中原の虹

評判

中原の虹の評価:

4.35/5点 レビュー 128件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.35pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全164件 161〜164 9/9ページ
No.4
(5pt)

涙が止まらなかった

「光緒帝が玉座に座っていれば、清国を喰い散らかそうとする列強諸国の傀儡として苦しまなくてはいけなくなる」そう考えた結果、光緒帝を幽閉した西太后。光緒帝自身も、幽閉されている真の意味を理解していた。2人をこの世での苦悩から解放しようと一緒に天国に旅立たせるための罪を背負おうとする若き大総官李春雲(通称春児)。しかし、彼の思いを知って「お前はまだ、不幸な目に遭った分受けるべき幸福の帳尻が合っていない。生き別れになっている兄・春雷に再会するまでどんなに辛くても生きなさい」と、最後の命令を下す西太后。やり場のない思いを吐露する春児の為に殉死という形で光緒帝と一緒に自殺する道を選ぶ春児のかつての弟分・蘭琴。「人が人として、人間らしく生きる」ただそれだけの事が実はいかに難しい事なのかと痛感させられ、涙が溢れてきました。この第2巻では、後に中国近代史の中で大きな役割を果たす2人の少年・宣統帝溥儀と張作霖の息子張学良も登場。次巻以降もとても楽しみです。
中原の虹 第二巻 Amazon書評・レビュー: 中原の虹 第二巻より
4062137399
No.3
(5pt)

心躍る大作

浅田次郎の作品はたぶん全部読んでいる。短編は、面白いが、長編はさらに心が躍る。

蒼穹の昴除く変である本作は、躍動感が加わってさらに面白い作品になっている。満州事変の発端となった張作霖事件くらいでしか知らなかった人物に焦点を当てるとこんなに面白い小説になるとは思わなかった。早く続きが読みたい作品である。
中原の虹 第一巻 Amazon書評・レビュー: 中原の虹 第一巻より
4062136066
No.2
(5pt)

胸のすく快作、今年の一押し

蒼穹の昴の続編として本当に期待していた作品でした。躍動感溢れる浅田作品の中でも非常に良いものに仕上がっています。長編ですが飽きることなく一気に読み上げてしまいました。歴史上の張作霖は関東軍の謀略で爆殺された軍閥としてしか認識されていませんでしたが、清朝末期の満州をまさに白狼の如く自由に駆け回る野性味溢れる一代の英傑として魅力的に描かれています。蒼穹の昴の登場人物も各所にちりばめられスケールの大きな物語の序章を感じさせてくれました。19世紀末から20世紀初頭の本当に混沌とした中国史を歴史上の人物たちを独自の視点から生き生きと蘇らせた浅田次郎氏に脱帽です。続編が本当に待ち遠しい、今年一番の傑作だと思います。
中原の虹 第一巻 Amazon書評・レビュー: 中原の虹 第一巻より
4062136066
No.1
(5pt)

紛れも無く続編

「珍妃の井戸」が「蒼穹の昴」の外伝的な作品であったのに対し、今作は正当な続編である。主人公こそ変わったが、明らかにあの後の中国を綴った大作である。私にとって「蒼穹の昴」は今まで読んだ中でダントツのナンバーワン小説である。その正当な続編・・・。出版されると聞いただけでうれしくて泣いてしまった。 さて内容はなぞの老婆から途方も無い予言を受けた張作霖が馬賊の頭となり、中国統一を目指す話である。この一巻は、大いなるプロローグ、といった感じで本当に話が動き出すのは二巻以降になりそう。ただ、一巻でも十分に物語を堪能できる。相変わらず、出てくるキャラクターはみんな魅力的。これは浅田次郎のうまさなのだが、新キャラクターが登場し、その人物について2〜3ページも読むと読者はすっかりファンになってしまう。とにかく人物描写が巧みで、一つ一つの台詞に血が通っている。今作で新たに登場したキャラはまとめて好きになった。その中で、この巻ではわずかしか登場しなかった西太后と李春雲が光る。旧キャラと新キャラの邂逅を想像するだけで今後から目が離せない。 あの名作中の名作、「蒼穹の昴」の続編にして浅田次郎渾身の中国歴史小説「中原の虹」。やはり圧倒的である。
中原の虹 第一巻 Amazon書評・レビュー: 中原の虹 第一巻より
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