中原の虹

評判

中原の虹の評価:

4.35/5点 レビュー 128件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.35pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全164件 121〜140 7/9ページ
No.44
(4pt)

天命を知るとき。。。

極めて壮大な中国英雄活劇です。国のため、民のために立ち上がる張作霖と彼を取り巻く面々がとても生き生きと描かれております。時代を変える人のうしろ姿を見た気がしました。
中原の虹 第一巻 Amazon書評・レビュー: 中原の虹 第一巻より
4062136066
No.43
(5pt)

登場人物がいずれも魅力的。悪役のいない大河ドラマ。

「蒼穹の昴」から10年、待望の続編。前作からの魅力的な登場人物たちに新たに張作霖を筆頭に侠気に溢れた馬賊の面々、他が加わる。いずれも実に魅力的な人物ばかり。新しい時代を切り開こうとする英傑たちの前に立ちはだかる袁世凱でさえも好漢に思える。第4巻では、ついに生き別れた兄妹、春雷と春雲が再会し、その後、春雷は妹玲玲とも再会する。涙が出ました。「没法子(しょうがない)と言わずに生きてきた」、そして、「世の中の金持ちが束になってもかなわない立派な貧乏人」である、この兄弟達がわずかな時間、わずかな言葉を交わす場面。ここに至るまでに、充分、長い物語を楽しませてもらいましたが、こんなご褒美まで用意されているとは。強くお勧めします。蒼穹の昴からまず読んでみてください。はじめは登場人物の漢字名がすんなり頭に入らず、すらすら読めないかもしれませんが、蒼穹の昴1巻が終わって慣れれば、きっと後は一気に読めます(止められません)。
中原の虹 第四巻 Amazon書評・レビュー: 中原の虹 第四巻より
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No.42
(4pt)

本作の続編を早く書いてほしい

『中原の虹』では、総攬把の張作霖とその子張学良の生涯を描くという浅田次郎の言葉を信じ、楽しみに最終巻まで読み進めましたが、このまとめでは少し合点がいきません。作者はすぐに続編の構想を伝えているようで、ファンとしては楽しみを先に延ばされたように感じましたが、もう少し我慢して次の作品を読ませてもらう日まで楽しみにしたいと思っています。本作は浅田次郎の最高傑作『蒼穹の昴』との親和性、そして登場人物のシンクロ、清朝末期から中華民国建国のダイナミズムさは見事に描けていますし、彼特有の泣けるセリフもふんだんに盛り込んであり、第1級のエンターテイメントに仕上がっていました。歴史を行きつ戻りつしながら、史実に基づくしっかりと裏付けのある描写が続きます。混沌とした中国を魅力ある人物が駆け巡っており、ワクワクするような躍動感に満ちた小説でしたし、多くの読者を魅了する内容だと思いました。虚実をないまぜにする手法を得意としており、あたかも自分がその時代に降り立ったかのような錯覚を持たせるほど巧みな文章力と表現力、構想力を持った作家です。その筆力ゆえ、フィクション上の人物がまるで実在していたかのように感じられることもあり、4巻を全て読み終えた読後感は悪くありません。数多の登場人物を巧みに組み合わせながら、第4巻のラストへの収束は読者を作中に没頭させ、この大河小説の成り行きを、固唾を飲んで見守らせたと思っています。フィクションでありながら、歴史に登場した人物や時代背景を鮮やかに描き出し、浅田次郎の思いが見え隠れするのも一興です。歴史を題材にした大エンターテイメント小説としての評価は揺るぎません。『中原の虹』続編、すなわち張作霖のその後を期待しています。
中原の虹 第四巻 Amazon書評・レビュー: 中原の虹 第四巻より
4062143933
No.41
(3pt)

『中原の虹』 大河小説の顛末はいかに

浅田次郎は、『中原の虹』をどこに着地させるのか、ということを考えながら、第3巻を読み通しました。『蒼穹の昴』に感激し、浅田次郎のサイン会にも赴き、ほとんどの著作物を読んできたファンですが、この第3巻は最後まで感情移入が出来なかったという珍しい作品になってしまいました。第1巻の波乱万丈の展開、第2巻の『蒼穹の昴』の続編ともいうべき流れの中で、ファン心理は十二分に満たされましたが、老仏爺・西太后が逝去し、魅力的な李春雲(春児)も少ししか登場せず、第1巻で中心的な役割を果たした李春雷もはるか脇役に追いやられ、という展開は予期せぬものでした。張作霖は主人公ですから存在感のある動きをしますが、張学良はまだ幼いため、第3巻では存在すら消えている有様でした。結局科挙に失敗した袁世凱が支配するという過程が描かれ、次作に描かれる辛亥革命前夜のような展開で、全4巻の中継ぎ的な役割を果たしているのでしょう。梁文秀と蒋介石との出会いは、中国の次の世の展開を示唆するような含蓄のあるものでしたが、6歳の宣統帝溥儀の独白は芝居じみていて、興味深い内容ではありましたが、その演出が読者を物語から遠ざけてしまうのではと危惧します。浅田次郎がこの小説に入れ込んでいるのはよく分かります。虚実をうまくはめ込み、架空の人物に物語を語らせ、次なる時代へといざなうという手法ですが、読者が納得するような小説になっているのかどうか、全て第4巻にかかってくるようです。
中原の虹 第三巻 Amazon書評・レビュー: 中原の虹 第三巻より
4062140713
No.40
(5pt)

西太后の最期 見事な描き方に魅せられました

第2巻の後半部分は、まさしく畢竟の名作『蒼穹の昴』の続編でした。当然その間の時代を描いた『珍妃の井戸』も併せて読んでおかれると味わいが増すこと請け合いです。清朝末期の混沌とした中国の歴史を俯瞰する際、1908年11月14日に光緒帝が崩御し、その翌日の15日に西太后が72歳で崩御したことの関連性は昔から語られ、様々な憶測が流れていました。今だに歴史学界でもこの崩御の連関性については定説がないため、浅田次郎は見事な結末を用意していました。この第2巻では『蒼穹の昴』で登場した懐かしの蘭琴がある役回りを演じます。春児との会話からラストへの見事な収束は読者を作中に没頭させ、この大河小説の成り行きを、固唾を飲んで見守らせる役割を果たしていました。流石に歴史を題材にした大エンターテイメント小説です。西太后が死の前に溥儀を宣統帝として擁立した経緯や取り巻きの者の慌てようもまたその意外性が歴史の醍醐味につながるようです。登場人物が魅力的ですし、ワクワクするような躍動感に満ちており、多くの読者を魅了する内容だと思いました。浅田次郎は虚実をないまぜにする手法を得意としており、あたかも自分がその時代に降り立ったかのような感覚を持たせるほど巧みな文章力と表現力、構想力を持った作家です。彼の作品は、地の文体も含めて、語り口調が滑らかですので、とても読み易いですし、テンポのある筆運びによって物語に引き込まれ、気分を高揚させてくれます。フィクションでありながら、歴史に登場した人物や時代背景を鮮やかに描き出し、浅田次郎の思いが見え隠れするのも一興です。
中原の虹 第二巻 Amazon書評・レビュー: 中原の虹 第二巻より
4062137399
No.39
(5pt)

わが勲は民の平安 兄弟の健康を祝す 兵馬を壮揚せよ

20世紀初頭の中国 清王朝の没落から袁世凱の台頭、そして馬賊 張作霖の勢力の拡大 と描かれてきた物語の最終巻です。 政権がめまぐるしく交代し、列強国が国土とその植民地支配を狙う中で、「自国を他国に捕られない為に何をすべきか」を主軸に行動する様子が書かれています。 登場人物は実在の人物であったり、作者の創作した人物であったりするのですが、それぞれとても魅力的に書かれていて、「この人物は次にどう動くのだろうか?」という興味だけで長い物語を一気に読ませてもらいました。 これだけの人数を書き分けながら、生き生きと活躍させ物語を編んでいく手腕には頭が下がります。 「蒼穹の昴」の主人公達も登場し、続編としても楽しみました。 とても面白い小説です。
中原の虹 第四巻 Amazon書評・レビュー: 中原の虹 第四巻より
4062143933
No.38
(5pt)

歴史を勉強し直したくなる物語

高校の図書館で借りた「蒼穹の昴」が私の人生に衝撃を与えてくれて数年。何度も読み直して文庫も揃えた、お気に入りの物語の続編が出たときは本当にうれしかったものです。相変わらず個性があって魅力的な登場人物。壮大な世界観は文字を追うだけでその景色が頭に浮かんできます。改めてこの本を読み終わった後、歴史の教科書をひっぱり出してしまいました。ハードカバー4冊…というボリュームに怯まず、ぜひ多くの人に読んでもらいたい大作です。
中原の虹 第一巻 Amazon書評・レビュー: 中原の虹 第一巻より
4062136066
No.37
(5pt)

第1巻から、このエンターテイメント溢れる歴史小説の虜になりました

浅田次郎の最高傑作は『蒼穹の昴』だと思っていますが、この『中原の虹』はそれの姉妹編とも言うべき作品に仕上がっています。清朝末期の混沌とした中国を魅力ある人物が駆け巡っており、ワクワクするような躍動感に満ちた小説で、多くの読者を魅了する内容だと思いました。以前、張学良の生涯に関心を持ち、総攬把張作霖も含めて関係する歴史書を数冊読みましたが、史実に基づくしっかりと裏付けのある描写が続きます。一千元で買われた李春雷の存在感などは、まるで実際に活躍していたような雰囲気が伝わってきます。浅田次郎は虚実をないまぜにする手法を得意としており、あたかも自分がその時代に降り立ったかのような錯覚を持たせるほど巧みな文章力と表現力、構想力を持った作家です。その筆力ゆえ、フィクション上の人物がまるで実在していたかのように感じられることもあり、本書のような企画が生まれたのでしょう。各登場人物の独白部分の外連味たっぷりな台詞回しがいいですね。京劇や昆劇での長セリフのような語りは躍動感を持って伝わってきます。彼の作品は、地の文体も含めて、語り口調が滑らかですので、とても読み易いですし、テンポのある筆運びによって物語に引き込まれ、気分を高揚させてくれます。乾隆帝の龍玉の存在が描かれる場面にはゾクゾクしました。ラストの展開も泣かせます。フィクションでありながら、歴史に登場した人物や時代背景を鮮やかに描き出しながら、浅田次郎の思いが見え隠れするのも一興です。中国を舞台にして、当時の馬賊の描き方も、さもありなんと言う具合で、その筆力の高さを証明した一級のエンターテイメントになっていました。
中原の虹 第一巻 Amazon書評・レビュー: 中原の虹 第一巻より
4062136066
No.36
(5pt)

浅田の真骨頂

蒼穹の昴(そうきゅうのすばる)の続編です。蒼穹の昴を先に読んでください。読み始めたら止まらない寝不足お約束の長編小説。何度泣かされただろう、何度笑わされただろう。何度スカッと痛快な気分にさせられたことか。涙で心を洗ってくれる、人生に意味と勇気をくれる、浅田の真骨頂。蒼穹の昴から読んでね。深遠さが百倍になりますから。
中原の虹 第三巻 Amazon書評・レビュー: 中原の虹 第三巻より
4062140713
No.35
(5pt)

新たなヒーローが動き出す

「蒼穹の昴」から、やっとというか、とうとうと言うべきか、ここまで辿り着いてしまった。「中原の虹」のテーマが、ここへ来てくっきりと浮かび上がった気がする。科挙制度廃止、清の滅亡を経て、それまでの中国にはいなかった新しいリーダーの誕生を描いている。袁世凱、孫文、宋教仁…、だが何と言っても張作霖だろう。とは言え、ハードカバー4冊を費やし、結局彼はまだ何もしていない(笑)。浅田先生、早く続き書いて下さ〜い!宋教仁の演説シーンは、「蒼穹の昴」の李鴻章の条約締結シーンを彷彿とさせる、圧倒的な感動を呼ぶ名場面だ。彼がもっと長く生きていれば…、詮ないこととは言え、その場合の中国史を想像してしまう。
中原の虹 第四巻 Amazon書評・レビュー: 中原の虹 第四巻より
4062143933
No.34
(5pt)

次のシリーズも待ってま~す。

「蒼穹の昴」は浅田次郎の代表作とされている。ストーリーテラーとしての巧みさ、キャラのたたせ方の妙、しかも、繰り返し涙腺のつぼを突いてくるサービス精神の旺盛さ(笑)。「珍妃の井戸」はスピンオフストーリー的な存在であり、前作の登場人物の影は薄い。しかし、本作品「中原の虹」では、清朝末期の政変や辛亥革命という時代のうねりの中で、見事に続編として楽しませてくれる内容だ。そして、「蒼穹の昴」の春児や梁文秀他の登場人物も活躍する。それ以上に、この続編が、私には「蒼穹の昴」より魅力的に思えるのは、「プリズンホテル」のやくざ者に見られるような、ある意味、浅田次郎の得意技的な任侠キャラ(張作霖)や大俗物キャラ(袁世凱)も加わり、宝石箱を引っくり返したような、ワクワクと感動の交響楽が満喫できることである。教科書では扱いも少なく、陰惨なイメージがつきまとう時代背景の中で、フィクションであることは差し引いて考えても、私の偏狭な歴史観を180度変えてしまうほどのインパクトがあった。作者は、さらに続シリーズを構想中と聞く。時代は続き、さらに台頭する張作霖と関東軍、本作品では、ねたを仕込むかのように一瞬の登場だった毛沢東や蒋介石も交えた抗争、謀略が作者の筆に掛かってどういう作品に仕上がるか、また、春児や梁文秀は時代にどう翻弄されつつ、真摯に時代に立ち向かっていくのか、今から楽しみで仕方ない。
中原の虹 第一巻 Amazon書評・レビュー: 中原の虹 第一巻より
4062136066
No.33
(3pt)

『蒼穹の昴』の続編で期待しすぎた感も…

この『中原の虹』という作品。同作者の『蒼穹の昴』という作品の続編になります。なので、登場人物はもちろんのこと、起こった出来事まであたりまえの様に引き継いで描かれています。前作を読んでないとちょっと意味不明な部分もあります。さて、おおまかなストーリーとしては、辺境の貧乏な少年が、長城を越え中原の覇者となる大将軍になるというお話。清国、革命軍、そして主人公率いる奉天軍の三つ巴、さしずめ三国志のようです。しかしながら残念なことには、主人公達の行動がほとんど描かれずに対立する民国の描写が大半で、さらには前作に出ていたキャラクターのエピソードが多いためか主人公の軍の中にいる個性ある新しい登場人物が薄ーく感じます。また、主人公が実際の歴史上の人物で正史に即している部分が大きく、それに物語のつじつまを合わせるようにと都合の良い人物が次々と出てくる。なので、頑張った感あまり感じられませんでした…。主人公・張作霖の軍が描かれないことと相まって、「なんか知らない間に軍がデカクなってる」みたいな感覚になります。もっと言うならば、日露戦争の部分を飛ばしているので、貧乏だった描写から急に大物になった張作霖が描かれ、もはや武力も知力も無敵状態。あんまり感情移入ができませんでした。仁義に燃える、「好漢」を描くのが上手な浅田次郎氏なんですから、もっとシンプルに軍隊の男臭さと、戦争にまつわる非情な正義などをメインで書いてあったらなぁ。と思ってしまう作品でした。
中原の虹 (4) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 中原の虹 (4) (講談社文庫)より
4062767805
No.32
(5pt)

西太后死す

西太后と光緒帝の最期。相変わらず結構面白い。=========戦では死を怖れた者から死ぬのだ。西太后「どこの国でも、世界地図の中心は自分の国。つまり、地球はおのおのの国の主観と利欲によって動いているのだと私は知ったの。ヨーロッパで産業革命で起こると、その主観と利欲がたちまち牙を剥いた。文明の進んでいる国が、そうでない国を乗っ取って、民を奴隷にし、産物を奪い始めた。文明。いいかげんなものね。人殺しの機械を次々に発明した文明は、けっして進歩ではない。それは明らかに人間の尊厳を冒す。つまり進歩ではなく、退化です。」=========
中原の虹 第二巻 Amazon書評・レビュー: 中原の虹 第二巻より
4062137399
No.31
(5pt)

大物同士の対話が面白かったです

清王朝の終焉が非常にダイナミックに描かれていました。大物同士の対話が面白かったです。宋教仁と張作霖宣統帝と西太后袁世凱と李鴻章とのコミュニケーションが面白かったです。>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>張作霖「どうしようもねえなんて、この世にあるものか。どうしようもなけりゃ、どうにかすりゃいいんだ。」処世のコツというのは、いかにして義理に縛られぬかに尽きる。義理は魔物だ。どれほどの才能も努力も、義理にからめば空費されてしまう。つまり、「君を大総統にしてやった」という義理の縄を、袁(世凱)はたくみに避けた。「俺が大総統になるほかなかった」という論理、ひいては「俺がなってやった」という逆の義理を、袁世凱は孫文につきつけたことになる。張作霖危ねえことはたいがいにしておけ。どだい人間がひとりでできることなんて、たかが知れているんだ。幸い俺様はいい子分に恵まれたが、おまえには誰もいやしねえだろう。だから、無理はするな。
中原の虹 第四巻 Amazon書評・レビュー: 中原の虹 第四巻より
4062143933
No.30
(5pt)

張作霖、満州を制圧!

張作霖が満州を制圧するまでのストーリーです。この巻では、趙爾巽が特に格好いいなあと思いました。===趙爾巽v.s.王永江「なるほど。謎がひとつ解けた。あの布告文を起草したのは君だな。」「対。勝手な真似をいたしました。」否定もせず、悪びれる様子もない。それ以上の言葉を何も添えようとしないのは、行いに信念があるからなのだろう。信念は人を寡黙にする。内省不疚>>>司馬牛問君子、子曰、君子不憂不懼、曰、不憂不懼、斯可謂之君子已乎、子曰、内省不疚、夫何憂何懼[口語訳]司馬牛が君子について質問した。先生はお答えした。『君子は心配したり、恐れたりしないものだ。』。司馬牛はさらにお尋ねした。『心配したり恐れたりしない者は、みんな君子といっていいのでしょうか。』。先生は言われた。『自分自身を内省してやましいところがないのであれば、いったい何を心配して何を恐れるというのだろうか。』。>>> 張作霖から趙爾巽へ「こう見えても、俺様はやみくもな人殺しじゃねえよ。おめえは良くやった。孫文や袁世凱のくそったれはほめやしねえだろうが、俺様がほめてやる。おめえはほんに良くやった。奉天から出て行け。」===
中原の虹 第三巻 Amazon書評・レビュー: 中原の虹 第三巻より
4062140713
No.29
(5pt)

張作霖、格好いい

張作霖をとても格好よく描いた作品です。非常に面白いですね。1巻では、以下の一節が「リーダーのあり方」として一つあるのかなあと思いました。======================================================袁世凱は鶏よりも早起きである。それだけならばとりたてて珍しくもないが、梟よりも夜更かしであった。副官や秘書官がたびたび交代するのは、べつに袁が馘首するからではなく、疲労の余り病気になるか、激務に嫌気がさして辞職を願い出るからである。遅寝早起きというだけならまだよい。その巨躯には人間離れした活力が漲っており、行動の迅速さは若い部下たちの追随をゆるさなかった。======================================================
中原の虹 第一巻 Amazon書評・レビュー: 中原の虹 第一巻より
4062136066
No.28
(5pt)

西太后から溥儀へ

もし「蒼穹の昴」を読んでいない方がいらっしゃれば、ちょっと戻って、「蒼穹の昴」から読まれることをお勧めします。第2巻は、「蒼穹の昴」の読者へのプレゼント・・・になるんだと思いますが、梁文秀(リャンウェンシウ)のその後が出てきてなんか懐かしいやらで、とっても嬉しい。あまりに厳しい過去を持つ琳琳らが、愚痴を言わないとどれだけ花鳥風月を話したとしても、結局、人となりの一つもわかりはしない、というのはあまりに悲しいことだと思いました。でも、それでも芯の強い当時の中国女性の一端を垣間見る気がしました。
中原の虹 第二巻 Amazon書評・レビュー: 中原の虹 第二巻より
4062137399
No.27
(5pt)

ついに万里の長城を越えて中原の覇へ

「中原の虹」の完結編です。 中華民国が成立し、袁世凱が臨時大総統に就任した後、 政権内部に留まり、大総統となった袁世凱の独裁を防ぐため、 議院内閣制の導入を画策した人物がいたこと・・に感動! 東北三省・・馬賊を中心に、正規軍をも組み込んで100万の兵を配下に したがえた張作霖が、いよいよ動きます。 「蒼穹の昴」以来の登場人物も描かれ、 この後に続く、満州国の建国前夜の様相等々・・ 浅田さんワールド、 次回作をいまから楽しみにしています。
中原の虹 第四巻 Amazon書評・レビュー: 中原の虹 第四巻より
4062143933
No.26
(3pt)

西太后亡き後の世界

清朝は、内憂外患・・の言葉どおり、 海外の列強各国からは蚕食され続け、 国内は、軍閥のよる分断された地方支配・・。 東北三省を握るのは、馬賊の頭領、張作霖。  中央の政界は、いったん皇族内閣が袁世凱を引退に追い込んだものの 軍を統制できないため、各地に起こる革命軍の蜂起を抑えることができず、 再度、袁世凱が復活する。 中国民衆にとっては不幸な時代でした。 ところで、 この巻、感情移入すべき主人公が不在のため、 小説としては、散漫な印象になってしまっていたのが残念でした。
中原の虹 第三巻 Amazon書評・レビュー: 中原の虹 第三巻より
4062140713
No.25
(5pt)

張作霖の青春

馬賊の首領・・として有名な張作霖の登場。馬賊のどのメンバーたちの氏素性も悲しい過去・・国家が機能しない社会で、軍閥や馬賊がそれを補完する・・でも、十分にカバーできるはずもなく。「蒼穹の昴」以来の愛すべき主人公たち・・ 李春雲(リイチュンユン)の兄の存在・・ これからの春雲との絡みも楽しみです。
中原の虹 第一巻 Amazon書評・レビュー: 中原の虹 第一巻より
4062136066