黄昏の銃声

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種別
長編
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あらすじ

2026年06月29日 黄昏の銃声 (創元推理文庫)

猟区管理官ジョー・ピケットは、ヒューイット判事が狙撃されたという連絡を受ける。自宅にいたところを狙われたが、弾は妻に当たり、彼女は瀕死の重傷を負ってしまった。判事は自分が有罪を宣告した者の中に犯人がいるはずだと断定し、ジョーを含む法執行官たちに捜査を命じる。ジョーは射撃のプロである盟友、鷹匠のネイトに協力を仰ぐが、ネイト自身にも危険が迫っていた……。急展開を迎える、大人気冒険サスペンス・シリーズ!(「BOOK」データベースより)

評判

黄昏の銃声の評価:

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黄昏の銃声の総合評価:

7.50/10点 レビュー 4件。

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Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.4
(4pt)

今回もまた安心の面白さに満ち満ちています。

「群狼 猟区管理官ジョー・ピケット・シリーズ」を読んだのは、2025/12月。その時私は、「逃亡者の峡谷」以降では本作がベストと書いたと思いますが、本国発表順で言えば「鷹の王」以降と書くべきでした。そして、それほど時を置かずに本書が翻訳されました。シリーズ、20作目です。
 "Long Range"の一発で幕を開ける物語。狙撃によりトウェルブ・スリープ郡判事、ヒューイットの妻、スーが瀕死の重傷を負います。ヒューイットが狙われたのか?それとも?
 激怒したヒューイットは関連する法執行官を全員呼び集め、犯人捜索を命じます。事件を追うジョー・ピケット。しかし、新任の保安官は捜査官というより「政治屋」(まあ、どこにでもいます(笑))として振る舞い、ジョーの捜査が空転し続けることになります。
 一方、ジョーのバディとしての役割を背負った鷹匠、ネイト・ロマノウスキは、前作「群狼」から派生してシナロア・カルテルの刺客から命を狙われようとしていました。加えて、ジョーの妻、メアリーベスの母親、ミッシー・ハンドが戻ってくるに至り・・・物語は重層化しながらうねりはじめます。いつものようにスリラーですから書けるのはここまでですね。
 今更このシリーズの美点を挙げ連ねても繰り返しになるだけですが、今回もまた安心の面白さに満ち満ちています。
 ミステリとしての不満が一点だけ、少し「動機」が弱いと言える気がしますが、それは私が人生の機微を理解していないだけかもしれません(笑)。
 <法>の存在を認識していながら、しかしそれを超える必要がある時、人はいかに振る舞えばいいのか?(この言い方だと少し誤解を与えるかもしれませんが。)人はどれほどの覚悟がいるのか?また、人は周りからどれほどの協力が得られるのか?それらに尽きるような気がします。
 しかし、相変わらずジョーの義母でもあるミッシーのキャラは強烈です。かつてフロリダの海岸沿いを歩くとミッシー・キャラのような金をしこたま持った年寄りたちを狙う女性たちが闊歩していると聞いたことがありましたが、それは米国に限らずどの国にもいるのでしょう。それもまたこの世界の一つの「構造」なのですから。
 今回一番笑えたのはジョーと保安官助手、ステックの以下のようなやり取りでした。
 「ひどいカントリー・ソングみたいだな」
 「"卑劣なくそ野郎はわたしより自分のばかげたライフルのほうが大事だったの"」(p.301)
 何故可笑しかったのかは、まあお読みください。
 次作はおそらくジョー・ピケット・サーガもまた少し<転回点>を迎えるのかもしれません。
 ◻︎「黄昏の銃声 猟区管理官ジョー・ピケット・シリーズ "Long Range"」(C・J・ボックス 東京創元社) 2026/6/30。
黄昏の銃声 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 黄昏の銃声 (創元推理文庫)より
4488127215
No.3
(4pt)

珍しく解説がよい

シリーズ全作を読んで、これを買った。おそらく、同じ読者が多いだろう。解説は、本作
品で初めて主人公に接する人に向けて書かれているが、末尾の採点表がなかなか面白かった。正直にも、本作品は満点ではない。私も同意見だ。それでも、後悔しない程度のクオリティは保っているから、きっと次作も買うことになるだろう。
黄昏の銃声 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 黄昏の銃声 (創元推理文庫)より
4488127215
No.2
(4pt)

退屈はしないのだけど、ちょっと雑なプロットだったという印象が残る

シリーズ20作目。いつもながら退屈しない展開なのだけど、何カ所か違和感があった。
犯人は意外だったが、年齢差も含めて何だかしっくりこない。
ネイトを狙う男の人物像は、経過とともにイメージがブレていく。 
保安官の終盤の描写ももの足りない。
とにかく前半は必要以上にあれこれ細かく描き、肝心のクライマックスはページ数が足りないかのように端折られた印象で、全体のバランスがよくなかった。

不満点ばかり記載してしまったが、この作者ならではの読み手を引きつけるハイレベルなおもしろさはしっかりある。
保安官助手を含めたジョー側の仲間たちの活躍はよかったし、終盤のネイトは今回もすごかった。

もう少し丁寧さがほしかった。前作がすごくよかっただけに残念。次回を楽しみに待つ。
黄昏の銃声 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 黄昏の銃声 (創元推理文庫)より
4488127215
No.1
(3pt)

ワイオミング州版「サザエさん」

20作も続く安定の作品は当然日米の読者が読み続けてくれるからでしょうし、登場人物も連綿とつながっており、特にジョー・ピケットの3人姉妹に対しては遠くから見守る親戚の子どもたちのような気がします。「偉大なるマンネリ」ではあるのですが単純に一筋縄で済まないところが支持される一因でもあると思います。

そしてジョーという完璧な善と本作のように疑うことのない複数の悪が対峙するわかりやすさも魅力です。判事の自宅を狙った超長距離射撃により妻が重体となってしまうのですが、やはり単純な事件ではありません。キャリアアップを目指す「政治屋」保安官の捜査はスタンドプレーのみでまったくの見当はずれで、真犯人にたどり着けるのか?

ちょっと厳しいところはきちんとした科学捜査で弾道、銃弾の特定がまったく行われないことと、鷹匠・ネイトも同じ事件に巻き込まれるのですが復讐が次作以降の伏線含みながらあっという間に終わってしまうこと。そして義理の母・ミッシーも無理やり登場させた感じが強いあたりだと思います。
黄昏の銃声 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 黄昏の銃声 (創元推理文庫)より
4488127215

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