狙われた羊
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約30年前、自分も駅近くで勧誘され自己啓発のビデオや研修に参加した。 随分昔なため、詳細を忘れていたが、この本を読み思い出すことができた。 自分は研修で怖くなってやめたが 入り込むとこんなことになるのかとゾッとした。 たくさんの人たちが研修に参加して、本当は何だったのか知らされるわけだけど それを受け入れてしまったのだと思う。 どのようにコントロールされるのか事前に知ることで自分の身を守る盾になると思うので お勧めします。 | ||||
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著者中村敦夫氏は、言わずと知れた「木枯し紋次郎」だが、役者にとどまらず、ジャーナリスト、テレビキャスター 政治家等、経歴は多彩である。著者については、だいぶ前に評論「さらば、欲望の国」(2004年、近代文芸社新書)を読み、生きる姿勢、文章力とも私は高く評価していたが、この小説の存在は最近まで知らなかった。 テーマは統一教会(作中では「国際キリスト敬礼協会」)。不倫調査、興信所の下請け等で食いつないでいる冴えない探偵牛島に、「人さらい」の依頼が来る。依頼人は水回り職人の松本で、妙な宗教団体に行ったまま戻らない息子を取り返してほしいという。金になりそうもないし、面倒なので、牛島は費用を過大に見積もり、一度は体良く追い返す。しかし、たった一人の社員、受付の坂巻よねに人情がないと非難されたこと、その後入ったラーメン屋から、偶然、外を歩いている松本を見かけてしまったことから、長年忘れていた感情がよみがえり、支払いは後々相談ということにし、仕事を引き受けてしまう。 その後は、依頼人松本の息子の奪還を中心に、教団の勧誘の手口、洗脳の方法、教義のデタラメさ、信者の生活の様子や課されるノルマ、洗脳を解く過程などを巧みに織り込みながら、物語は展開していく。著者はフィクションと断っているが、教団に関する記述は有田芳生氏、浅見定雄氏らの著作に書かれていることと一致しており、深く調べ、正確を期して書いたことがうかがえる。娯楽小説としても、場面の展開が早く、登場人物が生き生きとしていて一気に読め、優れていると思う。 特筆すべきは。この小説が1994年に発表されたことだろう。1992年、統一教会は合同結婚式や霊感商法でクローズアップされるものの、その後、有田芳生によれは「政治の力」で、統一教会に関する捜査、報道は、安倍晋三氏射殺事件が起こるまで、事実上封印される。これが「空白の30年」であるが、この小説はその空白の中で発表されている。私はそこに、この問題をそのままにしてはいけないという著者の強い思いを感じる。全国霊感商法対策弁護士連絡会の方々、有田芳生氏、鈴木エイト氏等、様々な圧力に屈せず、統一教会問題に取り組み続けた人々にと同様、私は著者に敬意を表する。 安倍晋三氏が射殺され、空白の30年は一応終わりを見た。だが、教団で演説し、昔のアイドルもどきをそこへ連れて行った者、食口(信者)になり、ありもしない立場をでっちあげてごまかしている者、マザームーンと叫んだ者等、名前を書くのも汚らわしい政治家たちはみな、実質的に何の咎めも受けず、平然と権力の座に居座っている。変わっていない、というより、変えたくないのだ、多くの人が不幸になっても。まるでそれ自体がカルト集団であるかのような政党が牛耳る国。この国はとことん堕落してしまったが、著者のような人々の存在にわずかな希望を見出したい。 | ||||
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文章、構成、テーマのどれをとっても素晴らしい。傑作を連発した時期の森村誠一のようなレベルの小説です。 | ||||
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まるで今書かれたかの物語のように没入した 統一教会が多摩地区で日本最大級規模の土地を購入するらしい、このカルト集団は未だに猛威をふるい続けている | ||||
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統一協会のおそろしさを詳しく調べて書いている。かなり前の作品であるが、まったく色褪せていない。 | ||||
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