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2の評価:

4.30/5点 レビュー 37件。 A ランク

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平均点4.30pt

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全43件 41〜43 3/3ページ
No.3
(5pt)

作品だけではなく、この本へ至る構想のスケールが規格外だった

この作品をこれから読もうとする方へ
「[映]アムリタ (メディアワークス文庫 の 1-1)」
「舞面真面とお面の女 (メディアワークス文庫)」
「死なない生徒殺人事件―識別組子とさまよえる不死 (メディアワークス文庫)」
「小説家の作り方 (メディアワークス文庫)」
「パーフェクトフレンド (メディアワークス文庫 の 1-5)
を読んでください、そうでなければこの作品は読むに値しません。単体としてのこの本に価値が無いという訳ではなく
この本は過去の野崎まど作品を全てこの本を書くための「布石」として書かれたもの、として認識を改めざるを得なくなる
あまりにも壮大な構想の終止符として書かれているからです。

…作者の野崎まど氏はいつからこの作品を書こうと思っていたんでしょうか?いつこの作品に至る構想を練り上げていたのでしょうか?
確かに前作から随分と間は空きましたがこの作品は前作の「パーフェクトフレンド」を書く遥か以前、はっきり言えば作者のデビュー作である
2009年の発表作品「アムリタ」を書き始めた時点から、読者をここへ導こうと計算していたとした思えません
この作品に至るまでにメディアワークス文庫で発表された5本の作品は全てこの一作を書くための伏線あるいは布石として
書かれたとしか思えない――個々の作品にあれだけ感動させられたにも拘らず、この作品を読むと、そうとしか思えなくなるのです
過去の作品の登場人物が本作には大勢登場しますが、決してありがちな「シェアワールド」や「スターシステム」ではなく
全ての登場人物がこの作品の中での役割を果たすためだけに、個々の作品を割り振られていた、そういった極端ともいえる印象を受けます

この作品で野崎女史は倫理として遂に踏み越えてはならない一線を踏み越えてしまったと感じました
野崎作品では既存の倫理や道徳を破ったという印象さえ与えない位空気のようにすり抜ける人を食った人物が登場しますが
今回主人公にデビュー作「アムリタ」のヒロイン舞原最早を据えて、全ての倫理を乗り越え、神の領域に踏み込ませました
即ち「創作」を通じて人を「人以上のモノ」へと進化させてしまったのです。そしてその贄に選ばれたのは前作で描かれた彼女と同じ姓の…

これでも可能な限りネタバレを抑えてレビューしたつもりですが、この辺りが限界です。野崎作品をまだ読んでいない方は全ての過去作を読み
その上でこの作品を読んでください。小説の、創作の持つ意味を根底からひっくり返す極大の「ちゃぶ台返し」構想を心の底から味わってください
野崎まどは本当に人の心を面白いように弄ぶ最高の「創作家」です。我々読者にはその作品に見合う「鑑賞者」である事を求められますが
悔しい事に私は野崎まどの思い通りにただ心を動かされるだけでした、だから完全降伏の証として星を5つ付ける以外に無いのです
2 (メディアワークス文庫 の 1-6) Amazon書評・レビュー: 2 (メディアワークス文庫 の 1-6)より
4048869256
No.2
(5pt)

作品だけではなく、この本へ至る構想のスケールが規格外だった

この作品をこれから読もうとする方へ
「[映]アムリタ (メディアワークス文庫 の 1-1)」
「舞面真面とお面の女 (メディアワークス文庫)」
「死なない生徒殺人事件―識別組子とさまよえる不死 (メディアワークス文庫)」
「小説家の作り方 (メディアワークス文庫)」
「パーフェクトフレンド (メディアワークス文庫 の 1-5)
を読んでください、そうでなければこの作品は読むに値しません。単体としてのこの本に価値が無いという訳ではなく
この本は過去の野崎まど作品を全てこの本を書くための「布石」として書かれたもの、として認識を改めざるを得なくなる
あまりにも壮大な構想の終止符として書かれているからです。

…作者の野崎まど氏はいつからこの作品を書こうと思っていたんでしょうか?いつこの作品に至る構想を練り上げていたのでしょうか?
確かに前作から随分と間は空きましたがこの作品は前作の「パーフェクトフレンド」を書く遥か以前、はっきり言えば作者のデビュー作である
2009年の発表作品「アムリタ」を書き始めた時点から、読者をここへ導こうと計算していたとした思えません
この作品に至るまでにメディアワークス文庫で発表された5本の作品は全てこの一作を書くための伏線あるいは布石として
書かれたとしか思えない――個々の作品にあれだけ感動させられたにも拘らず、この作品を読むと、そうとしか思えなくなるのです
過去の作品の登場人物が本作には大勢登場しますが、決してありがちな「シェアワールド」や「スターシステム」ではなく
全ての登場人物がこの作品の中での役割を果たすためだけに、個々の作品を割り振られていた、そういった極端ともいえる印象を受けます

この作品で野崎女史は倫理として遂に踏み越えてはならない一線を踏み越えてしまったと感じました
野崎作品では既存の倫理や道徳を破ったという印象さえ与えない位空気のようにすり抜ける人を食った人物が登場しますが
今回主人公にデビュー作「アムリタ」のヒロイン舞原最早を据えて、全ての倫理を乗り越え、神の領域に踏み込ませました
即ち「創作」を通じて人を「人以上のモノ」へと進化させてしまったのです。そしてその贄に選ばれたのは前作で描かれた彼女と同じ姓の…

これでも可能な限りネタバレを抑えてレビューしたつもりですが、この辺りが限界です。野崎作品をまだ読んでいない方は全ての過去作を読み
その上でこの作品を読んでください。小説の、創作の持つ意味を根底からひっくり返す極大の「ちゃぶ台返し」構想を心の底から味わってください
野崎まどは本当に人の心を面白いように弄ぶ最高の「創作家」です。我々読者にはその作品に見合う「鑑賞者」である事を求められますが
悔しい事に私は野崎まどの思い通りにただ心を動かされるだけでした、だから完全降伏の証として星を5つ付ける以外に無いのです
2 (メディアワークス文庫 の 1-6) Amazon書評・レビュー: 2 (メディアワークス文庫 の 1-6)より
4048869256
No.1
(5pt)

最原最早=野崎まどは魔女だ、悪魔だ。そして僕らは魅入られてしまっている!

この作品をこれから読もうとする方へ
まず野崎まどのデビュー作「[映]アムリタ (メディアワークス文庫 の 1-1)」と前作「パーフェクトフレンド (メディアワークス文庫 の 1-5)」を読みましょう
読み終わったら残りの野崎まど作品3本、すなわち「舞面真面とお面の女 (メディアワークス文庫)」も「死なない生徒殺人事件―識別組子とさまよえる不死 (メディアワークス文庫)」も「小説家の作り方 (メディアワークス文庫)」
も読みましょう。話はまずそれからです

読み終わりましたか?
…さあ、これで貴方も立派な「観賞者」です。「創作者」である野崎まどにそういう風に仕立て上げられてしまってます
今作は過去の5作品全てを読み終えている読者にとっては特別な意味をもたらします。これ単体でも作中で重要なキーワードとして
語られている「創作者」と「観賞者」の関係は理解できますが、過去作すべてを読み終えた読者には更に別な形で
「実感として」このテーマの意味する所が理解できてしまう。そういう作りになっています

どこをどう語ってもネタバレになってしまうので語る事が難しいのですが叱られる事を覚悟で一つだけネタバレすると
この作品のヒロインは最原最早、そうデビュー作「アムリタ」で主人公と読者をラストシーンで凍りつかせた彼女です
そして前作である「パーフェクトフレンド」で解き明かされなかった部分、最原最中が出会った魔法使いの正体も
ラストシーンで僅かに登場した「母親」の姿の意味も全てが明かされます

これまで毎回ラストで「ちゃぶ台返し」を入れてきた野崎作品ですが、この作品はそれ自体が巨大な「ちゃぶ台返し」です
読者をこんな目に遭わせた上で野崎まど=最原最早という悪魔がどこかでケタケタと笑っているんじゃないか、と思うと薄ら寒くなってきます
しかし、それでもまた「アムリタ」から全五作品を読んだ上で本作を読み直したくて仕方無い。たぶん私を含め野崎ファンは悪魔に魅入られているのでしょう
2 (メディアワークス文庫 の 1-6) Amazon書評・レビュー: 2 (メディアワークス文庫 の 1-6)より
4048869256