小説家の作り方

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評判

小説家の作り方の評価:

4.33/5点 レビュー 36件。 B ランク

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平均点4.33pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全44件 21〜40 2/3ページ
No.24
(4pt)

書く人と読む人の物語

※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります

序盤こそは駆け出しの作家と,彼に小説の書き方を教わる少女との奇妙なやり取りに,
どちらかと言えば,彼女を通した彼の成長や青春を描く軽いコメディタッチの様相です.

ただ,やはりと言っていいのか,そんな爽やかで普通(?)の話で終わるはずはなく,
謎多き彼女の浮世離れした言動と,背後にチラチラと覗き見えるに何かに不安が高まり,
闖入者の登場をきっかけに,前半の伏線を巻き取りつつ,思わぬ方向へと転がり出します.

何よりも彼女が学び,経験を重ねた結果,もっとと手を伸ばした姿には胸が熱くなり,
なぜ彼に教えを求め,行動を起こすにまで至ったのか,技術面での疑問はありましたが,
一人の作家の小説が誰かのところに届き,『心』を動かしたことがとても素敵に感じられ,
恋や愛を超越したボーイ・ミーツ・ガール,書く人と読む人の物語だったのではと思います.

そんな彼女が書く小説はどんなものに,そしてそれがまた誰かを揺さぶることはあるのか,
実際に世に出たなら,『読む人』とては,楽しみと怖さが半分半分というところでしょうか.
小説家の作り方 (メディアワークス文庫) Amazon書評・レビュー: 小説家の作り方 (メディアワークス文庫)より
4048704737
No.23
(4pt)

書く人と読む人の物語

※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります

序盤こそは駆け出しの作家と,彼に小説の書き方を教わる少女との奇妙なやり取りに,
どちらかと言えば,彼女を通した彼の成長や青春を描く軽いコメディタッチの様相です.

ただ,やはりと言っていいのか,そんな爽やかで普通(?)の話で終わるはずはなく,
謎多き彼女の浮世離れした言動と,背後にチラチラと覗き見えるに何かに不安が高まり,
闖入者の登場をきっかけに,前半の伏線を巻き取りつつ,思わぬ方向へと転がり出します.

何よりも彼女が学び,経験を重ねた結果,もっとと手を伸ばした姿には胸が熱くなり,
なぜ彼に教えを求め,行動を起こすにまで至ったのか,技術面での疑問はありましたが,
一人の作家の小説が誰かのところに届き,『心』を動かしたことがとても素敵に感じられ,
恋や愛を超越したボーイ・ミーツ・ガール,書く人と読む人の物語だったのではと思います.

そんな彼女が書く小説はどんなものに,そしてそれがまた誰かを揺さぶることはあるのか,
実際に世に出たなら,『読む人』とては,楽しみと怖さが半分半分というところでしょうか.
小説家の作り方 新装版 (メディアワークス文庫) Amazon書評・レビュー: 小説家の作り方 新装版 (メディアワークス文庫)より
4049128195
No.22
(5pt)

ありきたりなラノベやありきたりなミステリーに飽きた方へ

近年色々なレーベルから出版している野崎まど氏の、比較的初期の作品です。
 昨年はアニメの『正解するカド』の脚本で非常に物議を醸し、一部で有名となりましたね。

 本作品の主人公は駆け出し作家。人物や舞台設定は著者の野崎まど氏自身を思わせるようなプロフィールで設定されています。
 物語の始まりは、ある女性から主人公への「小説の書き方」指導の依頼。その女性は、読書経験豊富で、素晴らしい発想があるけれど、文章を書くことに関しては全くの素人らしい。
 主人公が彼女に文章を書く手ほどきを行うことになり、物語が進んでいきます。

 一見「淡泊で軽快な語りだな」と思わせるような比較的情報量の少ない文体ですが、本当に圧倒されるのは後半から。
 この作品、実は全くと言っていいほど内容に無駄がないのです。
 積もり積もっていくわずかな違和感が、ある点で像を結び、そこから急降下するように結末へと転がり落ちていく。そんな感覚。

 後ろの章を先に読むことなく、巻頭から順番に一歩ずつ読み進めてほしいと思います。
 そして読み終わってから「やられたーっ」と頭を抱えて下さい。そうしたら、もう一度頭から読み直しましょう。もっとも、言わなくてもそうしたくなること請け合いですが。

 文章は非常に読みやすく、すらすらと最後まで読みきれるはず。
 ミステリーやSFや私小説として硬派な正統派というわけでも決してないので、ラノベと言えばラノベです。が、いわゆる「ラノベ臭」みたいなものは薄いので、比較的人を選ばず快適に読める文体だと思います。
 これをミステリーと称するか、SFと考えるかは人によると思いますが、読み終わってからもう一度読み返したくなるような見事な作品である事は保証します。

 「筆者のアイディアがそのまま純粋な形で小説になっている」と思えるほど、無駄なく、さりげなく、非常に緻密に構成された美しい作品だと思います。
 知的好奇心の旺盛な方に、是非オススメしたい小説です。
小説家の作り方 (メディアワークス文庫) Amazon書評・レビュー: 小説家の作り方 (メディアワークス文庫)より
4048704737
No.21
(5pt)

短編はいいね

正解するカドを観て、数冊作者の本を読みました。筒井康隆の様に短編をたくさん書いて欲しいです。
小説家の作り方 (メディアワークス文庫) Amazon書評・レビュー: 小説家の作り方 (メディアワークス文庫)より
4048704737
No.20
(5pt)

近年話題のテーマを扱ったSF小説

近年、全く小説家になる方法を解説しないのに、
「~なる方法」なんてサブタイトルがついた作品がマンガ大賞の1位になりましたが、
この作品も小説家になる方法を解説した小説では全くありませんので
ご注意ください。ちなみに中身を最後まで読んでみると、タイトルは間違っておらず、
日本語って紛らわしいってことがわかると思います。

この作品は、ちょっとだけ近未来の世界を描いた少し不思議な小説です。
予測の斜め上を行く展開にご注意ください。
小説家の作り方 (メディアワークス文庫) Amazon書評・レビュー: 小説家の作り方 (メディアワークス文庫)より
4048704737
No.19
(5pt)

買ったのはブックオフでしたが

2日にわたり読み進めていましたが、中盤から最後の一文にかけての物語展開が加速度的に面白くなっていたので、2日目に4分の3以上のページをめくりました。
読後感はすっきりとしたものでして、読む前に比べ、読んだ後では自分の心象風景ががらりと変わりました。何かこう、軸とよべるような柱が、新しく一本増築された気がします。エンタメ小説を読みたい方は、まずはこちらの作品を読破するのがよいとおもいます。
小説家の作り方 (メディアワークス文庫) Amazon書評・レビュー: 小説家の作り方 (メディアワークス文庫)より
4048704737
No.18
(5pt)

不思議に面白いのだ。

素敵な小説でしたよ。 メタというか何というか。 企画的にはライトなノベルなんでしょうけど、出来上がりはいやはや全く軽いのにハードな仕上がりなのではと。
小説家の作り方 (メディアワークス文庫) Amazon書評・レビュー: 小説家の作り方 (メディアワークス文庫)より
4048704737
No.17
(5pt)

安直なバックステージ物ではない!

デビュー四冊目で早くもバックステージ物(楽屋落ち)かよ、と思った私が愚かだった。そんなヌルい作家ではないのだった。

新人作家・物実は、ファンの女性・紫依代に小説の書き方をレクチュアすることになった。
彼女は20歳そこそこの若さにもかかわらず、すでに五万冊の小説を読破している。が、今まで一行の文章も書いたことがない。
知的ではあるが、一般常識にも欠けているようだ。「この世で一番面白い小説を書く」と言い切る彼女は、何者なのだろう。

常識的な男が、美少女の奇行に振り回される。
面白い小説とは何か、という命題にとことんこだわる。
デビュー作「アムリタ」に似たモチーフだが、雰囲気はまるで違う。唯我独尊の最原最早に比べて、紫は気の弱そうなお嬢様タイプだ。
学園祭デート?のシーンが微笑ましくて可愛い。風変わりなラブコメと思いきや、後半で得意のどんでん返しが待っている。
私が大好きなテーマにつながっていくのだが、ネタバレするから書けない。

ああ、やっぱり好みだわ、この人。
小説家の作り方 (メディアワークス文庫) Amazon書評・レビュー: 小説家の作り方 (メディアワークス文庫)より
4048704737
No.16
(4pt)

小説「家」である意味は野崎まど特有のもの

題名からして、小説の本質に固執するものかと思っていたがそうではなかった。knowやアムリタと少し似た考え方。/5万冊……一生かけても無理かな。数が全てでないと言えばそれまでだけど。/順番に読んできて比較するのもアレだが、これは広げすぎた空間に小規模な物語が問いかける感じ。
小説家の作り方 (メディアワークス文庫) Amazon書評・レビュー: 小説家の作り方 (メディアワークス文庫)より
4048704737
No.15
(4pt)

意外な展開が連続する終盤が魅力!

終盤までライトノベル的な展開が続き、どんな決着の付け方をするのだろうとある意味ドキドキしながら読み進めていたのですが…ストーリーは一気に二転三転し、まさかの結末。SF的要素が絶妙なアクセントになっていると思う。
小説家の作り方 (メディアワークス文庫) Amazon書評・レビュー: 小説家の作り方 (メディアワークス文庫)より
4048704737
No.14
(4pt)

もしこの世で一番面白い小説があるとするならば読んでみたい。

この世で一番面白い小説を書く小説家の作り方。

この世で一番面白い小説とは何か。

この間、ある人が『カラマーゾフの兄弟』と言っていた。他の意見ももちろんあるだろう。ハリーポッターという人がいるかもしれない。聖書と言う人もいるかも知れない、

正直、一つの答えが出ることはないのでしょう。でも、もしこの世で一番面白い小説があるとするならば読んでみたい。

この世で一番面白い小説を作るにはどうしたらいいのか。何処かにいるこの世で一番面白い小説を書ける小説家に委ねたい所だが、一人の人間にそんな大きな責任を委ねるのは気がひけるし、何より、そんな人間が本当にいるかどうかが分からない。

物語の中では大量の小説をコンピュータに読ませた上で、パターン解析で小説っぽい文章を作り出す技術が紹介されている。コンピュータの力を使うということ。難しいかもしれないが、可能性はゼロではなさそう。

デビューしたての小説家、物実に届いた初めてのファンレター。そこにはこの世で一番面白い小説のアイデアを思いついたという言葉と小説の書き方を教えて欲しいと書かれている。

疑いつつも小説の書き方を教え始める物見。相手は美人な女性。なんか会話が微妙にかみ合わない気がしつつも授業を続ける。小説の書き方の授業、相手にときめきはじめる物見、そして、授業の先にあるこの世で一番面白い小説とは。

【引用】

この世界に存在するすべての言葉が世界です。どんな言葉でも、どんな文字でも、小説の、プロットの、最初の言葉になる事ができる。だから間違いを書いてしまう事なんて絶対にない。原理的にあり得ないんですよ。

【きっかけ】

話題になっていたので買ってみた
小説家の作り方 (メディアワークス文庫) Amazon書評・レビュー: 小説家の作り方 (メディアワークス文庫)より
4048704737
No.13
(5pt)

本当に「この世で一番面白い小説」の出現を待つ人たちへ

「この世で一番面白い小説」をいつか読みたい我々読者、いつか書きたい作家達。その双方の執念ともいえる願いをネタに書きあげられたライトSF形式の小説。
いつものように最終章でどんでん返しがあることに期待して読むだろうがその期待は裏切られない。ただ今回は誰もが背筋が寒くなる類のエンディングではない。著者も勿論この世で一番面白い小説が書きたい小説家だからだろう。ここで人類の終末の弔鐘を聞くか、「この世で一番面白い小説」の完成への希望を感じて視線を上げるかは読む者による。いずれにせよ楽しく読ませてもらえることは間違いない。

表題通り「この世で一番面白い小説を書く小説家の作り方」に関する記録で、その入り口までが記されている。残念ながら成果としての「この世で一番面白い小説」は収録されていない。
読了後、読み返しながら初めの方の何気ない感じのやり取りが全て結末に繋がっていて、見事に美しいことに気付かされた。登場人物の名前もその一例である。
主人公の作家:物実さんは「物理的な実体」。友人:茶水さんは「ロボットを完成させるお茶の水博士」。物見さんに小説を習う紫依代(むらさきいよ)は正に名を体で表す、これしかないネーミング。
物見の編集者:付白誌作子(つきしろしづこ)は「この世で一番面白い小説を作る人に付き添い、その実現を志す人」か。雑誌編集ではないので言偏は無い方が良いのでは?
妙なハッカー:在原露は伊勢物語の世間知らずの深窓の姫君高子に対し、「露と答えて消えなましものを」と詠んだ業平だろう。
そして「むらさき」は在原露に目的を持って育て上げられた「紫の上」に違いない。
また、付白さんの「物実さんは“この世で一番面白い小説”に繋がっている何かだ」という直感がどんな意味で当たっていたかなど、膝を打つしかない。
といった、数限りないにやにやが湧き出てくる小説だ。

著者が編集の湯浅氏から「この世で一番面白い小説を書くつもりで」とか言われ、そこまで言うならと書き上げた小説なのではないだろうか。小説を愛しているが故に小説に悩む人の声なのだろう。何か著者の肉声が漏れてきているようで温かみを感じる。
ところで、最終第8章は「この世で一番面白い小説」。この冒頭で物実が完成させた長編小説は本書の第7章までの物語そのものだろうか?
小説家の作り方 (メディアワークス文庫) Amazon書評・レビュー: 小説家の作り方 (メディアワークス文庫)より
4048704737
No.12
(5pt)

ネタバレ?かな

大変面白かったです。
読んでちょっと思い出した事
紫依代さんの最初の試作品は
第二次世界大戦中に イギリスで開発されイギリス軍の手で
ドイツ語に翻訳され多大な戦果を挙げたものと同じかしら?
小説家の作り方 (メディアワークス文庫) Amazon書評・レビュー: 小説家の作り方 (メディアワークス文庫)より
4048704737
No.11
(5pt)

SF的だが、まったく新しいヒロイン像に驚愕

ユニークなヒロイン像に定評のある野崎まどですが、今回はとびっきり新鮮なヒロインを提供してくれます
今回のヒロインは「世界一面白い小説」を書こうと駆け出しの小説家に師事する変わり種です(ある意味野崎作品ではおなじみですね)

もちろん小説を書く以上、創作論が飛び交います。プロットの組み方からキャラの作り方まで、読んでる方も一度書いてみようかと思わせるぐらいに
惜しげなく創作についてのネタに触れます

その上でこの作品はSFです、まごうことなきSFです、それも「未知との遭遇」に近い新世界への、新時代への希望を抱かせる
これまでの野崎作品に通じる不気味さを残すだけのラストとは一線を画した可能性を示しております

まさか××に「可愛らしさ」というか「萌え」を感じるとは思いませんでした。憧れの作家に自分の処女作を見せるのを恥ずかしがったり
知られたくない部分を知られてしまうと泣きながら走り去ったり…これ××にやらせるのは反則ですよ

もちろん野崎作品なので余韻には「底の知れなさ」「薄気味悪さ」を残しますが、やはり新しすぎるヒロイン像には無限の可能性を感じましたね
小説家の作り方 (メディアワークス文庫) Amazon書評・レビュー: 小説家の作り方 (メディアワークス文庫)より
4048704737
No.10
(5pt)

「キャラクターです」「地味です」

作者の作品を読むのはこれで3冊目となるワケですが
いやぁ、ハズレのない作家だなぁ。

で、タイトルからして地味でエッセイみたいな内容かなと
思ってたワケです。
おいおい、たった4冊でもう小説の書き方指南かよ、ふざけんな○ネ!
、、、とは思わないまでも、とにかく「私の小説道」みたいな内容
なんかなと思って避けてたんですが、実際そうでした。
でも違いました。なんじゃそら。

これはフィクションでファンタジーでSFなお話でした。
そんで傑作ですわ。
内容が内容なだけにある意味、作者本人の事を書いてる様でもあります。

ヒロインの語る主人公の小説家への評価である
「地味で、淡々とした物語、さりげなさ過ぎる伏線、抑揚の少ない展開、
その粛々とした構成、云々、、、でもキャラの魅力が素晴らしい」
ってこれまんま作者の事じゃないのって笑ってしまった。
そう、この作品もキャラが素晴らしい。
そして最後のオチも読後感も爽快で充実した気分です。

惜しむらくは本作もまた、これで完結している事でしょうか。
こんなに生き生きとしたキャラ達ともまたこれでお別れ。
小説としての完成度、純度を高くするのならこれは正しいのですが
やはり「また会いたい」と思ってしまうのは間違いなのか。

ドラゴンボールも北斗の拳も作品としての完成度や純度を落とし
ながらも続いてたのは商業的な意味もさることながら
愛すべきキャラ達と繋がっていたいという読者の思いがあったから
ではないでしょうかね。
では前に感想を書いた時と同じ事を最後に書きましょうかね。

作者にはシリーズ前提の作品も書いて欲しいなぁ、、、、
小説家の作り方 (メディアワークス文庫) Amazon書評・レビュー: 小説家の作り方 (メディアワークス文庫)より
4048704737
No.9
(5pt)

素晴らしいの一言

素晴らしい!の一言です。ぜひ読んでほしい。

小説家になりたい人も・悩みのある人も・小説が読みたい人もきっと満足できる1冊。

前半はまるで自己啓発本かと思わせるような気づきを与えてくれ、後半は小説の面白さを余すところなく味わえる。

また、しっかりと登場人物を想像できる満足感のある本です。
小説家の作り方 (メディアワークス文庫) Amazon書評・レビュー: 小説家の作り方 (メディアワークス文庫)より
4048704737
No.8
(5pt)

小説とは何か、から、世界とは何かへ、導かれてゆく小説

「この世で一番おもしろい小説」のネタを思いついたので、書き方を教えてほしい、と、主人公の駆け出し小説家のもとにやってくる少女。
この世で一番おもしろい小説とは何か、という入り口から、読者は「小説って何?」の深い世界に入りこんでゆくことになります。
編集者は、世界一おもしろい小説とは、「読んだらもう二度と前の世界には戻れないような、そんな線路の切り替えポイントみたいな、そういう小説」とずばり指摘します。まさにそれこそ究極の小説、世界観を変えてしまう小説でしょう。
 小説とは、多かれ少なかれ、そこを目指しているものだと思います。主人公は少女に小説講座をしながら、小説について考えこんでゆきます。
 小説を作ることは、世界を作り、キャラクターを作ることであり、それは・・・・実は現実の世界を私たちが認識し、こうだと思って世界像を作り出しているやり方をなぞることであり、人工知能に「世界の認識の仕方」を教えることと同じだ、という洞察を、実にみごとにラノベ化してしまった小説です。
 最後にフレーム問題が立ちふさがるも、どんでん返しが・・・・
 この軽やかな仕上がりに、脱帽です。
小説家の作り方 (メディアワークス文庫) Amazon書評・レビュー: 小説家の作り方 (メディアワークス文庫)より
4048704737
No.7
(5pt)

作者買い

個人的に
野崎まど作品に
ハズレなし!

読みやすいが、
底は深い。

裏切るのが上手な
作者だと思います。
楽しく読めました。

小説家の作り方 (メディアワークス文庫) Amazon書評・レビュー: 小説家の作り方 (メディアワークス文庫)より
4048704737
No.6
(5pt)

タイトルは合っているようで合ってない

小説を書くヒントでも書いてあるかな?と思って手に取ってみました。内容的には箱入りらしいお嬢様が新人小説家である主人公に「小説の書き方」を教えてほしいとファンレターを送ってくるという話。そして実際に「小説の書き方」を学んでいくのですが、いろいろずれたところがあって、単純に小説を作る話では終わりませんでした。

まず登場人物がいずれも特徴があって、ラノベっぽいです。脇役でさえもチャームポイントが沢山あってクスリとさせてくれる。文章も作家が主人公のためかすごい面白い比喩が沢山ある。物語も単なる小説指南で終わるわけじゃありません。そこは読んでのお楽しみです。

私はこの作家の本を読むのは初めてなんですが、内容と文体いずれにしてもピンポイントでした。ただ肝心の「小説の作り方」については、あまり得るところがありませんでした。そこらへんに転がっている小説指南書と比べるならば、私は明らかにこの本を薦めます。それは何故かと言えば、小説を書く際に誰もが対面する「不安」をこの本では書いているからです。

小説を書く人と言うのは小説指南書なんて読まなくても小説書くものですが、小説を沢山書いたり、他人に見せるようになったり、はたまた本当に小説の書き方が分からない人というのは、小説を書く際に特定の「不安」に取り付かれたりするものです。その不安がこの小説では取り上げられている。それは評価できます。ただじゃあ「その不安はどこから来るのか」とか、「実際にどうやったら小説書けるか」は、この本では教えてくれません。

そういう小説指南書みたいな本としてはあまり評価できませんが、小説を題材とした小説としては読んでもソンはないと思う。私は最初読んでいて、一般文芸から出てきた人がラノベっぽい小説書いているのかな?と思ったら、そんなことはありませんでした。少なくともそこらに売っているラノベよりは遥かにレベル高かったです。
小説家の作り方 (メディアワークス文庫) Amazon書評・レビュー: 小説家の作り方 (メディアワークス文庫)より
4048704737
No.5
(5pt)

小説を書こうと一度でも思った人ならたまらない想いが

「小説の作り方」ではない、「小説家の作り方」だ。

5万冊の本を読み、「この世で一番面白い小説」をネタを思い付いた彼女だったが、どうにも小説の書き方がわからず、新進小説家に小説指南をお願いする。その彼の小説がいかなるものであるかについては、作中の彼女に語ってもらおう。

「物実先生の小説の一番の魅力はキャラクターです」
「物実先白の小説は地味です。淡々とした物語、さりげなさ過ぎる伏線、抑揚の少ない展開、その粛々とした構成からは、もはやストイックさすら感じます。時には眠気を誘われる箇所もあります。四冊ともに必ずありました。私はその箇所に差し掛かる度に、ああこれはまさに物実先生の小説であるという実感を強めるのです」

……正直、私は彼の小説を読みたいとは思わない。だが、5万冊の読書量を誇る彼女がたよるくらいだ、きっとこの欠点を補ってあまりあるキャラクター描写があるのだろう。

なにはともあれ、そんな彼女はいわば、生命の誕生を待ち受けているオパーリンの生命のスープだ。そこに「この世で一番面白い小説」を誕生させるには、雷なり紫外線なりの刺激が必要となるわけで、果たして物実先生はそれだけの刺激を与えることができるのか!? そして最後に誕生するのは「小説」なのか「小説家」なのか。

ぜひとも今すぐ買うボタンを押して答えに巡りあって貰いたい。
小説家の作り方 (メディアワークス文庫) Amazon書評・レビュー: 小説家の作り方 (メディアワークス文庫)より
4048704737