オジいサン

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オジいサンの評価:

3.78/5点 レビュー 27件。 C ランク

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平均点3.78pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全34件 21〜34 2/2ページ
No.14
(5pt)

良いね

京極らしからず、かれに遊んでもらえる。うなずける読了感に乾杯
オジいサン (中公文庫) Amazon書評・レビュー: オジいサン (中公文庫)より
4122060788
No.13
(4pt)

シミジミとした、至極真っ当な老人小説

至極真っ当な老人小説である。実際にその年齢に達していない作家の手になる老人小説としては、私は筒井のカリチャライズ小説しか知らないが、本作は(そこまで独走していない)枯淡とした味わいを感じさせる中々の出来栄えだと思う。主人公の独居老人の徳一の人物像は作者の創造・想像による架空のものであろうが、読み進めて行く内に次第に親近感が湧いて来た。

これと言ったエピソードも無い独居老人のさりげない日常を淡々と綴ったものだが、その侘しさ、虚しさ、自由なるが故に感じる不自由さ、偶に世間と繋がる時の煩わしさと言った事が、世相に対する皮肉と共に語られる。特に、"時間"に対する考察が興味深く(見開き左頁の下に時計の表示がある)、徳一が「一年が過ぎるのは速いが、一分が過ぎるのは遅い」と感じた時に発した「若者は各駅停車の電車に乗っているが、我々は新幹線に乗っている」との言辞は含蓄がある。また、徳一を律義・頑固で理屈好きな性格に設定している点がユーモア味を醸し出している。紆余曲折した経緯を経て徳一がある事を"理論的に"思い出す描写が何度も出て来る点に思わず微笑んだ。これが上述の侘しさ、虚しさ等をカバーしている。また、各頁の最終行を文の終りと合せる作法はいつも通り。

これと言ったエピソードも無いのに"大円団"と言うのは何だが、きちんとシミジミとした大円団を用意してある辺りも心憎い。作者の他の作品群とは作風が異なるが、読み応えのある作品に仕上がっていると思う。
文庫版 オジいサン (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 オジいサン (角川文庫)より
404108444X
No.12
(4pt)

シミジミとした、至極真っ当な老人小説

至極真っ当な老人小説である。実際にその年齢に達していない作家の手になる老人小説としては、私は筒井のカリチャライズ小説しか知らないが、本作は(そこまで独走していない)枯淡とした味わいを感じさせる中々の出来栄えだと思う。主人公の独居老人の徳一の人物像は作者の創造・想像による架空のものであろうが、読み進めて行く内に次第に親近感が湧いて来た。

これと言ったエピソードも無い独居老人のさりげない日常を淡々と綴ったものだが、その侘しさ、虚しさ、自由なるが故に感じる不自由さ、偶に世間と繋がる時の煩わしさと言った事が、世相に対する皮肉と共に語られる。特に、"時間"に対する考察が興味深く(見開き左頁の下に時計の表示がある)、徳一が「一年が過ぎるのは速いが、一分が過ぎるのは遅い」と感じた時に発した「若者は各駅停車の電車に乗っているが、我々は新幹線に乗っている」との言辞は含蓄がある。また、徳一を律義・頑固で理屈好きな性格に設定している点がユーモア味を醸し出している。紆余曲折した経緯を経て徳一がある事を"理論的に"思い出す描写が何度も出て来る点に思わず微笑んだ。これが上述の侘しさ、虚しさ等をカバーしている。また、各頁の最終行を文の終りと合せる作法はいつも通り。

これと言ったエピソードも無いのに"大円団"と言うのは何だが、きちんとシミジミとした大円団を用意してある辺りも心憎い。作者の他の作品群とは作風が異なるが、読み応えのある作品に仕上がっていると思う。
オジいサン Amazon書評・レビュー: オジいサンより
412004209X
No.11
(4pt)

京極さんが創造した老後

若い方が読まれてもわからないと思う。
対象年齢は高いと思います。
身体と脳が少しずつ思うように働かなくなる、
そう感じたことの無い人が読んでも退屈なだけです。
人生面白いことばかりではありません。
でもつまらない事ばかりでもないんです。
文庫版 オジいサン (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 オジいサン (角川文庫)より
404108444X
No.10
(4pt)

京極さんが創造した老後

若い方が読まれてもわからないと思う。
対象年齢は高いと思います。
身体と脳が少しずつ思うように働かなくなる、
そう感じたことの無い人が読んでも退屈なだけです。
人生面白いことばかりではありません。
でもつまらない事ばかりでもないんです。
オジいサン Amazon書評・レビュー: オジいサンより
412004209X
No.9
(4pt)

なかなか

独り身の老人の日常を、1分1秒'単位で追っている。最初はこんな'偏屈じじいの日常や考えていることを読んでも、なんの感動もない'と思っていたが、ラストが少しあったかい。なんの取り柄もなくただ歳だけとってきたかのように見える老人も、いろいろあっての今で、ただの老人と一まとめにするなとのことだ。ストーリーに起伏'がないのでインパクトに欠けるが'、老人ならではの勘違いや考え方'がくすっとさせる話なんだと思う'。
文庫版 オジいサン (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 オジいサン (角川文庫)より
404108444X
No.8
(4pt)

なかなか

独り身の老人の日常を、1分1秒'単位で追っている。最初はこんな'偏屈じじいの日常や考えていることを読んでも、なんの感動もない'と思っていたが、ラストが少しあったかい。なんの取り柄もなくただ歳だけとってきたかのように見える老人も、いろいろあっての今で、ただの老人と一まとめにするなとのことだ。ストーリーに起伏'がないのでインパクトに欠けるが'、老人ならではの勘違いや考え方'がくすっとさせる話なんだと思う'。

オジいサン Amazon書評・レビュー: オジいサンより
412004209X
No.7
(4pt)

シュールゆえに玄人向けか。

独居老人の日常が300ページにわたり語られる。
本当にどうでもいい場面がえんえんと描かれる。しかし、いかにもありそうな場面、実際こういう事ばっか考えてるんだろうな、という事ばかりで面白い。ものすごくシュールなギャグがひたすら書かれている本である。

―商店街の電気屋との会話、
―いまどきの中学生とのすれ違い、
―店を閉じたコロッケ屋のうわさ、
―石川さゆり スーパーベスト、
―スーパーの試食コーナー、
―地デジ化の波、
―料理に手こずる、
―隣家の息子の悲しい末路、
―老人を見くびる婦人ボランティア。

''本当にどうでもいい、そんな日常。

真面目で一家言もつが、やたらと記憶が抜ける、身寄りのない72歳無職老人 益子徳一の思考がトレースされ、無意味な文学へと昇華される。

このオジイサンの、思っても口には出さない踏み込みの弱さが、物語を微笑ましく好感あるものにしているのだろう。
無駄に表現が上手かったり、口に出さない現代社会批判的な事が、何気に的を射ていたりするのが、また面白い。
オジいサン Amazon書評・レビュー: オジいサンより
412004209X
No.6
(5pt)

普通の独居老人の生活

京極夏彦の本を初めて読みましたが、とても面白かったです。独身で身寄りのない独居老人の生活が淡々と書かれているのですが、全く悲壮感はありません。ただ、何が面白いかと聞かれると、明確に答えることは出来ず、これは好みの問題なのだという気がします。
文庫版 オジいサン (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 オジいサン (角川文庫)より
404108444X
No.5
(5pt)

普通の独居老人の生活

京極夏彦の本を初めて読みましたが、とても面白かったです。独身で身寄りのない独居老人の生活が淡々と書かれているのですが、全く悲壮感はありません。ただ、何が面白いかと聞かれると、明確に答えることは出来ず、これは好みの問題なのだという気がします。
オジいサン Amazon書評・レビュー: オジいサンより
412004209X
No.4
(4pt)

独居老人の一週間

独居老人の一週間を描いた作品

京極氏の描くキャラクターには、思考がループする人が多い気がする
本著の主人公もその一人だ

平凡な日常が、ふり幅は少ないながらも喜怒哀楽と共に描かれる
不思議な味わいがあり、なかなか良かった
ハッピーエンド(?)なラストも好きだ

京極氏の作品のなかでも、特に何も起こらない日常を描いた本作は珍しいのでは!?
文庫版 オジいサン (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 オジいサン (角川文庫)より
404108444X
No.3
(4pt)

独居老人の一週間

独居老人の一週間を描いた作品

京極氏の描くキャラクターには、思考がループする人が多い気がする
本著の主人公もその一人だ

平凡な日常が、ふり幅は少ないながらも喜怒哀楽と共に描かれる
不思議な味わいがあり、なかなか良かった
ハッピーエンド(?)なラストも好きだ

京極氏の作品のなかでも、特に何も起こらない日常を描いた本作は珍しいのでは!?
オジいサン Amazon書評・レビュー: オジいサンより
412004209X
No.2
(5pt)

「益子徳一」だから、大好きです

生真面目で理屈屋の益子徳一さん(72歳独身)が主人公。取るに足りない思考を繰り返す日々、ほとんど変わり映えしない慎ましい毎日、波瀾万丈とは程遠い平坦な日常。それにも関わらず4日・5日目くらいになると、自然と涙が流れるではありませんか。自分でもどの一節で、どんな内容に涙腺が刺激されたのか、まったく分かりませんが、6日目ではこめかみが痛くなる程涙腺を刺激され、最後の7日目ともなると嗚咽をあげて号泣。と、ここまで書いたところで、ふと他の方はどうなんだろうと思い、ブログ検索をし感想を読んだところ、びっくりするくらい誰も泣いていませんでした!皆様とても冷静でいらっしゃいました!という訳で星5つは「おすすめ度」ではなく「個人的嗜好度」です。京極作品を読んだことが無いという方には、百鬼夜行シリーズや巷説百物語から読むことをオススメします。
文庫版 オジいサン (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 文庫版 オジいサン (角川文庫)より
404108444X
No.1
(5pt)

「益子徳一」だから、大好きです

生真面目で理屈屋の益子徳一さん(72歳独身)が主人公。取るに足りない思考を繰り返す日々、ほとんど変わり映えしない慎ましい毎日、波瀾万丈とは程遠い平坦な日常。それにも関わらず4日・5日目くらいになると、自然と涙が流れるではありませんか。自分でもどの一節で、どんな内容に涙腺が刺激されたのか、まったく分かりませんが、6日目ではこめかみが痛くなる程涙腺を刺激され、最後の7日目ともなると嗚咽をあげて号泣。と、ここまで書いたところで、ふと他の方はどうなんだろうと思い、ブログ検索をし感想を読んだところ、びっくりするくらい誰も泣いていませんでした!皆様とても冷静でいらっしゃいました!という訳で星5つは「おすすめ度」ではなく「個人的嗜好度」です。京極作品を読んだことが無いという方には、百鬼夜行シリーズや巷説百物語から読むことをオススメします。
オジいサン Amazon書評・レビュー: オジいサンより
412004209X