恋物語
評判
恋物語の評価:
3.99/5点 レビュー 157件。 A ランク
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全157件 141〜157 8/8ページ
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恋物語の評価:
3.99/5点 レビュー 157件。 A ランク
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
羽川翼と千石撫子を「コインの裏表的キャラクター」として対比させるという発想は、いつ頃から作者の中にあったのでしょうか?
少なくとも、千石が暦の気を引こうといったんは前髪を上げた(=他者と関わろうという意思を抱いた)『偽物語』の時点では、
彼女は徐々に周囲に心を開いていく設定だったのかも知れません。
ところが、羽川の心の闇に踏み込んだ『猫物語 黒/白』が書かれることによって、羽川と似た闇(強い自己完結性、自分の境遇への極端な消極的態度)を抱え、
かつその闇が怪異によって具現化していく過程で羽川とは正反対の経緯をたどる存在として、千石は大幅なキャラ変更の要請を受けたのではないか?
というのが『囮物語』を読んだ時点での自分の感想でした。
今回の『恋物語』で、羽川との対比はさらに極端になっています。
つまり、あのおバカさ・・・
「そりゃあ少しは前フリもあったけどさ、ここまでひどかったっけ?」
というぐらいのバカで無邪気な言動に、笑ってしまったりゾッとしたり。素晴らしい「逆羽川」っぷりを見せてくれました。
その「コインの裏表」羽川も必然的に登場。貝木の「俺があいつを騙したあと、あいつを助けてやれ」
という発言を受けて、
「卒業したらすぐに放浪生活するつもりだったけれど、なかなか思い通りにはいかないかなあ・・・」
と千石を気にかけているような発言をします。
しかし、羽川とは反対に「人間関係の構築」に失敗した(というか元から興味がない)千石はもう滅びるしかないんじゃないかと、
悲劇的な展開を覚悟しつつかなり怯えながらページをめくっていったのですが・・・
こちらの予想の裏を見事にかかれ、まさかの人間界復帰!
「他者」に興味のない彼女を人間に引き戻すのは「好きな事(漫画)」への気持ち。
これにはかなり感動してしまいました。
人間界に戻っても他の皆と同じく前途は多難っぽいですが、「それでも良かったなぁ」と祝福したくなるじんわりとした読後感でした。
(今回がんばった貝木は最後の最後であんなことになっちゃったけど、まあ死んだ訳ではないし・・・
ところでひとつ気になるのは、あの半不死身の暦と忍が「交通事故で死んだ」って嘘はどうなのかなー、というところですが)
千石が、こっそり漫画を描いていた。この新事実で、かねてから抱いていた
「最近の千石には『俺妹』黒猫のキャラが反転して移植されているのではなかろうか?(CVつながりの遊びで)」
という勝手な妄想にちょっと信憑性が出たような気になってみたり。
漫画の設定資料集が超分厚いというのも黒猫っぽくて、
でも内容が黒猫の厨二病的作風とは真逆の「とろけるようなご都合主義ラブコメ」という(笑)
黒猫が桐乃たちと出会えたように、これから千石は「好きな事」を通して新たな人間関係を作っていくことが出来るのでしょうか?
余談ですが、アニメ版『化物語』千石編DVDに収録されていた、忍野メメ&千石タッグのコメンタリーへのメタ的言及
(羽川「忍野さんも、あの子のことは随分気にかけていたようなんですけど・・・」や、「撫子だよ!」)
も楽しかったです。