神の棘

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評判

神の棘の評価:

4.59/5点 レビュー 29件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.59pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全42件 41〜42 3/3ページ
No.2
(5pt)

静かに胸に迫るラストまで、二度泣く、傑作歴史ミステリ

やってくれた。やってくれたよ。とてつもなく面白かったよ。静かに胸に迫るラストまで、二度泣いた。スパイ冒険物の趣きだった1巻から、2巻では戦争小説になる。ナチスのエリート将校アルベルト対カトリックの抵抗者、修道士マティアスという図式が、戦争を挟むことによって、一転するのだ。その鮮やかな構図の逆転が面白い。なぜ憎み合っていたはずの二人が、協力し、ともにローマを目指すことになったのか。アルベルトは出世頭から転落し、コミッサールの虐殺部隊として、マティアスは司祭への道を志し半ばで断たれ、国防軍の衛生兵として、どん底で誰に救いを求め、なにを救おうとするのか。隣人も自分も容易に悪魔たりえる時代に、人として生きることがどういうことか、対照的な二人の主人公を配置し、重層的に描かれている。本当に、まさかまさかの衝撃の真実が明かされて、思わす1巻を読み返して伏線を確認してしまいました。ずっと心に残る歴史人間ドラマとして、ミステリとしてもオススメです。
神の棘 2 (ハヤカワ・ミステリワールド) Amazon書評・レビュー: 神の棘 2 (ハヤカワ・ミステリワールド)より
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No.1
(5pt)

がんばれマティアス、アルベルトに負けるな。でもアルベルトかっこいい

須賀さんの本は、戦争も含めた歴史の大きな流れの中に、
翻弄されながらも、強く生きぬいていく人々の話が多いと思うのだけれど、
本作は、その集大成的なものではないだろうか。
これまで以上の、鋭く、深く、大胆に物語が進行している気がする。
ナチスについて、教科書の通り一遍の知識しかなかったのだが、
SSのなかにも情報部のSDというのがあって、
それがユダヤ人の排除だけではなくて、共産主義者とか、
なによりキリスト教とも対立していたなんて初めて知った。
主人公のエリート将校アルベルトには、ナチスというだけで忌避できない
不思議な悪の魅力がある。組織の中で、冷酷に、家族や友人を切り捨てて
昇り詰めていくさまに、おもわずシビれてしまう。
対する、もう一人の主人公、アルベルトの幼馴染の修道士マティアスは、
教会の中のはみ出し者なのに、その熱さや正義心が周りの人物や読者に伝染する、
物語全体の良心ともいうべき存在で、思わず応援してしまう。
がんばれマティアス、アルベルトに負けるな。
でもアルベルトかっこいい…みたな。
アルベルトが情報部で、マティアスもナチス抵抗組織の連絡員になるので、
スパイ小説のような味わいがある。
とくに冒頭のエピソードや列車脱出、拷問シーンなど秀逸で、
舞台設定もあって海外のスパイものを読んでいるような気さえした。
それにしても、ここで終わるのか…という極道な場面で2巻に続いている。
あんなところで終わってしまって、アルベルトとマティアスの対決はどうなるんだ。
どうなるんだったらー!
神の棘 1 (ハヤカワ・ミステリワールド) Amazon書評・レビュー: 神の棘 1 (ハヤカワ・ミステリワールド)より
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