麿の酩酊事件簿 花に舞
※タグの編集はログイン後行えます
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
麿の酩酊事件簿 花に舞の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
対応早く、説明どおりの商品でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
花嫁を捜そうとする名家の子息、のんびりした文麿が、祖母の家訓どおり、一芸に秀でた女性を自力で見つけて落とそうとするのが各話の趣向です。ピアノの世界、茶道の世界、バーテンダーの世界、ビリヤードの世界、それぞれプロになろうとする魅力的な女性に出会いますが、彼女が殺人事件に巻き込まれたり、過去の事件を背負っていたりします。お酒を飲みながら彼女と話をしているうちに、突然別の人格があらわれ、明快に謎を解いてしまう、というフォーミュラパターンでの連作です。 ところで巻末に、この本は講談社刊の「『麿の酩酊事件簿』を、原作者・高田紫蘭の許可を得て、高田崇史が大幅に加筆したもの」とあります。このコミックは作画が望月玲子、もしかして原作者、高田紫蘭とは高田崇史本人ではないかと思いました(あるいは近い存在?)。そうなら、自分で漫画のために原作を書いたものの、コミックという絵では表現できず、小説でしか表現できない「ミステリ」ならではの面を生かすべく、再度、小説にしたのだと思います。 それを検証しようと、コミックも取り寄せて読んでみました。 なるほど、コミックでは描きにくい部分があります。叙述ミステリ的な部分です。文章であるからこそ、読者をミスリードできるのに、絵で見せたら成立しない謎。 著者が改めて小説化(絵から落とすノベライズではなく、同じアイデアを小説として、より精緻に書き直した)意味がよくわかり、その点でいろいろ面白く、考えさせられました。 謎自体ですが、どれもその芸道の蘊蓄に踏み込んだ解決がなされる点は、さすがQEDの高田崇史です。 ピアノの謎ときはちょっと疑問(声楽家ならアリでしょうが)、と思いましたが、茶道、ビリヤードなどは納得のゆくもので、その世界をのぞく楽しみも味わえます。 あの重厚な作風の高田崇史が、普通の経緯でミステリシリーズとして書きおろしたのでしたら、少しイージーかなというところですが、漫画を経たという成立事情を踏まえて読むと、ミステリへの著者のこだわりがはっきり見え、興味深いです。 小説では書けない漫画ならではのオリジナル性をもったミステリ、というものが成立しうるのか? ミステリ小説とはつまるところ「叙述」なのではないか、などミステリについての思索を誘います。 なおコミックのキャラクターたちの雰囲気と、この小説のそれは微妙に違い、麿の存在感はコミックのほうに、女性たちのそれは小説のほうにあったと思います。そんなことも含めて面白い体験をさせてもらいました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
よい意味でワンパターンな作品です. 連作短編集なのですが,どれもお決まりの流れになっていて, 派手なやり取りなどもないため,安心して読むことができます. また,コミックが原作のせいか雰囲気もマンガ的のようで, 名探偵に目ざめる主人公の豹変ぶりや,会話などはまさにそれ. 特別にコミカルなわけでありませんが,イメージがわきやすいです. 事件は茶道や音楽など,ややなじみの薄い世界が舞台になっているものの, 会話を中心に解決がされていくため,むずかしいという印象はありません. お決まりのパターンに,まさにマンガのような設定や登場人物. 短編ならではの読みやすさもあわせて,お気軽な1冊かと思います. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
氏のタタルシリーズが好きなので購入してみました。読後のあとがきで知ったのですが、これは漫画の原作らしいです。短編集なのですが、推理のポイントがなかなかマニアックで謎解きが難しく、解答を読んでからほ~、なるほどてな感じです。主人公の文麿は酒を飲むと記憶がなくなるほどヘロヘロになり、舌もろくに回らないがすばらしい推理力を発揮する。このヘロヘロからの変身が笑えます。彼は超金持ちで日中からブラブラしながら(うらやまし)嫁探し、周りには口うるさいおばあさま・とぼけた老執事等、なかなか面白いです。まだまだ事件が起こりそうな終わり方だったので次巻が楽しみです。できれば、長編で読みたいので星四つです。有閑青年の嫁探し全国行脚放浪記なんて高田先生、ち?うでしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
氏のタタルシリーズが好きなので購入してみました。 読後のあとがきで知ったのですが、これは漫画の原作らしいです。 短編集なのですが、推理のポイントがなかなかマニアックで謎解きが難しく、解答を読んでから〝ほ~、なるほど〟てな感じです。 主人公の文麿は酒を飲むと記憶がなくなるほどヘロヘロになり、舌もろくに回らないがすばらしい推理力を発揮する。このヘロヘロからの変身が笑えます。彼は超金持ちで日中からブラブラしながら(うらやまし)嫁探し、周りには口うるさいおばあさま・とぼけた老執事等、なかなか面白いです。 まだまだ事件が起こりそうな終わり方だったので次巻が楽しみです。 できれば、長編で読みたいので星四つです。 有閑青年の嫁探し全国行脚放浪記なんて高田先生、!どうでしょうか。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 8件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|