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時限病棟



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【この小説が収録されている参考書籍】
時限病棟 (実業之日本社文庫)

時限病棟の評価: 5.60/10点 レビュー 5件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.60pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

時限病棟の感想

読中、前作「仮面病棟」と同じ舞台だと言う事に気付いて、まずびっくり。
こういうサプライズというか気づきは嬉しい。
相変わらずのスピード感ですが、こうなると「何かある」感満載。
前作を思い出しながら、そして色々警戒しながら読んでいたら思いの外時間がかかってしまった。
という意味でも、前作は先に読んでおくべきかな。

ピエロの出すミッションをクリアしていきながら、爆弾の仕掛けられた病棟から脱出を目指す、という展開になりますが、登場人物が医療関係者という事もあって、ミッションクリアに手術をさせるなど、なかなかに斬新。ただ、1つ1つのミッションをクリアが早過ぎるのか、どこか軽くて「命をかけての」脱出ゲーム感に乏しい。
また犯人を含め、登場人物に医療関係者らしい、冷静さや落ち着きのある人物がいないってのも難点。

前作と同じ舞台にした、というアイデアに+1点。

梁山泊
MTNH2G0O
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

時限病棟の感想

『仮面病棟』とまとめ買いしていたので続けて読書です。

今作は、状況不明な状態で目覚めた男女5名が、爆弾の仕掛けられた場所から脱出すべく、ピエロからのミッションを解いていく所から始まります。登場人物の1人に「リアル脱出ゲーム」経験者がいて、その人のアドバイスを参考に謎を解いていくシーンは、まさに「リアル脱出ゲーム」の小説版といった所でした。

私自身も何度か「リアル脱出ゲーム」に参加しているのもあり、あるあるネタで楽しめました。その雰囲気は十分に伝わってきます。また、前作の感想で現役医者ならではの仕掛けを期待する所があったのですが、本作ではその点は十分に活かされていました。ミッションに必要な医療準備や手術などは現実の脱出ゲームにはない異様な雰囲気を盛り立てており好みです。

真相もよく出来ていて驚かされはしたのですが、点数はそぐわないです。理由としては真実に至る過程が論理的に導かれるのではなく、自滅というか告白というか、勝手に明かされていく所。ワクワクさせておいて答えが勝手に出てきてしまうような感覚が拍子抜け。なんか凄く勿体ない。
著者の作品は『仮面病棟』に続き2作目の読書なのですが、伏線が分かり易く答えが見えてしまうので、ミステリ小説というよりTVのサスペンス系で、常に視聴者を繋げる為に謎と答えとイベントの小ネタを繋いでいくような感じを受けました。名探偵ものみたいに、最後の最後でまとめて真相を明かした方が衝撃的な作品になりそうだけど、前作同様に分かり易くて勿体ない。作風と好みの問題ですね。読みやすいのはよかったです。

▼以下、ネタバレ感想

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egut
T4OQ1KM0

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