前日島

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

前日島の評価:

4.20/5点 レビュー 15件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.20pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全30件 21〜30 2/2ページ
No.10
(5pt)

「もしかすると、世界はパイを焼く平鍋のようなものかもしれない。」

長大な物語、とにかく面白い。知的興奮がありますが、長大さに呆然としています。
今から数百年も前に、太平洋上の難破船の中で独り、本国に帰る当てもなく書き綴った文章(いや、小説か)、その原稿が長い時間を経て、物語として蘇るという仕掛けだけでも、夢物語のようにワクワクしてきます。自然科学から哲学、はては恋愛まで多岐に渡り、本当に面白く読ませていただきました。
 著者によって”再構成された”登場人物達の議論が面白く、私自身もこの物語の中で一緒に議論を交わしてみたいな、と願った程です。聖書をもとにしたこの世界の創造に関する議論から、「対子午線」をめぐる考察、神の存在の有無や、サイクロイド曲線を解析して世界の真理に近ずこうとする対話などは、全く17世紀そのもの。著者、エーコ氏の(同時に訳者の日本語表現を含め)様々な表現に興味をそそられます。もう引用してみたい表現で一杯なのですが、例えば、この世界を捉える様々な表現の中から、
”もしかすると、世界はパイを焼く平鍋のようなものかもしれない。”(下巻276ページ)
これなど本当に面白い表現です。
 主人公・ロベルトが、本国・ヨーロッパに帰れる当てが無いという、本来はとても絶望的な状況なのに、その絶望感はあまり感じられず、私にはむしろ、遠いヨーロッパの雑音から隔てられて、独り(いや、2人!)世界の真理に近づこうとしているような、思索に耽る楽しみを、思う存分「ダフネ」の上で味わっているようにも見えるのです。
 愛するリリアが、対子午線のすぐ向こう側の”前日”の島に流れ着くと言う、ロベルトの小説の構想(いや妄想!)から、ついにダフネを離れて対子午線を超えようと海に飛び込む、彼女が流れ着く”前日”に待ち構える、この場面に、私は、日付変更線の「秘密」に、一瞬だまされました。
前日島(上) (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 前日島(上) (文春文庫)より
4167661519
No.9
(4pt)

読了できた自分を褒めたい(わはは!)

言うまでもなく、途中で投げ出し、ギブアップする本もあるわけで、
ギブアップするには捨てがたく、
さりとて物語に引き込んだ後でも中々楽にさせてくれず、
あっぷ・あっぷしながら読み終え、達成感というより疲労、
またエーコのブラックを考えると徒労感さえ感じてしまいます。 1600年頃生きたイタリアの片田舎の貴族、ロベルトが時代のなかでのた打ち回った手記を近代の作家の手で書いた。という形式ですが、
当時の大航海時代に子午線がどこかということをめぐって、ガリレオ
やら錬金術、カバラ神秘主義者のような怪しげな人物やイエズス会の
当時の思考など、エーコの手により活き活きと描写されます。この知識の大盤振る舞いが手を離させない理由だったのかもしれません。合掌
前日島 Amazon書評・レビュー: 前日島より
4163185003
No.8
(4pt)

読了できた自分を褒めたい(わはは!)

言うまでもなく、途中で投げ出し、ギブアップする本もあるわけで、
ギブアップするには捨てがたく、
さりとて物語に引き込んだ後でも中々楽にさせてくれず、
あっぷ・あっぷしながら読み終え、達成感というより疲労、
またエーコのブラックを考えると徒労感さえ感じてしまいます。 1600年頃生きたイタリアの片田舎の貴族、ロベルトが時代のなかでのた打ち回った手記を近代の作家の手で書いた。という形式ですが、
当時の大航海時代に子午線がどこかということをめぐって、ガリレオ
やら錬金術、カバラ神秘主義者のような怪しげな人物やイエズス会の
当時の思考など、エーコの手により活き活きと描写されます。この知識の大盤振る舞いが手を離させない理由だったのかもしれません。合掌
前日島(下) (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 前日島(下) (文春文庫)より
4167661527
No.7
(4pt)

読了できた自分を褒めたい(わはは!)

言うまでもなく、途中で投げ出し、ギブアップする本もあるわけで、
ギブアップするには捨てがたく、
さりとて物語に引き込んだ後でも中々楽にさせてくれず、
あっぷ・あっぷしながら読み終え、達成感というより疲労、
またエーコのブラックを考えると徒労感さえ感じてしまいます。 1600年頃生きたイタリアの片田舎の貴族、ロベルトが時代のなかでのた打ち回った手記を近代の作家の手で書いた。という形式ですが、
当時の大航海時代に子午線がどこかということをめぐって、ガリレオ
やら錬金術、カバラ神秘主義者のような怪しげな人物やイエズス会の
当時の思考など、エーコの手により活き活きと描写されます。この知識の大盤振る舞いが手を離させない理由だったのかもしれません。合掌
前日島(上) (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 前日島(上) (文春文庫)より
4167661519
No.6
(5pt)

……読み辛いが

興味深いことを教えてくれる場面もいくつかあるが、退屈な場面も多くあり、全体的に極めて読み辛い。
 苦しみながら少しずつ読んだ。
 すると読んでいく内に作品の良さが理解出来始めて来た。
 途轍もない絶望と、それに抗おうとする意志をリアルに感じることが出来たのだ。
 読後の充実感は凄まじかった。
 同著者の「薔薇の名前」よりこちらの方が好きである(ちなみに「フーコーの振り子」はまだ未読だ)。
 もう二度と読みたくないが、読んで良かったと心から思える一作である。
前日島 Amazon書評・レビュー: 前日島より
4163185003
No.5
(5pt)

……読み辛いが

興味深いことを教えてくれる場面もいくつかあるが、退屈な場面も多くあり、全体的に極めて読み辛い。
 苦しみながら少しずつ読んだ。
 すると読んでいく内に作品の良さが理解出来始めて来た。
 途轍もない絶望と、それに抗おうとする意志をリアルに感じることが出来たのだ。
 読後の充実感は凄まじかった。 同著者の「薔薇の名前」よりこちらの方が好きである(ちなみに「フーコーの振り子」はまだ未読だ)。
 もう二度と読みたくないが、読んで良かったと心から思える一作である。
前日島(下) (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 前日島(下) (文春文庫)より
4167661527
No.4
(5pt)

……読み辛いが

興味深いことを教えてくれる場面もいくつかあるが、退屈な場面も多くあり、全体的に極めて読み辛い。
 苦しみながら少しずつ読んだ。
 すると読んでいく内に作品の良さが理解出来始めて来た。
 途轍もない絶望と、それに抗おうとする意志をリアルに感じることが出来たのだ。
 読後の充実感は凄まじかった。 同著者の「薔薇の名前」よりこちらの方が好きである(ちなみに「フーコーの振り子」はまだ未読だ)。
 もう二度と読みたくないが、読んで良かったと心から思える一作である。
前日島(上) (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 前日島(上) (文春文庫)より
4167661519
No.3
(4pt)

とても読みにくい、でもすばらしい

とんでもなく読みにくかったけど、すばらしかった。この人の本は、高度なユーモア、哲学、感覚がちりばめられていて、ちょっと切ない。
最後まで読む根性があればきっと心にジーンとのこります。
前日島 Amazon書評・レビュー: 前日島より
4163185003
No.2
(4pt)

とても読みにくい、でもすばらしい

とんでもなく読みにくかったけど、すばらしかった。この人の本は、高度なユーモア、哲学、感覚がちりばめられていて、ちょっと切ない。
最後まで読む根性があればきっと心にジーンとのこります。
前日島(下) (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 前日島(下) (文春文庫)より
4167661527
No.1
(4pt)

とても読みにくい、でもすばらしい

とんでもなく読みにくかったけど、すばらしかった。この人の本は、高度なユーモア、哲学、感覚がちりばめられていて、ちょっと切ない。
最後まで読む根性があればきっと心にジーンとのこります。
前日島(上) (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 前日島(上) (文春文庫)より
4167661519