アヴェンジャー

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評判

アヴェンジャーの評価:

4.13/5点 レビュー 38件。 B ランク

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平均点4.13pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全82件 41〜60 3/5ページ
No.42
(4pt)

とても勉強になりました

久々に読んだフォーサイスでした。様々な人物の思惑が交差する小説です。
善意でボスニアにボランティアに行った孫を惨殺された財界の大物エドモンド、最愛の一人娘を誘拐され殺された主人公デクスター。大切なものを失った2人。このエドモンドが”アヴェンジャー”ことデクスターに孫を殺したセルビア人のギャングを探し出してほしいと依頼するところからストーリーは始まります。
また、”正義”をすべての基準に物事を決断するFBI副長官と、大きな敵を倒すためなら瑣末な敵はたとえ悪人でも生かしておこうとする清濁併せ呑むCIA所属のデヴロー、そのターゲットはあのオサマ・ビン・ラーデン。
また、男の友情もこの小説の重要なテーマであり、2つの友情が描かれています。ひとつは、エドモンドと二次大戦中に知り合ったルーカス上院議員、そしてもうひとつはベトナム戦争を共に闘ったデクスターとその上官。ここには複線が隠されていて、「そういうことだったのか」と思わずつぶやいてしまうラストのちょっとした感動シーンに繋がっていきます。

話の基礎となる世界情勢が詳細に説明されています。自分が特別興味を持っていない地域のニュースはつい見過ごしてしまいがちですが、この本はおもしろいという以前に大変勉強になりました。特に旧ユーゴスラビア内戦の実態とベトナム戦争の実情は真に迫っていて、そんなことがあったのか、そうだったのかと何度もうなずきながら読みました。アフガニスタンのドスタム将軍がタジク系だとかちょっとした間違いはありますが(本当はウズベク系)概ね知識と描写は正確でさすがフォーサイスとうならされます。
ただ、どちらかといえば世界情勢の説明の間にストーリーが展開するという感じが強く、ここで退屈してしまう人もいるかもしれません。
また、ここに描かれているように「アメリカが世界から、特にイスラム系から反感を買っているのは、貧困や苦しみ、またはアメリカの傲慢さのせいではなく、豊かなアメリカに対する嫉妬や憎しみ」だというのがもしフォーサイス自身の意見なら、それはちょっとどうかなあと思わないでもありません。

そういうことはとりあえず置いても、大変すぐれた小説だと思います。いろんな時代と様々な人物のエピソードが平行して進み、最後に近づくに従ってそれらが一点にあわさっていきます。最後、主人公の”アヴェンジャー”ことデクスターがほとんど不可能と思われるような条件の下でセルビア人ジリチを追い詰めていく様子は手に汗握らせます。1938年生まれだというから、現在74歳のフォーサイス、これからもすぐれた小説を発表していってもらいたいものです。
アヴェンジャー (上) Amazon書評・レビュー: アヴェンジャー (上)より
4047914843
No.41
(4pt)

とても勉強になりました

久々に読んだフォーサイスでした。様々な人物の思惑が交差する小説です。
善意でボスニアにボランティアに行った孫を惨殺された財界の大物エドモンド、最愛の一人娘を誘拐され殺された主人公デクスター。大切なものを失った2人。このエドモンドが”アヴェンジャー”ことデクスターに孫を殺したセルビア人のギャングを探し出してほしいと依頼するところからストーリーは始まります。
また、”正義”をすべての基準に物事を決断するFBI副長官と、大きな敵を倒すためなら瑣末な敵はたとえ悪人でも生かしておこうとする清濁併せ呑むCIA所属のデヴロー、そのターゲットはあのオサマ・ビン・ラーデン。
また、男の友情もこの小説の重要なテーマであり、2つの友情が描かれています。ひとつは、エドモンドと二次大戦中に知り合ったルーカス上院議員、そしてもうひとつはベトナム戦争を共に闘ったデクスターとその上官。ここには複線が隠されていて、「そういうことだったのか」と思わずつぶやいてしまうラストのちょっとした感動シーンに繋がっていきます。

話の基礎となる世界情勢が詳細に説明されています。自分が特別興味を持っていない地域のニュースはつい見過ごしてしまいがちですが、この本はおもしろいという以前に大変勉強になりました。特に旧ユーゴスラビア内戦の実態とベトナム戦争の実情は真に迫っていて、そんなことがあったのか、そうだったのかと何度もうなずきながら読みました。アフガニスタンのドスタム将軍がタジク系だとかちょっとした間違いはありますが(本当はウズベク系)概ね知識と描写は正確でさすがフォーサイスとうならされます。
ただ、どちらかといえば世界情勢の説明の間にストーリーが展開するという感じが強く、ここで退屈してしまう人もいるかもしれません。
また、ここに描かれているように「アメリカが世界から、特にイスラム系から反感を買っているのは、貧困や苦しみ、またはアメリカの傲慢さのせいではなく、豊かなアメリカに対する嫉妬や憎しみ」だというのがもしフォーサイス自身の意見なら、それはちょっとどうかなあと思わないでもありません。

そういうことはとりあえず置いても、大変すぐれた小説だと思います。いろんな時代と様々な人物のエピソードが平行して進み、最後に近づくに従ってそれらが一点にあわさっていきます。最後、主人公の”アヴェンジャー”ことデクスターがほとんど不可能と思われるような条件の下でセルビア人ジリチを追い詰めていく様子は手に汗握らせます。1938年生まれだというから、現在74歳のフォーサイス、これからもすぐれた小説を発表していってもらいたいものです。
アヴェンジャー〈上〉 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: アヴェンジャー〈上〉 (角川文庫)より
4042537243
No.40
(5pt)

これが面白くなくて何が面白い

フレデリックフォーサイスほどのストーリーテーラーはいないでしょう。この手の軍事スリラー書かせたら稀代の名手です。乱読、多読、精読、小説中毒なら面白くない筈がない。でもこの作品は映画化ねらってる節がプンプン匂います。主人公はジェィソンステイサムあたりでどうでしょう。
アヴェンジャー〈上〉 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: アヴェンジャー〈上〉 (角川文庫)より
4042537243
No.39
(5pt)

これが面白くなくて何が面白い

フレデリックフォーサイスほどのストーリーテーラーはいないでしょう。この手の軍事スリラー書かせたら稀代の名手です。乱読、多読、精読、小説中毒なら面白くない筈がない。でもこの作品は映画化ねらってる節がプンプン匂います。主人公はジェィソンステイサムあたりでどうでしょう。
アヴェンジャー (上) Amazon書評・レビュー: アヴェンジャー (上)より
4047914843
No.38
(5pt)

不幸中の幸い

人を殺す現場にいる軍人。調べることのプロの記者。その両方の職業経歴を持つフォーサイスだから書ける小説。フォーサイスで一冊、と尋ねられたら、私はこの本を推します。

旧ユーゴ紛争で何があったかを示す映画や本は、今でこそ沢山出て来たが、その中でもフォーサイスは、一番早かったのではないか。そこに同じヨーロッパ人の責任と記者魂を感じます。

この小説では、復讐劇が静かに淡々と書き綴られて行きますが、それがかえって、これはユーゴ紛争の極一部です、と作者が言っているような気がする。

私自身、日本で開催されたユーゴ紛争の報告会で、国連で働いた人から、この小説の冒頭シーンとそっくりの話を聞いた。また、外国のツアー会社が人を撃ってみたい人を募って紛争地に連れて行く話や、EU製の武器が供与され同じEUの人の命を奪っている話など映画としてその後幾つも出てきた。人は戦争ではそこまで堕ちるのだと。

私は、フォーサイスが私たちと同じ時代に生きてくれて、彼の本から戦争とは何かを教われることが凄くラッキーだと思う。
アヴェンジャー〈下〉 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: アヴェンジャー〈下〉 (角川文庫)より
4042537251
No.37
(5pt)

不幸中の幸い

人を殺す現場が仕事の軍人。調べることのプロの記者。その両方の職業経歴があるフォーサイスだから書ける小説。フォーサイスで一冊、と尋ねられたら、この本を私は推します。

旧ユーゴ紛争で何があったかを示す映画や本は、今でこそ沢山出て来たが、その中でもフォーサイスは、一番早かったのではないか。そこに同じヨーロッパ人の責任と記者魂を感じます。

この小説では、復讐劇が静かに淡々と書き綴られて行く。それがかえって、これはこの内戦の極一部です、と彼が言っているような気がする。 私自身、日本で開催されたユーゴ紛争の報告会で、国連で働いた人から、この本の冒頭シーンとそっくりの話を聞いた。 また、ツアー会社が、人を撃ってみたい人を紛争地に連れて行くツアーを企画していたり、EU製の武器が供与されて同じEUの人の命を奪っている事実を知らせる映画も後に出てきた。戦争では人はそこまで堕ちるのだと。

私は、フォーサイスが同じ時代に生きて、彼の本から戦争とは何かを教われることをある意味とてもラッキーだと思う。
アヴェンジャー〈上〉 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: アヴェンジャー〈上〉 (角川文庫)より
4042537243
No.36
(5pt)

不幸中の幸い

人を殺す現場が仕事の軍人。調べることのプロの記者。その両方の職業経歴があるフォーサイスだから書ける小説。フォーサイスで一冊、と尋ねられたら、この本を私は推します。

旧ユーゴ紛争で何があったかを示す映画や本は、今でこそ沢山出て来たが、その中でもフォーサイスは、一番早かったのではないか。そこに同じヨーロッパ人の責任と記者魂を感じます。

この小説では、復讐劇が静かに淡々と書き綴られて行く。それがかえって、これはこの内戦の極一部です、と彼が言っているような気がする。 私自身、日本で開催されたユーゴ紛争の報告会で、国連で働いた人から、この本の冒頭シーンとそっくりの話を聞いた。 また、ツアー会社が、人を撃ってみたい人を紛争地に連れて行くツアーを企画していたり、EU製の武器が供与されて同じEUの人の命を奪っている事実を知らせる映画も後に出てきた。戦争では人はそこまで堕ちるのだと。

私は、フォーサイスが同じ時代に生きて、彼の本から戦争とは何かを教われることをある意味とてもラッキーだと思う。
アヴェンジャー (上) Amazon書評・レビュー: アヴェンジャー (上)より
4047914843
No.35
(5pt)

不幸中の幸い

人を殺す現場にいる軍人。調べることのプロの記者。その両方の職業経歴を持つフォーサイスだから書ける小説。フォーサイスで一冊、と尋ねられたら、私はこの本を推します。

旧ユーゴ紛争で何があったかを示す映画や本は、今でこそ沢山出て来たが、その中でもフォーサイスは、一番早かったのではないか。そこに同じヨーロッパ人の責任と記者魂を感じます。

この小説では、復讐劇が静かに淡々と書き綴られて行きますが、それがかえって、これはユーゴ紛争の極一部です、と作者が言っているような気がする。

私自身、日本で開催されたユーゴ紛争の報告会で、国連で働いた人から、この小説の冒頭シーンとそっくりの話を聞いた。また、外国のツアー会社が人を撃ってみたい人を募って紛争地に連れて行く話や、EU製の武器が供与され同じEUの人の命を奪っている話など映画としてその後幾つも出てきた。人は戦争ではそこまで堕ちるのだと。

私は、フォーサイスが私たちと同じ時代に生きてくれて、彼の本から戦争とは何かを教われることが凄くラッキーだと思う。
アヴェンジャー (下) Amazon書評・レビュー: アヴェンジャー (下)より
4047914851
No.34
(3pt)

ショックでなかなか読み進められない

昔「ジャッカルの日」「オデッサファイル」等で一世を風靡したフォーサイスを読むのは久しぶりだったが、1ページ目半分も読んだ所で アレッ! 訳者が変わったのかと思った。  
 その後も読み進めるにつれ呆れて来る。 整合性が成り立たないと思われる所も有り、分って訳しているのだろうかと疑ってしまう。  
 108P「追跡屋はトラヴニクへ戻ると、住居付きのオフィスを借りて、仕事大好き人間のイブラヒムをガイド兼通訳として雇った。」の文には泣きたくなった。 仕事大好き人間・・・・フォーサイスがこんな言い回しを使うのであろうか?
 何の格調も無い平板な文章で、読みにくい。 今迄当たり前の様に読んでいたが、翻訳と云うモノの重要性を再認識されられる程の文章である。 画竜点睛を欠く とはまさにこの事ではと思わされる訳出である。
 翻訳は立派なその国の文化である。 これは文化の衰退を予感させる程のものである。
 翻訳をやったのは誰だろう?  英会話が出来る、英語が出来る程度のが翻訳機を使いながら訳したのだろうか?  きっと縁故で使ってもらったのだろうな・・・それとも・・     しかし調べたら、訳者はズーット昔から同じ方である。 少なくとも名前はそう書いて有る。  名義貸しでもしたのだろうか?それとも・・・ 
 1.フォーサイスもお金に困って書きなぐっている。  売春婦の様だとヘミングウェイがフィッツジェラルドを評したかの如く。
 2.版権が高すぎて、訳者に払うお金が極端に少なくなっちゃった。 訳者は怒って孫にアルバイトでやらせた。
 3.実は名前の訳者本人は既に死亡している。
アヴェンジャー〈上〉 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: アヴェンジャー〈上〉 (角川文庫)より
4042537243
No.33
(3pt)

ショックでなかなか読み進められない

昔「ジャッカルの日」「オデッサファイル」等で一世を風靡したフォーサイスを読むのは久しぶりだったが、1ページ目半分も読んだ所で アレッ! 訳者が変わったのかと思った。  
 その後も読み進めるにつれ呆れて来る。 整合性が成り立たないと思われる所も有り、分って訳しているのだろうかと疑ってしまう。  
 108P「追跡屋はトラヴニクへ戻ると、住居付きのオフィスを借りて、仕事大好き人間のイブラヒムをガイド兼通訳として雇った。」の文には泣きたくなった。 仕事大好き人間・・・・フォーサイスがこんな言い回しを使うのであろうか?
 何の格調も無い平板な文章で、読みにくい。 今迄当たり前の様に読んでいたが、翻訳と云うモノの重要性を再認識されられる程の文章である。 画竜点睛を欠く とはまさにこの事ではと思わされる訳出である。
 翻訳は立派なその国の文化である。 これは文化の衰退を予感させる程のものである。
 翻訳をやったのは誰だろう?  英会話が出来る、英語が出来る程度のが翻訳機を使いながら訳したのだろうか?  きっと縁故で使ってもらったのだろうな・・・それとも・・     しかし調べたら、訳者はズーット昔から同じ方である。 少なくとも名前はそう書いて有る。  名義貸しでもしたのだろうか?それとも・・・ 
 1.フォーサイスもお金に困って書きなぐっている。  売春婦の様だとヘミングウェイがフィッツジェラルドを評したかの如く。
 2.版権が高すぎて、訳者に払うお金が極端に少なくなっちゃった。 訳者は怒って孫にアルバイトでやらせた。
 3.実は名前の訳者本人は既に死亡している。
アヴェンジャー (上) Amazon書評・レビュー: アヴェンジャー (上)より
4047914843
No.32
(4pt)

5ではないな、面白いけど

日本人にはなかなかなじめない、中東問題とアメリカ。あるいはヨーロッパからロシアにまたがる地域の政治と宗教、更に暴力、テロ、武器売買の世界。これを背景に、しかし骨は「悪者をきちんと裁くために公衆の場に引き立てる」という職業。
この悪者は何も、政治犯だけではなく、事件の背景(裁きへの依頼人)もどちらかいうと非常に私的である。
愛する家族を無残に殺したものを裁く、というような。
ただここでも、単なるギャング、いきずりの犯罪と言うより、非常に政治的な背景と社会的な問題を抱えた経緯があるため、フォーサイスはそこらあたりを丁寧に丁寧に説明してくれる。
その説明がないと、確かにダメなんだけど、一方で、何か現代社会学や政治学の講義を聞いているような印象もある。
どうしても、ドラマに入りきれない。ここらの説明が、なんとももどかしい。
これは、いっそ映画にでもすると、すっぱり料理できるのかもしれない。

非常に面白い。
だけど、ストーリーのノリが、どうしても中断され、腕組みして勉強してしまうような気分になる。
主人公の感じが、いかにも映画になりそうな…
アヴェンジャー〈上〉 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: アヴェンジャー〈上〉 (角川文庫)より
4042537243
No.31
(4pt)

5ではないな、面白いけど

日本人にはなかなかなじめない、中東問題とアメリカ。あるいはヨーロッパからロシアにまたがる地域の政治と宗教、更に暴力、テロ、武器売買の世界。これを背景に、しかし骨は「悪者をきちんと裁くために公衆の場に引き立てる」という職業。
この悪者は何も、政治犯だけではなく、事件の背景(裁きへの依頼人)もどちらかいうと非常に私的である。
愛する家族を無残に殺したものを裁く、というような。
ただここでも、単なるギャング、いきずりの犯罪と言うより、非常に政治的な背景と社会的な問題を抱えた経緯があるため、フォーサイスはそこらあたりを丁寧に丁寧に説明してくれる。
その説明がないと、確かにダメなんだけど、一方で、何か現代社会学や政治学の講義を聞いているような印象もある。
どうしても、ドラマに入りきれない。ここらの説明が、なんとももどかしい。
これは、いっそ映画にでもすると、すっぱり料理できるのかもしれない。

非常に面白い。
だけど、ストーリーのノリが、どうしても中断され、腕組みして勉強してしまうような気分になる。
主人公の感じが、いかにも映画になりそうな…
アヴェンジャー (上) Amazon書評・レビュー: アヴェンジャー (上)より
4047914843
No.30
(4pt)

9.11前夜までの半世紀を描いた軍事ドキュメント・スリラー

“マスター・ストーリーテラー”フレデリック・フォーサイスが’03年に発表した作品。本書のタイトルにもなっている、主人公で51才の弁護士デクスターのコードネーム「アヴェンジャー」とは、「復讐者、仇を討つ人」という意味がある。

このアヴェンジャーに託された仕事は、ボスニア紛争時の’95年5月にボランティアとして現地で働いていたアメリカ人の学生をなぶり殺しにした後、南米の某国に高飛びしたユーゴ・マフィアでセルビア人の男・ジリチを捕らえることだった。

ここで物語は、若き日のデクスターのベトナム戦争従軍時のべトコンに対する苦闘の様子や、チトー亡き後の旧ユーゴのミシェロビッチ時代の民族紛争の詳細が綴られてゆく。この半世紀にわたる描写は上巻の大半と下巻の半分にもおよび、ラストのアヴェンジャーの単身で現地に潜入して、ジリチを逮捕するという結末に結びついてゆく。

例によって綿密な取材力と分かりやすく読みやすい抜群のストーリーテリングで、フォーサイスは半世紀にわたる国際紛争の実態(これは私にとって大変勉強になった)と、アヴェンジャーによるCIAのテロ対策本部を相手取ったジリチ確保の闘いをドキュメンタリー・タッチで描ききっている。アヴェンジャーの緻密な準備段階からラストの、たったひとりで厳重な警備体制を崩してゆく作戦行動は圧巻である。

本書はそんなアヴェンジャーの活躍を通して、9.11前夜までの、戦争と紛争に彩られた半世紀をフォーサイス流に描いた、“軍事ドキュメント・スリラー”の傑作である。
アヴェンジャー〈下〉 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: アヴェンジャー〈下〉 (角川文庫)より
4042537251
No.29
(4pt)

9.11前夜までの半世紀を描いた軍事ドキュメント・スリラー

“マスター・ストーリーテラー”フレデリック・フォーサイスが’03年に発表した作品。本書のタイトルにもなっている、主人公で51才の弁護士デクスターのコードネーム「アヴェンジャー」とは、「復讐者、仇を討つ人」という意味がある。

このアヴェンジャーに託された仕事は、ボスニア紛争時の’95年5月にボランティアとして現地で働いていたアメリカ人の学生をなぶり殺しにした後、南米の某国に高飛びしたユーゴ・マフィアでセルビア人の男・ジリチを捕らえることだった。

ここで物語は、若き日のデクスターのベトナム戦争従軍時のべトコンに対する苦闘の様子や、チトー亡き後の旧ユーゴのミシェロビッチ時代の民族紛争の詳細が綴られてゆく。この半世紀にわたる描写は上巻の大半と下巻の半分にもおよび、ラストのアヴェンジャーの単身で現地に潜入して、ジリチを逮捕するという結末に結びついてゆく。

例によって綿密な取材力と分かりやすく読みやすい抜群のストーリーテリングで、フォーサイスは半世紀にわたる国際紛争の実態(これは私にとって大変勉強になった)と、アヴェンジャーによるCIAのテロ対策本部を相手取ったジリチ確保の闘いをドキュメンタリー・タッチで描ききっている。アヴェンジャーの緻密な準備段階からラストの、たったひとりで厳重な警備体制を崩してゆく作戦行動は圧巻である。

本書はそんなアヴェンジャーの活躍を通して、9.11前夜までの、戦争と紛争に彩られた半世紀をフォーサイス流に描いた、“軍事ドキュメント・スリラー”の傑作である。
アヴェンジャー〈上〉 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: アヴェンジャー〈上〉 (角川文庫)より
4042537243
No.28
(4pt)

9.11前夜までの半世紀を描いた軍事ドキュメント・スリラー

“マスター・ストーリーテラー”フレデリック・フォーサイスが’03年に発表した作品。本書のタイトルにもなっている、主人公で51才の弁護士デクスターのコードネーム「アヴェンジャー」とは、「復讐者、仇を討つ人」という意味がある。

このアヴェンジャーに託された仕事は、ボスニア紛争時の’95年5月にボランティアとして現地で働いていたアメリカ人の学生をなぶり殺しにした後、南米の某国に高飛びしたユーゴ・マフィアでセルビア人の男・ジリチを捕らえることだった。

ここで物語は、若き日のデクスターのベトナム戦争従軍時のべトコンに対する苦闘の様子や、チトー亡き後の旧ユーゴのミシェロビッチ時代の民族紛争の詳細が綴られてゆく。この半世紀にわたる描写は上巻の大半と下巻の半分にもおよび、ラストのアヴェンジャーの単身で現地に潜入して、ジリチを逮捕するという結末に結びついてゆく。

例によって綿密な取材力と分かりやすく読みやすい抜群のストーリーテリングで、フォーサイスは半世紀にわたる国際紛争の実態(これは私にとって大変勉強になった)と、アヴェンジャーによるCIAのテロ対策本部を相手取ったジリチ確保の闘いをドキュメンタリー・タッチで描ききっている。アヴェンジャーの緻密な準備段階からラストの、たったひとりで厳重な警備体制を崩してゆく作戦行動は圧巻である。

本書はそんなアヴェンジャーの活躍を通して、9.11前夜までの、戦争と紛争に彩られた半世紀をフォーサイス流に描いた、“軍事ドキュメント・スリラー”の傑作である。
アヴェンジャー (上) Amazon書評・レビュー: アヴェンジャー (上)より
4047914843
No.27
(4pt)

9.11前夜までの半世紀を描いた軍事ドキュメント・スリラー

“マスター・ストーリーテラー”フレデリック・フォーサイスが’03年に発表した作品。本書のタイトルにもなっている、主人公で51才の弁護士デクスターのコードネーム「アヴェンジャー」とは、「復讐者、仇を討つ人」という意味がある。

このアヴェンジャーに託された仕事は、ボスニア紛争時の’95年5月にボランティアとして現地で働いていたアメリカ人の学生をなぶり殺しにした後、南米の某国に高飛びしたユーゴ・マフィアでセルビア人の男・ジリチを捕らえることだった。

ここで物語は、若き日のデクスターのベトナム戦争従軍時のべトコンに対する苦闘の様子や、チトー亡き後の旧ユーゴのミシェロビッチ時代の民族紛争の詳細が綴られてゆく。この半世紀にわたる描写は上巻の大半と下巻の半分にもおよび、ラストのアヴェンジャーの単身で現地に潜入して、ジリチを逮捕するという結末に結びついてゆく。

例によって綿密な取材力と分かりやすく読みやすい抜群のストーリーテリングで、フォーサイスは半世紀にわたる国際紛争の実態(これは私にとって大変勉強になった)と、アヴェンジャーによるCIAのテロ対策本部を相手取ったジリチ確保の闘いをドキュメンタリー・タッチで描ききっている。アヴェンジャーの緻密な準備段階からラストの、たったひとりで厳重な警備体制を崩してゆく作戦行動は圧巻である。

本書はそんなアヴェンジャーの活躍を通して、9.11前夜までの、戦争と紛争に彩られた半世紀をフォーサイス流に描いた、“軍事ドキュメント・スリラー”の傑作である。
アヴェンジャー (下) Amazon書評・レビュー: アヴェンジャー (下)より
4047914851
No.26
(4pt)

時代

復讐されて当然のような悪人を、追い詰めていくアヴェンジャーの物語。

ワクワクしながら読んでいたら、下巻からCIAがからんできて複雑な関係に。

あとがきに「敵味方が明白に区別できる戦争の時代は、ある意味で、わかりやすい時代だったといえるのではないだろうか」とあるように、
結末に単純に喜べないのは、時代のせいなのか。
アヴェンジャー〈上〉 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: アヴェンジャー〈上〉 (角川文庫)より
4042537243
No.25
(4pt)

時代

復讐されて当然のような悪人を、追い詰めていくアヴェンジャーの物語。

ワクワクしながら読んでいたら、下巻からCIAがからんできて複雑な関係に。

あとがきに「敵味方が明白に区別できる戦争の時代は、ある意味で、わかりやすい時代だったといえるのではないだろうか」とあるように、
結末に単純に喜べないのは、時代のせいなのか。
アヴェンジャー (上) Amazon書評・レビュー: アヴェンジャー (上)より
4047914843
No.24
(5pt)

フォーサイス久々の快作

これは面白い。状況設定に無理がなく、復讐譚ながら後味もよい。
フォーサイスというと、リアリティを出すためか、登場人物や物語の背景説明が長く細かくて閉口することも多いのだけれど、この小説の場合はほどほどで収まっている。
「ジャッカルの日」「オデッサファイル」のフォーサイスに戻った感がある。快作。
アヴェンジャー〈下〉 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: アヴェンジャー〈下〉 (角川文庫)より
4042537251
No.23
(5pt)

フォーサイス久々の快作

これは面白い。状況設定に無理がなく、復讐譚ながら後味もよい。
フォーサイスというと、リアリティを出すためか、登場人物や物語の背景説明が長く細かくて閉口することも多いのだけれど、この小説の場合はほどほどで収まっている。
「ジャッカルの日」「オデッサファイル」のフォーサイスに戻った感がある。快作。
アヴェンジャー (下) Amazon書評・レビュー: アヴェンジャー (下)より
4047914851