十字街



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    初公開日(参考)1952年01月
    分類

    長編小説

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    久生十蘭―『魔都』『十字街』解読

    2008年03月31日 久生十蘭―『魔都』『十字街』解読

    伝奇と歴史が交錯する想像力への予感を秘める都市小説『魔都』『十字街』をたどりつつ、東京・パリの“1930年代”を旅する。 (「BOOK」データベースより)




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    十字街の総合評価:9.33/10点レビュー 3件。-ランク


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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.3:
    (5pt)

    相変わらず面白い

    本で読んでKindleで読みました。私はジュウラニアンなので当然崇拝するごとくこの作品が好きなのですが、今回はパリに行って実際物語に出てくる界隈を歩いてみました。冬でなかったのが残念でしたが、パリに住んでいた時分、この作品の中に出てくるような雪の積もるような日は少なかったですね、昔は寒くて雪も積もったのでしょう。大きな社会の流れに巻き込まれていく外国に住む日本人の運命といいますか、もののあはれを感じずにいられません。登場人物も、受動的に、能動的に、パリという混乱の大都会で暮らしていて、決して華やかな暮らしなどしていません。自分もそうだったように、貧乏との戦い、いかにして工夫して生きていくか、そしてそれが報われることがあるんだろうか、という生活です。報われずに、流されてあっけなく死んでしまった日本人、流されて足をつぶされてしまった日本人、流されて頭をやられてしまった日本人、なんともあらがいようのないフランス社会の動乱期の日本人を描いた作品です。
    十字街 (1952年)Amazon書評・レビュー:十字街 (1952年)より
    B000JBDKMK
    No.2:
    (5pt)

    十蘭、長編の最高傑作

    フランスの疑獄事件の中でも最も深刻なものだったスタビスキー事件を題材にしたフィクション。
    十蘭のミステリーでは怪奇ムードを盛り上げるためか、主要人物の詳細なスケッチは後半まで保留されることが多いが、本作では土台が事実なので短編で見せる密度の描写力を遺憾なく発揮している。
    スタビスキー事件や政治状況に関する説明も的確で意外なほどである。
    難を指摘される十蘭の進行スピードの速さも、「スタビスキー事件」の展開が速かったことがあるし、「金狼」に較べればずっとゆるやかと言える。
    まとめると、十蘭の悪い処が一切出ずに良い処は全部出た作品で、十蘭の長編における最高傑作だと思う。

    蛇足だが、「大逆事件」の弾圧による被害者を登場させることで日本を二重映しにして批判したとの見方に対しては、その後に「帝人事件」で痛烈な検察批判の判決が出ている事を指摘したい。
    「大逆事件」をデッチ上げた検察幹部は「帝人事件」でもデッチ上げを主導したが、後者では判事に見破られて失敗した。本作における展開と比較されたし。
    十字街―久生十蘭コレクション (朝日文芸文庫)Amazon書評・レビュー:十字街―久生十蘭コレクション (朝日文芸文庫)より
    4022640545
    No.1:
    (4pt)

    不思議な読後感

     文章の調子がよく展開がはやくて、それを追ううちにどんどん話が進んでいく。さっきまで話をしていた人物がもう死んでいる。一生懸命おいかけているうちに話が終わってしまった。あらすじとか事件の概要が全然あたまに入ってこない。そのくせ戦前のパリの、殺伐としてやりきれない雰囲気やそこに暮らす日本人の切迫感はキリキリ伝わってくる。知識として読む、というより痛みとして感じる。なんか著者においてけぼりにされた気もするけど、読書というのは読後感を求めるものだとしたら、それはたっぷりいただいた。こういう読後感はあまり味わえない、という点がおもしろかった。
    十字街―久生十蘭コレクション (朝日文芸文庫)Amazon書評・レビュー:十字街―久生十蘭コレクション (朝日文芸文庫)より
    4022640545



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