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鼠の島



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【この小説が収録されている参考書籍】
鼠の島 (ハヤカワ・ミステリ)

鼠の島の評価: 7.00/10点 レビュー 1件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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(7pt)

アイルランド系の香港警察官がN.Y.で麻薬組織に潜入する、スリリングなノワール

イギリス人ミステリー作家の日本デビュー作。香港警察の警部がニューヨーク警察の依頼でニューヨークのアイリッシュ・マフィアに潜入捜査する、複雑系?ノワールである。
1995年、香港の中国返還を前にN.Y.に拠点を移そうとする香港マフィア・三合会は、N.Y.のチャイナタウンの中国人互助組織・協勝堂と手を組み、密輸したヘロインをアイリッシュ・マフィアに捌かせる計画を進めていた。それを阻止すべくN.Y.P.D.とDEAはアイリッシュ・マフィアへの潜入捜査を立案して王立香港警察に依頼し、29歳のアイルランド系の警部・カラムが選ばれた。潜入捜査官の経験はないカラムだが、三合会の首領から命を狙われていたこともあり、香港からN.Y.へ渡った。アイルランドから来たばかりの移民に化けたカラムはアイリッシュ・マフィアの末端と親しくなり、首尾よく組織が経営する会社に職を得た。そこから情報収集を進めるために組織上層部に接近するのだが、そこに待っていたのは命を削る過酷な試練の連続だった…。
香港、ニューヨークを舞台に中国系、アイルランド系マフィアが複雑に混じり合い、さらに警察と麻薬取締局が絡んでくるので、ストーリーを追うのが一苦労。さらに潜入のストレスにさらされるカラムの感情の揺れが激しく、物語世界に没入するのに苦労した。ニューヨークの麻薬密売組織の実態は知らないが、描写には極めてリアリティがあり、展開もスリリングである。
ノワールのファンにオススメする。

iisan
927253Y1

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