少年の君



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    初公開日(参考)2024年11月
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    長編小説

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    少年の君 (新潮文庫 シ 44-1)

    2024年11月28日 少年の君 (新潮文庫 シ 44-1)

    中国本土でベストセラーを記録し、 映画化作品が世界を魅了した青春ストーリーの原作小説が日本上陸! 進学校に通う成績優秀な高校3年生の陳念(チェンニェン)。全国統一大学入試を控え、ひたすら参考書に向かう日々を過ごしていたある日、同級生の女子生徒が同級生のいじめを苦に飛び降り自殺を図り、次なるいじめの矛先は陳念へと向かうことに。別々に暮らす母親以外に身寄りはなく、頼る者もない陳念。同級生たちの悪意が日増しに激しくなるなか、下校途中の彼女は集団暴行を受ける少年を目撃し、とっさの判断でその少年北野(ベイイエ)を窮地から救おうとする。辛く凄惨な日々を送る少女と、ストリートに生きるしかなかった不良少年。二人の孤独な魂はいつしか惹かれ合ってゆくが、エスカレートする嫌がらせがきっかけとなり、二人は相次ぐ連続暴行事件にまで巻き込まれてしまう――。デレク・ツァン監督を虜にし、世界が賞賛した映画の原作にして慟哭の純愛物語、ついに日本紹介!(「BOOK」データベースより)




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    少年の君の総合評価:9.00/10点レビュー 4件。-ランク


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    No.4:
    (5pt)

    心が澄む読後感

    心が澄む読後感。中国南部の小都市を舞台に、主人公は10代の少年と少女。その深く傷ついた魂どうしの結びつきを描いて、とても魅力的。後半、殺人事件の謎解きをしながら二人の魂の在り方を描いていく構造は読み応えがあり、ぐいぐい読み進んでしまう。いかにも通俗的になりそうなテーマではあるけれど、そうなっていないのは作家の筆力と日本語翻訳力ゆえ。読むと中国の過酷さは見えてくるが、作者が描いているものは、そうした狭い地域の話ではなく、全世界の、さまざまな魂の在り方なのだと思う。
    少年の君 (新潮文庫 シ 44-1)Amazon書評・レビュー:少年の君 (新潮文庫 シ 44-1)より
    4102406417
    No.3:
    (5pt)

    質の高いミステリー

    青春小説のように広告しているが、質の高いミステリーだった
    少年の君 (新潮文庫 シ 44-1)Amazon書評・レビュー:少年の君 (新潮文庫 シ 44-1)より
    4102406417
    No.2:
    (4pt)

    2度読む必要がありそう

    1度読むと???があり、2度読んでみると内容が明確に。
    少年の君 (新潮文庫 シ 44-1)Amazon書評・レビュー:少年の君 (新潮文庫 シ 44-1)より
    4102406417
    No.1:
    (4pt)

    ダークとピュアの骨頂、映画のはじまりとその先、そして彼らの未来に想うこと。

    恋愛小説だと思って読み始めるといつしかミステリーになっている、みたいな、不思議な小説でした。
    そして「これぞいまの中国」というある種の絶望の縁的な社会状況をベースにしながら、「中国」を強く意識することはなく、世界のどこかの物語のようでもあり、ドロドロダークな世界のなかで、それに染まることがない小さなダイヤモンドのごとき想いの純粋さに胸キュンします。
    映画のラストは小説とは異なりますが、それはパラレルワールド的なものだと考えるとしっくりする気がします。原作のこの小説では、彼らのその後を、担当刑事と主人公チェン・ニエンとの手紙のやりとりから知ることができます。チェンの手紙を読むと、中国の社会や制度が内包する救いのなさに、強く気持ちを揺さぶられます。でもそれがけして暗いだけの未来ではないのは、手紙につづられた、チェンのゆるぎなさによるものかもしれません。それに改めて触れたとき、彼らの未来に、小さな明かりが灯る気がしました。
    少年の君 (新潮文庫 シ 44-1)Amazon書評・レビュー:少年の君 (新潮文庫 シ 44-1)より
    4102406417



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