廃用身

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評判

廃用身の評価:

4.26/5点 レビュー 115件。 B ランク

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平均点4.26pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全222件 161〜180 9/12ページ
No.62
(4pt)

残酷と親切の根元は異なるのでしょうか?

本の中にまた本がある。ミステリなどではたまに見る構成です。
本書は前半が漆原糾医師の手記,後半が編集者の注記となっています。
シチュエーション,人物造型,マスコミのあおり方,どれもがうまい!!!なので,ついついノンフィクションのような気持ちになって読んでしまいます。
漆原糾医師の実像は像としてむすぶかに見えてはまたぼやけ,最後の1ページまで緊迫感を持って読み進められました。
Aケアは小説内の嘘っぱちですが,作者の提示した医療危機は真実です。
現在介護真っ只中の方にはこの本をお勧めしませんが,「高齢化社会って言っても自分にはあまり実感ないし」という若い方にはぜひご一読をお勧めします。

ところで,この本中本の出版は山月で印刷は李陵なのですね。
私も大好きです,中島敦,と著者に少しばかりの親近感を持ってしまいました。
廃用身 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 廃用身 (幻冬舎文庫)より
4344406397
No.61
(4pt)

残酷と親切の根元は異なるのでしょうか?

本の中にまた本がある。ミステリなどではたまに見る構成です。
本書は前半が漆原糾医師の手記,後半が編集者の注記となっています。
シチュエーション,人物造型,マスコミのあおり方,どれもがうまい!!!なので,ついついノンフィクションのような気持ちになって読んでしまいます。
漆原糾医師の実像は像としてむすぶかに見えてはまたぼやけ,最後の1ページまで緊迫感を持って読み進められました。
Aケアは小説内の嘘っぱちですが,作者の提示した医療危機は真実です。
現在介護真っ只中の方にはこの本をお勧めしませんが,「高齢化社会って言っても自分にはあまり実感ないし」という若い方にはぜひご一読をお勧めします。

ところで,この本中本の出版は山月で印刷は李陵なのですね。
私も大好きです,中島敦,と著者に少しばかりの親近感を持ってしまいました。
廃用身 Amazon書評・レビュー: 廃用身より
4344003403
No.60
(4pt)

よく書かれているだけに怖い

麻痺で身体のお荷物になった老人の四肢を切断する治療「Aケア」。

その治療は本当に患者のためになるのか。四肢を切断したことを後悔してはいないのか。
介護する側の都合なのか。
治療を考え付いた医師漆原は純粋に患者のためをだけを考えて患者に治療を薦めているのか・・・。

医師漆原の手記(主観)、漆原の本を出版しようとした編集者の手記(客観)から次々と明らかになる、医師と患者の気持ちのズレ、漆原の嗜虐性。

病気腎でも移植を施行する医師、病気腎でも移植してもらって透析から解放されれば患者は本当に満足しているのか、医師は純粋に患者のためだけを考えているのか。腎移植をしたいだけなのか・・・。

こんなふうに想像すると、社会的に違和感を覚えるような医療界の報道もわからせてくれるような一冊です。

医師が書いた本でタイトルもなにやら難しそうに聞こえますが、文章は専門用語も少なく読み易いです。平易なだけにぞっとするシーンも多々あり、最後まで読ませます。

なんともいえない読後感が残ります。
廃用身 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 廃用身 (幻冬舎文庫)より
4344406397
No.59
(4pt)

よく書かれているだけに怖い

麻痺で身体のお荷物になった老人の四肢を切断する治療「Aケア」。

その治療は本当に患者のためになるのか。四肢を切断したことを後悔してはいないのか。
介護する側の都合なのか。
治療を考え付いた医師漆原は純粋に患者のためをだけを考えて患者に治療を薦めているのか・・・。

医師漆原の手記(主観)、漆原の本を出版しようとした編集者の手記(客観)から次々と明らかになる、医師と患者の気持ちのズレ、漆原の嗜虐性。

病気腎でも移植を施行する医師、病気腎でも移植してもらって透析から解放されれば患者は本当に満足しているのか、医師は純粋に患者のためだけを考えているのか。腎移植をしたいだけなのか・・・。

こんなふうに想像すると、社会的に違和感を覚えるような医療界の報道もわからせてくれるような一冊です。

医師が書いた本でタイトルもなにやら難しそうに聞こえますが、文章は専門用語も少なく読み易いです。平易なだけにぞっとするシーンも多々あり、最後まで読ませます。

なんともいえない読後感が残ります。
廃用身 Amazon書評・レビュー: 廃用身より
4344003403
No.58
(5pt)

医師からのショッキングなフィクション

革新的で野心的な小説。架空のドキュメンタリーという形をとりながら、Aケアという大嘘を構築している。フィクションというのはこうでなくちゃ。大きな嘘が、小さな事実で慎重に組み上げられている。
手足を切断するというショッキングな『治療』の是非をめぐり、迫真のドラマが繰り広げられる。作者も医者だっただけに、マスコミと世論の身勝手さが生々しい。
最後に、主人公の意志の個人的性向も暴かれ、更に問題を複雑にしている。人気作はすぐ映像化される昨今だが、これだけタブーに挑戦していると、難しいだろう。

廃用身 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 廃用身 (幻冬舎文庫)より
4344406397
No.57
(5pt)

医師からのショッキングなフィクション

革新的で野心的な小説。架空のドキュメンタリーという形をとりながら、Aケアという大嘘を構築している。フィクションというのはこうでなくちゃ。大きな嘘が、小さな事実で慎重に組み上げられている。
手足を切断するというショッキングな『治療』の是非をめぐり、迫真のドラマが繰り広げられる。作者も医者だっただけに、マスコミと世論の身勝手さが生々しい。
最後に、主人公の意志の個人的性向も暴かれ、更に問題を複雑にしている。人気作はすぐ映像化される昨今だが、これだけタブーに挑戦していると、難しいだろう。

廃用身 Amazon書評・レビュー: 廃用身より
4344003403
No.56
(5pt)

堂々としたノンフィクション形式の書き方が好き

最初に「この作品はフィクションです」等のただし書きなしで、いきなりノンフィクションぽい書き出しで始まる本。あるライターが、死亡したある医師の生涯と所業を回想する形式。途中でいかにもな感じの新聞記事や雑誌の転用が挿入される。読み進めているうちに、扱っているテーマの大きさから、さすがにフィクションだと気づくが、最後まで「フィクション」と言い切らないところはすごい。最後の最後まで登場人物の架空の医師の経歴、書いたライターの経歴が載っている。じつは私自身いまだに十パーセントくらい「もしかしたら本当にあったんじゃ?」と疑っているが、麻痺した老人の足を組織的に切断する医師はいないだろう、と自分に言い聞かせている。それくらい読んでいる側を本の世界に引きずり込んでくれる本。
廃用身 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 廃用身 (幻冬舎文庫)より
4344406397
No.55
(5pt)

堂々としたノンフィクション形式の書き方が好き

最初に「この作品はフィクションです」等のただし書きなしで、いきなりノンフィクションぽい書き出しで始まる本。あるライターが、死亡したある医師の生涯と所業を回想する形式。途中でいかにもな感じの新聞記事や雑誌の転用が挿入される。読み進めているうちに、扱っているテーマの大きさから、さすがにフィクションだと気づくが、最後まで「フィクション」と言い切らないところはすごい。最後の最後まで登場人物の架空の医師の経歴、書いたライターの経歴が載っている。じつは私自身いまだに十パーセントくらい「もしかしたら本当にあったんじゃ?」と疑っているが、麻痺した老人の足を組織的に切断する医師はいないだろう、と自分に言い聞かせている。それくらい読んでいる側を本の世界に引きずり込んでくれる本。
廃用身 Amazon書評・レビュー: 廃用身より
4344003403
No.54
(5pt)

最初、ノンフィクションかと思った

最初に「この作品はフィクションです」等のただし書きなしで、いきなりノンフィクションぽい書き出しで始まる本。あるライターが、死亡したある医師の生涯と所業を回想する形式。途中でいかにもな感じの新聞記事や雑誌の転用が挿入される。読み進めているうちに、扱っているテーマの大きさから、さすがにフィクションだと気づくが、最後まで「フィクション」と言い切らないところはすごい。最後の最後まで登場人物の架空の医師の経歴、書いたライターの経歴が載っている。じつは私自身いまだに十パーセントくらい「もしかしたら本当にあったんじゃ?」と疑っているが、麻痺した老人の足を組織的に切断する医師はいないだろう、と自分に言い聞かせている。それくらい読んでいる側を本の世界に引きずり込んでくれる本。
廃用身 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 廃用身 (幻冬舎文庫)より
4344406397
No.53
(5pt)

最初、ノンフィクションかと思った

最初に「この作品はフィクションです」等のただし書きなしで、いきなりノンフィクションぽい書き出しで始まる本。あるライターが、死亡したある医師の生涯と所業を回想する形式。途中でいかにもな感じの新聞記事や雑誌の転用が挿入される。読み進めているうちに、扱っているテーマの大きさから、さすがにフィクションだと気づくが、最後まで「フィクション」と言い切らないところはすごい。最後の最後まで登場人物の架空の医師の経歴、書いたライターの経歴が載っている。じつは私自身いまだに十パーセントくらい「もしかしたら本当にあったんじゃ?」と疑っているが、麻痺した老人の足を組織的に切断する医師はいないだろう、と自分に言い聞かせている。それくらい読んでいる側を本の世界に引きずり込んでくれる本。
廃用身 Amazon書評・レビュー: 廃用身より
4344003403
No.52
(4pt)

ホントにフィクション?

先に破裂を読んだのですが、この話もノンフィクション??と思う内容です。
日本の各家庭で起こりうる、というか既に起こっている老人介護の問題。
面白いという言葉は使えませんが、ショッキングな内容で
眉間にシワを寄せながらも(電車で読んでいたときはすごい顔をしていたと思います。)
どんどん引き込まれ(引きずられる?)ていきました。
老人医療の現場にいたお医者さんとのことで、きれいごとではない部分も書かれています。
すごい作品です。
廃用身 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 廃用身 (幻冬舎文庫)より
4344406397
No.51
(4pt)

ホントにフィクション?

先に破裂を読んだのですが、この話もノンフィクション??と思う内容です。
日本の各家庭で起こりうる、というか既に起こっている老人介護の問題。
面白いという言葉は使えませんが、ショッキングな内容で
眉間にシワを寄せながらも(電車で読んでいたときはすごい顔をしていたと思います。)
どんどん引き込まれ(引きずられる?)ていきました。
老人医療の現場にいたお医者さんとのことで、きれいごとではない部分も書かれています。
すごい作品です。
廃用身 Amazon書評・レビュー: 廃用身より
4344003403
No.50
(3pt)

切羽詰まった介護問題への叫び

『破裂』でも著者の関心は高齢化社会だ。
進歩した医学が心身の不自由が生じても長生きをもたらす。
介護生活が10年20年と長引く生活。
実際介護はそんな美談で語ることばかりではなく、介護される側もする側にも
生まれるべきではない負の感情を呼び起こす。
この人のこの本は、小説でありながら切実に読者に訴えてくる。
故に、読後の気持ちは託された問題で重くなる。
不自由な手足を切断されても、長生きを望む人はいるか?
本当に長生きは幸福なのか?
人間が寿命をどこまでコントロールするのか?
出来れば『破裂』と合わせて読むことをお薦めします。
廃用身 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 廃用身 (幻冬舎文庫)より
4344406397
No.49
(3pt)

切羽詰まった介護問題への叫び

『破裂』でも著者の関心は高齢化社会だ。
進歩した医学が心身の不自由が生じても長生きをもたらす。
介護生活が10年20年と長引く生活。
実際介護はそんな美談で語ることばかりではなく、介護される側もする側にも
生まれるべきではない負の感情を呼び起こす。
この人のこの本は、小説でありながら切実に読者に訴えてくる。
故に、読後の気持ちは託された問題で重くなる。
不自由な手足を切断されても、長生きを望む人はいるか?
本当に長生きは幸福なのか?
人間が寿命をどこまでコントロールするのか?
出来れば『破裂』と合わせて読むことをお薦めします。
廃用身 Amazon書評・レビュー: 廃用身より
4344003403
No.48
(5pt)

感覚麻痺

奇抜な倫理感。提起された老人介護という問題を考えているうちに
主人公の心の闇に巻き込まれていく。極端な治療をする医師と、圧倒的な影響力で人を追いつめる
マスコミニュケーション。どちらがより犯罪的か。
読み進めていくうち、猟奇とモラルの狭間で読者の感覚も麻痺していきます。歴史上にも、巫女などの超能力を増すために身体の一部を犠牲にする
類型は多いと思います。
また、最近流行の断食ダイエットにしても、飽和している食餌を
一時制限することで体内浄化をはかるという物。
これらに通ずる論説にはフィクションとわかっていても、
本当に効果があるのではないかと思わせられます。マルキ・ド・サド、江戸川乱歩好きな私でも気分が悪くなったのは
自分にとっても無縁ではない、病気、介護、社会に根ざした
現実上の問題と猟奇のパラドックスだからだと思います。
廃用身 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 廃用身 (幻冬舎文庫)より
4344406397
No.47
(5pt)

感覚麻痺

奇抜な倫理感。提起された老人介護という問題を考えているうちに
主人公の心の闇に巻き込まれていく。極端な治療をする医師と、圧倒的な影響力で人を追いつめる
マスコミニュケーション。どちらがより犯罪的か。
読み進めていくうち、猟奇とモラルの狭間で読者の感覚も麻痺していきます。歴史上にも、巫女などの超能力を増すために身体の一部を犠牲にする
類型は多いと思います。
また、最近流行の断食ダイエットにしても、飽和している食餌を
一時制限することで体内浄化をはかるという物。
これらに通ずる論説にはフィクションとわかっていても、
本当に効果があるのではないかと思わせられます。マルキ・ド・サド、江戸川乱歩好きな私でも気分が悪くなったのは
自分にとっても無縁ではない、病気、介護、社会に根ざした
現実上の問題と猟奇のパラドックスだからだと思います。
廃用身 Amazon書評・レビュー: 廃用身より
4344003403
No.46
(5pt)

ノンフィクション風フィクション

「ノンフィクションなの?」って思わせる見事な構成でした。ある医者が出版社に宛てた遺稿と、その遺稿を出版する担当編集者による注釈章の2本柱からなる構成です。本を出版するにあたり編集者が事実関係をいろいろと調査した内容が後者。この超リアルな構成がとっても気に入りました。この作家の独創性に驚きです。
廃用身 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 廃用身 (幻冬舎文庫)より
4344406397
No.45
(5pt)

ノンフィクション風フィクション

「ノンフィクションなの?」って思わせる見事な構成でした。ある医者が出版社に宛てた遺稿と、その遺稿を出版する担当編集者による注釈章の2本柱からなる構成です。本を出版するにあたり編集者が事実関係をいろいろと調査した内容が後者。この超リアルな構成がとっても気に入りました。この作家の独創性に驚きです。
廃用身 Amazon書評・レビュー: 廃用身より
4344003403
No.44
(5pt)

たくさんの工夫がある、身体改造ホラー

~多くの方がミステリー小説だとされていますが、私はホラー小説だと思いました。実際、とても怖い思いをしながら読みました。大成功の作品だと思います。トレパネーションを描いた漫画が人気ですし、スプリットタンなどを取り上げたムックもあるようですね。でも本書は「趣味としての身体改造」ではなく「必然性のある身体改造」を設定して追求しているの~~が面白い。趣味なら止められるけど、必然性があれば止められないからね。とくに前半のノンフィクション書籍の体裁を取った部分は、キレイキレイで白々しい雰囲気が良い。逆に怖さを倍増させます。
描写もすごい。糞尿・痰唾・脂垢・膿汁まみれの介護現場から一転、すべすべの新しい皮膚が輝く切断面。この視覚的落差はすごいなあ。架空のノンフィクション書~~籍や週刊誌記事をでっち上げた腕前もすごいし、この著者は小説にとどまらない才能を持っていると思います。~
廃用身 (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: 廃用身 (幻冬舎文庫)より
4344406397
No.43
(5pt)

たくさんの工夫がある、身体改造ホラー

~多くの方がミステリー小説だとされていますが、私はホラー小説だと思いました。実際、とても怖い思いをしながら読みました。大成功の作品だと思います。トレパネーションを描いた漫画が人気ですし、スプリットタンなどを取り上げたムックもあるようですね。でも本書は「趣味としての身体改造」ではなく「必然性のある身体改造」を設定して追求しているの~~が面白い。趣味なら止められるけど、必然性があれば止められないからね。とくに前半のノンフィクション書籍の体裁を取った部分は、キレイキレイで白々しい雰囲気が良い。逆に怖さを倍増させます。
描写もすごい。糞尿・痰唾・脂垢・膿汁まみれの介護現場から一転、すべすべの新しい皮膚が輝く切断面。この視覚的落差はすごいなあ。架空のノンフィクション書~~籍や週刊誌記事をでっち上げた腕前もすごいし、この著者は小説にとどまらない才能を持っていると思います。~
廃用身 Amazon書評・レビュー: 廃用身より
4344003403