11月、イギリス東部の町で氷結した川から車が引き揚げられた。トランクには銃で撃たれた上、首を折られた死体が入っていた。

捕虜収容所のなかに向かって這い進んでいたうえ、射殺されていた脱走兵の死体。

フィンランドはユダヤ人虐殺に加担したか―歴史の極秘調査ともみ消しの指令を受けたカリ・ヴァーラ警部。

【本屋大賞翻訳小説部門第1位】弁護士の著者が現実の事件に材を得て、異様な罪を犯した人間たちの哀しさ、愛おしさを描いた連作短篇集。

眠るようにベッドに横たわる母と二人の幼い子ども。だが喉の傷と大量の血が、彼らが殺されたことを物語っていた。

刑事カーソンが休暇で赴いたケンタッキーの山中で連続殺人が。

女の子は座席で眠っていた。途中駅での停車時間にホームに降りた母親を置いて、列車は出発してしまう。

フランスのどこか田舎町。車内に血のついた怪しげな車で逃げてきた、正体不明の男がいた。

山間にたたずむ小さな町、ウェイワード・パインズ。絵に描いたように美しいこの町には、ある秘密が…。

ママはどこ? 置き去りにされた三歳の幼女、公園で発見された赤ん坊、ひき逃げされた女性。

目撃者の前で、少年が開けた荒野から忽然と消えた人間消失事件と、密室殺人――スコットランドを舞台に、名探偵ウィリング博士が不可能犯罪に挑む謎解きの傑作。

ホロコーストを生き残り、アメリカ大統領顧問をつとめた著名なユダヤ人が射殺された。

十一月の深夜、歴史教師のキャロラスはミンコット荘のレディー・マーガレット・ピップフォードから電話を受ける。

“ラバーネック”/「名詞」(ゴムのように首を伸ばして)むやみに見る人、物見高い人。