マリアを運べ
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あくまで本を買って読んだ感想です。「それなら自分で書いて応募してみろ!」と言われればそれまでなのですが。 1・すべての登場人物の「動機」があいまい なぜ研究者は「バイオ新薬(これ以上は言いません)」を国外に持ち出そうとするのか?ドライバーも身寄りのない無免許の少女なのですがこちらもその仕事についている訳があまり書かれていない。さらに雇い主である社長もたまに電話にでるだけ・・・。 2・日本の警察は反社より捜査能力が低いのか? 極道につねに先を越されて検問をはるのみ。覆面パトカー、車両追尾システム、顔や歩行認証、防犯カメラなどいっさい機能しません。どうせならふた昔以上の科学捜査がまだできなかった時代に再設定したほうが納得できました。 3・カーチェイス、アクションが中途半端 やっぱり車には007、マッハGo Goから続く「魔改造」が必要ですし、最後は大ジャンプしないと。 4・いくらカルト宗教集団であっても 勝手に私有地である聖地に車で乗りこまれて拳銃をぶっ放されて、都合のいい「乗り物」を盗まれるのは大迷惑だと思います。 5・トンデモ世界史、なんちゃって生物学、聞きかじり神話 エンタメだからいいんですけどね・・・。 6・エンディングもすごい その組織に「バイオ新薬」を渡すのであればたぶん世界一優秀な謀略機関がいくらでも助けてくれると思いますし、最後の「乗り物」が度肝を抜きます。何のためにここまで人間が苦労したのかが全否定されます。 7・そもそも、なのですが「実物」ではなく「データ」だけでいいのでは? 科学とは実験の再現によって証明できる、はずなのでなにもわざわざ持って歩かずにデータを秘匿メールで送ればいいだけだと思いますが・・・。 少女の背景、社長の凄みなどは次回作かもしれません。シリーズ化を期待しますが、もうすこしだけブラッシュアップされることを期待します。 | ||||
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第十四回アガサ・クリスティー賞受賞作。 主人公の運び屋、風子は無免許の十七歳。彼女は元締めから、新種のバイオ医薬品を勤務先から奪った女性自身、志麻と盗み出した薬とデータを或る時間までに東京から長野の諏訪まで運ぶよう依頼されます。期限はまる一日。新宿を出発した車は、反社組織、外交特権をかさにきた異国のエージェントたちの追跡を掻い潜りながら、私たちが良く知るこの国の道路を行きつ戻りつしつつも爆走します。因みに私達のような車好きがよく知る関東周辺道路をそのマテリアルにしているあたりが不敵だ(笑)。果たして、決められた時刻までに風子は志麻と"ブツ"を諏訪湖まで届け切ることができるのか?誰もが指摘することだと思いますが、この国の事情を考慮した上での最良の「深夜プラス1」の誕生と言っていいのではないでしょうか? 前半は、リチャード・スタークによる「悪党パーカー・シリーズ」の手触りがあって(アクションの書き込みが薄い分、ワイズクラックが効いています)、後半、或る場所に辿り着いてから以降の展開は、小出しに張り巡らせた伏線をまるでプログラムのバグを潰すように回収しながら、スリルが次のスリルを破壊し、主題が<車>とこの国の<ロード>であることを主張しつつも、最大限のツイストを披露して飽きさせません。何を言っているのかよくわからないと言われそうですが(笑)、そこはじっくりとお読みいただければと思います。 この国のカーチェイス小説の極みは、矢作俊彦の「マイク・ハマーへ伝言」(嗚呼、首都高・横羽線!)ですが、そのダイナミズムには及ばなかったというのが私の感想です。しかし、同じように長野、軽井沢へと向かう大沢在昌の「標的走路」を凌駕して余りある余韻を残して終わりを迎えます。 欠点もまたいくつか指摘できますが("極道"の描き方、評者のどなたかが指摘していたようにまるで表面だけを北欧ミステリから引っ張ってきたような"性"被害の捉え方)、今回がデビュー作と考えれば取り急ぎ、私は何も言わずにいることもできます。 また、これも評者のどなたかが主人公を未成年の少女にしたことに意味を見出せないと書かれていましたが、この先、この「年若い風子・"The Mule”」がスケール・アップして世界を股にかけることもあるのかもしれません。もう一つのブルターニュからリヒテンシュタインまで。一作毎に少女から女性へとメタモルフォーゼしながら。そう、佐久間公が「鮫」へと変貌を遂げたように。 □「マリアを運べ」(睦月準也 早川書房) 2024/12/17。 | ||||
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まず、内容は面白いんです。主人公の女性も頭が切れるので魅力的。 読んでいるときは、ドキドキしながらページがめくれるので、楽しいと思いました。 ストーリーとしては、怪しい物体とその持ち主を、東京から諏訪まで車で運び屋の女性が運ぶ。その任務を遂行中に、生命を脅かすレベルの邪魔がいくつも入り、命がけで目的地を目指す、という筋書きです。 いろんな要素をたっぷり盛り込んだカーチェイスというかハードボイルド。 読書中感じたのは、ゴールまで行くのに、各所でいろんな敵キャラがでてきて、頑張って勝ち進んだ結果、ゴールにたどり着くか目的を達成するというゲームに似ているな、ということ。 ストーリーは難なく追えても、感情移入できる部分は少なかったように思います。 各キャラの背景状況、その時々の心情の描写が少なかったからなのかもしれません。 多少の人物背景は書かれているものの、各々がじっくり深堀りされていないために、読者が心情的に登場人物に共感できる隙を与えていない。 意外にこの「隙」みたいな部分が、読後感に影響するんですけどね。。。 最後の場面も、もう少し余韻が残る何かがほしかったなぁと思います。 反対に、ゲームでひたすら目の前の敵を倒して前に進むのがとにかく楽しい!という人には、爽快な気分で楽しめる小説かもしれません。 今回、当然文字で読み進んだわけですが、なにしろ場面が刺激的に移り変わるので、アクション映画にしたらすごくいいのかも、と思いました。 | ||||
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