たまさか人形堂ものがたり
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初版刊行(参考)
種別
短編集
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あらすじ
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評判
たまさか人形堂ものがたりの評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 C ランク
たまさか人形堂ものがたりの総合評価:
7.60/10点 レビュー 10件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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その他、Amazon書評・レビューが 10件あります。
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津原氏の作品でいつも思うのは、登場人物の造形のうまさです。どのキャラも個性がしっかりしているので「あれ?この人誰だっけ??」と途中でわからなくなるということがありません。この小説でも、人形のことはまったく知らないのに諸々の事情で代々続いた人形店を継ぐことになった澪、彼女はおっとりして人がいい30代女性。天才肌の変人で物言いがストレートすぎるスタッフの富永君に、寡黙だがすぐれた技を持つ職人肌の師村さん。ラブドールのメーカー「キャプチャー」のオーナー兼製作の束前君もかなりの変人ですが、人形に対する愛情と熱意は半端ないです。脇役のいつも酒を持って訪ねてくる家主のご隠居もいい味を出しています。
現在は人形販売よりも、むしろ修理を主にしているたまさか人形堂。テーマになっている人形は、顔だけを徹底的に破壊された美しい大型創作人形、ラブドール=ダッチワイフ、旧家に伝わる雛人形、チェコの人形劇団を主催する鬼才、恋に狂った清姫の文楽人形、などなど。各短編も、猟奇的な心理劇から横溝正史的怪奇ミステリ、南米文学のようなマジック・リアリズム風など様々な雰囲気で、大変読み応えがあります。新潟県の旧村上藩で行われる雛祭りや、人形浄瑠璃と文楽はどう違うのかなど、勉強にもなったこともたくさんありました。あとがきに書かれた日本人にとっての人形考も興味深かったです。
続編もあるそうなので、ぜひこのまま続けていっていただきたいです。何をとってもはずれのない津原作品でした。