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夏へのトンネル、さよならの出口



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【この小説が収録されている参考書籍】
夏へのトンネル、さよならの出口 (ガガガ文庫)

夏へのトンネル、さよならの出口の評価: 6.00/10点 レビュー 2件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(5pt)

夏へのトンネル、さよならの出口の感想

表紙のイラストとタイトルに惹かれて手に取りました。
SFの『夏への扉』に合わせたタイトルを感じる通りタイムトラベルを扱う作品です。

序盤は主人公男子の生活が悲観的で、家庭や学校の問題が憂鬱な気持ちにさせるどんよりとした物語のスタート。章のタイトル"モノクロームの晴天"がなかなか良いセンスだと感じます。そんな日々のある時に都市伝説となるトンネルの発見と変わった女子の転校生により物語が変わっていくという流れ。
転校生の花城あんずのスタンスが面白く、学校や主人公へ変化をもたらしていく序盤はかなり面白く読めました。トンネルの発見と協力して謎を解き明かしていこうという展開も面白い。

ただ4章でガラッと何かあまり求めていない設定やら情報を読まされるような流れになってしまったのが残念な気持ち。ただ5章の緊迫感は時間もののSFをとても感じて良かったです。

序盤が良かっただけに何かが足りないようなスッキリしない読後感でした。

egut
T4OQ1KM0
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

未来を賭ける


 「ウラシマトンネルって、知ってる?そこに入れば欲しいものがなんでも手に入るんだけど、その代わりに年を取っちゃうの―」
高校生・塔野カオルはそんな噂を聞き、偶然にもそのトンネルを発見する。 欲しいもの――、5年前に事故で死んだ妹を取り戻せば、失われた家族関係、自身の未来を取り戻せる気がした。 トンネルの効力を実感したカオルは更なる調査を重ねるが、転校生の花城あんずに見つかってしまって・・・。
 未来を捨てて、過去を取り戻そうとする。少年たちの夏。

 未来の時間を失う代わりに、欲しいものが手に入るウラシマトンネルをきっかけに少年少女二人が自身の失ったものを取り戻そうとするストーリー。 20歳にも満たない彼らが学生生活を捨ててもなお、取り戻したいものがあるという事実で彼らが複雑な境遇を持っていることは分かるだろう。 彼らの決意がどう転んでいくのか是非見届けて欲しい。

りーり
9EDFH0HC

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