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富士覚醒
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富士覚醒の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.58pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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歴史から火山の事まで勉強になった | ||||
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レビュー評価がもう一つなのであまり期待せずに読み始めたら、おもしろいことおもしろいこと! 不気味な鳴動をつづける富士山、それに続く(想定外の)噴火とを縦糸に、豊富な神話の知識と火山を中心にした(すこし強引な)独自の解釈を横糸として、さらに御殿場中央高校の文化祭のディティールの細かさ、そして大阪弁の幼馴染実業家の短絡的だけど現実的思考とガチぶつかり合う自然科学原理主義(偏見ありw)。ちゃんとスペクタクルシーンもあるし、手に汗握るアクションシーンもある。そしてほのかなロマンスも。 ただのディザスターパニック小説とはもう全然趣が違う、というか知識と考察の裾野がめちゃ広い、富士の話だけに。でも実際起こりうる想定だと思うし、まだハザードマップ見てないけれどもしかしたら作者の仮説は考慮したほうがいいかもしれない、特に御殿場市は、と思いました。そういう意味では「死都日本」に引き続き「実用的な」小説といえるでしょう。 | ||||
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レビューで酷評している方は破滅的であったりサバイバル的な描写に期待していたのだと思います。 しかし、この本の内容は旧題の「昼は雲の柱」の方がピッタリです。 なぜならば、古代の歴史や神話、宗教についての著者の考察を小説で表現しているからです。 後書きから、改題は著者が東日本大震災の被害を見て、自然を甘く見ている現代社会に警鐘を鳴らしたいと考えたからのようですが、それならば新しい作品を書いた方が良かったでしょう。 本作は旧題のままが良かったと思います。 そのことを知らずに、「死都日本」と同じような展開を望んで購入した方にはがっかりでしょう。 逆に、火山についてはよく知らないが、古代の宗教や神話に興味のあるという方が本書を読めば、そのような解釈があったかと驚かれることでしょう。 実際、私はとても驚きました。 これからは、旅行するときは新しい視点で火山や地形を見ていくことにします。 良い本でした。 会話などの表現がちょっと下手ですけど(笑)。 | ||||
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読んでよかったです。 今後の災害にあった時にきちんと備えをしておかないとと思わされました。 作者の違う作品も読んでみようかと思います。 | ||||
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読んで良かった。富士山を中心とした災害。現実に富士山噴火地震が話題になっている。実際に起こった時どうすべきか。政府は本当に被災者を救済してくれるだろうか。私利私欲のためのみ考えるのだろう。それが政治家である。自分の身は自分たちで守る。再度考えるときがやってきたのだろう。東北だって復興はされていない。私たちは政府に騙されてはならないと思う。他国に金をばらまいている段階ではない。今の政府で救済ができるのか。真剣に考えさせられる1冊であった。 | ||||
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医師にして災害小説作家、石黒氏の描く世界に共感し、それに畏怖。 | ||||
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同作家さんの作品が好きで、見た瞬間ポチっとしてしまいました。『昼は雲の柱』の改題文庫版とは気づかずに。。。 とはいえ、改めて読む機会を得たとポジティブにとらえ、やはりあっという間に読了しました。 『死都日本』を読んだ時の衝撃ほどでは無いですが、やはりこの人の作品には独特の怖さがあり、物語の中の出来事が実際には起こらないとは誰にも言い切れないどころか、起きても不思議ではないんですよね。 大自然に対する人間のちっぽけさ、自然を顧みない人間のエゴ、ひとたび自然が動き出せば人間の作ったモノはあっけなく崩れていくということ。 神話の中に込められた教訓、大きな災害はいつか必ずやってくるけれど、事前知識や心構えを持つことはとても大切なんだと教えられます。 最近は新刊を書かれていないようですが、次の作品にも期待したいと思います。 | ||||
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NET購入は、最安購入が目的。これが達成出来れば、少々の想定外はオミットできるので、いつも最上級の評価にしています。 | ||||
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意外な展開、そして、ああ、と無意識に引き込まれていく感じは何とも言いようがない。運びの上手さはとてもとても。気に入っています。 | ||||
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題材は火山研究者である山野承一郎それに娘の真紀を主人公とする富士山噴火と富士に纏わる古代伝説を織り交ぜた一種の仮想現実社会である。地震学より伝説に詳しいと言っても差し支えない研究者を取り上げたことでストーリーが面白くなっている。火山神を中心に世界宗教、日本誕生、中国徐福まで登場する壮大な宗教学まではば広く展開していく。なじみの少ない話だけあってただひたすら読むしかなかったがそれなりに面白かった。ただ小説的に残念な点は真紀の存在で、高1という設定にも関わらず古典歴史研究者顔負けの知識力を持ったスーパーエリート的な点や、同級生男子もたかが歴史書物を数冊読んだだけでこれもまた一気に大学教授並みの知識力を短時間で身に着けた人物を登場させるなど出来すぎが目立つ。さらには徐福の副官呂氏の二千年の末裔にあたる女性を出す点などはミステリーもどきになってしまって残念。興味が湧いたのは千円札の逆さ富士は本当の富士ではなくシナイ山という説。確かに千円札をよく見ると逆さ富士はとても富士とはいえないのに驚いた。一般文学通算513作品目の感想。2012/12/30 14:15 | ||||
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石黒作品との出逢いは、震災列島でした。 火山についてとても詳しくて石黒耀のペンネームも 火山岩の黒曜石からということです。 今回の富士覚醒も富士山が大噴火すればどうなるか? 大昔、富士山の峰は二つだった・・・。 大噴火で火山灰の影響は~? 最近でこそハザードマップなど新聞でも 富士大噴火の影響の予測が載っていますが 阪神淡路大震災以降、火山列島日本を憂いている石黒さん応援しています。 | ||||
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『死都日本』を読了後、196ページまで読了です。 登場人物の関係がよく考えられています。 高校生たちを登場させていますが、その会話の生き生きしていること・・・・・この著者は本当に1954年生まれなんですか? 高校生向けの恋愛ノベルも書けそうな「感受性」と「実態観察力」です。 まるで高校生の傍で見聞きしてきたかのような会話文は、お見事です。 火山関係のサイエンスフィクションですが、著者としては色んなジャンルの小説をこの本の中で試みているのではないでしょうか? 本業が医師であるためか、いい意味での「実験」「挑戦」をされているのが分かります。 そしてそれなりの成果と言うか成功をおさめているようにも感じます。 今後のご活躍にも注目したいです。 | ||||
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2006年11月に刊行された『昼は雲の柱』を改題して文庫化したもので、東日本大震災を経て、加筆修正が行われています。石黒氏は「著者あとがき」で、東北地方・太平洋沖地震は少なくとも一部の自然科学者の間では想定内であり、福島第一原発事故は素人にも想定できるレベルの原発事故だと言及されています。自然災害を人災とせず、被害を最小限に食い止めるにはどうすべきかというシミュレーション小説としても本書は書かれているのです。静岡大学防災総合センター教授の小山真人氏の推薦を受けているというのも頷けます。 一方、登場人物もなかなか魅力的です。真面目で優しい大学教授(例えるなら、出来杉君?!)とその一人娘、がさつだけど一本気な地元実業家(例えるなら、ジャイアン?!)とその一人息子を中心にストーリーは進みます。子供達は同じ高校に入学したばかりで、ほのかな恋愛感情が芽生えてすったもんだするところなぞ「ラノベかよ!」とツッコミたくなりますが、殺伐としがちなクライシスパニックものと一線を画しているのは、登場人物の背景と感情が丁寧に描かれているところでしょう。 富士山噴火をメインとしたクライシスものではありますが、神話や古代史の謎解きが同時進行するため、歴史好きな方にもオススメしたいです。最後には謎が一つの解へと導かれるのが痛快でもあります。逆に、物語の前半部はこのような話が延々と続くので冗長になり、興味のない人にはやや退屈かもしれません。 本書の後半部ではいよいよ富士山の噴火が始まります。科学的な理論と検証を元にした壮大ながらも緻密な構成と展開は、さすがは石黒耀氏。読んだときの楽しさを奪ってしまうことになりかねないので、詳しい噴火の様子はここには書きません。是非、皆さん自身で確かめてください。 | ||||
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「昼は雲の柱」の続編と勘違いして、あわてて購入したが、改題したものだった。講談社やってくれる。でも加筆されているようなので、もう一度読むことにする。 デビュー作「死都日本」は理系読者をうならせ、多くの火山ファンを生み出した傑作。2作目「震災列島」も"3.11"の後、津波の実態、原子力発電所の脆弱性を的確に描画した作品として再認識。残念なことに、2作目は主人公家族に起こった犯罪被害が不快で、読後感に悪影響をあたえた。 そして本作、富士山噴火である。神話とのからみが多く、話の進行が阻害される面もあるが、それでも面白く読ませていただいた。噴火は本の半分くらいで発生するが、それはたいしたことない。その後に発生する事象こそが、富士山が抱える本当の危険性である。中途半端な科学考証だと、火山灰で都市機能不全とかになるのだろうが、そこはこの著者、参考文献の受け売りではなく、いろいろとマニアックぶりが発揮されている。細かい数字や経過時間などの描写は、著者にしかできないことだろう。デビュー作にあった臨場感が欠けるのは、舞台が出身地でないためだろうか。 早く続編が出版されることを期待する。 | ||||
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一作目は衝撃だった。前作は駄作というほどいただけなかった。というわけで3作目。なんと前後編ものの前ということでびっくり。とはいっても本作は本作で完結している。この人の本は火山が主人公になると生きてくる気がします。その周りの人間模様は舞台装置の一部のようです。舞台装置として使われる人間描写はおもしろい。しかし人間関係をえがこうとするとあまさが浮き彫りです。でも火山噴火の様子はさすがです。火山と神話の結びつけもさすがです。主人公の変わりものの火山学者は著者の投影体みたい。本作をうけての次回作、果たして作者の持ち味をいかせるか、2番煎じに終わるか。 | ||||
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富士・阿蘇・霧島。日本を代表する火山と神話を結びつける巧妙な推理と証拠の数々が、ノンストップでこの一巻を読み上げさせてしまった。再度、ストーリーに取り上げられる文書や神話をネットで検索しながら読み返すと、推理が妙なリアリティーを持って迫ってくる。 富士山噴火をモチーフに展開されるストーリーだが、むしろそれは二の次でも充分なないようだった。 | ||||
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いつもながらの軽妙な語りながら、火山や国造りにまつわる神話など、まじめな科学からトリビアまで情報満載です。噴火の際の被害地域のいろいろな可能性から、支援にかかる汚い政治と利権の話、マスコミ報道がもたらす錯覚など、小学校で関東平野は関東ローム層の上にできていると習って以来ウン十年、東京まで富士山の溶岩が流れてきたのだと信じ込んでいた単純無知な私でなくても、新たに目を開かれることがたくさん出てくるのは受け合いです。笑えるところが多いからといって、全てがすっと頭の中に入ってくる簡単な本ではありませんが、学者の方の解説にもあるように、一人でも多くの人に読んでもらって、可能性としての情報と仮想体験を共有してほしいと思います。 | ||||
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第3作なのでデビュー作ほどの衝撃は受けないだろうと思いながら、読み始めた。しかし、その予想は良い意味で裏切られた。富士山噴火をメインテーマにパニック小説の体裁をとっている。山体崩壊などについては、富士山噴火のドキュメント番組などで紹介されていることはあるが、多くの人にその恐ろしさを伝えることが、うまくいっているとは思えない。このよう形の方がもっと伝わるであろう。そして、ハリウッド映画並みの特撮を交えた邦画が生まれるともっと良いだろう。 富士山噴火に興味を持っている方は、ぜひ読んで欲しい。 | ||||
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