マハラジャの葬列
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
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評判
マハラジャの葬列の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 C ランク
マハラジャの葬列の総合評価:
8.67/10点 レビュー 6件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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・ダイヤモンドと阿片による富を原資とし、豪華絢爛な王室に多数のメルセデス、アルファ・ロメオ、近代的ホテル。象によるダイナミックな虎狩り、象による犯罪者の凄惨な処刑。エキゾティックな光景ではあるが、誠実かつ現実的思考を持つ王室の施策は、およそイギリス人の有する地方の藩王国のイメージとかけ離れていた。そしてヒンドゥーの神々と数百年におよぶ土着のしきたり、数百人規模の後宮は二人を圧倒する。
・まるでデビアスを彷彿させるアングロ・インディアン・ダイヤモンド社の存在。藩王国宰相、警護を務める軍大佐、若き第三王妃、後宮の側室たち、そして第二王子、イギリス駐在官とどの人物も怪しく思えてくるし、思い人アニーと第二王子の接近と相まって、かつてスコットランド・ヤードで腕を鳴らしたサムをヤキモキさせる。
・故人の魂を解放するため、その頭蓋骨を割る。王太子の葬儀の模様は衝撃的だ(p190)。
・前半でイギリス諜報機関の介在が示唆されるが、その活動は明らかにされないままだ。結局は総督(インド副王)直々の二人へのカルカッタ帰還命令が、それにあたるのかな。
「正義はまっとうされなければならない。……この世界にはみつけださねばならない貴重な正義があるということだ」(p69)「わたしはイギリス人であり、正義を伴わない真実にはいらだちを禁じえない」(p358)サムの決意は立派だしおそらく正しい。だが「国家のためには貴人の命をも犠牲にする精神」の前には、それもままならないことが証明される。理不尽な世界観……。「正義は神の問題です」(p391)
原作タイトルとかけ離れた翻訳版のタイトル「マハラジャの葬列」は、エピローグで見事にその意味をなす。ある重要な登場人物が述べる通り「真実」と「正義」は同義ではない。その葛藤が生じるとき、未来を決めるのは人の良心のはずだが、恐ろしきは現実政治の意思(つまり、原作タイトル)ということか。。。
ウィルバー・スミス冒険小説賞受賞とあるが、納得の出来。続編が実に楽しみです。