伽羅の橋
- ばらのまち福山ミステリー文学新人賞 (7)
- ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞 (16)
- 冤罪 (65)
- 処女作 (383)
- 認知症 (79)
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本作を島田御大が推した理由は、本作を読んだ御大ファンなら良く分かるだろう。 以前から気になっていた受賞作だが、文庫化された機会に読んだ。 読んで良かったと、実に切実に思う。 そう、本作は、ミステリとしての完成度はともかくとして、小説として人の心を打つものがある。 本作のミステリとしてのしかけは、前半である程度の推測はつく。 後半は、主人公が進める調査の結果を詳細に明かさない、ということで、ミステリとしての体裁を保つ、ということになっている。 だから、単にミステリとして読んだ場合には、評価が低くなるだろう。 しかし、本作の読みどころは、このミステリ部分ではないのだ。 とにかく、読んでいてビジュアルが頭に浮かぶ、という点では、島田御大の作品を彷彿とさせる。 それが頂点に達するのが、あのバイクでの疾走場面である。 実に、何というか、カッコ良い、カッコ良すぎる。 まるで「異邦の騎士」みたいだ。 バイク好きの御大が惚れ込んだのが、実に良く分かる。 ミステリ作品だから詳しく述べることはできないが、あの場面は落涙ものだ。 御大の「開け勝鬨橋」を彷彿とさせるような、前編にわたって年配者が多数登場し、また実に良い雰囲気なのだ。 配する探偵役が若い女性、しかも他人との接触が苦手というのがまた、実にじれったくて、味なものである。 後半でパニックものの様相を呈するのは、感動を押し売りする少々卑怯な手段とも取れるが、新人賞なんだから、大目に見ようじゃないか。 そのあたりから、守屋がまったく登場しなくなったのは、ちょっと残念だったが。 良い話なんだけど、どうしても戦時中のエピソードが絡むので、そのあたりが少々つらい。 ただし、実際には、戦争当時はもっともっと悲惨なものだったのだろう、とは思う。 戦争を理由というか言い訳にしたさまざまな差別というのは、かなりひどかったようだから。 とにかく、力作であり、読後の充実感も半端ではない。 | ||||
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最初のレビュー以外は点数が低かったので、正直、期待せずに読み始めた。だが、文章を書き慣れていないとか、経験不足とかいうマイナス面はほとんど感じることがなかった。この作品、島田荘司氏が絶賛しているし、福ミスの受賞作だから、ガチガチの本格推理かと思って読んだが、そうではないようだ。逆に、そうだろうと期待して読んだ人は裏切られ、評価が低いのだと思う。 たしかに、大がかりなどんでん返しがあるわけではない。本格推理好きが求めるようなカタルシスが得られるわけではない。しかし、ネットで見る作者のおとなしげな外見に反して、頭脳の中ではめまぐるしい発想が渦巻いていたのだろう。それを実現するために資料を読みあさり、取材をした作者の努力と行動が想像される。 第一回受賞作「玻璃の家」も、地方文学賞にしてはレベルの高い作品だと思ったが、この作品もまた、けっして引けを取らない佳作だと思う。ただ、全体的にやや長すぎるのが難点か。しかし、そのためにさほど点をマイナスする必要はないと思う。 | ||||
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最初のレビュー以外は点数が低かったので、正直、期待せずに読み始めた。だが、文章を書き慣れていないとか、経験不足とかいうマイナス面はほとんど感じることがなかった。この作品、島田荘司氏が絶賛しているし、福ミスの受賞作だから、ガチガチの本格推理かと思って読んだが、そうではないようだ。逆に、そうだろうと期待して読んだ人は裏切られ、評価が低いのだと思う。 たしかに、大がかりなどんでん返しがあるわけではない。本格推理好きが求めるようなカタルシスが得られるわけではない。しかし、ネットで見る作者のおとなしげな外見に反して、頭脳の中ではめまぐるしい発想が渦巻いていたのだろう。それを実現するために資料を読みあさり、取材をした作者の努力と行動が想像される。 第一回受賞作「玻璃の家」も、地方文学賞にしてはレベルの高い作品だと思ったが、この作品もまた、けっして引けを取らない佳作だと思う。ただ、全体的にやや長すぎるのが難点か。しかし、そのためにさほど点をマイナスする必要はないと思う。 | ||||
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島田荘司氏絶賛のコメントと、あらすじに惹かれて読んでみました。 概要はすごく面白そうで好みなのですが、読んでいてどうしてもリアリティのなさと 作者の熱い感情の押しつけ感が気になってしまい、純粋に作品として「面白い」とは感じられませんでした…。 たぶん、この作者は『小説』を書くのにあまり慣れておられないのではないかという気がします。 個人的には、本格ミステリーとして少しくらい設定や論理に粗があったとしても、 人間ドラマやその他の部分で魅了してくれる作品なら十分楽しめると思うのですが、 小説としてまとめるやり方が上手くなかった、ということでしょうか。 次回作に期待したいです。 | ||||
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島田荘司氏絶賛のコメントと、あらすじに惹かれて読んでみました。 概要はすごく面白そうで好みなのですが、読んでいてどうしてもリアリティのなさと 作者の熱い感情の押しつけ感が気になってしまい、純粋に作品として「面白い」とは感じられませんでした…。 たぶん、この作者は『小説』を書くのにあまり慣れておられないのではないかという気がします。 個人的には、本格ミステリーとして少しくらい設定や論理に粗があったとしても、 人間ドラマやその他の部分で魅了してくれる作品なら十分楽しめると思うのですが、 小説としてまとめるやり方が上手くなかった、ということでしょうか。 同じ賞で大賞を逃した「少女たちの羅針盤」も同様にミステリーとしてはトリック部分に 全く目新しさを感じなかったのですが、少なくとも青春ものとしてキャラがよく書けていたと思うし、 最後まで楽しく読めました。 福ミスってどういうところを基準に受賞作を選んでいるのか、今ひとつ疑問ですね(汗) | ||||
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