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(短編集)

珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を



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珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲をの評価: 2.75/5点 レビュー 223件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.75pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全41件 21~40 2/3ページ
No.21:
(3pt)

普通

本屋で見かけ、帯でも何十万冊売れてると書いていたので試しに購入しました。

トリック自体は他と違う感じでしたが、キャラで目立っていたのはタレーランのバリスタと復縁を下らん理由で望んだ元カノだけかと。
元からそこまで期待してはいませんでしたが、あれです。
よくある

なんとなくおもしろいっちゃ面白いケド期待を超える事はない。ってやつです。

最後主人公とバリスタの会話ない方がよかった気がします。(自分的には)
メモを見てお終いでもよかったかなーと。

好き嫌いは有るかもですが、普通です。

幾分かミステリを読みあさった幼稚な高校生の浅はかな感想です。
珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)Amazon書評・レビュー:珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)より
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No.20:
(3pt)

そこまで悪くはない

期待せずに読んだので、印象としてそこまで悪くはなかったのではと思う。
ただ、台詞回しがあまりにわざとらしい感がある。言わされてる感がすごい。

名作ビブリアがヒットしたこともあり、こういった静かなトーンのミステリーが最近増えている。
が、やはり見劣って感じるし、謎も、特にコーヒー屋でやる必要はない。
ビブリアとの大きな違いはそこだと思う。あれは古書店でやる必然性があった。

日常の中に潜む謎、という点では決して悪くないと思うし、ラストはいい意味で意外性もあった。

設定に奇をてらわず、流行りに惑わされず腰を据えて書けば、もっとおもしろくなったのではなかろうか。

酷評されてはいるが、今後に期待したい。
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No.19:
(3pt)

二番煎じは否めないが!

日常に絡む推理モノとかんがえればそこそこ面白い!舞台が京都というのも好感が持てる。
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No.18:
(3pt)

評価が分かれる作品

出張で新幹線に乗っている間の暇つぶしに駅構内の本屋さんで何気に買いました。
あまり期待せずに読めば、思いの他気軽に読める作品だと思いますし、
期待して読めば、物足りない感じになるかな…と思います。

デビュー作品との事ですし、個人的には☆3つ位でよいかなと思いました。
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No.17:
(3pt)

ミステリーとしては残念ですが・・・

キャラクターが良かったので、ほんわかとした日常兼日常の謎程度の軽口ミステリーのほうがシナリオが生きたと思います。

そして、作中では主人公がオリジナルブレンドをよく飲んでいることから、二人の関係と距離感を表現するために、コーヒーの香りを感じさせる香ばしさや酸味、ほろ苦さをスプーン一杯という量でいれて、更に時々ミルク少々をシナリオに混ぜればさらに美味しくいただけるものになったと思います。つまりは、青春文学ということですが。
そして、各章のつなぎはコーヒーのコクとキレを表現したものを使い分けて欲しかったです。
また、お店や登場人物の雰囲気が今ひとつ伝わって来なかったので、コーヒーの味や香りに例えてるなど、いたる所にコーヒーを感じられるようにしてみても面白かったと思います。

次回作ではキャラクターとシナリオのマッチングと、もう少し作者の好きな方向に深く書いてみる事で好きな人が増えるのではないでしょうか。
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No.16:
(3pt)

惜しい

デビュー作ということですが、それを感じさせない文章力だと思います。

珈琲のうんちくが上手に絡めてあり、それに違和感を感じなかったので、ほぉ〜と引き込まれてしまいました。

キャラクターも中々魅力的です。

美星さんとアオヤマさんのやり取りはとても楽しく、そこに混ざるおじちゃんもいいキャラです(笑)

が、物語の世界観、キャラはいいのですが…。

あとがきでも触れていたミステリー部分の弱さはかなりあるかな…。

日常に起きる些細な事件の謎解き、が持ち味な作品ですが、少し回りくどい表現で文章を引き延ばして「事件ぽく」してる印象がありました。

この人の持ち味なのでしょうが、登場人物の思考が年配の人のように固い所があります。
もっとすっきりまとめて物語を構成できると素人目ながら思いました。

他には、京都が舞台の作品なので京都の街が随所に出てくるのですが、地理の分からない人間には「○○通りを南下、」と言われても「??」って感じでした。分からないよ〜と思いました。

前半は淡々としてますが後半へ向けてシリアス感が出ますし、「アオヤマさん」の秘密には結構驚きました。

べた誉めはできませんがまあまあ楽しめたかな?

ただ、ミステリーではないな〜。
ミステリーが好きな方には向いてません。

でも、私は続編が出たら読んでしまうかも(笑)
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No.15:
(3pt)

読みにくい、が感想です。

物語としては、まあまあ面白かったです。
いろいろと、弄れば連載モノにも持って行けたような気がしますが。
これは、この形がベストなのでしょう。

感想に「読みにくい」と書いたのは言葉の切れ目がわかりにくいのが原因です。
これは私が東北人で京都近隣の方には違和感がないのかもしれませんが・・・
それが、狙いなのか・・・意味の分からない方言もありました。
方言は注釈が欲しいところです。

しかし、コーヒーが好きな方はまあ読んでおいても損はないかと思います。
反対にコアなミステリーファンの方には些か物足りないかもしれません。
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No.14:
(3pt)

タレーランはエスプレッソをいつも飲んでいたか?

コーヒー好きなので、題名に興味を持ち、購入しました。しかし、コーヒーに関するうんちくの披露の第1回目(P.16〜17)から明らかに間違っており、早々に興ざめしました。タレーランの「甘さ」は「エスプレッソに溶かした砂糖だった」という記述は、コーヒー好きにとっては非常に気になります。
 本書によると、ヨーロッパでは、タレーラン伯爵の生きた18〜19世紀の時代からエスプレッソのコーヒーを主に飲んでいたことになっています。しかし、現在のようなエスプレッソマシンがイタリアで広まったのは20世紀に入ってからです。その他の国におけるエスプレッソの流行は20世紀後半から比較的最近のことです。布ドリップの方式は18〜19世紀にかけてフランスで開発されました。タレーランはエスプレッソではなく、当時広まった布ドリップか、その前に流行したトルコ式で淹れた濃いコーヒーに砂糖をたっぷり入れて飲んでいたでしょう。(ほかの器具でも、せいぜいパーコレータか。)
 このように、タレーランの逸話やエスプレッソの普及に関する記述は明らかに間違っていますが、ほかのコーヒーうんちくの部分は、正しい知識に基づいていると思います。最後の選者の解説にも出てくるクレオ・コイルのコーヒーミステリーを時々読みますが、さらにコーヒーとの関連やミステリーの質を高めた良い作品に期待します。
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No.13:
(3pt)

デビュー作って言葉が頭をよぎります。

序盤がきついですねぇ。
 デビュー作らしいと思うのは、序盤と、中盤から終盤にかけてでは文の印象がだいぶ異なることでしょうか。
 うーん、読んだ結論ですがビブリアと同様絵につられて買ったところはあるんだけど、素直に面白くなかったと言っちゃうと思います。

 プロローグは一体何なのか。これに注目して最後まで読んでも釈然としません。もしかして忘れちゃったのかなと思いました。
 数ページ後によく似たような話がありますが……まさかそれだけだったってことなのかと思うとがっかりすぎです。

 謎の問題もありますが、でもそれよりも問題なのは、本作品の主題に触り始める中盤から事件簿の話ではなくなる点ではないでしょうか。
 途中のネタばれの仕方もアイタタタでしたが、ああいう形での第三者視点が突然現れてしまっては推理系である、という最初の引っ張りさえ否定しているのではないかと思えるぐらいです。
 で、文章中で始終バリスタと呼んでいるところも、やっぱり違和感があります。
 あと、いろんなことを話し過ぎている気がする。最後の山場も、途中で話を公開しすぎていてなにをやってるのかまるわかりで面白くなかったといいますか。

 表現が変だなあと思うところも散見される。引っかかったのは、「容姿とステータス」なあ…ゲーム用語の方だよねこれ。
 「主義、主張の立場」と言う意味でギリギリ取れなくもないが、そう取ると話の内容が数十年古臭くなりそうですね。

 また、「自分」の側に立つ人間の知性の不安定さもものすごく感じる。ある程度は仕方ないとしてもさすがにと思った部分が多い。

 やりたいことはだいたいわかりますが、話の公開の順序を変えてもっと意外性のある形にできたのではないかと思わずにはいられません。
 いい豆を手に持っていたけど煎り方挽き方淹れ方が杜撰すぎたといいますか。

 でもプロットは楽しめたと思います。
 後半の文章が果たしていいかというと微妙ですが、序盤よりは読みやすかった…気がする。
 そういう意味で、頑張ってくださいとは思います。

 文章は下手だけどプロットはうまいと思う作家を他に知っているだけにw
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No.12:
(3pt)

廻りくどいかな

それなりに出来たミステリーだとは思いますが
どこかの古書店の筋書きにも似ているなぁ・・・・
主人公の女性バリスタと男子大学生の言葉遊びの
廻りくどさは、如何ともしがたいですねしかも
女性バリスタの千里眼的思考回路には突っ込みどころ満載かな
ただ最後はやられたって感じがして、楽しめた小説でした。
デビュー作としては上出来では無いかなぁ・・・
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No.11:
(3pt)

これはライトノベル・・・

「このミス大賞シリーズ」という冠が内容に対して重すぎる感じがします。

表紙の絵柄は別にしても、「このミス」のイメージからもう少し本格ミステリ傾向なのかと思いましたが、各場面をつなぐ描写が唐突でじっくり読めるものでない感じがしました。
日常のミステリ、誰も死なないミステリは好きですが、ヒロインの観察眼が鋭すぎる感じがし、推理するよりは読まされている感が強く、今一つ消化不良のような中途半端な印象が残ってしまいました。
正直なところ「もう一度読み返したい」という感覚にはならなかったのが残念です。

個人的にはキャラクターにはそれなりに魅力を感じましたし、物語後半の展開は目まぐるしく(多少強引な気もしますが。)一気に読める内容でしたので、このキャラクターの後日談としての第二弾があれば読んでみたいと思いました。ただし、その際はライトノベルなのか、ミステリなのかの方向性がもう少し明確化していることを望みます。

むしろミステリというよりは恋愛メインの人間模様を描いたライトノベルと謳った方がしっくりくるような感じでした。(筆者の実力というより出版社の意向なのでしょうか…?)
ビブリアの二番煎じ的な感も否めませんし、残念ながら、皆さんの評価が今一つなのが分かりますね。
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No.10:
(3pt)

ギリギリセーフかな

・探偵がバリスタである意味は?

・京都が舞台なのになぜ標準語?

・言葉遣いがバラバラな主人公

・Qから影響受けすぎ

などなど、ツッコミ所満載で、中途半端な感じは否めませんが、決してつまらなくはないと感じました。
少なくとも、謎解きはディナーのあとでみたいな、
虫酸が走るクソ駄作ではないと思います。
謎解きは〜のようなここ数年乱発されているアテにならない賞を取った新人作家の中にあっては、
結構ましな文才じゃないかと感じました。
というか、人の感情の機微を文字に書き起こすスキルに関しては、
なかなかのレベルかと思いますがねぇ。
思うに、この人は“要らない文章をカットする判断能力”が、
まだまだ未発達なんじゃないでしょうか。
良い文章は書くんだけど、
反面、「五十音の先頭」等の気色悪い文章が目立つのは、
その判断能力の低さによるものかと。
この文才でもって、その判断能力をもっと磨いてくれたら、
良い作家になるだろうなと思います。
キャラクターの魅力に関しては、
人によって感じ方が様々なんで何とも言えません。
魅力を感じる人は感じるし、
感じない人は感じない。
私は感じる人。
それだけです。
なので、ありきたりな言い方ですが、今後に期待。
他の作品を読みたいとは思いませんが、
この話の続編が出るなら読んでみようと思います。

最後に。
作中にロフトが出てきますが、
作者がこの作品の構想を閃いたと語っていた2010年当初。
ロフトは蛸薬師通りから既にミーナに移転していたか、
移転の為の工事真っ最中の頃合いです。
その程度のリサーチぐらいしっかりしてから書いた方が良いですね。
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No.9:
(3pt)

ライトノベルにちょいミステリー

ミステリー好きには物足りなさがあり、一方で重たいミステリーが苦手な方にはちょうどいいほのぼの感。この日常的な小粒な感じのミステリーは個人的には好きです。

京都のこと知らなきゃ分からないくだりがあって…『地図なんで入れないの?』という意見、私も賛成です。

途中読みづらい感じを受けたりしつこい表現もありましたが、終わりよければなんとやら。後味のいいコーヒーを飲んだように、読み終わりが清々しくなれるのも特徴の一つかもしれません。

ただ、厳しいですが、内容的には可もなく不可もなく。旅のお供かカフェでの時間つぶしに読むぐらいがちょうどいいんじゃないでしょうか。
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No.8:
(3pt)

ジャケットが好きなら、読んでみてください。

他でも仰っていますが、「ビブリア古書堂の事件手帖」と同じ系統かと。
ミステリーは薄いです。
ジャケットにある女性との日常やトラブル、ラブストーリーを楽しんでください。

バリスタである女性が、日常の謎、トラブルを解決!
7章になっており、7つの短編が1つのストーリーになってます。
京都が舞台なので、京都をご存知の方は、地名や通り名で情景が浮かぶでしょう。

ジャケットから想像していたので、ミステリーは薄く、
キャラクターや、コーヒー、京都を楽しめるかと思ったのですが、
バリスタやコーヒー である必然性や面白さが、見つからない・・・。
ウンチクも特に驚きないので、ウソでもいいから、突拍子もないのを期待していたので残念。

あと、会話や動機などに、共感できず(30代男性です)作品が楽しめませんでした。

※「このミス」大賞の 「隠し玉」、そう「隠し玉」なんですよ。
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No.7:
(3pt)

うーん・・・

ジャケ買いした本ですが、「どうせビブリアの舞台設定を喫茶店にしただけだろ」と思って読み始めました。
結果は、まぁ、予想通りだったのですが、だからといって面白くないということはありませんでした。
会話中心の文体に抵抗がないということもありますが、テンポよく読むことができました。

しかし、メインキャラ二人の会話、特に推理パートのしゃべりが妙に芝居がかった口調だったり、
そもそもの推理テーマにコーヒーが絡むことがほぼなかったり、申し訳程度のご当地感だったり、目に付く粗は所々に見られました。
本作に出てくる「謎」もミステリーというには押しが弱いものではありましたが、このミス大賞受賞作にはそういった傾向が
見られるものはいくらでもあるので、この点については評価対象から外します。(バチスタもそうでしたし)

デビュー作ということなので、今後に期待といったところでしょうか。
ライトノベルのような感覚で読むのがちょうどいいかと。Qやビブリア堂を読んだことがなければより楽しめるかも?
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No.6:
(3pt)

デビュー作ということなら上々

京町にひっそりと佇む喫茶店タレーランの若き女性バリスタ・切間美星と、珈琲を愛する青年・アオヤマを中心とする日常のミステリー。
作品全体の雰囲気はとても魅力的に感じます。
しかし、ミステリーであるのに肝心の謎が謎と呼ぶべきなのかどうかといった内容が多く、また、喫茶店を舞台としているにも関わらず珈琲の知識を用いての謎解きに欠けます。(他の方も触れられていますが)ビブリア等のミステリーを読んでいる身としては、この2つが残念な点であると思えます。
ただ、上記2点が改善されれば、珈琲ミステリーとして完成した作品になるのではないかと思います。
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No.5:
(3pt)

基本的には面白いんですが・・・

あまりにも展開がマンガチックだったり,伏線の張り方が露骨だったりしますが雰囲気には魅力を感じます。

しかし全ての説明をしっかり文章にしてしまっていたりして普段からミステリを読む人は稚拙な内容と感じてしまうかも知れません(-∀-;)
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No.4:
(3pt)

ミステリには可愛い猫がよく似あう・・・はずなのに

まずひと言。
「少年よ、生まれたての子猫に牛の乳なんぞ与えてはいけません!かなりの確率で下痢→消耗→死亡します!!」

・・・さてすっきりしたところで作品について。
本作の探偵は浮き世ばなれした立地の珈琲店「タラーレン」のバリスタ。若くてきれいな女性です。彼女はコーヒー好きな「僕」が持ち込んだり、巻き込まれた事件を、コーヒー豆を挽きながら鮮やかに解決していきます。そしてバリスタ本人の過去と語り手の「僕」の想いが交錯した時、すべてが明らかになります。
「先に結論ありきかな?」と思った推理もありましたが。なかなかよくできている作品だと思いました。

ただひとつ、冒頭でも触れましたが、猫の扱いがヒドイです。作者は猫好きではないと思います。物語と謎を設定してみたら、ちょうどピッタリくる動物が猫だった、というだけなんでしょうね。猫に関する知識が無さすぎです。基本的に人間の薬は猫には劇薬と認識していただきたい。薬を誤飲したとおぼしき猫がグッタリしていたら、危篤を疑って一刻も早く獣医に見せるべきですが。そういう緊迫感もありません。生まれたての子猫を夜は学校に放置、という少年も言語道断。現実の子猫は生き残れません。文章からも猫に関心がないのが透けて見えて、猫好きとしては残念。
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No.3:
(3pt)

ライトノベル系列の日常ミステリーとしては合格ということで

珈琲店「タレーラン」の美人バチスタが探偵役の、日常ミステリー。

私も、珈琲好きなので、「よい珈琲とは、悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように純粋で、恋のように甘い」というのは聞いたことはありましたが、世界史で習うフランスの政治家タレーランのことばだったというのは、この本で知りました。

前半は、日常の謎がレベルが小さすぎて、どうかなーと思いましたが、後半は結構スリリングになってきて、面白くなります。トリックがストレートではないので、私のような不敏な読者は後からよーく読み直さなければ理解できないところもありますが、京都の地理や風物詩が描かれ、珈琲蘊蓄もまあまあ役立ちます。ライトノベルですから、人物描写に深みがないというか、支離滅裂な感じも否めませんが、薦めてもいい作品です。
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No.2:
(3pt)

設定や決めゼリフに狙いすぎの感が

探偵役は美人,珍しい職業,日常の謎,謎より人,強いローカル色と,流行りの要素が多く,
これにラブコメとライトなやり取りが加わった,全七章の連作短編集でデビュー作になります.

この手の探偵役によくある,無関心,イヤイヤを装いながらも実は…といったタイプとは違い,
自ら積極的に謎解きとその解説に関わっていくのは,ちょっとした珍しさもあってよいのですが,
謎解きの時の儀式的な言動,そして決めゼリフは,どうも狙い過ぎの感があって白けてしまいます.
また,彼女が名探偵たるゆえんが語られないため,そこがもう少し掘り下げらていればと思いました.

しかしながら,中盤を過ぎたあたりから雰囲気は一変,クドい言葉回しまで変わるほどの展開は,
結末は見えはするものの,落ち着かないザワつきを二重,三重にも与え,さらにひっくり返すなど,
それまでにのあれこれ,裏側にあったもの,それらが収まる様子は,素直に驚きと楽しさがあります.

ただ,短編集らしく,直球にはじまり変化球もいろいろと,バラエティに富んではいながらも,
その変化球を見せるため,読みづらくなったり,不自然さが浮き出てしまう部分があるのは残念.
地名,駅名,通りなど,謎にも絡む細かい地理描写も,逆に物語を複雑にしているように感じます.

コーヒーになぞらえた登場人物の名前について,そのことに作中で触れてしまうのもガッカリで,
たとえ分かりきっていても,読み手側にゆだね,想像を膨らませる楽しさを残してほしかったです.
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