インディヴィジュアル・プロジェクション

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評判

インディヴィジュアル・プロジェクションの評価:

3.66/5点 レビュー 41件。 D ランク

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平均点3.66pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全82件 21〜40 2/5ページ
No.62
(5pt)

大体、2作目は失敗作であるジンクスを吹き飛ばした傑作。

東北の山形県出身なので、同じ東北の田舎町の人間としては、特に思い入れは強いのかもしれませんが、彼の処女作「アメリカの夜」が凄くて、そしてこれが来ましたよね。間違いなく、本物だと思いましたね。見事な傑作です。また、当時は渋谷系J文学とポップに言われてましたけど、新しい文学の潮流を確かに作ったエポックメイキングな作品でもあるでしょう。その後、ある意味で、天才の伊坂幸太郎さんに押されちゃいますが、そのエンターテインメント性から言えば・・。彼は、別な方向性へ向かって行ったわけです。明らかに、ダブル村上世代から、脱した一冊ですね。まず、表紙だけで買い、ですよね。良い写真ですが、内容とは全く違います。「美丘」の表紙も、つい買いたくなる表紙ですけど(笑)でも、石田衣良さんの「池袋ウエストゲートパーク」シリーズより、面白いですよ。衣良さんよりは、池袋少年ギャング闘争を描いた井上三太さんの漫画の方がずっと面白いですね、僕には。この本はもちろん、それ以上ですよ。絶対に。東北人、阿部さん、冲方さん、清野さん、伊坂さん、宮藤官九郎さん、「掏り」を書いた作家・・、みんながんばってまんがな。井上ひさしさんの功績も土井晩翠さんの功績も大きいのかな?
インディヴィジュアル・プロジェクション Amazon書評・レビュー: インディヴィジュアル・プロジェクションより
4104180017
No.61
(5pt)

大体、2作目は失敗作であるジンクスを吹き飛ばした傑作。

東北の山形県出身なので、同じ東北の田舎町の人間としては、特に思い入れは強いのかもしれませんが、彼の処女作「アメリカの夜」が凄くて、そしてこれが来ましたよね。間違いなく、本物だと思いましたね。見事な傑作です。また、当時は渋谷系J文学とポップに言われてましたけど、新しい文学の潮流を確かに作ったエポックメイキングな作品でもあるでしょう。その後、ある意味で、天才の伊坂幸太郎さんに押されちゃいますが、そのエンターテインメント性から言えば・・。彼は、別な方向性へ向かって行ったわけです。明らかに、ダブル村上世代から、脱した一冊ですね。まず、表紙だけで買い、ですよね。良い写真ですが、内容とは全く違います。「美丘」の表紙も、つい買いたくなる表紙ですけど(笑)でも、石田衣良さんの「池袋ウエストゲートパーク」シリーズより、面白いですよ。衣良さんよりは、池袋少年ギャング闘争を描いた井上三太さんの漫画の方がずっと面白いですね、僕には。この本はもちろん、それ以上ですよ。絶対に。東北人、阿部さん、冲方さん、清野さん、伊坂さん、宮藤官九郎さん、「掏り」を書いた作家・・、みんながんばってまんがな。井上ひさしさんの功績も土井晩翠さんの功績も大きいのかな?
インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫)より
4101377219
No.60
(4pt)

渋谷を暗躍するぼく、女子高生、ヤクザ

渋谷の古ぼけた映画館で映写技師として働くオヌマは25歳。バイトの同僚の売ったケンカではやたら強いということがわかった彼の過去にはいったいなにがあったのか。彼の日記がそれを次第に明らかにしていく・・・。阿部和重といえば、この常盤響がつとめる本作の表紙がもっとも有名だと思うが、彼の代表的著作の一つ。彼の小説には「とにかく胡散臭い人」がよくよく顔を出す。本作でも、主人公の地元とで謎の私塾を開いているマサキの胡散臭さは、特筆すべきものがある。その目的のわからなさや、スケールは大きいがたまらなく嘘っぽいこととやそれに見合うちんけな末路にしろ、決してお金は貸したりなどして関わりたくはないが(十中八九迷惑をかけられるから)、人づてにずっとその動向を探っていたいと思わせる。本作はあくまでオヌマの回想に登場するのみであり、あくまでストーリーに絡んでくることはないが、一際魅力を放っている。もうひとつ、阿部作品の中で妖しい魅力を放っているのは、後の『ニッポニア・ニッポン』にも通ずるような誇大妄想気味の主人公の存在である。日記の中で自分の思考の過程を、まさに漏らすことなく筆記し続けている彼であるが、実はこのオヌマも決してまともだといはいえず、読者はこれが彼の日記を盗み見るという体さいであることを忘れかけていたころに、ある「錯誤」を彼がしているということを知り、足場を急に外されたかのような薄ら寒い思いをすることになるだろう。そう、この小説は地の文もうかうか読んでられないのだ。
インディヴィジュアル・プロジェクション Amazon書評・レビュー: インディヴィジュアル・プロジェクションより
4104180017
No.59
(4pt)

渋谷を暗躍するぼく、女子高生、ヤクザ

渋谷の古ぼけた映画館で映写技師として働くオヌマは25歳。バイトの同僚の売ったケンカではやたら強いということがわかった彼の過去にはいったいなにがあったのか。彼の日記がそれを次第に明らかにしていく・・・。阿部和重といえば、この常盤響がつとめる本作の表紙がもっとも有名だと思うが、彼の代表的著作の一つ。彼の小説には「とにかく胡散臭い人」がよくよく顔を出す。本作でも、主人公の地元とで謎の私塾を開いているマサキの胡散臭さは、特筆すべきものがある。その目的のわからなさや、スケールは大きいがたまらなく嘘っぽいこととやそれに見合うちんけな末路にしろ、決してお金は貸したりなどして関わりたくはないが(十中八九迷惑をかけられるから)、人づてにずっとその動向を探っていたいと思わせる。本作はあくまでオヌマの回想に登場するのみであり、あくまでストーリーに絡んでくることはないが、一際魅力を放っている。もうひとつ、阿部作品の中で妖しい魅力を放っているのは、後の『ニッポニア・ニッポン』にも通ずるような誇大妄想気味の主人公の存在である。日記の中で自分の思考の過程を、まさに漏らすことなく筆記し続けている彼であるが、実はこのオヌマも決してまともだといはいえず、読者はこれが彼の日記を盗み見るという体さいであることを忘れかけていたころに、ある「錯誤」を彼がしているということを知り、足場を急に外されたかのような薄ら寒い思いをすることになるだろう。そう、この小説は地の文もうかうか読んでられないのだ。
インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫)より
4101377219
No.58
(4pt)

渋谷を暗躍するぼく、女子高生、ヤクザ

渋谷の古ぼけた映画館で映写技師として働くオヌマは25歳。バイトの同僚の売った
ケンカではやたら強いということがわかった彼の過去にはいったいなにがあったのか。
彼の日記がそれを次第に明らかにしていく・・・。
阿部和重といえば、この常盤響がつとめる本作の表紙がもっとも有名だと思うが、彼
の代表的著作の一つ。
彼の小説には「とにかく胡散臭い人」がよくよく顔を出す。本作でも、主人公の地元と
で謎の私塾を開いているマサキの胡散臭さは、特筆すべきものがある。その目的の
わからなさや、スケールは大きいがたまらなく嘘っぽいこととやそれに見合うちんけな
末路にしろ、決してお金は貸したりなどして関わりたくはないが(十中八九迷惑をかけ
られるから)、人づてにずっとその動向を探っていたいと思わせる。本作はあくまでオヌ
マの回想に登場するのみであり、あくまでストーリーに絡んでくることはないが、一際
魅力を放っている。
もうひとつ、阿部作品の中で妖しい魅力を放っているのは、後の『ニッポニア・ニッポン』
にも通ずるような誇大妄想気味の主人公の存在である。日記の中で自分の思考の過
程を、まさに漏らすことなく筆記し続けている彼であるが、実はこのオヌマも決してまとも
だといはいえず、読者はこれが彼の日記を盗み見るという体さいであることを忘れかけて
いたころに、ある「錯誤」を彼がしているということを知り、足場を急に外されたかのような
薄ら寒い思いをすることになるだろう。そう、この小説は地の文もうかうか読んでられない
のだ。
インディヴィジュアル・プロジェクション Amazon書評・レビュー: インディヴィジュアル・プロジェクションより
4104180017
No.57
(4pt)

渋谷を暗躍するぼく、女子高生、ヤクザ

渋谷の古ぼけた映画館で映写技師として働くオヌマは25歳。バイトの同僚の売った
ケンカではやたら強いということがわかった彼の過去にはいったいなにがあったのか。
彼の日記がそれを次第に明らかにしていく・・・。
阿部和重といえば、この常盤響がつとめる本作の表紙がもっとも有名だと思うが、彼
の代表的著作の一つ。
彼の小説には「とにかく胡散臭い人」がよくよく顔を出す。本作でも、主人公の地元と
で謎の私塾を開いているマサキの胡散臭さは、特筆すべきものがある。その目的の
わからなさや、スケールは大きいがたまらなく嘘っぽいこととやそれに見合うちんけな
末路にしろ、決してお金は貸したりなどして関わりたくはないが(十中八九迷惑をかけ
られるから)、人づてにずっとその動向を探っていたいと思わせる。本作はあくまでオヌ
マの回想に登場するのみであり、あくまでストーリーに絡んでくることはないが、一際
魅力を放っている。
もうひとつ、阿部作品の中で妖しい魅力を放っているのは、後の『ニッポニア・ニッポン』
にも通ずるような誇大妄想気味の主人公の存在である。日記の中で自分の思考の過
程を、まさに漏らすことなく筆記し続けている彼であるが、実はこのオヌマも決してまとも
だといはいえず、読者はこれが彼の日記を盗み見るという体さいであることを忘れかけて
いたころに、ある「錯誤」を彼がしているということを知り、足場を急に外されたかのような
薄ら寒い思いをすることになるだろう。そう、この小説は地の文もうかうか読んでられない
のだ。
インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫)より
4101377219
No.56
(3pt)

買い、かな・・・。

渋谷系とかJ文学とかかまびすしく騒がれていましたし、このあとにこの人が書いたものと関連させて考えなければいけないかとも思いますが、「こういった世界もあるんだなぁ、ないかもしれないけど、小説だから」といった醒めた気持ちにさせられました。個人的に苦手な話題で、体質的な問題だとは思いますが、あまり楽しめませんでした。誤解を恐れずに言えば、映画のよい原作になるような(あるいはそれを見越して書かれているような)小説は、ひとつの作品としては本質的によい作品にはなりえないと考えているので。
インディヴィジュアル・プロジェクション Amazon書評・レビュー: インディヴィジュアル・プロジェクションより
4104180017
No.55
(3pt)

買い、かな・・・。

渋谷系とかJ文学とかかまびすしく騒がれていましたし、このあとにこの人が書いたものと関連させて考えなければいけないかとも思いますが、「こういった世界もあるんだなぁ、ないかもしれないけど、小説だから」といった醒めた気持ちにさせられました。個人的に苦手な話題で、体質的な問題だとは思いますが、あまり楽しめませんでした。誤解を恐れずに言えば、映画のよい原作になるような(あるいはそれを見越して書かれているような)小説は、ひとつの作品としては本質的によい作品にはなりえないと考えているので。
インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫)より
4101377219
No.54
(4pt)

インディヴィジュアル・インプレッション

著者の魅力が出ている。

J文学と呼ばれてはいるが、そういったことばでカテゴライズしたくない作品でもある。

手紙形式という、割と古い手法をちょっとひねって、最後の最後に実はそれが、スパイ養成塾のレポートであるというのは、なかなかよいと思った。

大小の伏線もあり、不可解な部分、倒錯する部分ありで、楽しめる。

この作品は、たぶん読む人によって受け取り方に非常に巾が出る作品。
インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫)より
4101377219
No.53
(4pt)

インディヴィジュアル・インプレッション

著者の魅力が出ている。
J文学と呼ばれてはいるが、そういったことばでカテゴライズしたくない作品でもある。
手紙形式という、割と古い手法をちょっとひねって、最後の最後に実はそれが、スパイ養成塾のレポートであるというのは、なかなかよいと思った。
大小の伏線もあり、不可解な部分、倒錯する部分ありで、楽しめる。
この作品は、たぶん読む人によって受け取り方に非常に巾が出る作品。
インディヴィジュアル・プロジェクション Amazon書評・レビュー: インディヴィジュアル・プロジェクションより
4104180017
No.52
(4pt)

阿部和重全開

日記形式で書かれた小説に限らず、誰かの視点でその小説が書かれている場合その視点や思考は主観に過ぎず、そこにおける客観性というものを読者は「他者の言動」のみからしか判断することができない。では、その他者が真実を述べていなかったらどうなるのか。自分を騙そうとしているとしたらどうなのか。あるいは。……。
膨大な伏線とほとんど解決されないまま終わるそれら(かなり集中して読んでいたせいで少し泣けた)、もしくは無数の解釈が可能なそれら。そしてラスト。
読み終わった瞬間は消化不良な想いがじわじわと湧くけれど、東浩紀の解説によってその想い以上に驚嘆が広がる。阿部和重が好きならオススメ。自分が理解できていないのに言うのはなんだけど、芥川賞受賞作の「グランド・フィナーレ」よりはこちらの方を強く勧めます。
インディヴィジュアル・プロジェクション Amazon書評・レビュー: インディヴィジュアル・プロジェクションより
4104180017
No.51
(4pt)

阿部和重全開

日記形式で書かれた小説に限らず、誰かの視点でその小説が書かれている場合その視点や思考は主観に過ぎず、そこにおける客観性というものを読者は「他者の言動」のみからしか判断することができない。では、その他者が真実を述べていなかったらどうなるのか。自分を騙そうとしているとしたらどうなのか。あるいは。……。
膨大な伏線とほとんど解決されないまま終わるそれら(かなり集中して読んでいたせいで少し泣けた)、もしくは無数の解釈が可能なそれら。そしてラスト。
読み終わった瞬間は消化不良な想いがじわじわと湧くけれど、東浩紀の解説によってその想い以上に驚嘆が広がる。阿部和重が好きならオススメ。自分が理解できていないのに言うのはなんだけど、芥川賞受賞作の「グランド・フィナーレ」よりはこちらの方を強く勧めます。
インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫)より
4101377219
No.50
(4pt)

巡る阿部ワールド

 ただ、この作品が 面白いのか、面白くないのか、それだけを気にしているあなたに僕が言うとするならば、この作品は 面白い。がしかし、阿部和重の本をまだ読んだことがない人にとっては、内容はともかくとして、書き方がハードな文体である為に、読みにくいかもしれない、ということは頭に入れておいてほしい。
 もう少し、この作品の詳細を言うあなたに。この作品は旧友との間での心理戦が繰り広げられ、スリルのある作品だと僕は思っている。だが阿部和重は、書き方が固く厳しく、その分、読むスピードが落ちる。そう言った意味で、展開が遅い(逆に阿部ワールドを体感できる)。その中で、こういったスリルのある作品を書ける阿部にはかなり感動させられてしまった。シメも阿部らしい終わりで、この作品を読めば、阿部和重を知ることが出来ると僕は思う。
 かなり詳細を知りたいあなたに僕がレビューを書くとするなら、少し話の内容を説明することになる。それに加え、阿部和重の他の作品を読まないと僕が記述する内容が分からなくなってしまいかねない。
 文体はあくまでも"阿部和重"なわけだが、このインディヴィジュアル・プロジェクションの以後に発刊された、『シンセミア』、『グランド・フィナーレ』、『プラスティック・ソウル』と比較すると、ストーリーのプロットの組み方がかなり異なってくる。
 インディビジュアル・プロジェクションやニッポンニアニッポンといった作品は『一つの目的』を通してストーリーが発展していくのだ。それに比べると、グランド・フィナーレ等はコレといった目的もなく、ストーリーの展開も地味で(しかし面白い)、リアリティが追及されている様に見える。
 そこが、阿部和重の前後の作品の違いだと思われる。
 この作品の素晴らしいところは、一つの目的(心理戦をこなしていく)へ向かう過程での面白みが存分に書かれていて、ストーリーが巡るに巡る。グランド・フィナーレ等を先に読んだ方々には、こういう"阿部和重"があることを是非とも知ってほしい。
インディヴィジュアル・プロジェクション Amazon書評・レビュー: インディヴィジュアル・プロジェクションより
4104180017
No.49
(4pt)

巡る阿部ワールド

 ただ、この作品が 面白いのか、面白くないのか、それだけを気にしているあなたに僕が言うとするならば、この作品は 面白い。がしかし、阿部和重の本をまだ読んだことがない人にとっては、内容はともかくとして、書き方がハードな文体である為に、読みにくいかもしれない、ということは頭に入れておいてほしい。
 もう少し、この作品の詳細を言うあなたに。この作品は旧友との間での心理戦が繰り広げられ、スリルのある作品だと僕は思っている。だが阿部和重は、書き方が固く厳しく、その分、読むスピードが落ちる。そう言った意味で、展開が遅い(逆に阿部ワールドを体感できる)。その中で、こういったスリルのある作品を書ける阿部にはかなり感動させられてしまった。シメも阿部らしい終わりで、この作品を読めば、阿部和重を知ることが出来ると僕は思う。
 かなり詳細を知りたいあなたに僕がレビューを書くとするなら、少し話の内容を説明することになる。それに加え、阿部和重の他の作品を読まないと僕が記述する内容が分からなくなってしまいかねない。
 文体はあくまでも"阿部和重"なわけだが、このインディヴィジュアル・プロジェクションの以後に発刊された、『シンセミア』、『グランド・フィナーレ』、『プラスティック・ソウル』と比較すると、ストーリーのプロットの組み方がかなり異なってくる。
 インディビジュアル・プロジェクションやニッポンニアニッポンといった作品は『一つの目的』を通してストーリーが発展していくのだ。それに比べると、グランド・フィナーレ等はコレといった目的もなく、ストーリーの展開も地味で(しかし面白い)、リアリティが追及されている様に見える。
 そこが、阿部和重の前後の作品の違いだと思われる。
 この作品の素晴らしいところは、一つの目的(心理戦をこなしていく)へ向かう過程での面白みが存分に書かれていて、ストーリーが巡るに巡る。グランド・フィナーレ等を先に読んだ方々には、こういう"阿部和重"があることを是非とも知ってほしい。
インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫)より
4101377219
No.48
(4pt)

多角的に読めます。

はじめて読んだのは大学3回生。
「スリラーとノワールが融合した扇情的な語り口調だな」と思っていた。
社会人になって再読してみると、ポストモダンをモデル化するために「小説」というツールを用いたのではないか、
と疑いたくなる表現が散見されて面白かった。
阿部和重作品はフレームワークを理解できないひと(あるいは現代思想に興味のないひと?)を拒絶する傾向が強い気がする。『IP』はそのなかでも「ヘンテコなハードボイルド小説」として異彩を放っている。
インディヴィジュアル・プロジェクション Amazon書評・レビュー: インディヴィジュアル・プロジェクションより
4104180017
No.47
(4pt)

多角的に読めます。

はじめて読んだのは大学3回生。
「スリラーとノワールが融合した扇情的な語り口調だな」と思っていた。
社会人になって再読してみると、ポストモダンをモデル化するために「小説」というツールを用いたのではないか、
と疑いたくなる表現が散見されて面白かった。
阿部和重作品はフレームワークを理解できないひと(あるいは現代思想に興味のないひと?)を拒絶する傾向が強い気がする。『IP』はそのなかでも「ヘンテコなハードボイルド小説」として異彩を放っている。
インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫)より
4101377219
No.46
(4pt)

文庫本を買って解説読んだ方がいい(難しい本ではないけど)

映画学校の通っていた塾生達が、行きがかり上関わっていくヤクザとの抗争。乱れ錯綜する記憶、人物。主人公の混乱ぶりにこちらまで巻き込まれて、真実の境目がわからなくなっていく。日記調の文体に乗るようにサクサク読める。スピード感がある。一番関心したのが、映画学校生徒だった主人公達が抗争に巻き込まれていくまで裏社会に染まっていくきっかけ部分。マサキという怪しげなオヤジからスパイの指導を受けるのがきっかけなのだけれど、そのオヤジも最初からスパイに精通していたのではなく、最初はただの武道を教えるおっさんだったのが、映画学校の取材を受けるうちに次第次第に気が大きくなっていき、そこに取材する側も巻き込まれ、引き込まれていつからかスパイの指導を受けることに・・・って部分。共同体が知らずに生む狂気のようなリアリティがあった。後半の錯乱もそのリアリティがあればこそ引っ張れたのではないかとすら思った。「渋谷」「暴力」みたいなステレオタイプな展開に最初はどこか冷めた思いがあったが、読むうちに引き込まれる。普通におもしろい。
インディヴィジュアル・プロジェクション Amazon書評・レビュー: インディヴィジュアル・プロジェクションより
4104180017
No.45
(4pt)

文庫本を買って解説読んだ方がいい(難しい本ではないけど)

映画学校の通っていた塾生達が、行きがかり上関わっていくヤクザとの抗争。乱れ錯綜する記憶、人物。主人公の混乱ぶりにこちらまで巻き込まれて、真実の境目がわからなくなっていく。日記調の文体に乗るようにサクサク読める。スピード感がある。一番関心したのが、映画学校生徒だった主人公達が抗争に巻き込まれていくまで裏社会に染まっていくきっかけ部分。マサキという怪しげなオヤジからスパイの指導を受けるのがきっかけなのだけれど、そのオヤジも最初からスパイに精通していたのではなく、最初はただの武道を教えるおっさんだったのが、映画学校の取材を受けるうちに次第次第に気が大きくなっていき、そこに取材する側も巻き込まれ、引き込まれていつからかスパイの指導を受けることに・・・って部分。共同体が知らずに生む狂気のようなリアリティがあった。後半の錯乱もそのリアリティがあればこそ引っ張れたのではないかとすら思った。「渋谷」「暴力」みたいなステレオタイプな展開に最初はどこか冷めた思いがあったが、読むうちに引き込まれる。普通におもしろい。
インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫)より
4101377219
No.44
(3pt)

スパイ養成施設、ヤクザ、不良高校生

 主人公はスパイ養成所上がりで暴力沙汰には自身はあるのだけれど極力それを隠すようにしている、それは・・・ といった感じで話が進んでいく。中盤以降きちんと読んでないと何が何やら分からなくなってしまう何処となく映画の「ファイトクラブ」を彷彿とさせる内容となっている。好きな人は好きかも知れないけれど私はあまり・・・
インディヴィジュアル・プロジェクション Amazon書評・レビュー: インディヴィジュアル・プロジェクションより
4104180017
No.43
(3pt)

スパイ養成施設、ヤクザ、不良高校生

 主人公はスパイ養成所上がりで暴力沙汰には自身はあるのだけれど極力それを隠すようにしている、それは・・・ といった感じで話が進んでいく。中盤以降きちんと読んでないと何が何やら分からなくなってしまう何処となく映画の「ファイトクラブ」を彷彿とさせる内容となっている。好きな人は好きかも知れないけれど私はあまり・・・
インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: インディヴィジュアル・プロジェクション (新潮文庫)より
4101377219