グッゲンハイムの謎
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前作「ロンドン・アイの謎」を読んだのが、2022/7月。早くも次作「グッゲンハイムの謎 "The Guggenheim Mystery"」(原案:シヴォーン・ダウド 著:ロビン・スティーヴンス 東京創元社)が翻訳され、先ほど読み終えました。 何故これほど早く翻訳されたのかは<訳者あとがき>の冒頭に記述されています。また、亡くなったシヴォーン・ダウドの後を継いでこの作品が創作されましたがその経緯については、ロビン・スティーヴンスの<作者あとがき>の中に丁寧に記述されています。 「ロンドン・アイの謎」でロンドンを訪問したグロリアと息子のサリムはニューヨークに移り住み、グロリアはグッゲンハイム美術館のキュレーターとして働き始めます。そして、夏休みを利用して、ほぼ十二歳のテッドと姉のカット、ママの三人がニューヨークのグロリアとサリムの下を訪ねます。今回パパはお留守番です(笑)。 みんなでグッゲンハイム美術館を訪ねることになりますが、そのタイミングでカンディンスキーの「黒い正方形のなかに」が盗難に遭い、嫌疑をかけられたグロリアが逮捕されてしまいます。果たして、盗んだのは誰なのか?作品はどこへいってしまったのか? 大きな二つの謎を解明すべく(探偵?)テッドとカット、サリムが関係者を尋ね歩き、その事件の真相を論理的に見事に解き明かしてくれます。今回もまたテッドの特殊な能力とユーモアのセンス(まあ、論理的な頭脳を持った子供はいつだって「天然」ぶりを発揮しますが(笑)・・・)はこの物語の楽しさを倍化させてくれますが、最もテッドの素敵なところは捜査にあたった警部補を前にして 「ありえない仮説をひとつひとつ消していって、真実を推理したんです。ぼくたちみんなで」(p.259)と言ってのけるところにあるのでしょう。理由もなく、私は<ぼくたちみんなで>にグッときてしまいました(笑)。そのテッドなりの成長と魂の「オデュッセイア」に。 私事になりますが、1990年のクリスマス、ニューヨークを旅して、グッゲンハイム美術館を訪れました。フランク・ロイド・ライトが設計したその螺旋状の建築物の中で開催されていたのは、確か「ロイ・リキテンシュタイン展」。 米国の私立探偵小説を学ぶ人間にとって(あまり多くはいないと思いますが(笑))、エドワード・ホッパーとリキテンシュタインの絵画を見ることは欠かせません(笑)。それは、この作品の中のテッドと同様とても<プライスレス>な経験だったと思います。 | ||||
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