バウドリーノ

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評判

バウドリーノの評価:

4.57/5点 レビュー 21件。 A ランク

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平均点4.57pt

Amazonレビュー一覧

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全48件 41〜48 3/3ページ
No.8
(5pt)

もっと中世ヨーロッパの歴史に精通していれば楽しめたのに。でも、ぐいぐいと引き込まれて

ウンベルト・エーコの小説を読むのはいつ以来だろう? もちろん、『薔薇の名前』は読んだし、『フーコーの振り子』も読んだ記憶はあるんだけど...
この小説も、中世世界をエーコが描くというので読んではみたが、面白いんだけど、それ以上に難しかった。

というのも、神聖ローマ皇帝フリードリッヒ1世(バルバロッサ(赤髭))に見出された主人公の生涯を描くというので、そのヨーロッパ中世の歴史にある程度、知識がないと、主人公のバウドリーノの語る自らの生涯がピンとこないからだ。

バウドリーノの語る自分の生涯は、そのままフリードリッヒ1世の事績にもつながるのだが、それが虚実が混ざりこんでいて、読んでいる私には、どれがホントで、どれがウソなのかがよく分からない。
もちろん、それが著者であるウンベルト・エーコの狙いなのだろうが、もう少し、自分に中世ヨーロッパの歴史の素養があれば、もっと楽しめただろう。

でも、分からないなりに、エーコの描く、そしてバウドリーノの語る歴史の面白さに、どんどんと引き込まれていく。面白い上巻だった。下巻も早速読んでみよう。
バウドリーノ(上) Amazon書評・レビュー: バウドリーノ(上)より
4000244272
No.7
(4pt)

バウドリーノ(上)

原作が出版されて長い年月のあと日本語訳がでてとびつきました。
概要は知っていましたので大きく驚くことはありませんでしたが、歴史とは大いなるウソであるという「真実」を軸に回る豪華な絵巻を、どれだけその真実とウソが分ったかは別としてできるだけ丁寧に楽しみながら読みました。
ニケタスという聞き手の存在によってそのウソに読者が物差しをあてられるように組み立ててあるのだと想像しながら二人の対話にとくに気をつけて読みました。バウドリーノはかく言います。(『...ニケタス殿、あなたは、私の羊皮紙になったので、その上に私は多くのことを書きますが、すっかり忘れていたことも、手がひどりでに動いて文字になります。...」(P276)
かくして上巻は読み終え、これから下巻にとりかかります。上巻で繰り広げられたウソの絵巻がどのように読者を高次元で納得させるのか、楽しみです。なにか読んでしまうのも惜しいような気持ちもあり、まるでよいワインの瓶を前にして、「呑みたい。でも呑んでしまえばビンが空になる」というジレンマですが、読み終わってどれだけ余韻の芳香がたのしめるかが下巻の採点のポイントになります。
バウドリーノ(下) (岩波文庫) Amazon書評・レビュー: バウドリーノ(下) (岩波文庫)より
4003271831
No.6
(4pt)

バウドリーノ(上)

原作が出版されて長い年月のあと日本語訳がでてとびつきました。
概要は知っていましたので大きく驚くことはありませんでしたが、歴史とは大いなるウソであるという「真実」を軸に回る豪華な絵巻を、どれだけその真実とウソが分ったかは別としてできるだけ丁寧に楽しみながら読みました。
ニケタスという聞き手の存在によってそのウソに読者が物差しをあてられるように組み立ててあるのだと想像しながら二人の対話にとくに気をつけて読みました。バウドリーノはかく言います。(『...ニケタス殿、あなたは、私の羊皮紙になったので、その上に私は多くのことを書きますが、すっかり忘れていたことも、手がひどりでに動いて文字になります。...」(P276)
かくして上巻は読み終え、これから下巻にとりかかります。上巻で繰り広げられたウソの絵巻がどのように読者を高次元で納得させるのか、楽しみです。なにか読んでしまうのも惜しいような気持ちもあり、まるでよいワインの瓶を前にして、「呑みたい。でも呑んでしまえばビンが空になる」というジレンマですが、読み終わってどれだけ余韻の芳香がたのしめるかが下巻の採点のポイントになります。
バウドリーノ(下) Amazon書評・レビュー: バウドリーノ(下)より
4000244280
No.5
(4pt)

バウドリーノ(上)

原作が出版されて長い年月のあと日本語訳がでてとびつきました。
概要は知っていましたので大きく驚くことはありませんでしたが、歴史とは大いなるウソであるという「真実」を軸に回る豪華な絵巻を、どれだけその真実とウソが分ったかは別としてできるだけ丁寧に楽しみながら読みました。
ニケタスという聞き手の存在によってそのウソに読者が物差しをあてられるように組み立ててあるのだと想像しながら二人の対話にとくに気をつけて読みました。バウドリーノはかく言います。(『...ニケタス殿、あなたは、私の羊皮紙になったので、その上に私は多くのことを書きますが、すっかり忘れていたことも、手がひどりでに動いて文字になります。...」(P276)
かくして上巻は読み終え、これから下巻にとりかかります。上巻で繰り広げられたウソの絵巻がどのように読者を高次元で納得させるのか、楽しみです。なにか読んでしまうのも惜しいような気持ちもあり、まるでよいワインの瓶を前にして、「呑みたい。でも呑んでしまえばビンが空になる」というジレンマですが、読み終わってどれだけ余韻の芳香がたのしめるかが下巻の採点のポイントになります。
バウドリーノ(上) Amazon書評・レビュー: バウドリーノ(上)より
4000244272
No.4
(5pt)

バウドリーノは大嘘つきと呼ばれ、大活躍をする!

中世ヨーロッパを舞台に、「バルバロッサ(赤髭)」こと神聖ローマ皇帝フリードリヒに仕えたバウドリーノという快人物の物語です。
物語は、コンスタンティノープルが第四回十字軍によって侵略されるなか、東ローマ帝国の廷臣ニケタスを救ったバウドリーノが、ニケタスに対して彼の一生を物語るという形式で語られます。
語学と機知にたけ、一介の農民の息子でありながら皇帝に見初められて養子となり、彼のもとで活躍するバウドリーノ。皇帝が直面する危機を、彼ならではの嘘と機知とで乗り越えていくところは、まったく痛快です。
とくに東方の「司祭ヨハネの国」からの手紙をでっちあげるところでは、いったい、何が嘘で何が嘘でないのか、その基準を読者である自分がゆるがせられる気持ちにさせられました。何しろ、嘘を書いているバウドリーノたちが、それを嘘でないと思っている!
書物に書かれていることは、嘘なのか?それとも書物に書かれているからこそ真実なのか?では嘘を信じる者が行って現実となったことは?うさんくさい「聖遺物」などを通して、「いったい真実とはなにか」とエーコが問いかけているようにも見えます。なにしろ、主人公バウドリーノは「大嘘つき」と呼ばれながらも、その嘘でかずかずの手柄を立てるのですから。それに、彼はいつだって、良かれと思って嘘をつくのですから。
バウドリーノ(上) Amazon書評・レビュー: バウドリーノ(上)より
4000244272
No.3
(5pt)

哀しき男バウドリーノ

タイトルに記したように、最終的にこの作品に「哀しみ」を感じました。

前半はバウドリーノと仲間たちの意気揚々とした大冒険譚。
しかし後半になるにつれて、バウドリーノの夢や自信はもろくも崩れ去る。
多くの哀しみ・悲しみを抱えながらもうそつきバウドリーノは生き行かねばならない。

この本は、東方の伝説上のキリスト教国を探す冒険譚として、
うそつきではあるが愛に対しては真剣になりたかった男の物語、
史実を基にしたファンタジー小説・夢物語として、
バウドリーノ周辺の人々の生病老死を、読者自身の体験としてなど、
様々な楽しみ方・感じ方ができます。

エーコの作品は知的体力が必要と思われるかもしれませんが、本作は
それほどでもないでしょう。純粋に文学作品として楽しめるのではないでしょうか。
バウドリーノ(上) Amazon書評・レビュー: バウドリーノ(上)より
4000244272
No.2
(5pt)

世界史、もうちょっとやっとけばよかったなあ

ときは十字軍が世界を席巻した12世紀末。下巻では……

神聖ローマ皇帝フリードリッヒ1世ひきいる軍勢とともに、
バウドリーノとその仲間たちはついに東方セルジュクトルコへの旅に出発する。
しかしそこで待ち受けていたのは運命を容赦なく弄ぶかこくなできごとであった…。

史実と伝説とファンタジーを絶妙に織り交ぜた、破天荒な冒険活劇。
……なんですが、世界史、もうちょっとやっとけばよかったなあ。
バウドリーノ(下) Amazon書評・レビュー: バウドリーノ(下)より
4000244280
No.1
(5pt)

冒頭から面白く物語世界に引きこまれてしまう

名作『薔薇の名前』ウンベルト・エーコが描くヨーロッパから近東トルコの中世世界。
時は十字軍が全盛を誇っていた12世紀末。貧しいイタリア農民の息子だったバウドリーノは、
ひょんなことから神聖ローマ皇帝フリードリッヒ1世に気に入られ、養子となった。
彼は、やがて天賦の才であった語学力を開花させ、中世ヨーロッパ近東アジアなど世界中を駆け回る。
ペダンティックなエーコの筆は、歴史と空想の間で繰り広げられるバウドリーノの大活劇を自由奔放に描く。

冒頭から面白く物語世界に引きこまれてしまう。
で、翻訳は書記局の記を紀の字と、主人公バウドリーノが書き間違える設定になっているが、
(原書ではスペルミスなのだろう)記を紀と間違えるのは紀という字を知っている人である。
紀という字を知っている人はからっきしの馬鹿ではなく中途半端な人である。
バウドリーノの人物設定はそれでいいのだろうか。
 
とまあ、そんなところには、ひっかからず、ストーリーの破天荒な展開をお楽しみあれ。

バウドリーノ(上) Amazon書評・レビュー: バウドリーノ(上)より
4000244272