無情の世界

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評判

無情の世界の評価:

4.16/5点 レビュー 19件。 D ランク

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平均点4.16pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全40件 21〜40 2/2ページ
No.20
(4pt)

現代を象徴する作品

阿部和重の作品に触れたのはこれが初めて。本書は三つの物語で一つの世界が構成されている。私は本書から「狂気、暴力によって惹き起こされる悲劇の連鎖を食い止めるものとは何であるのか。そして今それが失われているのではないか」というメタ・メッセージを読み取った。
最初の「トライアングルズ」では自らの狂気を自覚し、その狂気を自身へと折り返すことで悲劇の連鎖を断ち切ろうとする「先生」が描かれる。「先生」によって世界は一時的であれ救われる。二番目の「無情の世界」では連鎖の渦に今まさに巻き込まれようとしている少年が、抵抗する術をネットに求めている。ここでは世界は救われるかもしれないし救われないかもしれないという曖昧さが残るが、最後の「鏖(みなごろし)」では、すべての人が連鎖に巻き込まれ、なすがままであり、世界の破滅は確実な状況へと追い込まれる。すべてを他人のせいにして自らを省みることのない自己中心的な人間が溢れかえっている現代を象徴している。
無情の世界 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 無情の世界 (新潮文庫)より
4101377235
No.19
(4pt)

現代を象徴する作品

阿部和重の作品に触れたのはこれが初めて。本書は三つの物語で一つの世界が構成されている。私は本書から「狂気、暴力によって惹き起こされる悲劇の連鎖を食い止めるものとは何であるのか。そして今それが失われているのではないか」というメタ・メッセージを読み取った。
最初の「トライアングルズ」では自らの狂気を自覚し、その狂気を自身へと折り返すことで悲劇の連鎖を断ち切ろうとする「先生」が描かれる。「先生」によって世界は一時的であれ救われる。二番目の「無情の世界」では連鎖の渦に今まさに巻き込まれようとしている少年が、抵抗する術をネットに求めている。ここでは世界は救われるかもしれないし救われないかもしれないという曖昧さが残るが、最後の「鏖(みなごろし)」では、すべての人が連鎖に巻き込まれ、なすがままであり、世界の破滅は確実な状況へと追い込まれる。すべてを他人のせいにして自らを省みることのない自己中心的な人間が溢れかえっている現代を象徴している。
無情の世界 Amazon書評・レビュー: 無情の世界より
4062091313
No.18
(5pt)

これも世界、これが世界。

時々こんな小説に出会うことが出来る。何も知識もないまま本屋でそれに触れて、出会った本が逆にその小説家の名前を僕の胸に刻んだり。
この本はそんな本の一つだ。
著名だった作者を知らなかった僕がこの業界に疎いのは問題だが、運よく、この小説と出会えて良かったと思う。確かにこの本の内容は人によって好き嫌いはあるかもしれない。しかし、このような真っ暗な世界は僕は好きでたまらない。なぜなら、真っ暗な世界でこそ、煌きがより一層生えるのだから。
無情の世界 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 無情の世界 (新潮文庫)より
4101377235
No.17
(5pt)

これも世界、これが世界。

時々こんな小説に出会うことが出来る。何も知識もないまま本屋でそれに触れて、出会った本が逆にその小説家の名前を僕の胸に刻んだり。
この本はそんな本の一つだ。
著名だった作者を知らなかった僕がこの業界に疎いのは問題だが、運よく、この小説と出会えて良かったと思う。確かにこの本の内容は人によって好き嫌いはあるかもしれない。しかし、このような真っ暗な世界は僕は好きでたまらない。なぜなら、真っ暗な世界でこそ、煌きがより一層生えるのだから。
無情の世界 Amazon書評・レビュー: 無情の世界より
4062091313
No.16
(4pt)

阿部和重の

 野間文芸新人賞受賞作。
 とにかく読んでいて面白い。リアリティが崩壊した現代社会、もう人々は愛とストーキングの区別もつかなくなり、子供はわけもなく傷つく。
 自分が一番気になったのは表題作。
 ショッキングな話です。最後の最後に明かされる秘密がまさしくショック。主人公は明らかに傷ついているが、その痛みを上手く痛みとして取り込めていない感がある。情けなさ100パーセントで、行間からそのみじめっぷりがひしひしと湧き出してくる。家族との触れ合いがあるがそれに頼ろうとしない。そして、困って困って助けを求める先がネットの住人たち。うーん、現代的じゃないですか。
無情の世界 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 無情の世界 (新潮文庫)より
4101377235
No.15
(4pt)

阿部和重の

 野間文芸新人賞受賞作。
 とにかく読んでいて面白い。リアリティが崩壊した現代社会、もう人々は愛とストーキングの区別もつかなくなり、子供はわけもなく傷つく。
 自分が一番気になったのは表題作。
 ショッキングな話です。最後の最後に明かされる秘密がまさしくショック。主人公は明らかに傷ついているが、その痛みを上手く痛みとして取り込めていない感がある。情けなさ100パーセントで、行間からそのみじめっぷりがひしひしと湧き出してくる。家族との触れ合いがあるがそれに頼ろうとしない。そして、困って困って助けを求める先がネットの住人たち。うーん、現代的じゃないですか。
無情の世界 Amazon書評・レビュー: 無情の世界より
4062091313
No.14
(5pt)

阿部さん、おもしろすぎます!!!

阿部氏のパルプ的小説づくりの才が爆裂した感のある短編集。狂気と笑気が絶妙なバランスでブレンドされ、ラストへ向けて駆け抜けていきます。鏖(みなごろし)は、その映像が次々と浮かんできて、どうしようもなく楽しめました。 ほんっと悔しくなるぐらい!本当は、この作品で芥川賞をとってもらいたかったですよ。
無情の世界 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 無情の世界 (新潮文庫)より
4101377235
No.13
(5pt)

阿部さん、おもしろすぎます!!!

阿部氏のパルプ的小説づくりの才が爆裂した感のある短編集。狂気と笑気が絶妙なバランスでブレンドされ、ラストへ向けて駆け抜けていきます。鏖(みなごろし)は、その映像が次々と浮かんできて、どうしようもなく楽しめました。 ほんっと悔しくなるぐらい!本当は、この作品で芥川賞をとってもらいたかったですよ。
無情の世界 Amazon書評・レビュー: 無情の世界より
4062091313
No.12
(4pt)

お笑い系

お笑い芸人ですな、阿部ちゃんは。3編の短編すべてを通して狂気の匂いがする。そしてそこはかとなく漂ってくる笑いの感覚。不健康な笑いの後に暗い気持ちになるお笑い。息子に「ドラえもん」を全巻買い与えた父親が、「のび太には構うな、あいつのことは放っておけ!」と怒鳴るんですよ。変な小説ですよねえ。文庫の巻末の加藤典洋さんの解説が近年まれに見る駄文。
無情の世界 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 無情の世界 (新潮文庫)より
4101377235
No.11
(4pt)

お笑い系

お笑い芸人ですな、阿部ちゃんは。3編の短編すべてを通して狂気の匂いがする。そしてそこはかとなく漂ってくる笑いの感覚。不健康な笑いの後に暗い気持ちになるお笑い。息子に「ドラえもん」を全巻買い与えた父親が、「のび太には構うな、あいつのことは放っておけ!」と怒鳴るんですよ。変な小説ですよねえ。文庫の巻末の加藤典洋さんの解説が近年まれに見る駄文。
無情の世界 Amazon書評・レビュー: 無情の世界より
4062091313
No.10
(4pt)

よみやすい短編

異様さが世界そのものになっている物語。怖いのは、冷静な記述が主人公たちの思考とシンクロするところ。主人公のなかでは、普通に思考しているのに、外からは異様なってしまうっていう・・・。でも一番何が異様かというと、こんなのを書いた作者ですね。
無情の世界 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 無情の世界 (新潮文庫)より
4101377235
No.9
(4pt)

よみやすい短編

異様さが世界そのものになっている物語。怖いのは、冷静な記述が主人公たちの思考とシンクロするところ。主人公のなかでは、普通に思考しているのに、外からは異様なってしまうっていう・・・。でも一番何が異様かというと、こんなのを書いた作者ですね。
無情の世界 Amazon書評・レビュー: 無情の世界より
4062091313
No.8
(3pt)

どの作品もまともではありません

~三つの短編が収められた本である。それぞれの評価を記すと、トライアングルズ:星二つ無情の世界:星四つ鏖(みなごろし):星三つ半というところです。どの作品もまともではありません。それなりに楽しめますが、読み終わると精神的にどっと疲れてしまうような作品ばかりですので、自分をごく普通の人と考えている人には、深夜に読むことをおす~~すめしません。「トライアングルズ」は気が向いたら読んでください。大人子供(小学校六年生)が語り部の、どこまでも訳が分からない作品です。表題作の「無情の世界」は20頁前後の短い短編で、気の弱いいつも何かにびくびくしているような高校生が体験した夜九時から次の日の午後二時頃までの出来事をあつかったもので、一番私の身近に感じた短編です。~~「鏖(みなごろし)」はオオタタツユキというろくでなしの若者をはじめとしてちょい役に至るまででてくる登場人物のほとんどすべてが、虚勢だけで生きていて、いつもハリネズミのように神経を逆立てています。そして暴力にふりまわされている・・・、そんな世界に生きるひとたちの半日をあつかっています。阿部和重さんのストーリーテリングは非常に上~~手いのだが(特にどの短編も出だしは極上)、どれを読んでも短編にこそぴったりで、長編にはとても向かないのではないか、と感じました。(ほっとするところがない) 100頁をこえたら多分読み手の心も病んできて、とてもそれ以上読むに耐えないようにおもいます。(これは褒め言葉です)でも、彼の小説を好きなひとは本当に好きなんだろうな、とおもいま~~した。~
無情の世界 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 無情の世界 (新潮文庫)より
4101377235
No.7
(3pt)

どの作品もまともではありません

~三つの短編が収められた本である。それぞれの評価を記すと、トライアングルズ:星二つ無情の世界:星四つ鏖(みなごろし):星三つ半というところです。どの作品もまともではありません。それなりに楽しめますが、読み終わると精神的にどっと疲れてしまうような作品ばかりですので、自分をごく普通の人と考えている人には、深夜に読むことをおす~~すめしません。「トライアングルズ」は気が向いたら読んでください。大人子供(小学校六年生)が語り部の、どこまでも訳が分からない作品です。表題作の「無情の世界」は20頁前後の短い短編で、気の弱いいつも何かにびくびくしているような高校生が体験した夜九時から次の日の午後二時頃までの出来事をあつかったもので、一番私の身近に感じた短編です。~~「鏖(みなごろし)」はオオタタツユキというろくでなしの若者をはじめとしてちょい役に至るまででてくる登場人物のほとんどすべてが、虚勢だけで生きていて、いつもハリネズミのように神経を逆立てています。そして暴力にふりまわされている・・・、そんな世界に生きるひとたちの半日をあつかっています。阿部和重さんのストーリーテリングは非常に上~~手いのだが(特にどの短編も出だしは極上)、どれを読んでも短編にこそぴったりで、長編にはとても向かないのではないか、と感じました。(ほっとするところがない) 100頁をこえたら多分読み手の心も病んできて、とてもそれ以上読むに耐えないようにおもいます。(これは褒め言葉です)でも、彼の小説を好きなひとは本当に好きなんだろうな、とおもいま~~した。~
無情の世界 Amazon書評・レビュー: 無情の世界より
4062091313
No.6
(5pt)

映像化希望!

 表題作「無情の世界」を含む三作品が収録させている。お勧めなのは、「鏖(みなごろし)」である。大馬鹿者が超レアな腕時計を万引きする。しかも命がけで。先の読めない展開が飽きさせない。読んでいると頭の中で映像が動き出す。 妄想万歳!アメリカ万歳!
無情の世界 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 無情の世界 (新潮文庫)より
4101377235
No.5
(5pt)

映像化希望!

 表題作「無情の世界」を含む三作品が収録させている。お勧めなのは、「鏖(みなごろし)」である。大馬鹿者が超レアな腕時計を万引きする。しかも命がけで。先の読めない展開が飽きさせない。読んでいると頭の中で映像が動き出す。 妄想万歳!アメリカ万歳!
無情の世界 Amazon書評・レビュー: 無情の世界より
4062091313
No.4
(3pt)

無情の世界

まさに 無情の世界 です。読みやすいです。この人の作品は、文章を読んで情景が浮かんでくるというのではなく、映像にしたらおもしろそうだなというか、映像になりやすいな、みたいな感覚です。やっぱり映画学校卒業してるからなんでしょうかね。
無情の世界 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 無情の世界 (新潮文庫)より
4101377235
No.3
(3pt)

無情の世界

まさに 無情の世界 です。読みやすいです。この人の作品は、文章を読んで情景が浮かんでくるというのではなく、映像にしたらおもしろそうだなというか、映像になりやすいな、みたいな感覚です。やっぱり映画学校卒業してるからなんでしょうかね。
無情の世界 Amazon書評・レビュー: 無情の世界より
4062091313
No.2
(3pt)

手堅くまとまっているもののマンネリ感も^^;

危機的状況に追い込まれた人間の狂気を書いた作品。彼の作品はほとんどが同じ傾向で書かれているので前作のインディヴィジュアルプロジェクションが気に入ったならば、買って満足できると思います。(格段に読みやすくまとまっている)ジャケットの常盤響さんの写真が気に入った方もぜひ^^
無情の世界 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 無情の世界 (新潮文庫)より
4101377235
No.1
(3pt)

手堅くまとまっているもののマンネリ感も^^;

危機的状況に追い込まれた人間の狂気を書いた作品。彼の作品はほとんどが同じ傾向で書かれているので前作のインディヴィジュアルプロジェクションが気に入ったならば、買って満足できると思います。(格段に読みやすくまとまっている)ジャケットの常盤響さんの写真が気に入った方もぜひ^^
無情の世界 Amazon書評・レビュー: 無情の世界より
4062091313