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蒼穹の昴
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蒼穹の昴の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全241件 121~140 7/13ページ
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友人より浅田 次郎氏を勧められいくつか読んでおりますが、非常に奥が深く、とてもおもしろいです。 | ||||
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以前から気にはなっていたのですが、Kindleストアで発見し購読。一気に読んでしまった。 | ||||
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ずっと手を出せてなかったが、Kindle購入がきっかけで購読。いっきでした。 | ||||
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歴史小説の面白さが十分に描かれている。さすが浅田次郎先生。泣かせるポイントも心得たもの。通勤電車の中で思わず涙を流しました。 | ||||
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「壬生義士伝」と並ぶ、浅田次郎さんの傑作です。 中国の話で言い回しなんかが難しいのですが、入院中一気に読んでしまいました(笑) 一言でいうと、とにかくスケールの大きいダイナミックなお話です。 「壬生義士伝」は、言ってみればある一人にスポットを当てた物語。 その生き様、本当の武士とはということを、緻密に、生々しく描いたもの。 それに対して、昴は個人という意味では弱い。 もちろん、登場する一人一人は負けていないんだけれど、主眼は国というか勇者が作っていく歴史そのもの。 歴史だからそう都合よくいくわけがないけれど、それでもその中で一人一人が必死に動いていく。 もちろん、結果はどうあれ。 タイトルのダイナミックさに全く見劣りしない、本当に壮大な話。 中国の三国士とかが人気がある理由は今まで知らなかったけれど、これを読んで、あの歴史の長さは伊達じゃないと改めて感じました(笑) 最初に一巻だけ読んで独特の言い回しなんかが難しいなと思って続けて読んではいなかったけれど、入院中に読むにはぴったり。 これは一気に読んでこその部分もあるから。 それに、そうでないとついていけない部分もあるし(笑) 義士の話、「壬生義士伝」、恋愛を描いた「活動写真の女」、そして壮大な歴史の流れを描いた「昴」、 後はコミカルなエッセイなんかも(笑) なかなか希有な経験の数々からか、本当に多彩な、本当にそれぞれで楽しませてくれる作家さんです^^ こんな風に色々なものを書いて行くというのは才能ももちろんだけれど、姿勢として素直にいいなぁとあこがれるところ。 | ||||
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展開もわかりやすく、人物描写も素晴らしい。 壮大な中国のドラマです。 ただ、いかんせん登場人物が感じゆえに印象が薄く、しばらく出てこないと、「誰だっけ?」というのがあります。 慣れだとは思いますが、そのあたりで星を一つ減らしました。 | ||||
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主人公の少年時代からの話ですから、まだプロローグですがひきつけられます。 少々気持ちの悪いシーンもありますが、慣れてきます(笑)。 | ||||
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NHKで当作品がドラマ化されたのは何時のことか? 中華史実系に食傷気味だった私は巷の話題とは裏腹に当作品を避けていました。しかし作者の前作である「日輪の遺産」を読み終えて当作品を読む事にしました。日本の維新辺りの清朝を語るのですが、緻密で繊細な空間描写に状況描写、登場人物が喋りだした途端に情感があふれ出るような生き生きとした人物設定など眠ることを忘れてしまう。全4巻は私のベストに含まれます | ||||
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簡単にまとめると 壬生義士伝が父との愛の物語なら、同作は母との愛の物語です。 確固たる安定感、最後はみんないい人で終わる浅田節ですが 下手に話をこねて「新しさ」を追求するのではなく、 さもすれば安易といわれかねないみんないい人物語を堂々と纏め上げるこの力量 それでも作者の政に対する主張はしっかり組み込んでいる。 大変楽しませてもらいました。 それにしても以前の作品の中で「天衣無縫のブス」などというブスの形容をしていましたが この作品はより磨きがかかった表現に昇華されていました、思うに同作者はブスと言わせたら日本一の小説家だと思います。 願わくばこれから先、より洗練され且つすばらしい形容を編み出して頂きたいものです。 作品の質に影響するものではありませんが中国語がちょっといただけない、 中国語が出てくるとき何回か「ン?!」と引っかかるところがありました。 向こう何十年も読み続けられる作品だと思います、 出来ればもう一度(日本語をわかる中国人から)校正を入れたほうがいいのでは? | ||||
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清朝末期を舞台とする歴史小説(全4冊) 中国の歴史を学んだので、すごーく面白い。 科挙、宦官、満州人・漢人、日清戦争、アヘン戦争 などなど ここらへんをきちんと抑えておくと、面白さが何倍にもなります。 時代背景としては、西太后の歴史といって良いのではないでしょうか。 最後に毛沢東が出てくるところなどなかなか面白い ストーリーはWikiから抜粋すると 貧家の子、李春雲(春児)は糞拾いによって生計を立てていたが、貧しい家族のために自ら浄身し、宦官となって西太后の下に出仕する。一方、春児の義兄で同郷の梁文秀(史了)は、光緒12年の科挙を首席(状元)で合格し、翰林院で九品官人法の官僚制度を上り始める。 この本の中で以下の会話が感慨深かった 「わからんかね、史了(人名)。 この国はどこか間違っているんだよ。 われわれが生まれたから20年の間、いったい何が起こった。 内乱と、外国からけしかけられた理不尽な戦。 その結果もたらされたものは、民衆への弾圧と不平等条約だけさ。 そして不幸の原因はすべて我らのうちにある。 つまり、論語読みの論語知らずばかりが国を支配したからだ。」 | ||||
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この小説には'@歴史小説として、'Aファンタジー小説として、'B哲学書として、の3つの魅力があります。どれほどの参考文献を調べたのか想像もつかないほど詳細でリアルな描写は「なるほど歴史はこうやって動いているのか」と納得させるほどの説得力を持っているし、史実をうまく解釈しファンタジー要素を入れることでより物語が面白く、示唆的なものになっています。そして何より、この小説には人生の指針となるような気付きを与えてくれる真理、哲学があちこちに盛り込まれています。政治や外交に限らず人生について、あるいは人間関係、逆境、幸福、そういった自分たちの日常生活に繋がる部分でも本当に考えさせられる、まさに一読の価値がある小説です。 | ||||
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中華(国)清朝末期の歴史物語。西太后が圧倒的な権力をふるっていた時代。清朝の滅びゆくさまを多くの歴史物語は西太后の現実乖離した政治能力を問題視するとともに、彼女の暴虐性を際立出せることが多いかと思います。この浅田次郎の「蒼穹の昴」では、どのようにアイデアを生み出したのか不思議なぐらいに面白い仕掛けがたくさんあり斬新な展開です。2人の主人公の梁文秀(科挙の秀才)と李春雲(貧民の子でのち宦官)を通じて、中華の科挙制度と宦官制度の実態を知ることができ、とても勉強になったと感じます。日本は中華より、多くの文化や制度を古代より受け取ってきたが、ついに、この科挙と宦官制は日本に入ることはなかった。(中華の周辺国は軒並み取り入れられている)これが中華と日本の違いであり、日本の日本たるところであると言われています。 その科挙により登用された官吏と、宦官という奴隷に囲まれた王宮の西太后について浅田次郎は、彼女をただの悪女ではなく清朝の中興の祖である乾隆帝の意思により清朝の終焉を担わされた不運な女傑として描きなおされ新鮮な解釈で物語を描いているのは駿逸。なぜ、日本の維新は成功し、中華の維新は失敗に終わったのか...すべての答えはこの科挙と宦官の世界にある。日本を知り、そして世界を知るために、この明治初期の中華=清朝の末期をこの物語を通じて堪能して見てください。いろいろな方が評価するように、浅田次郎の渾身の歴史感動巨編です。 | ||||
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面白いです。 特に梁文秀が科挙に合格するエピソードの部分は「やられた」と思いました。 先が楽しみです。 ストーリーとは別に科挙や宦官という中国の文化(?)は勉強になります。 科挙は気の遠くなるような試験ですね。 それだけの試験を乗り越えた人材を抱えながらなぜ清が 列強になすすべもなく滅んでしまったのか、 歴史の観点からも気になります。 | ||||
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中国の王朝時代を舞台にした小説ですが、読み始めたとたん、夢中になって4巻まで一気に読みました。 とくに一巻がいちばんおもしろかったです。 浅田次郎さん、いい本を書いてくれてありがとうございます。 | ||||
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昨年、吉川英治『三国志』を読み終わったあと、中国つながりで『蒼穹の昴』を読破。 『三国志』と違って登場人物の名前は覚えやすいしさほど多くないので、意外にすんなり読めました。 歴史が好きではなかった私としては、やはりこういう小説を通して歴史に興味を持つようになったというのが一番の収穫。西大后なんかは昔映画で観た悪女のイメージしか持っていなかったのだが、何故悪女に「なった(ならなければならなかった)」のか、あぁそういうことだったのかと。ここの部分やこの人は史実と違うフィクションとわかっても、著者の膨大な調べや筋を通した論理展開はさすがで、「納得させられている感」も心地良かったです。中国語の表現、例えば呼称の使い分けとか会話中の言葉などは、自然でこなれてるなと感心してしまいました。 全登場人物の中で一番印象的だったのはこの人。素敵でした。黒牡丹!!!!! | ||||
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浅田次郎の代表的小説で、中国清朝末期の壮大な大河物語として、 非常に読み応えがありました。 歴史の荒波の中で、持たざるもの達である貧民出身の宦官李春雲と 科挙合格者の梁文秀が、必死で自分の運命を切り拓いていく姿に感動します。 西太皇=悪女のイメージが崩れ、日本ではあまり知られていない 「李鴻章」という人物に対しての見識が深まるなど、当時の中国についての 造詣が深まったことも、この小説を読んで良かったと思う点です。 もちろん読み物としても面白く、私は寝食を忘れて読んでしまいました。 是非。 | ||||
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史実上の人物と架空の人物が入り混じって、清朝末期に繰り広げられる壮大な絵巻物語のはずなのだが、他のレビュアーも指摘しているように、万民のために清朝を葬り去ろうとする乾隆帝の霊の意思を受けて、西太后が苦悩するというメインテーマにちょっと無理があって、全体がすんなり流れない。 その無理が西太后の人物描写に反映して、小説中の西太后は矛盾だらけの馬鹿っぽいおばあさんにしか見えない。あの混乱した時代にあれだけ長い間権力の座にあった西太后が、聡明でなかったはずはないのに、小説中で彼女が発する言葉には、その聡明さの片鱗すら見えない。他の史実上の人物は、李鴻章をはじめ、栄禄や袁世凱、康有為などみんな生き生きとしているのに、西太后だけが幽霊の乾隆帝と同じくらいつかみどころがない。外交の矢面に立って、本人が発した言葉がそのまま記録されている李鴻章などとちがって、御簾の陰にいた西太后の人物像は、いまだに謎が多いのかもしれない。 西太后以外の史実上の人物の圧倒的な存在感で、主役だったはずの春児と梁文秀が、途中からかすんでしまったが、それも史実上の人物の取材が念入りだったからで、それなりに史実に忠実に書かれているようだ。インターネット上に登場人物の紹介もあって、どの人物が架空の人物かもすぐわかるので、歴史の教科書を読むより、ずっと楽しくこの時代を学ぶことができそうだ。科挙や宦官の制度なども念入りに書かれていて面白い。 ここで疑問がひとつ。この物語の主人公、春児は小柄だ。宦官は小柄だったのだろうか。かつてヨーロッパでボーイソプラノを保つために去勢されたカストラートたちの身長は通常より高かった。生殖成長が始まらず、栄養成長が長く続くからだ。10才前後で去勢したら、背は高くなるはずなんだけど。 | ||||
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フィクションならでは、浅田次郎さんならではの一冊。 実在しない人も登場して、清朝末期の、 中国ならではの政治の様子が表現されています。 そこにフィクションならではの物語性がふんだんに盛り込まれていて、それが面白い。 ちょっと長いのですがね。。文庫本だと4冊。 その長さも全く苦にはならない臨場感溢れる作品。 この小説を原作としたドラマが、中国と日本で共同制作されて、NHKで放映されました。 複数国で作ってほしいと思わせるこの作品。それが叶って読者としてちょっと嬉しいです。 ドラマを見た方にもおすすめです。 | ||||
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浅田さんの小説はどれも好きですが、これは一押し。寝不足になるほど真夜中読み続けました。 途中で止めることができないです。登場人物が生き生きとして、まるで目の前にいるよう。 文献をたくさんお調べになられたのでしょう。細かい描写ひとつひとつに説得力があります。 歴史小説でこれほどハラハラ楽しみながら読めるものも少ないです。 歴史超大作エンタメとでもいうのでしょうか。まるで上質な映画を見るように、シーンがどんどん目に浮かんできます。 | ||||
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わたしが人生をかけて待ち望んでいた中国史小説である。初めて出会ったのは10年前だが、すでに4回読んでいる。中学生のとき、吉川「三国志」に手を出したのが中国史に踏み込んだ始まりだった。しかし多くの人が讃える三国志に、わたしは感心できなかった。 「何とかの戦いがあってその結果がこうなり、次にこういう戦いがあってその結果はこうだった。」三国志はほとんどそんな調子で、表面の事実をひたすら列挙していくだけで、人間の内面にまで踏み込んで書いていないため、いくら読んでも共感が湧いてこないのだ。これをスケールの大きな小説だという人もいるが、わたしには大ざっぱで粗雑な小説としか思えなかった。 読み手の好みと感受性の問題だと言われれば、それまでだ。しかし誤解を恐れずに言うと、中国文学にはスケールの大きさはあるが、緻密さ・繊細さが欠けていて、日本文学はその逆である。その両者を兼ね備えたのがロシア文学であり、例えばトルストイ「戦争と平和」なのだ。緻密さとスケールの大きさが融合しているから、ロシア文学は世界中で読まれるのだと思う。 この融合を中国史で表現した小説の登場を待っていた。パールバック「大地」でもいいのだが、やはりアメリカ人には中国文明の理解に限界があるようだ。浅田氏は日本人が千年以上にわたり積み重ねてきた中国研究の伝統を背負い、奇跡を起こしてくれた。まったく不思議な小説の登場である。 陳舜臣氏のあと書きには失望した。古典知識を自慢しているだけで、あと書きになっていない。氏の独断場だった中国近代史に、才能ある日本人作家が踏み込んできたことに脅威を感じたのではないだろうか。氏の代表作「アヘン戦争」と読み比べてみるのも面白いかもしれない。 | ||||
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