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ジュリエット



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【この小説が収録されている参考書籍】
ジュリエット
ジュリエット (角川ホラー文庫)

ジュリエットの評価: 2.87/5点 レビュー 15件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.87pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全15件 1~15 1/1ページ
No.15:
(2pt)

大賞受賞作品にもかかわらず、退屈で冗長な作品。まるで怖くない。

日本ホラー小説大賞受賞作品を、年代の古いものから順に読んでいる。
本作品は、4作品目。

出だしは、期待を持たせた。
自己破産した主人公が、子供2人を連れて(妻とは死別)、南西諸島のどこかの島に渡る。
開発が中断されて放棄されたゴルフ場の維持・管理の仕事に就くためだ。
彼らは、ジャングルの只中にある、クラブハウスとして建てられた巨大な建物に住むが・・・

ところが、いつまでたっても、怖くならない。全体の2/3を過ぎても・・・いや、最後まで。
退屈な心理描写や、どうでもよいような出来事に関する記述が、延々と続く。
冗長過ぎて、読み進めるには、相当の忍耐力を要する。

その挙句、読み終えても、この話は結局何だったのか、という釈然としない気持ちだけが残る。
ホラーとしての怖さは、微塵も感じられない。

なぜこんな作品が大賞を受賞したのだろうか。
単行本に付されている選評を読むと、その疑問がある程度は解ける。

応募者にプロアマ問わないこの賞は、作品の完成度より、独創性や今後の期待値の高さを重視するようだ。
本作品も、弱点をいくつか指摘されている。
どの作品を推すか、だいぶ迷った選者もいた。

一方、本作の作者について選評には、「ひょっとするとこの作者は、大化けして日本のホラー史を書き替える傑作を書く才能を秘めている」、「今回の大賞で、さらに飛躍されるに違いない」などの言葉が寄せられており、期待値の高さが窺える。

だが、残念なことに、その期待はあまり実現しなかったようだ。
ジュリエット (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:ジュリエット (角川ホラー文庫)より
4043700024
No.14:
(2pt)

感想

途中まではおもしろかったし、ゾクッとしたところも多々ありました。
ただ、後半に入るに連れ無理に感動に持っていこうとしたのか、ダラダラ書かれてる感じがします。
文章表現は上手いのですが、たまに稚拙な文が目立ち、物語に入り込めなかったです。
犬のシーンは感動しました。
ジュリエット (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:ジュリエット (角川ホラー文庫)より
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No.13:
(3pt)

いまいち

破産宣告をした健吾は息子と娘を連れて南の島へ移住する。そこで、水字貝が亡くなった自分の妻を描いているところを目撃する。そこから、健吾ら家族に奇妙な出来事が訪れる。

島国のおおらかかつ、閉鎖的な世界観が素晴らしい。それとホラーが絶妙に相まみれている。
リーダビリティも高く、最後まで読ませる力がある。

しかし、肝心のホラー自体が凡庸で目新しさが無い。
しかも、ホラーの禁じ手を使ってしまっている。

ホラー大賞作品としては、物足りない作品。
ジュリエット (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:ジュリエット (角川ホラー文庫)より
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No.12:
(4pt)

ホラーとしては楽しめないが……

賽ノ河原で延々と小石を積んでいるような、囚われた心理パターンを延々と続ける登場人物達。こういう書き手って多いね。郵便屋(芹沢準)もそうだったし、視野の狭さに辟易してしまうなぁ。もちろん、それが面白い場合もある。しかし、こういった心理パターンがデフォってどうなんだろう。その点、乃南アサは、かなり巧く使い分ける作家ですね。・ 良い点吐露、心理描写、情景描写の織り交ぜ方が非常にうまい。夢と現のはざまを行ったり来たり、混乱するかしないか、もしくはその混乱自体が、穏やかに楽しめる。選評の島文学って良いネーミングだと思う。まさに、リゾートの思い出に浸るような感覚で、「混乱」をうまくホラーに噛み合わせている。それと盛り上げ方もうまい。小出しにしつつ、演出を図っているのは好印象。この人、純文学の方がいいかもね。・ 悪い点ごちゃ付き過ぎ。選評通り、ネタに一貫性がなく、関わりも希薄。せっかく小出しに演出しているのに、関連の薄さが全てをダメにしている。軽い物を積み上げて行くのは、良いが、関連が無いために全然心に残らない。ホラーとして積み重ならない。ネタ、一つ一つは、良質ホラーの前振り程度の能力はあるのに、積み重ならないから、より強い恐怖につながらないし、印象にも残らない。まったく――。もったいない。それと、囚われた心理パターンを延々と続ける作家さんに多いのが「くどさ」かな。そういう執着はある意味怖いが……。ただこの作家さんの場合は、軽快な会話や、一人遊びめいた呟きがあるから、割合楽しめる。あとは、結局何が書きたかったんだ? ってところかな。ネタと同じようにテーマも一貫していない。小説読むと、作家の性格ってモロ分かりだよねぇ。---ふと思う事として、なぜ大人は子供の心理が分からないんだ?通ってきた道だろう? なぜ忘れてしまうんだ?しかも5歳の子供に「死」が分からないって??? 御冗談を・・・。ああ、人による(子供による)かもしれないな。ただ、少なくとも、洋一は感受性が高く、察しの良さそうな子供だぞ。
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No.11:
(2pt)

何だろう。ところどころ冗長というか、まわりくどいよーなだらだらとした展開は。 とはいってもアイディアは凄く良いしホテルの不気味さもシャイニングを思い出したりして、面白くもあったんだけど、文庫本のほーがかなり良かった。
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No.10:
(2pt)

恐ろしくないところがホラー

この小説は人により好みが大きく別れると思います。おどろおどろしいホラーではありません。呪怨みたいなのが好きな方にはあまり向かないと思います。きれいなホラー小説です。
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No.9:
(3pt)

あんまり好きじゃない…

人物の心理描写とかが、個人的には合いませんでした。特に、主人公の弟の言動には違和感を感じました。ストーリー的に見れば、少し分かり辛かったりしたけど、面白いかな、と思いました。
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4043700024
No.8:
(4pt)

印象に残りにくい作品。

第八回日本ホラー小説大賞の大賞受賞作品ですので、文章は例に漏れず、文句なしに玄人レベル。しかし申し訳ないのですが、今までの大賞受賞作品に比べるとやや見劣りしてしまいます。第二回『パラサイト・イブ』、第四回『黒い家』、第六回『ぼっけえ、きょうてえ』…二年に一度ホラー史に残る傑作を輩出してきた賞の受賞者だけにレベルは勿論かなりのものですが、難点はテーマが弱くどうしても印象に残りにくいという所です。一回読んで少し経ったら、どんな話だったか忘れてしまいました。書評にもありましたが、日本版『シャイニング』のような話です。少しずつ狂気に捕らわれていく様を上手く書けるのは筆力の賜物でしょうが、折角ここまで書けるなら、もう少し独創的なアイデアが欲しいところです。それとタイトルから連想できるインパクトが弱い作品。再考の余地はありますね。亜熱帯の蒸し暑い気候の中、少しずつ背筋が冷えていくような建物一画の様子が鮮明に頭に描ける描写は見事。地元の言い伝え、噂、少女期の微妙で不安定な心の機微など、さりげなく挿入していく恐怖演出が、平凡な題材をありきたりなパラノイア作品のまま終わらせず、端正な小説に仕立上げています。しかしホラーよりも精神医学関係の話の方が面白く書ける方かもしれません。文章で読むかテーマで読むかによって好き嫌いの分かれる作品でしょう。少なくともホラー初心者にはおすすめできません。
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No.7:
(5pt)

気に入った!

圧倒的な筆力によるかなりの秀作である。梗概から「シャイニング」を想起してしまう人も多かろうが、そのせいでものすごく損をしてしまった作品に思う。描かれているものの本質も、舞台も全く別だ。冒頭部分から鳥肌がたちっぱなしである。ラストに至る流れはまさに圧巻。気に入った!
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No.6:
(4pt)

上手いと

思う。けど、ホラー要素は薄く、乙一っくになっているので、怖いものが読みたい人は避けたほうがいいかも。
 切ない恋愛小説的な部分に力を入れちゃったものだから。
 いや、こうゆうのもありだと思うけどね。
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4043700024
No.5:
(1pt)

禁じ手はやめて

ある島(石垣島とは慶良間諸島をイメージ)の使われていないゴルフ場でのお話。選評で、「島文学」と選考委員が書いていたが、バブル期にゴルフ場が計画されるほどの島ならば、結構リゾートしていると考えて読み進んでいたが、なんだか、イメージと違う(なぜ、この島で後述のようなことが起こるかの背景が全くない、これなら、渋谷の109の雑踏で、同じ思いを抱いても同じ)。
震災や、妻の死や、子どもたちの虐められた体験など、誰でも持ちうる思いを抱えて島に来た、父親と子ども二人。ある老人(影が薄すぎ、ついでに、島からいなくなるし・・・)の言葉と魂抜け?なる現場をみて、先述の思い出が大きく膨らみ、恐怖になるかと思いきや・・・・・結末は、だからどうなのよって感じ。
禁じ手でしょう、これは・・・
ホラー? 違うでしょ。人生には避けられない苦悩や、突然に幸福が断ち切られるのだということを描きたい純文学? 違うでしょう。
ジュリエット (角川ホラー文庫)Amazon書評・レビュー:ジュリエット (角川ホラー文庫)より
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No.4:
(2pt)

ホラー小説大賞受賞作がこの程度とは

南の島でゴルフ場管理の仕事に就いた小泉健二、彼の14才の娘・ルカとその弟・洋一が体験した不可思議な出来事を描く、第8回日本ホラー小説大賞受賞作である。ホラーに相応しいテーマを扱っているが、多少、生理的嫌悪感を催す描写があったものの、恐怖感を醸し出すような描写や、スリリングなストーリー展開は無く、がっかりさせられた作品である。
貝の中身を貝殻から引き出す「魂抜け」というものが、冒頭に出てくる。中身が抜け出す瞬間を見てはいけないと言うこの「魂抜け」は、魅力的なモチーフになり得たと思うのだが、ストーリーへの絡みが希薄だったのが残念である。
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No.3:
(5pt)

ちょっと変わった恋愛小説

「橋をわたる」が私的におもしろかったので、こちらも読んでみた。やっぱり、なんか独特な世界がある。ホラーのようでいてホラーではないから、おどろおどろしたものを期待してる人には向かないかも。
これはむしろ、ちょっと変わった恋愛小説のような気がする。主人公の「ルカ」という少女が、とてもよかった。弟の「洋一」も。思い出たちも。ホラー大賞取ってるからホラー的に読まれてしまうだろうけど、これは不可能な恋について書かれたものだ。最後は切なくなって涙が出てしまった。フミオさんがなんか、哀しくていいなあ。
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No.2:
(2pt)

日本ホラー小説大賞?

日本ホラー小説大賞というので期待して読みましたが、何が、どーして怖いのか?という恐怖対象が明確に伝わってこないために、ホラー小説としての恐怖を感じられませんでした。象徴的な表現が多く、結末も予想通りであり、「この後どうなるんだろう」という期待感が湧いこない作品で、とっても残念でした・・・
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No.1:
(2pt)

日本ホラー小説大賞?

日本ホラー小説大賞というので期待して読みましたが、何が、どーして怖いのか?という恐怖対象が明確に伝わってこないために、ホラー小説としての恐怖を感じられませんでした。象徴的な表現が多く、結末も予想通りであり、「この後どうなるんだろう」という期待感が湧いこない作品で、とっても残念でした・・・
ジュリエットAmazon書評・レビュー:ジュリエットより
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