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9・11倶楽部
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9・11倶楽部の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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本がきれいで満足しています。 | ||||
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馳作品は、人格破綻した主人公が破滅する流れが徹底していることが多い。今回の作品は、人格者である救命看護師が最後まで子供のために尽くす話。なんとなく馳テイストは薄く正直いまいちだった。 | ||||
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最初な金気読書ペースが上がらなくどうしたモンかとも思ったが中盤以降おもしろかった | ||||
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馳星周は若いなぁ・・。感性が。良い意味で。一緒に歳くっていってるはずなのに私が着いていけなくなるスピードとリズムで文章が流れて行き馳星周の感覚は衰えを知らない様に流れて行く。。。こういう人が天才なのだなぁ・・。 | ||||
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まあ、面白いんですけどね・・・ でも、ちょっとというか、すごく無理があるんだよね。 無国籍の子供たちを救おうとしているうちに犯罪に巻き込まれてしまうのは まあわかるけど、 子供たちが、「こうなったのは都知事の新宿浄化作戦のせい」 「だから復讐」 まあ、あの都知事は確かに老害だと思うし、 だから復讐したい気持ちを応援はわかるけどねぇ。 それが個人を狙ったものではなく、9.11テロをまねた 都庁爆破って それって無差別テロでしょう うーん。 社会の理不尽に復讐ってさー それこそ理不尽じゃないの? それを理不尽ではなく社会正義ぽく書いているのは どうしても感情的になじめませんでした。 しかも、主人公は 地下鉄サリン事件のために妻子を失ったという設定なんですよ 自分が大切なものを無差別テロでなくしたから 人にもそうしてやろうってことですかね? とにかく読後感悪し! | ||||
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歌舞伎町の中国マフィア、戸籍もない不法残留孤児、救急救命士が絡んで繰り広げる戦いを描いている。 オウムや911テロ、警察権力、国家権力の暴力をベースに訴えかける内容。 スピーディーで展開も早く厚い本なのに3日間で読み終えた。 主人公はスーパーヒーローでもなく常に悩む実物大の中年男。 だからこそリアルで色々考えさせられる。読みやすさとスピード感で映画を見るように読み切った。 歌舞伎町を調べ上げている著者だからこそ書ける小説だと思った。 | ||||
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馳星周の本は常に引き込まれるように一気に読み終わってしまうが、常に読後感は悪い。この本は結末に無茶があるとはいえ、少しだけ救いがあるように感じた。 | ||||
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面白かったです。 無理やり2日で読み終えました。 主人公・織田の“劇的な”=無理な内面の変化や行動には現実感が欠けていますし、「『雨に唄えば』をハミングしながらわたしはアパートを目指した。」(P.490)のように馳さんの作品には興醒めするようなダサいフレーズがどうしても入ってくるようで、このあたりが☆5つにはできないところなのですが。。。 初期・中期の作品と比べて迫力の点では落ちるかもしれません。 しかし、基本的に本作ではひとがひとを<裏切らない>。 どういうかたちであれ、約束はきちんと守られていくことは特筆されるべきことではないかと感じます。 今までの作品は人間の奥に潜む浅ましさやおぞましさ=どす黒さが必ず中心に描かれていた。 本作は道徳的・法的にどうあれ、それぞれが一生懸命に生きている。 愛・絆、手垢に汚された言葉ですが、何かそういった<本質的なもの>が描かれているように感じました。 9・11や都庁云々は要らない設定かなあと思っていましたが、最後(最終頁)の“ハッピーエンド”には欠かせない仕掛けだったのですね。 素敵な終わり方だと思います。 *** 文庫が発売されたのは2011・3・11の後とのこと。 あの都知事にいつか<天罰>が下りますように。 | ||||
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主人公の救命救急師が最後まで生き残っているのはありえないと思うストーリー展開ですが、その次どうなるのだろうと気になって、結局一気に読んでしまいました。また主人公の倫理観というか人生観が途中で替わってしまうところがやや強引な気がしますが、それは子供たちの個性によって救われていると思います。 読んでいるうちはハラハラドキドキで、読後感もまあまあ爽やかだったのですが、少し時間がたってから書評を記していると、このあと子供たちはどうなったのだろうか、都庁で死者はでなかったのだろうか、ネットで取り寄せた中国からの郵便物は証拠になってしまう、医師の立場も危うい、など、このストーリーの今後がとても気になります。 しかし特殊な世界なで、考えてみればおぞましい結末ですが、テロの傷がテロを舐めたということでしょうか。 | ||||
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普段、関わり合うことのない 闇の世界を体感するかのような ただただ、どこまでも容赦ない現実 闘わなければ生きることさえできない 残忍な闇社会がリアル。 主人公である救命士の男性と 残留孤児二世の犯罪少年たちが、 少しずつふれあい 心を開いて行く描写は、 希望が感じられて 割と好きなテーマ。 ただ、自分たちをここまで追い込んだ東京都庁に 復習しようという子どもたちに 9.11サリン事件で家族を失った主人公が 同調する、という点が、どうしても共感できない。 愛する者を失った主人公の深い闇が 私にはまだ理解できないからかもしれない。 しかし彼は「命を救いたい」ゆえに救命士になったのではないか。 命を救う仕事が、生きる理由になっていたのではないか。 一度ふれあい、手に入れた子どもたちの絆を失わないべく、 必然として子どもたちに賛同する主人公。 「子どもたちを止めるべきだった」というのは陳腐な発想でしかない。 けれど、賛同しちゃう、というのも私には共感できない。 わからない人には、わからないでいいいよ。 主人公と子どもたちの声が聞こえてきそうだ。 テロって、結局そういうことなのかもしれない。 | ||||
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作風から見ると異色作だが、作者の頭の中の「ヤワな日本人<-->逞しい在日アジア人」と言う構図は生きている。主人公は救命士の織田と親に捨てられた不法滞在の孤児達のグループ。織田が孤児達に寄せる信じ難い善意を釈明するため、妻と息子を眼前で地下鉄サリン事件で失くしたと言う苦しい過去を用意している。織田の「わたし」と言う一人称形式を採用しているのも珍しく、そうまでして語りたいものは...。 グループ中の笑加が頻発性貧血で倒れたのが織田と明をリーダとするグループの係りのキッカケ。織田の仲介で笑加を不法に診る医師の前園の善意も計り難い。笑加の薬を入手するため、織田と明は故買屋から盗品をするが、結局織田は故買屋を殺す羽目になる。それも自ら実行出来たにも関らず、中国マフィアのボス李に頼み、五歳の中国娘の命を差し出して。織田の精神は病んでいたのだ。少年達とは似た者どうし。笑加の治療費のため、李の下で織田は非合法の仕事に奔走するようになる。明のように性根が据わっていないため、織田の崩れ方は脆い。笑加の兄で、李や明と敵対するトモの出現で増々窮地に。明達を救いたいと言う清らかなモラルを持っている筈の織田が、一番自己撞着と泥沼に陥っている。トモの死の後、求心性のないまま題名に沿うためだけに物語を続けるセンスも<?>。 9.11テロ事件を"対岸の火事"と見ていた日本人の政治的意識の低さと暴力の威力をハードボイルド小説の形に纏めたものだが、メッセージ性とエンターテインメント性が中途半端に混在して今一つの出来。主人公を善意かつ精神衰弱の男に設定してはハードボイルドは成り立つまい。常の如く、ダークな主人公を中心に物語を構成すれば更にインパクトの強い作品になったと思う。 | ||||
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ある事件で妻子を失った救命士と、親に捨てられた新宿の中国人孤児達。両者が出会った時、壮大なテロ計画が動き出す、と言う話。主人公が今までの馳作品の中で1番の善人である。夜光虫や漂流街で見せたダークノワールの世界とは違うが、「キレたカタギはヤクザより怖い」と言われる様に、行き着く先は弩級のテロ計画だった。起承転結が割とはっきりしていて、「邂逅編」「マフィア編」「テロ作戦編」と言うような感じで場面が転換するので飽きずにスピーディーに読めた。はっきり言って楽しめた。でも、同氏の真骨頂はやはりダークノワール。夜光虫の続編みたいのが正直読んでみたい気もする。 | ||||
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