弔い月の下にて
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あらすじ
心理学を専攻する大学院生の夷戸と彼の先輩の根津、ふたりの行きつけの喫茶店のマスターの美菜は三人で壱岐に旅行にやってきた。根津の提案でボートを借り、かつて隠れキリシタンの島民が大量死したという曰くある島「弔月島(ちょうげつとう)」の見物に出かける三人。島にはキリシタンの末裔である富豪が築いた奇妙な館・淆亂館(ばべるかん)が残っていた。上陸した三人は、「館の使用人」を名乗る獰猛な男たちに拉致され、館に軟禁される。そこにいたのは、有名な劇団のメンバーたちとゴシップ記者。淆亂館の主は、彼ら全員と因縁のある、十年前に失踪した「伝説の俳優」なのだと言うが……謎の黒衣の男が跋扈し、次々と起こる謎めいた殺人。作者渾身のシリーズ第三作は、異常なロジックと奇矯なトリックが炸裂する傑作変格ミステリ!(「BOOK」データベースより)
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評判
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弔い月の下にての総合評価:
9.00/10点 レビュー 2件。
感想一覧
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で、読後の感想はといえば……結局「変格探偵小説」って何なの?
キリシタンゆかりの孤島兼洋館で起こる連続殺人の顛末。
冒頭の四十ページ近くは壱岐に遊びにきた主人公三人によるコントと駄弁で、その後、登場人物の紹介だけで百ページかかり、(この小説は大丈夫なのか?と)先行きが不安になったところで第一の殺人が発生してからは推理合戦の連続! 連続! であります。
ただ、主人公たちによる推理合戦、根拠の乏しい想像というのが正直な印象でして、「顔のない死体」というだけで自信満々に「被害者と加害者の入れ替わり」だと決め込んでしまったりします。なんでそんな推理に語り手も聞き手も納得するんですか……
そして、結末ではいちおうの解決があった後、オカルトな解釈もできるよね? という衝撃のオチ。
もっとも、いちおうの解決の方も、説明はついても証明はできないだろ! というたぐいの推理なものでして、オカルトな解釈の方が現実的に思えてしまうんだから困ったもの。なんだか奇妙な味わいの読後感でした。
……つまり、これが「変格探偵小説」ということでいいの?