アメリカン・スパイ
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アメリカン・スパイの総合評価:
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とてもきれいな商品でした! | ||||
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翻訳がイマイチで読みにくいのはあるけど、それだけとは思えない平凡な内容。 黒人スパイという切り口だけで、スパイものとしては見るべき点は皆無だし、家族愛やジェンダーの取り上げは分かるけど、何よりストーリーが特筆すべき点がない。 原書で読めば多少はましなのかもしれないけど、ドラマの原作位としてとらえる内容であった。 | ||||
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タイトルに心惹かれて購入。まだ読み途中ですが、翻訳の表現がわかりにくい。以前読んだ天使と悪魔の文章表現に独特な違和感を感じたのが高校生くらいで、大人の本はこんな感じなのかなと思ってました。40過ぎてこの本を読み進める中、やはり表現がわかりにくく、無理に訳そうとしていて、日本語として表現されてないと思います。英語も読めるので英語で読めばよかったと思うのと同時に、日本語で読みたい人にとって非常に残念な翻訳だと思う。作品の良さがきちんと伝えられてないのではないでしょうか。 | ||||
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「アメリカン・スパイ "American Spy"」(ローレン・ウィルキンソン 早川書房)を読み終えました。 巻頭、1992年。元FBI捜査官・マリーが双子の息子たちと暮らすコネティカットの自宅に男が侵入、マリーはその男を射殺します。そして物語は、カリブ海に浮かぶフランス県・マルティニークへと移行し、マリーは息子たちに自分のそれまでの人生を語りかけていきます。 1960年代のニューヨーク・クイーンズ。1980年代のハーレム。そして、アフリカ、ブルキナファソ。3つの時制によって、彼女のデリケートで、ドラスティックで、ドラマティックな半生が展開されていきますが、私にはマルティニークも、ブルキナファソについても語るべき知識も土地鑑もありません(笑)。FBI務めのマリーがCIAにリクルートされ、ブルキナファソの大統領の下へと潜入することになりますが、スパイ・スリラーの体裁を取っている以上、そのストーリーの詳細を語ることはできません。アフリカ西部、ブルキナファソに関する歴史的な背景については、巻末の<訳者あとがき>に詳述されています。 イアン・フレミング、ル・カレについても日常的な場面で語られ、仕事の傍ら酒場のバーテンダーがフォーサイスの「悪魔の選択」を読み耽っていたりしますが、それは飽くまで点景にすぎません。読書前、私は南アフリカにリンクするグレアム・グリーンの「ヒューマン・ファクター」を思い、ケニアを舞台にしたル・カレの「ナイロビの蜂」を想起したりもしましたが、この物語はより新しい視点から現代の米国を逆恨みするかのように照射しています。1960年代、ニューヨークに生まれた黒人女性の生き様を通して。 人種、ジェンダーにまとわりつく差別。それらは、「ブラック・ライブズ・マター」運動を経て、2020年、ジョージ・フロイド氏を殺害した警察官・デレク・ショービンの囚われと心へと繋がり、米国が常に抱え続けてきた「力の論理」の空虚さ、不毛について、自国に生きていながら他国に生きているかのような米国女性の視点からプロジェクションされています。そのことは、私たちが今まで読むことがなかったもう一つの米国を暴露しています。 特筆すべきこととして、24章以降のマリーが闘い、逃げ、ある場所に辿り着くまでの(最後まで残り15%の)子供達への誠実で、エネルギッシュで、透明感を湛えた「語りかけ」を今を生きる世界中の母親たちに、そして今を怠惰に生きる私のような男達に読んで欲しいと願うことになりました。スパイ・スリラーというカテゴリーを超えて、親たちは間違いを繰り返し、同じ循環の中を生きることしかできなかったけれど、子供達、ウィリアムとトミーには世界をよりよきものに変えてほしいという切実な祈り、願いがこめられていて圧巻でした。 アルフォンソ・キュアロンの映画「ROMA ローマ」のあるシーンにも似て、息を継ぐことすらままならないマリーの「語りかけ」に深く静かに涙することになりました。 | ||||
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