四ツ山鬼談
※タグの編集はログイン後行えます
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
四ツ山鬼談の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
怪物におそわれたり追いかけられたりする欧米のホラーとはことなり、なんとなく存在する怪異におびえる人たちを描く静かなホラー。見える人にのみ見える怪異の姿も、血みどろグチャグチャといったスプラッターな姿ではなく、おぞましい描写もない。基本線としては「黒い人」の話だが、ときおり、全く無関係な話が挟み込まれるし、「黒い人」についても明確な説明も解決もないまま終わる。本を読んで怖いと感じるかは人によるでしょう。 まぁ、日本的なわびさびのホラーとでもいうのでしょうかね? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
全てに解決がつくようなフィクションでないところが怖い。 祟りはどうしようもないのか、という問いかけのままに終わるようだ。 実際にこんな土地に住んでいたらどうしよう。 最後の話のヒロインだけが、どうしてなのか、1人で怪異に立ち向かおうという姿勢を見せていて、他の話のように怯えて逃げるだけでなかったのが、読んでいて慰められるというのか、心つよくなれる気がした。 ただ怖いだけ、逃げてかろうじて逃げ延びるだけ、という話ばかりだと辛かったかもしれない。 露悪的でも煽りでもなく、静かに穏やかに綴られる怪談。 怖かった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読み終わってあまりにも中途半端で「は?」と声が出ました。一体何を読んでいたんだ…。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
作者はこの小説を書くにあたり怪談を集める際、怪談は少なく体験談を聞いたという事を後書きで書かれている。私は前書きを含めほぼ完全な創作だろうと思いつつ読み切ったが、この後書きでひっくり返された気になった。 歴史の影に隠れた命を落とした方々の姿が話中の黒い人影として、この話を読んでしまった者に教訓と今を生きる覚悟を迫ってくる気がした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「夜行堂奇譚」は未読だが実話怪談の趣で面白かった。作者は歴史学を学んでいたそうなので、地元の考証もしっかりした手触り。 特別ショッキングな描写こそないものの、いくら拭いても煤ける桐箪笥や幼児が目撃した「でんちゃ」の正体など、しみじみした怖さが感じられた。一話目の左官の話は艶めかしさと恐ろしさが同居していて好み。鬼の角の謎解きもミステリー仕立てで楽しめた。 一点難を述べるなら誤字の多さ。祖母が「有ちゃん」と呼び掛けていた青年の名前が「夕一」表記だったり、両親・姉・弟の四人家族の就寝を「川の字で寝る」とたとえたり。 いや、四人で川の字って……? 言いたいことはわかるが所々比喩がチグハグで、些細な違和感を感じる。 作者の地元の怪談を集めた性質上、地名や一部登場人物がリンクしているのが面白い。姉と反りが合わない男は賢治の将来図? 防空壕の話で姉と不仲と書かれたが伏線が回収されず疑問だったが、後の話で同一人物と仄めかすためだったのか。仮名を使っているので想像が働く。 最後の話は主人公と母親の相性の悪さが強調されたものの、然程本筋に絡んでこなくて拍子抜け。実は叔母が産んだ娘とかってオチじゃないのか。 しかしこれは言いがかりや難癖かもしれない、実話怪談の方向性で行くなら伏線を全部回収する義務もないわけだし消化不良を残してなんぼか。 ところでこの話は、小野不由美の「残穢」と絡んで来るのだろうか?アレに出てきた怪異と根を同じくするように思えてならないのだが、だとしたらどんだけ凶悪な怨霊だよ。祟り拡散しすぎだろ。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 16件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|