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砂楼に登りし者たち
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砂楼に登りし者たちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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時代設定のせいもあるのでしょうが、トリックがかなり凄惨です…。 謎が解けても、爽快感と言うより「これだけの犠牲を出してここまでするか…」という気持ちになってしまいます。 作品そのものはとてもよくできていると思います。 でも、私には読んでてつらい本でした…。 | ||||
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時代設定のせいもあるのでしょうが、トリックがかなり凄惨です…。 謎が解けても、爽快感と言うより「これだけの犠牲を出してここまでするか…」という気持ちになってしまいます。 作品そのものはとてもよくできていると思います。 でも、私には読んでてつらい本でした…。 | ||||
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諸国を放浪する名医の残夢が、後に時代に名を残していくことになる武将たちの関わった事件を、弟子とともに解決していく。あまり日本の歴史ミステリーの小説っぽくなくて、半分くらいファンタジーを読んでいるような雰囲気でした。 | ||||
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諸国を放浪する名医の残夢が、後に時代に名を残していくことになる武将たちの関わった事件を、弟子とともに解決していく。あまり日本の歴史ミステリーの小説っぽくなくて、半分くらいファンタジーを読んでいるような雰囲気でした。 | ||||
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いやがおうにも古き良きディスクン・カーを想起してしまう好作(フェル爺かH・M爺は「ふぉっ!ふぉっ!ふぉっ!」って笑ったっけかな)。ばかりでなく、偉大なる歴史小説家たちへのオマージュとしても構想されている。山田風太郎パスティーシュとしての味わいをも持つ第三話などは、物語の内的リアリティ(のコード)と不可能犯罪のトリック解明の間に明らかに齟齬があるのだが、これは確信犯だろう。 現代社会から時空を離れ、その物語を時代・歴史小説的枠組みで演出するのは、探偵小説にしても冒険小説・ハードボイルドにしても、その意図する部分においては変わらない。登場人物のモチベーションに、現代人のそれとの位相差を仕掛けることが出来る。これを物語の喚起力とするわけである。本作も不可能犯罪トリックの動機に時代的、というより、物語のコードにかなった内実が設定されている。本作が伝奇小説としての射程をも収めているゆえんだけれど、「本能寺の変」の原因を織田信長のパーソナリティに還元して、それでもしっくりしてしまうのは、信長が本質的に日本共同体とは別のコードで動いていたからか。 | ||||
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いやがおうにも古き良きディスクン・カーを想起してしまう好作(フェル爺かH・M爺は「ふぉっ!ふぉっ!ふぉっ!」って笑ったっけかな)。ばかりでなく、偉大なる歴史小説家たちへのオマージュとしても構想されている。山田風太郎パスティーシュとしての味わいをも持つ第三話などは、物語の内的リアリティ(のコード)と不可能犯罪のトリック解明の間に明らかに齟齬があるのだが、これは確信犯だろう。 現代社会から時空を離れ、その物語を時代・歴史小説的枠組みで演出するのは、探偵小説にしても冒険小説・ハードボイルドにしても、その意図する部分においては変わらない。登場人物のモチベーションに、現代人のそれとの位相差を仕掛けることが出来る。これを物語の喚起力とするわけである。本作も不可能犯罪トリックの動機に時代的、というより、物語のコードにかなった内実が設定されている。本作が伝奇小説としての射程をも収めているゆえんだけれど、「本能寺の変」の原因を織田信長のパーソナリティに還元して、それでもしっくりしてしまうのは、信長が本質的に日本共同体とは別のコードで動いていたからか。 | ||||
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時は戦国の世だ。 山本勘介が武田家に仕える前に、諏訪の地にいた。そこの諏訪王姫は大きな力を持っていたが、一つの伝説があった。 「諏訪王姫は誇り高き姫にて、自らの老いた姿や、その屍を余人に見せたことが無く、死の前には忽然と消えていく」ということだ。そして、戦いの中で、諏訪王姫は消えた。勘介はそれを見た。 勘介が目撃した謎を明かしたのは、旅の老医者である残夢であった・・・ そして、残夢は後の斉藤道三、織田信長などの謎も解き明かしていくのだ。歴史小説とミステリーをつなげた作品集である。 斉藤道三は二人いた、というのは近年の歴史研究による話らしい。(これはミステリー部分ではない。) 油売りの庄五郎が大名に上り詰める、というのは国盗り物語などで有名ではあるのだが、道三は親子で上り詰めた、という設定は初耳だった。あと、最終話の設定も面白い。そういう考えもありうるな、と思えた。全体的に、よくまとまって面白い話だと思う。 ただし、トリックについては、うまくできている、というものと、これはちょっと・・・というものが混じっている。 まあ、作者がおそれていた、歴史小説とトリックのどちらも中途半端、ということはない。実質的なデビュー作だという。今後を期待したいと思う。 | ||||
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時は戦国の世だ。 山本勘介が武田家に仕える前に、諏訪の地にいた。そこの諏訪王姫は大きな力を持っていたが、一つの伝説があった。 「諏訪王姫は誇り高き姫にて、自らの老いた姿や、その屍を余人に見せたことが無く、死の前には忽然と消えていく」ということだ。 そして、戦いの中で、諏訪王姫は消えた。勘介はそれを見た。 勘介が目撃した謎を明かしたのは、旅の老医者である残夢であった・・・ そして、残夢は後の斉藤道三、織田信長などの謎も解き明かしていくのだ。 歴史小説とミステリーをつなげた作品集である。 斉藤道三は二人いた、というのは近年の歴史研究による話らしい。(これはミステリー部分ではない。) 油売りの庄五郎が大名に上り詰める、というのは国盗り物語などで有名ではあるのだが、道三は親子で上り詰めた、という設定は初耳だった。 あと、最終話の設定も面白い。そういう考えもありうるな、と思えた。 全体的に、よくまとまって面白い話だと思う。 ただし、トリックについては、うまくできている、というものと、これはちょっと・・・というものが混じっている。 まあ、作者がおそれていた、歴史小説とトリックのどちらも中途半端、ということはない。 実質的なデビュー作だという。今後を期待したいと思う。 | ||||
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