的な女性でした。

それと、本書でも触れている乱歩の中絶作品『悪霊』騒動については、奈落一騎『江戸川乱歩語辞典』(誠文堂新光社)のコラムに、その記述があります。何としても乱歩に書いてほしい「新青年」編集部の広告文が、なかなかに凄まじいっす。当事の乱歩の懊悩(おうのう)は、かなりのものだったんじゃないでしょうか。

私が読んだ創元推理文庫本では、表紙カバーが素敵ですね。山田緑の装画、中島かほるの装幀、ともにセンスがあって良かったです。
一九三四年冬―乱歩 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 一九三四年冬―乱歩 (創元推理文庫)より
4488427111
No.68
(5pt)

虚実が融け合っていく作品のたたずまい、文章の雰囲気、実に素晴らしかった。ブラーヴォー!

昭和九年一月。麻布(あざぶ)の〈張(ちょう)ホテル〉を舞台に、江戸川乱歩が体験する不思議で妖しい四日間の物語。
乱歩その人がそこにいる、あれこれ悩み、妙な体験をし、原稿を書いている。その臨場感が半端なくて、「久世(くぜ)さんの幻視力てば、すげぇわ」思いました。

虚実のあわいが融け合っていく作品のたたずまい、文章の風趣も素晴らしい。とりわけ、乱歩が筆を走らせていく『梔子姫(くちなしひめ)』の幻想奇譚の美しさには、くらくらっと来ましたねぇ。夢見心地で酔わされましたわ。

中国の美青年、翁華栄(オウ ファーロン)。栗毛の美しい人妻、ミセス・リー。この二人のキャラも良かったですね。
殊に、「バーナビー・ロスとエラリー・クイーンとは、もしや同一人物ではないか」なんて推理するミセス・リーは、実に魅力的な女性でした。

それと、本書でも触れている乱歩の中絶作品『悪霊』騒動については、奈落一騎『江戸川乱歩語辞典』(誠文堂新光社)のコラムに、その記述があります。何としても乱歩に書いてほしい「新青年」編集部の広告文が、なかなかに凄まじいっす。当事の乱歩の懊悩(おうのう)は、かなりのものだったんじゃないでしょうか。

私が読んだ創元推理文庫本では、表紙カバーが素敵ですね。山田緑の装画、中島かほるの装幀、ともにセンスがあって良かったです。
一九三四年冬―乱歩 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 一九三四年冬―乱歩 (新潮文庫)より
4101456216
No.67
(5pt)

虚実が融け合っていく作品のたたずまい、文章の雰囲気、実に素晴らしかった。ブラーヴォー!

昭和九年一月。麻布(あざぶ)の〈張(ちょう)ホテル〉を舞台に、江戸川乱歩が体験する不思議で妖しい四日間の物語。
乱歩その人がそこにいる、あれこれ悩み、妙な体験をし、原稿を書いている。その臨場感が半端なくて、「久世(くぜ)さんの幻視力てば、すげぇわ」思いました。

虚実のあわいが融け合っていく作品のたたずまい、文章の風趣も素晴らしい。とりわけ、乱歩が筆を走らせていく『梔子姫(くちなしひめ)』の幻想奇譚の美しさには、くらくらっと来ましたねぇ。夢見心地で酔わされましたわ。

中国の美青年、翁華栄(オウ ファーロン)。栗毛の美しい人妻、ミセス・リー。この二人のキャラも良かったですね。
殊に、「バーナビー・ロスとエラリー・クイーンとは、もしや同一人物ではないか」なんて推理するミセス・リーは、実に魅力的な女性でした。

それと、本書でも触れている乱歩の中絶作品『悪霊』騒動については、奈落一騎『江戸川乱歩語辞典』(誠文堂新光社)のコラムに、その記述があります。何としても乱歩に書いてほしい「新青年」編集部の広告文が、なかなかに凄まじいっす。当事の乱歩の懊悩(おうのう)は、かなりのものだったんじゃないでしょうか。

私が読んだ創元推理文庫本では、表紙カバーが素敵ですね。山田緑の装画、中島かほるの装幀、ともにセンスがあって良かったです。
一九三四年冬‐乱歩 Amazon書評・レビュー: 一九三四年冬‐乱歩より
4087740455
No.66
(5pt)

読み易い文体です。

良い本をありがとうございました。
一九三四年冬―乱歩 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 一九三四年冬―乱歩 (創元推理文庫)より
4488427111
No.65
(5pt)

新品同様

満足です。しっかりとカヴァーが付いていて、集める人はまず気になるところです。
一九三四年冬―乱歩 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 一九三四年冬―乱歩 (創元推理文庫)より
4488427111
No.64
(5pt)

読み易い文体です。

良い本をありがとうございました。
一九三四年冬―乱歩 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 一九三四年冬―乱歩 (新潮文庫)より
4101456216
No.63
(5pt)

新品同様

満足です。しっかりとカヴァーが付いていて、集める人はまず気になるところです。
一九三四年冬―乱歩 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 一九三四年冬―乱歩 (新潮文庫)より
4101456216
No.62
(5pt)

読み易い文体です。

良い本をありがとうございました。
一九三四年冬‐乱歩 Amazon書評・レビュー: 一九三四年冬‐乱歩より
4087740455
No.61
(5pt)

新品同様

満足です。しっかりとカヴァーが付いていて、集める人はまず気になるところです。
一九三四年冬‐乱歩 Amazon書評・レビュー: 一九三四年冬‐乱歩より
4087740455
No.60
(4pt)

部屋を暗くして読む

舞台は昭和初期の東京麻布界隈の洋風ホテルです。江戸川乱歩がくちなし姫なる小説をを書き上げるまでの滞在中の数日間の出来事とくちなし姫の二本立てです。登場人物は乱歩、美少年のボーイ、宿泊中のミセスリー婦人です。非日常の夢の話です。なぜか散歩中の永井荷風がちょっと出てきます。
一九三四年冬―乱歩 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 一九三四年冬―乱歩 (創元推理文庫)より
4488427111
No.59
(4pt)

部屋を暗くして読む

舞台は昭和初期の東京麻布界隈の洋風ホテルです。江戸川乱歩がくちなし姫なる小説をを書き上げるまでの滞在中の数日間の出来事とくちなし姫の二本立てです。登場人物は乱歩、美少年のボーイ、宿泊中のミセスリー婦人です。非日常の夢の話です。なぜか散歩中の永井荷風がちょっと出てきます。
一九三四年冬―乱歩 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 一九三四年冬―乱歩 (新潮文庫)より
4101456216
No.58
(4pt)

部屋を暗くして読む

舞台は昭和初期の東京麻布界隈の洋風ホテルです。江戸川乱歩がくちなし姫なる小説をを書き上げるまでの滞在中の数日間の出来事とくちなし姫の二本立てです。登場人物は乱歩、美少年のボーイ、宿泊中のミセスリー婦人です。非日常の夢の話です。なぜか散歩中の永井荷風がちょっと出てきます。
一九三四年冬‐乱歩 Amazon書評・レビュー: 一九三四年冬‐乱歩より
4087740455
No.57
(4pt)

乱歩ファン必読

少々尺が長過ぎるきらいはあるものの、乱歩の時代と文壇仲間の事情もうかがえ、幻想耽美盛りだくさんの内容。若干エロに傾き過ぎの面もあるが、まぁ乱歩ほんらいのグロは少なく上品。
一九三四年冬―乱歩 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 一九三四年冬―乱歩 (創元推理文庫)より
4488427111
No.56
(4pt)

乱歩ファン必読

少々尺が長過ぎるきらいはあるものの、乱歩の時代と文壇仲間の事情もうかがえ、幻想耽美盛りだくさんの内容。若干エロに傾き過ぎの面もあるが、まぁ乱歩ほんらいのグロは少なく上品。
一九三四年冬―乱歩 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 一九三四年冬―乱歩 (新潮文庫)より
4101456216
No.55
(4pt)

乱歩ファン必読

少々尺が長過ぎるきらいはあるものの、乱歩の時代と文壇仲間の事情もうかがえ、幻想耽美盛りだくさんの内容。若干エロに傾き過ぎの面もあるが、まぁ乱歩ほんらいのグロは少なく上品。
一九三四年冬‐乱歩 Amazon書評・レビュー: 一九三四年冬‐乱歩より
4087740455
No.54
(5pt)

最高です

雑誌「新青年」への連載開始が遅れたうえ、誤魔化し誤魔化し書いてきた「悪霊」
物語の先を思いつけずついに休載
1934年1月、書けない苦しさから逃れんと家出をした江戸川乱歩・40歳が腰を落ち着けたのは
溜池にある主に外国人向け長期滞在用の<張ホテル>
そこで天啓を受けたかのように書き始めた「梔子姫」

江戸川乱歩がホテルに滞在した4日間を描いています

客の世話をする中国人美青年や滞在中のアメリカ人夫妻から受ける刺激
乱歩の隣室に関わる恐ろしい話
現実世界と「梔子姫」の世界、乱歩の夢の奇妙な符合

乱歩の日常をよくよく調べあげたものらしく、無理なく一人の作家の人間像を描き出しています
さらに、乱歩が書いたとしか思えない作中作「梔子姫」
「百先生 月を踏む」の作中作も百先生そのものでしたが、深く深く読み込んでいなければ出来ない技ですね

井上ひさしさんによる解説がユニークです
本書をテキストに創作講座を行う、という設定で本書の素晴らしさを『力説』されています
久世光彦という作家は、言葉を使って、物語の時代、場所へ読者を導き、イメージを読者へ送り届けることが出来る
このような作業が出来ない人にはろくなものは書けない、とまで仰っています

ある程度、乱歩作品を読んでいるほうが、楽しめる作品かと思います
本書をきっかけに乱歩を読むのも良いでしょう
そして本書を再読
さすれば、猶更本書の面白さを堪能できることでしょう
一九三四年冬―乱歩 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 一九三四年冬―乱歩 (創元推理文庫)より
4488427111
No.53
(5pt)

久世さんの乱歩愛

芳醇で連想を刺激する詩的散文の世界。
昭和9年の乱歩失踪事件中の目くるめく性的体験に読者を引き込む。鏡の向こうの仮想世界の蠱惑と妖美。実際の乱歩の禿頭と眼鏡姿をこの小説の中で動かせてみる。ピタッとはまる。久世さんは余程乱歩を読み愛してきたのだなと思う。
冬の一日。柔らかく快適な温度の風呂に半日浸かっていたような充実感、爽快感を得ることができる。名作だと思います。
一九三四年冬―乱歩 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 一九三四年冬―乱歩 (創元推理文庫)より
4488427111
No.52
(5pt)

昭和の雰囲気に引き込まれる

久世さんの作品を読んだのは、この本がはじめてです。
乱歩がスランプ脱出のために泊まった怪しげなホテル、謎多き宿泊客と美青年のボーイ、
乱歩を取りまく謎の真相が知りたくて、どんどん読み進めてしまいました。
私は江戸川乱歩がどんな人物であったかほとんど知らなかったのですが、そのためか
食事は一品ずつ食べる、理性を保つために仁丹を三粒噛む、など
乱歩の性格、癖、人物像が作品を通して次々と露わになっていく様が興味深かったです。
そして、小物、道具、素材など細部の描写にこだわった文章により、
昭和初期を生きたことのない私にも、その雰囲気を存分に味あわせてくれる一冊でした。
たとえば「櫺子の格子」という言葉。この言葉のように、昭和初期という舞台にふさわしく、
旧字体や馴染みのない言葉が出てくるのですが、それらを調べて知ることの楽しみもありました。
作中作の「梔子姫」も妖艶かつ魅惑的な内容で、一冊で二度おいしい、そんな小説です。
私は一度読んだ小説を再読したいとはあまり思わない方なのですが、
この本はまた読みたいと思わせてくれる何かがありました。
しばらく時間を置いてまた読みたいと思います。
一九三四年冬―乱歩 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 一九三四年冬―乱歩 (創元推理文庫)より
4488427111
No.51
(5pt)

最高です

雑誌「新青年」への連載開始が遅れたうえ、誤魔化し誤魔化し書いてきた「悪霊」
物語の先を思いつけずついに休載
1934年1月、書けない苦しさから逃れんと家出をした江戸川乱歩・40歳が腰を落ち着けたのは
溜池にある主に外国人向け長期滞在用の<張ホテル>
そこで天啓を受けたかのように書き始めた「梔子姫」

江戸川乱歩がホテルに滞在した4日間を描いています

客の世話をする中国人美青年や滞在中のアメリカ人夫妻から受ける刺激
乱歩の隣室に関わる恐ろしい話
現実世界と「梔子姫」の世界、乱歩の夢の奇妙な符合

乱歩の日常をよくよく調べあげたものらしく、無理なく一人の作家の人間像を描き出しています
さらに、乱歩が書いたとしか思えない作中作「梔子姫」
「百先生 月を踏む」の作中作も百先生そのものでしたが、深く深く読み込んでいなければ出来ない技ですね

井上ひさしさんによる解説がユニークです
本書をテキストに創作講座を行う、という設定で本書の素晴らしさを『力説』されています
久世光彦という作家は、言葉を使って、物語の時代、場所へ読者を導き、イメージを読者へ送り届けることが出来る
このような作業が出来ない人にはろくなものは書けない、とまで仰っています

ある程度、乱歩作品を読んでいるほうが、楽しめる作品かと思います
本書をきっかけに乱歩を読むのも良いでしょう
そして本書を再読
さすれば、猶更本書の面白さを堪能できることでしょう
一九三四年冬―乱歩 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 一九三四年冬―乱歩 (新潮文庫)より
4101456216
No.50
(5pt)

久世さんの乱歩愛

芳醇で連想を刺激する詩的散文の世界。
昭和9年の乱歩失踪事件中の目くるめく性的体験に読者を引き込む。鏡の向こうの仮想世界の蠱惑と妖美。実際の乱歩の禿頭と眼鏡姿をこの小説の中で動かせてみる。ピタッとはまる。久世さんは余程乱歩を読み愛してきたのだなと思う。
冬の一日。柔らかく快適な温度の風呂に半日浸かっていたような充実感、爽快感を得ることができる。名作だと思います。
一九三四年冬―乱歩 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 一九三四年冬―乱歩 (新潮文庫)より
4101456216