迷宮

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評判

迷宮の評価:

3.61/5点 レビュー 18件。 D ランク

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平均点3.61pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全37件 21〜37 2/2ページ
No.17
(3pt)

起伏が小さく退屈であった

迷宮入りした事件を巡り被害者と親しくなる主人公。 徐々に事件の核心に迫るが意外な事実が浮かび上がる。 全体的にストーリーに起伏が小さい印象。 このため、何度か挫折しそうになった。 ただ、著者の独特の文章は少し惹きつけられるものがあり今後の作品に期待。
迷宮 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 迷宮 (新潮文庫)より
4101289557
No.16
(3pt)

起伏が小さく退屈であった

迷宮入りした事件を巡り被害者と親しくなる主人公。 徐々に事件の核心に迫るが意外な事実が浮かび上がる。 全体的にストーリーに起伏が小さい印象。 このため、何度か挫折しそうになった。 ただ、著者の独特の文章は少し惹きつけられるものがあり今後の作品に期待。
迷宮 Amazon書評・レビュー: 迷宮より
4104588059
No.15
(2pt)

到達点までの過程、一つの習作か

美女と、病的な社会不適合感と、抑圧された悪への欲望と・・・さえあれば魅惑的な物語が成立するというわけではない。 と思った。
迷宮 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 迷宮 (新潮文庫)より
4101289557
No.14
(2pt)

到達点までの過程、一つの習作か

美女と、病的な社会不適合感と、抑圧された悪への欲望と・・・さえあれば魅惑的な物語が成立するというわけではない。 と思った。
迷宮 Amazon書評・レビュー: 迷宮より
4104588059
No.13
(5pt)

こんな小説を待ち望んでいたのかもしれない

友人が「絶対お前に合うと思うから読んでみろよ」と勧めてくれて初めて読んだ中村文則作品が『迷宮』である。友人は私を何か狂人のように(いい意味で?)みなしているようだが、この作品を読んで自分がどれほど「正常」かを思い知らされた。それは安心とともにほんの少しの落胆をもたらした。はっきり言って作者は狂人である。恐ろしい「自分という存在」を内に秘めている。だからこそある意味作者の本心の吐露であろう『迷宮』という作品は蠱惑的で、読んだ人の中に潜む「何か」を刺激し目覚めさせる。
迷宮 Amazon書評・レビュー: 迷宮より
4104588059
No.12
(5pt)

こんな小説を待ち望んでいたのかもしれない

友人が「絶対お前に合うと思うから読んでみろよ」と勧めてくれて初めて読んだ中村文則作品が『迷宮』である。友人は私を何か狂人のように(いい意味で?)みなしているようだが、この作品を読んで自分がどれほど「正常」かを思い知らされた。それは安心とともにほんの少しの落胆をもたらした。はっきり言って作者は狂人である。恐ろしい「自分という存在」を内に秘めている。だからこそある意味作者の本心の吐露であろう『迷宮』という作品は蠱惑的で、読んだ人の中に潜む「何か」を刺激し目覚めさせる。
迷宮 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 迷宮 (新潮文庫)より
4101289557
No.11
(4pt)

全編に漂う危うさ、狂気と重苦しい空気…

『迷宮』というタイトルが示す通り、迷宮入りした一家惨殺事件と主人公を始めとする登場人物の心の中の迷宮を描いた小説である。

弁護士事務所で働く主人公の『僕』は、一家惨殺事件…日置事件と一家惨殺事件の唯一の生き残りの紗奈江に魅入られながら、事件の闇に近付いていく。

全編に漂う危うさ、狂気と重苦しい空気は、著者の文庫解説にあるように著者の東日本大震災で受けたダメージに由来するのか…東日本大震災を直接描いた小説よりも、余程、当日の日本人が心に受けた傷の深さを伝えているかのようだ。
迷宮 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 迷宮 (新潮文庫)より
4101289557
No.10
(4pt)

全編に漂う危うさ、狂気と重苦しい空気…

『迷宮』というタイトルが示す通り、迷宮入りした一家惨殺事件と主人公を始めとする登場人物の心の中の迷宮を描いた小説である。

弁護士事務所で働く主人公の『僕』は、一家惨殺事件…日置事件と一家惨殺事件の唯一の生き残りの紗奈江に魅入られながら、事件の闇に近付いていく。

全編に漂う危うさ、狂気と重苦しい空気は、著者の文庫解説にあるように著者の東日本大震災で受けたダメージに由来するのか…東日本大震災を直接描いた小説よりも、余程、当日の日本人が心に受けた傷の深さを伝えているかのようだ。
迷宮 Amazon書評・レビュー: 迷宮より
4104588059
No.9
(3pt)

作者が言う新しさとは?

中村文則の作品を何作か読んだあることのある者からすれば、作者があとがきで言っている新しさとは何なのかがよく分からなかった。迷宮入りしたある事件の真相に迫るというミステリ的要素のことを言うのならば必ずしも否定はしないが、そうではあるまい。エンターテイメント性で言えば『掏摸』の方が上である。また、自己と社会に乖離を持ちながら、外面的には何とか調子を合わし、内面的には反抗しつつ、そこに存在する違和感が表出する寸前という主人公の危うさが、ある出会いによって、一般的な意味で言う救いのある方向に向かうという意味で考えれば、『何もかも憂鬱な夜に』の方がより明確であったような気がする。いずれにせよ新しさを感じなかったのは、私が迂闊な読者であることの証左なのか。
中村文則の作品では、出生から過酷な経験をした者や、内的な矛盾と社会との埋めようのない溝を前に冷笑したり、そのわだかまりを快楽で発散させようとしてたじろぐ者や、更には内面的な反社会性がふとした契機で表出していく者など、現代社会では考察を避けることが出来ない人物が描かれており、それを決して異物とは感じさせない、強いて言えば共感さえも呼び込むだけの筆力がある。今作でもそれは中村文則的な水平線上に描かれている。ただ、この作者が今後どういう境地を拓くのかを期待して待つ者にとっては、いささかじれったいという感は否めない。
迷宮 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 迷宮 (新潮文庫)より
4101289557
No.8
(2pt)

良い作品であるとは思えません

猟奇的な一家殺害事件の生き残りであった女と深い仲になった若い男を語り手として、
物語が展開されていく。
一読した際の正直な感想は「良くない」である。その理由について考えてみる。

ここには「悪事」が書かれている。
だが、その事に接触する語り手の立場は、あくまで傍観者の領域から超えていかない。
この物語には、悪事に関わった当事者が一切登場してこないため、読み手は物語の核心に入り込んでいくことができない。

語り手が抱えている心の問題(Rと名付けられた、語り手の内面に潜む別人格)や、女に向けて語られた内面の苦悩が、
読み手としての自分の心に響いてこなかった。頁によっては、ある種の白々しささえ感じさせた。

後半、殺人事件の遺児となった若い女が事件を語る構成となっているが、事件の猟奇性があまりにエキセントリックで、
読者としてついていけなかった。また、女の言動が病的であるため、感情移入できない。

浮かんだ事柄をそのまま書き記していくと、このような感じになる。

初期作品と比較した場合、初期作品は、語り手が、明確な意思を持って行動しており、文体も、
語り手の明確な意思を反映したかのような緊張感と強度に満ちたものだった。
対して近作では、主人公の意思は脆弱で、常に動揺しており、文体も、それに見合った不安定なものになっている。
このこと自体に問題があるとは思わない。だが、近作に見られる作風は、時として、掴みどころのない、
どこかわけのわからない印象を読者に与えてしまうような、悪しき傾向を備えているように思う。
迷宮 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 迷宮 (新潮文庫)より
4101289557
No.7
(4pt)

火花のような黒が、胸奥深くの迷宮を彷徨う自我を照射する

弁護士事務所に勤める34歳の新見。バーで知り合った彼女と親交を重ねるうちに、解決不可能とされた事件のことを知り、深く飲み込まれてゆく。

似たような人生を歩む、似るはずのない他人。
ときに狂気と隣り合わせになりながら、近代人が常に悩まされてきた、見つかることのない人生の意義。すなわち、迷宮からの出口。

後半、彼女によって、事件の真相が一気に語られる部分は安易な気もするが、迷宮を彷徨う自意識の救済策が、日常にこそ存在することを人が発見する物語として、意義深い作品だと思う。

個人的には、加藤さんのたたみかけるような重い言葉(p134)が、新見の人生を穏やかな領域へと差し向ける一助になることと信じたい。
迷宮 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 迷宮 (新潮文庫)より
4101289557
No.6
(3pt)

かなり気味の悪い話

「掏摸」「王国」シリーズとは全く関係のない話。

とある迷宮入り事件の被害者と関係を持つ主人公。

その主人公にも、非常に特異な考え方が宿っており、次第に事件に引き込まれていく。

事件の昔の関係者等と接触したりして、事件の核心に迫っていくのだが。。。という話。

一面では密室事件ミステリー要素もあるのだが、基本的にはやはり「悪」を描いている作品。

但し、「掏摸」「王国」ほど、エンタテイメント性には富んでいない、との印象を受けました。

最初にこの本から入ると、「気持ち悪い」で終わってしまうかもしれません。個人的には、あまり好きではない内容でした。
迷宮 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 迷宮 (新潮文庫)より
4101289557
No.5
(3pt)

文学の「進歩」

読んでみて若いころの大江健三郎の小説を思い起こした。
ただ、これもあくまで「青春小説」で、
もし、文学の「進歩」というものがあるなら、
文学は「進歩」していないといわざるをえない。
文学が読まれなくなった理由はそこにもあるのではないか?

このテーマを深めようとしたら、
とてもこの薄さではたりなくて、
原稿用紙1000枚くらいでねっとりと物語として展開してほしい。
たんにひとくみの男女カップルの話に収れんできるほど
軽い内容の小説ではない。

あいかわらず、中村は、ラストをハッピーエンドで終わらせるのだが、
これは、中村の「現実肯定」の側面だろう。
もちろん、「地獄を見た」あとの「肯定」だが、
「肯定」は「肯定」でかわりない。

たとえば、大江の「万延元年のフットボール」の結末とくらべれば、
そのカタルシスのある/なしは、徹底的に問われるべきだろう。
現実をここまで拒否しておきながら、結局は、
ベタな現実によりそうのは、ちょっと軽い。

あと、物語の構成で言うと、
後半は、たんなる「謎解き」になっていて、
ちょっと三流推理小説のようだ。

狂気を扱う場合、
それを個人のものとして扱うか、あるいは
集団のものとして扱うかがあるだろう。
個人のものとして扱えば「迷宮」になるし、
集団のものとすれば、「俺俺」になる。

ぼく自身としては、小説として
「俺俺」のほうが成功していると思った。
現実の日本を描いている、と(もちろん「寓話」として)。

ただ、中村が第一線の小説家であることは間違いないので、
これからも、作品を期待している。
唯一無二の作家として、これから、中年にさしかかるなか、
どう、自分の「独特のもの」を描くか。
彼の「成功」はそれにかかってると思う。
(そういえば、彼の小説には中年や年寄がほとんどでてこない。それも弱点だと思う)。
迷宮 Amazon書評・レビュー: 迷宮より
4104588059
No.4
(3pt)

作者が言う新しさとは?

中村文則の作品を何作か読んだあることのある者からすれば、作者があとがきで言っている新しさとは何なのかがよく分からなかった。迷宮入りしたある事件の真相に迫るというミステリ的要素のことを言うのならば必ずしも否定はしないが、そうではあるまい。エンターテイメント性で言えば『掏摸』の方が上である。また、自己と社会に乖離を持ちながら、外面的には何とか調子を合わし、内面的には反抗しつつ、そこに存在する違和感が表出する寸前という主人公の危うさが、ある出会いによって、一般的な意味で言う救いのある方向に向かうという意味で考えれば、『何もかも憂鬱な夜に』の方がより明確であったような気がする。いずれにせよ新しさを感じなかったのは、私が迂闊な読者であることの証左なのか。
中村文則の作品では、出生から過酷な経験をした者や、内的な矛盾と社会との埋めようのない溝を前に冷笑したり、そのわだかまりを快楽で発散させようとしてたじろぐ者や、更には内面的な反社会性がふとした契機で表出していく者など、現代社会では考察を避けることが出来ない人物が描かれており、それを決して異物とは感じさせない、強いて言えば共感さえも呼び込むだけの筆力がある。今作でもそれは中村文則的な水平線上に描かれている。ただ、この作者が今後どういう境地を拓くのかを期待して待つ者にとっては、いささかじれったいという感は否めない。
迷宮 Amazon書評・レビュー: 迷宮より
4104588059
No.3
(2pt)

良い作品であるとは思えません

猟奇的な一家殺害事件の生き残りであった女と深い仲になった若い男を語り手として、物語が展開されていく。
 一読した際の正直な感想は「良くない」である。その理由について考えてみる。

 ここには「悪事」が書かれている。だが、その事に接触する語り手の立場は、あくまで傍観者の領域から超えていかない。この物語には、悪事に関わった当事者が一切登場してこないため、読み手は物語の核心に入り込んでいくことができない。

 語り手が抱えている心の問題(Rと名付けられた、語り手の内面に潜む別人格)や、女に向けて語られた内面の苦悩が、読み手としての自分の心に響いてこなかった。頁によっては、ある種の白々しささえ感じさせた。

 後半、殺人事件の遺児となった若い女が事件を語る構成となっているが、事件の猟奇性があまりにエキセントリックで、読者としてついていけなかった。また、女の言動が病的であるため、感情移入できない。

 浮かんだ事柄をそのまま書き記していくと、このような感じになる。

 初期作品と比較した場合、初期作品は、語り手が、明確な意思を持って行動しており、文体も、語り手の明確な意思を反映したかのような緊張感と強度に満ちたものだった。対して近作では、主人公の意思は脆弱で、常に動揺しており、文体も、それに見合った不安定なものになっている。
 このこと自体に問題があるとは思わない。だが、近作に見られる作風は、時として、掴みどころのない、どこかわけのわからない印象を読者に与えてしまうような、悪しき傾向を備えているように思う。
迷宮 Amazon書評・レビュー: 迷宮より
4104588059
No.2
(4pt)

火花のような黒が、胸奥深くの迷宮を彷徨う自我を照射する

弁護士事務所に勤める34歳の新見。バーで知り合った彼女と親交を重ねるうちに、解決不可能とされた事件のことを知り、深く飲み込まれてゆく。

似たような人生を歩む、似るはずのない他人。
ときに狂気と隣り合わせになりながら、近代人が常に悩まされてきた、見つかることのない人生の意義。すなわち、迷宮からの出口。

後半、彼女によって、事件の真相が一気に語られる部分は安易な気もするが、迷宮を彷徨う自意識の救済策が、日常にこそ存在することを人が発見する物語として、意義深い作品だと思う。

個人的には、加藤さんのたたみかけるような重い言葉(p134)が、新見の人生を穏やかな領域へと差し向ける一助になることと信じたい。
迷宮 Amazon書評・レビュー: 迷宮より
4104588059
No.1
(3pt)

かなり気味の悪い話

「掏摸」「王国」シリーズとは全く関係のない話。

とある迷宮入り事件の被害者と関係を持つ主人公。

その主人公にも、非常に特異な考え方が宿っており、次第に事件に引き込まれていく。

事件の昔の関係者等と接触したりして、事件の核心に迫っていくのだが。。。という話。

一面では密室事件ミステリー要素もあるのだが、基本的にはやはり「悪」を描いている作品。

但し、「掏摸」「王国」ほど、エンタテイメント性には富んでいない、との印象を受けました。

最初にこの本から入ると、「気持ち悪い」で終わってしまうかもしれません。個人的には、あまり好きではない内容でした。
迷宮 Amazon書評・レビュー: 迷宮より
4104588059